極道の密にされる健気少年

安達

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恐怖の世界

7話 目覚め

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「おっはよ~」


駿里が目を覚ますと目の前に長髪の金髪がいた。忘れるはずがない。俺をここに連れてしたやつの中の1人だ。さっきされた行為の後だったため何をされるのわからず駿里は震えてしまった


「あ~組長の機嫌そこねたんだな。大丈夫俺は何もしない。お腹空いてるだろ?


恐怖をうえつけられた俺はベットの中から出ることができなかった。そんな俺をこいつに今日2度目のお姫様抱っこをされた。


「!?」

「だから俺は何もしないって。」

「……誰ですか?」

「んー?俺?松下康二だ。よろしくな!」


宜しくされたくないって思っているとそれが顔に出たらしく。


「そんな顔すんなって。俺は旭川組の幹部だ。お前の世話は基本的に俺がする。さっき料理頼んだから食べるぞ!あと俺のことは康二さんって呼べな!」

「・・・わかりました」


この人は安全そうだ。








世間話をしながら一緒にピザを食べていた。
駿里は勇気を振り絞って聞きたいことを尋ねた。


「・・あの、康二さん

「ん?どした?」

「俺はいつ帰れますか?」

「俺に聞くな。まあでも帰れないと思え。組長が自分の家に愛人を囲うなんてこと今までなかったからな。ましてや世話係なんてつけるなんてよほど執着してんぞ」

「俺明日から学校があるしバイトも、、」

「自分の口で組長に言え。組長がいないからって逃げようとしたら俺がお仕置きするぞ。」


そういった松下の目を見て駿里はゾッとした。


「…分かってます。」


駿里はあいつが帰ってきたら、バイトと学校のことを話すことにした。





駿里が大人しく言うことを聞いたからか、さっきの殺気立った顔は無くなった康二さんと話したりしながら、帰りを待っていた。あいつが帰ってきたのは夜の10時前だった。


「いい子にしてたか?」


ここに連れてこられた時の行為がフラッシュバックしてきて少し声が震えた。


「…はい。」

「あの、バイトと学校のことでお話が、、」

「あ゛?今なんつった?行かせるわけねぇだろ。


駿里は再び寛也を怒らせてしまった。


「まだ分かってなかったのか?こい。松下お前はもう帰っていい。」

「承知しました。」


そして駿里はまた寝室に連れて行かれた。












「ばかだなあいつ。」


誰もいなくなったリビングで松下は1人つぶやいた。
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