怖いお兄さん達に誘拐されたお話

安達

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「んっ、ぅっ、ん゛っ、んん゛っ、はっ、ぅっ!」



あれから結局またやられて朝になりそうだ。外が明るくなってきてる。だけど慎都さんは俺を離さない。キスをして俺の身体に噛み付いて無数の痕をつけてくる。俺はもう頭がおかしくなってシーツを握りしめて必死に耐えていた。


  
「んっ、んん゛っ、ぅ……っ、ぷはっ!ぁっ、も、やめ!」

「可愛い顔。」



意識を保たせるので俺は精一杯だ。逃げる気力もない。動けない。これじゃあ星秀さんに逢いに行くことなんて不可能だ。



「誠也。こっち見ろって。」

「やめっ、ぁっ、うっ、ふっ、みっ、るな…っ!」

「おい隠すなよ。」



舌なめずりをしながら慎都さんが俺の事を見てきて食われるって思った。そんなことは本当には無いけどそれぐらい今の慎都さんは獣の顔をしてる。



「やた゛っ、ああっ、ぁっ、あ゛っ、ぁっ、やっ、ぁっ、ぅ、っ、あっ!」

「だーめ。隠すな。」

「や゛っ、まってっ、やだっ!」



慎都さんが俺の両手を掴んでベットに押付けた。そのおかげで俺の顔は丸見えだし、もっと動けなくなった。だから俺はせめてもの抵抗として慎都さんから顔を逸らした。



「お前が顔隠すからだろ?今も顔逸らしやがって。」

「た゛っ、ぁっ、てっ、ぁっ、うっ!やりっ、すぎっ!もうっ、朝だって…っ!!」

「そうだな。」

「もっ、ぁ゛っ、いい加減っ、にっ、やめっ!」

「じゃあお前が俺の事見たらやめてやる。」



なんだよそれ…っ。もう気絶しそう…。てか疲れた。何時間やって…つか何回やってんだよ俺たち。達した後も慎都さんは変わらず掘り続けられるから容赦がない。ほんとに…。でも俺は違う。疲れた。だからもう慎都さんの言うことを聞くしかない。



「っ、あっ、ぅ、あ゛っ、ぁ゛っ!」



俺は目に涙をいっぱい溜めながら慎都さんのことを見た。そしたら慎都さん…すげぇ嬉しそうな顔すんだよ。何がそんなに…。あ…なんか…意識落ちそう…。



「いい子だ誠也。ほんとお前は可愛い顔だな。」

「あ…っ、ぅ、はっ、ぁ…っ、ぁっ!」

「お、限界か。まぁそりゃそうか。だけどもうちょい付き合ってくれ。俺がイったら寝ていいから。」



少し…っ。あと少しだけ…っ。頑張らねぇと…っ。

 

「あっ、ぁ…っ、ふっ、ぅ、あ…っ、ぅ!」

「健気だな。」



慎都さんがまた頭撫でてくれた。なんか俺は意識が朦朧として…慎都さんが欲しくなった。限界のはずなのに…。眠たいから…だよな。これは。



「し…っ、んと…さっ、ぁ、うぅ、あ…っ、!」

「んー?」

「きす…っ、ぁ、し、て…っ。」



え…俺何言って…。これは夢か?そうだよな。俺がそんな正直に言うはずない。これは夢なんだ。だから俺から慎都さんを求めてる。いつも素直になれないから夢になってこう出てくるとは…な。



「…まじかよ。こんな日が来るとはな。お前は眠たいと正直になるんだな。」

「はやっ、ぁ、く…っ、ぁっ、あ!」

「いいぜ。」



慎都さんはそう言うと俺の顔を鷲掴みにしてキスをしてくれた。しかも今までで一番激しいキスだった。俺の口の中まで犯すように慎都さんは舌を入れてきて歯茎を舐めてくる。舌も吸ってくる。けど俺はその感覚があった。じゃあこれは夢じゃねぇのか…?もう…いいや。どっちでもいい。満たされるから…。



「んっ、ぅっ、んんっ、んっ、んんんっ、ぅ!」



慎都さんの動きが激しくなった。これで…終わり。慎都さんが出したら俺は眠れる…っ。



「んっ、ぅ……っ、ぷはっ、ぁっ、うっ、あ!」

「誠也。出すぞ。」

「うぅっ、んっ!ぁっ、うっ、はげっ、しっ、ぁ、待っ、ぁっーーーー!!!」



温かい…。奥に出された…。それに俺のお腹…ちょっと脹れてる。どんだけ出してんだよ…。俺なんてイキすぎて精液すら出ねぇのに。元気すぎだこの人。



「はぁ………っ、はぁ…………っ、はぁ…………っ。」

「大丈夫か?誠也。」

「だい…っ、じょ…ばない。」

「だろうな。悪ぃ。さすがにやりすぎたわ。朝日昇ってるし。」

「……鬼。」



慎都さんが言う前から外が明るくなってたからもう朝になってることは分かってた。けど終わってみて実際朝日を見るとどれだけ長く俺達がやってたかを実感させられる。元気すぎる慎都さん…。気絶してねぇ俺も人の事言えねぇけどな。



「こればっかりは否定出来ねぇな。今は休んどけ。寝ていいぞ。」

「…でも、星秀さん…。」

「あ?おい誠也。俺をあんま嫉妬させんな。」

「…会いに行くって、言った。慎都さんもいいよって。」



だから今日はあんましない予定だった。なのに慎都さんが興奮して…それで今だ。朝だよもう…っ。



「仕方ねぇな。じゃあ午後から行こう。その代わり午前中は俺が付きっきりでいるからな。離れるなよ。」

「…うん。ありがとう。」

「もう寝てろ。眠いんだろ?」

「…慎都さんは?」

「俺はお前を風呂に入れたら寝る。」 



俺はこんなにヘトヘトで喋るのもやっとなのに慎都さんはスッキリした顔をしてた。この格差はなんだ…っ。俺も体力つけねぇとな。



「…ありがとう。」

「いいよ。おやすみ誠也。」

「…おやすみ。」

「ん。愛してる。」
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