10 / 579
恐怖の世界
9話 2日目
しおりを挟む
「しゅーんり。」
俺を呼ぶ声で目が覚めた。これは夢じゃなかったんだ。
「おはよう」
「・・ぉはよ」
「朝ごはん食べるから起きるぞ。」
駿里は寛也に続いて寝室をでた。
リビングにはもう1人いた。この人も俺を攫った中の1人だ。
「おはようございます組長。駿里くん。朝食ができています。」
「おはよう。駿里こいつは俺の側近の森廣竜也。」
「よろしくお願いします駿里くん。」
俺は森廣さんに向かってぺこりとした。
「ほんとにかわいいな駿里。」
そんな俺に寛也がキスしてきた。
「やめろ!」
「口悪いな。俺のこと昨日寛也さんって言ってたけど、呼び捨てで呼べよ。わかったか?あとタメ口にしろ。」
分からないなら、わかるまで分からせるよとでも言うように俺を見てきた。
「わかった」
変に怒らせたらまずいと思い大人しく言うことを聞いた。
「そうだ。俺はこれ食べたら仕事行く。世話係が後でくるから逃げようなんて思うなよ」
今更逃げる気なんてないと言ったら嘘になるが逃げる気力がもうなくなっていた。
「分かってる・・」
「ならいい」
駿里ドアノックの音がした方を見た。
そこには裕太を撃ったやつがいた。
「組長失礼します。」
「こいつが今日の世話係の島袋。じゃあ仕事に行ってくる。」
「お気をつけて。」
島袋は俺に近づいてきた。
「おい。食べたなら皿洗うからもってこい。」
「はい」
駿里は島袋が怖くて仕方なかった。簡単に人を撃てるやつが近くにいるのが耐えられない。寝室に行こうとした時。
「おい。どこにいく」
「ッえっと、寝室です・・」
「俺の目が届くところにいろ。」
「わかりました。」
ヤクザだから怖いのは当たり前だけど、これはいくらなんでも怖すぎる。駿里は精神的に追い詰められていく。
ソレを出会ったばかりの島袋は見抜いていた。こいつはいつか逃げると言うことも見抜いていた。その為自分の目が届く範囲に駿里を置いたのだった。
「腹へったら言え。」
「はい」
「にしてもお前本当に可愛い顔してんな」
さっきキッチンにいたはずの島袋がソファに来て駿里の顔を掴んだ。島袋の目はまるで獲物を見つめるようなものだった。
「組長が捨てたら、俺が拾ってやるよ」
と笑いながら言った。
「まあ今は手を出さないし、組長を裏切るような行為は俺はしないから安心しろ」
駿里は心からホッとした。早く逃げたい。その思いが駿里の中でどんどん大きくなっていくのだった。1人リビングで計画をし始めるがまずこの足枷をどうにかしないといけないし、ここはマンションの最上階。はっきり言って逃げるのは不可能である。でも撃たれた裕太も心配だし、バイトも学校もほったらかしだ。
駿里は必ず逃げてやると固く決意をした。
そんな決意は簡単に無くなってしまうこともしらずに
島袋には駿里が逃亡する未来が見えていた。
一度わざと逃して2度と逃げたくないと思わせるようにしようか逃さないように四六時中見張っておくか迷っていた。
その島袋の決断によって駿里は旭川組のものによって残酷な目に遭わされるのであった
俺を呼ぶ声で目が覚めた。これは夢じゃなかったんだ。
「おはよう」
「・・ぉはよ」
「朝ごはん食べるから起きるぞ。」
駿里は寛也に続いて寝室をでた。
リビングにはもう1人いた。この人も俺を攫った中の1人だ。
「おはようございます組長。駿里くん。朝食ができています。」
「おはよう。駿里こいつは俺の側近の森廣竜也。」
「よろしくお願いします駿里くん。」
俺は森廣さんに向かってぺこりとした。
「ほんとにかわいいな駿里。」
そんな俺に寛也がキスしてきた。
「やめろ!」
「口悪いな。俺のこと昨日寛也さんって言ってたけど、呼び捨てで呼べよ。わかったか?あとタメ口にしろ。」
分からないなら、わかるまで分からせるよとでも言うように俺を見てきた。
「わかった」
変に怒らせたらまずいと思い大人しく言うことを聞いた。
「そうだ。俺はこれ食べたら仕事行く。世話係が後でくるから逃げようなんて思うなよ」
今更逃げる気なんてないと言ったら嘘になるが逃げる気力がもうなくなっていた。
「分かってる・・」
「ならいい」
駿里ドアノックの音がした方を見た。
そこには裕太を撃ったやつがいた。
「組長失礼します。」
「こいつが今日の世話係の島袋。じゃあ仕事に行ってくる。」
「お気をつけて。」
島袋は俺に近づいてきた。
「おい。食べたなら皿洗うからもってこい。」
「はい」
駿里は島袋が怖くて仕方なかった。簡単に人を撃てるやつが近くにいるのが耐えられない。寝室に行こうとした時。
「おい。どこにいく」
「ッえっと、寝室です・・」
「俺の目が届くところにいろ。」
「わかりました。」
ヤクザだから怖いのは当たり前だけど、これはいくらなんでも怖すぎる。駿里は精神的に追い詰められていく。
ソレを出会ったばかりの島袋は見抜いていた。こいつはいつか逃げると言うことも見抜いていた。その為自分の目が届く範囲に駿里を置いたのだった。
「腹へったら言え。」
「はい」
「にしてもお前本当に可愛い顔してんな」
さっきキッチンにいたはずの島袋がソファに来て駿里の顔を掴んだ。島袋の目はまるで獲物を見つめるようなものだった。
「組長が捨てたら、俺が拾ってやるよ」
と笑いながら言った。
「まあ今は手を出さないし、組長を裏切るような行為は俺はしないから安心しろ」
駿里は心からホッとした。早く逃げたい。その思いが駿里の中でどんどん大きくなっていくのだった。1人リビングで計画をし始めるがまずこの足枷をどうにかしないといけないし、ここはマンションの最上階。はっきり言って逃げるのは不可能である。でも撃たれた裕太も心配だし、バイトも学校もほったらかしだ。
駿里は必ず逃げてやると固く決意をした。
そんな決意は簡単に無くなってしまうこともしらずに
島袋には駿里が逃亡する未来が見えていた。
一度わざと逃して2度と逃げたくないと思わせるようにしようか逃さないように四六時中見張っておくか迷っていた。
その島袋の決断によって駿里は旭川組のものによって残酷な目に遭わされるのであった
118
お気に入りに追加
1,875
あなたにおすすめの小説
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる