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「ふ゛っ…っ、ぅ、ふっ、ん゛っ!」



あの後も俺は慎都さんから逃げきれなくて今や突かれてる。でも声を我慢しなきゃいけないから今回はいつもよりキツかった。なのに慎都さんは容赦なく俺を突いてくるんだ!



「可愛すぎんだろお前。ほんと健気だな。」

「っ、ぅ、 ふっ…っ、や…めっ、ろっ、」

「やめねぇよ。」



こんなやばい状況なのに感じてる俺が一番嫌だ…っ。抵抗したいけど俺が動かせるのは手と足だけ。そこが動かせてもなんの意味もねぇんだ!だって慎都さんの大きな手で腰をがっちり持たれてるから。



「しっ、んとっ、さん…っ、ぅ、あっ、やっ、め…っ、おねが…っ、ぃ!」

「もうちょいやれるだろお前。俺はお前の限界知ってんだぞ。なんでもうやれねぇみたいなので顔してんだよ。」



そりゃ場所がここだからだろうが!!俺も家だったらまだやれる。俺だって最低限の体力ぐらい持ってるんだから!けど今は声我慢しなきゃいけないし、壁のすぐ向こうには游さんたちがいる。それに気が散ってだめなんだ!



「まっ、むりっ、いい加減に…っ、しろっ、ぁっ、やめっ!」

「怒ってんじゃねぇよ、な?お前が大人しくしてりゃその分早く終わるから頑張れ誠也。」

「あっ、やっ、待ってっ、そこやめ゛っ、ぁ゛っ!」

「誠也。そんな大きな声を出したら聞こえちまうぞ。」



誰のせいだ…っ!!けど待て。このままだと俺イっちまう。さっきまで慎都さんは俺が声を我慢できる程度のやり方で攻めてきてた。けど急に奥を突いてきて声を我慢する余裕がなくなった。



「だからっ、ぁ゛っ、とまれっ、て゛っ、ぁっ、ばかっ、やめっ、ろよ!」

「可愛いやつ。」



慎都さんはそう言いながらこんな時に呑気に俺の顔を撫でてきた。だから俺は顔を背けてやりたかったけどその余裕すらない。



「やっ、ぁっ、やめろっ、待てっ、お願いだからっ、ぁっ、あっ、んっ、だめっ!」

「そんなこと言われてやめるわけがねぇだろ。」

「あ゛っ、ぁっ、やっ、めっ、ぅっ、ぁっーーー!!!」



絶対声聞こえた…。俺は絶望するしかない。もはやこの部屋からも出たくない。恥ずかしい。こんな失態を…。これも全部慎都さんのせいだ。



「この状況でイクのか。お前はよっぽど俺のちんこが好きなようだな。」

「調子乗んな…っ、抜けよ!」



もう十分なほどやったじゃねぇか…っ!後は自分でどうにかしろ!俺は今それどころじゃねぇんだ!これから長い付き合いになるかもしれないあの組員さんたちに変な目で見られるかもしれないんだから…!



「は?イったのはお前だろ?俺はまだだ。」

「知らねぇ…っ、もうやだ…っ。」

「誠也。そんな顔すんなよ。」



俺が本気で嫌がってるのを悟ってるから慎都さんは動かない。そういうところはほんとに抜かりなくやってくる。だから嫌いになれないんだよ…っ。



「この後…俺、星秀さんに会うのに…っ!」

「は?」

「え…なに?」



なんだよ急に…。な、なんで怒って…。明らかに慎都さんの声のトーンが低くなった。俺…変なこと言ってねぇよな?何に怒ってんだよ。



「今他の男の名前出すとか気絶させられてぇの?誠也くんよぉ。」

「…なっ、は?違うって!」



そ、そこに怒ったのかよ!!意味分かんねぇ!普通に話の流れで星秀さんのこと話しただけじゃねぇか!それに今は星秀さんを待つためにこの部屋に来た!怒る要素なんてないじゃないかよ!



「お前はどれだけ俺がお前を愛してんのか分かってないのか。」

「ち、ちが…!」



慎都さんの声も顔も怒ってないように見えてすげぇ怒ってる。俺にはそれがわかる。伝わってくる。この笑顔の裏にある怒りが…っ。やばい。これはダメなやつ。逃げねぇと…。



「おっと、逃げるなよ。それにさぁ誠也。違うならこの状況でその発言はしねぇよな?なぁ?誠也。」

「ま、待って慎都さん…っ。」



このままだと冗談抜きで気絶させられそうだ…!でもそういう訳にはいかねぇんだよ!星秀さんと会うって約束した!それに俺が会いたいんだ!心配なんだ!どんな顔してるか!あっちにいた時は俺の前では元気なフリしてたけど…実際そうじゃなかったから!だからなのに!



「待たねぇよ。」

「お願いだから…っ!!手加減して…っ!!」

「今のはお前が悪い。せいぜい気絶しないように耐えるんだな。」

「ま、待ってっ!!!」

「何度も言わせるな。待たねぇよ。俺がどんだけお前を愛してるか。お前に会えるのをどれだけ待ちわびてたか。分かってねぇようならまた教えてやる。何度も、な?」

「…っ、ほんとに…優しく…してくれっ。頼むから…っ。」

「悪いな誠也。それは出来ねぇ。」
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