極道の密にされる健気少年

恐怖の世界

4話 誘拐

そして車から3人ほど出てきた。
逃げようにも後ろにも前にも車が停まっているため逃げられない。


「大丈夫だ駿里。俺が守る」


そう裕太が言っていたのが聞こえたのか、一番偉そうな男が笑っ


「はっ！くだらねぇ。お前なんもできねぇだろ」


そう言ってあろうことか、その後ろにいた部下らしき男が裕太に向かって発砲した。



それは裕太の右肩に命中した。


「ゆ、うた？大丈夫！？しっかりして！！」

「っしゅ、んり………にげろ………っはや、く」


一番背の高い男はそのまま俺に近づいてきた。


「おい。こいつが殺されたくなかったさっさと着いてこい」


俺はあまりの出来事に何も言えず固まってしまった
そんな俺をみて痺れを切らしたのか。


「おい！返事しろや！」


と、後ろの車から出てきた男に髪を持ち上げられ悪態をつかれた


「・・・・・・・わかりました」


男は俺の首根っこを掴んで立たせた。


「さっさとこい。時間がねぇーんだよ」


俺は血だらけになって倒れている裕太をこのまま置いていけるなんてことはできなかっただから。


「救急車をよんで、くれませんか？」

「それならもうこいつがやっている」


早く来いというように鋭い睨みを聞かせた男に俺は着いて行った。車に乗ると駿里の両隣に男が座ってきた。駿里は狭い空間に閉じ込められものすごい圧迫感に襲われる。


「余計な真似すんなよ。」

「ぐぁっ、！」


そう言って金髪の長髪の男が抵抗する俺のみぞおちを殴り腕を後ろで縛り上げた。


「たくっ手間かけさせんなよ。」


そのまま右に座っていた男に薬品を嗅がされて俺は意識を失ってしまった。
　

































「可哀想だなこいつ」

「同情なんてくだらねぇことすんな。組長の命令だ。」

「そんなのわかってる、だが…」

「無駄口を叩くな。さっさといけ。組長を待たせるな」



意識を失う寸前うっすらとこんな会話が聞こえた。組長ってヤクザか何かか？俺には関わりはないと思っていた世界。裕太も心配でたまらない。なんでこんな、、、限界が来て駿里は目を閉じた。




















駿里は訳もわからず強制的に眠らされて連れ去られてしまった。