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「誠也。大丈夫か?」
「だいじょ、うぶっ、そうに見えるかよ…っ!」
「はは、見えねぇな。」
俺の頭を撫でながら大笑いする慎都さん。でも慎都さんはちゃんと待ってくれてるんだ。全部入ったのは入ったんだけど俺の息が整わないから。
「せーいーや。」
「っ、な、んだよ…!」
「こっち見ろって。」
今そんな余裕なんかねぇんだよ…!!ちょっと集中させろって!
「むり…だ!」
「はぁ?つれねぇな。なら動いてやろうか。」
「っ、ばか!」
慎都さんが俺の足を上げて腰を動かす素振りをしやがった。だから俺は堪らず慎都さんの腕を掴んで動くのを阻止しようとしたけど…慎都さんは、はなから動くつもりはなかったらしい。
「はは、冗談だ。」
「このっ、笑えない冗談はやめろ…っ!!」
今の息すらも整わないこの状況で動いてやろうかなんて言われたら当たり前に焦る。焦って当たり前じゃねぇか…!この野郎…!余裕かましやがって…っ。俺だって…普段なら慎都さんみたいに強いんだからな…っ!
「いやぁ、お前があまりにも可愛いからよ。なぁ誠也。」
「俺は可愛くねぇよ…っ!!」
「可愛いって。誰がどう見ても可愛いだろ。お前にその自覚ねぇのが意味分かんねぇよ。」
そう言いながら慎都さんが俺の顔を撫でてきた。その時耳に慎都さんの指が当たって俺はさりげなく逃げた。耳を触られると…なんか変な感じになるんだよ。
「耳も弱いしな。」
「っ、弱くねぇし…!」
また変な意地なんか張っちまった。俺にも俺なりの意地があるんだけど…大体それは張らなくていい意地だ。それは今もそうだ…っ。
「へぇ。弱くないねぇ。それなら触っていいよな。こっち向けよ誠也。」
「やだっ!」
慎都さんの手が伸びてきて俺はすかさず顔を背けた。そんな俺を見て更に慎都さんはニヤニヤしてやがる。俺はこんなに必死なのに慎都さんは呑気に俺の観察ばかりしてる…っ。
「なんでだよ。耳は弱くないんだろ?なんも感じねぇなら触っても問題ねぇじゃねぇか。」
「し、慎都さんには触られたくねぇし…!」
俺はついに意味のわからない屁理屈を言い始めた。変に言い訳するよりはそっちの方が良いかなと思ったんだ。慎都さんは頭もいいから言いくるめらる恐れもあるからよ。
「なんだよそれ。お前は俺の愛人だろ?その俺にも隠すのか?」
「俺にだって見られたくないことはある…!」
「まぁそれはそうだな。けどセックスに関しては隠し事はなしだ。」
「な、なんだよそれ…っ!」
「お前の感じやすい場所全部知りてぇからな。例えばお前が必死こいて言い訳してる耳とか。」
「っ………!!」
この人…なんかやばい…。今は大丈夫だけど…怒らせたらとんでもないことになる気がする…っ。これは正直に耳は弱いって…いやもうバレてるから今更言っても意味はねぇか。
「はは、分かりやすいやつ。誠也は顔でお喋りすんのが得意だな。」
「うるせぇ…!」
余裕そうに笑いやがって…っ!俺は変に動いたら慎都さんのちんこが嫌なところに当たって感じてしまう。だから俺は動くことすら出来ねぇんだ。だからもうちょい休憩して…と俺が思っていた矢先に…っ。
「なぁ誠也。俺そろそろ動きてぇんだけど。いいか?」
俺が考え事をしていると気づけば慎都さんの綺麗な顔が俺の顔の近くまできていた。鼻先が当たるほどの距離だ。で、でも駄目なもんは駄目だ。俺はまだ落ち着いてないんだから…っ!今俺の後孔には慎都さんのとんでもなくでっけぇちんこが入ってんだから。
「まだ駄目…っ、動いたら許さねぇ!」
「はぁ?それならいつならいいんだよ。」
「も、もう少し…!」
「もう少しってどんぐらい?俺の中ではもう少しって3秒ぐらいなんだけど。つーことで動くからな。」
「は…?っ、ちょ、ふざけ……っ、ぁ、あぁっ、やめっ、ま!!」
慎都さんは少しも待とうとせずに動き出しやがった。しかもなんかおかしい!変な感覚だ!怖い!こんな早くからイキそうになってる俺…!なんだよこれ…!
「ま゛っ、しんっ、と、さん゛っ、まっ、て゛っ、へんっ、へんだから゛っ、ぁ゛っ!」
「あぁ?それを気持ちいいって言うんだよ。知らねぇなら俺がじっくり教えてやるよ。」
「あぁ゛っ、いっか、ぃっ、休憩っ、あぁ゛っ、あぁあ゛っ、とま゛っ、ぁ゛っ、とまって゛っ!」
「悪ぃ。それは無理だわ。」
「だいじょ、うぶっ、そうに見えるかよ…っ!」
「はは、見えねぇな。」
俺の頭を撫でながら大笑いする慎都さん。でも慎都さんはちゃんと待ってくれてるんだ。全部入ったのは入ったんだけど俺の息が整わないから。
「せーいーや。」
「っ、な、んだよ…!」
「こっち見ろって。」
今そんな余裕なんかねぇんだよ…!!ちょっと集中させろって!
「むり…だ!」
「はぁ?つれねぇな。なら動いてやろうか。」
「っ、ばか!」
慎都さんが俺の足を上げて腰を動かす素振りをしやがった。だから俺は堪らず慎都さんの腕を掴んで動くのを阻止しようとしたけど…慎都さんは、はなから動くつもりはなかったらしい。
「はは、冗談だ。」
「このっ、笑えない冗談はやめろ…っ!!」
今の息すらも整わないこの状況で動いてやろうかなんて言われたら当たり前に焦る。焦って当たり前じゃねぇか…!この野郎…!余裕かましやがって…っ。俺だって…普段なら慎都さんみたいに強いんだからな…っ!
「いやぁ、お前があまりにも可愛いからよ。なぁ誠也。」
「俺は可愛くねぇよ…っ!!」
「可愛いって。誰がどう見ても可愛いだろ。お前にその自覚ねぇのが意味分かんねぇよ。」
そう言いながら慎都さんが俺の顔を撫でてきた。その時耳に慎都さんの指が当たって俺はさりげなく逃げた。耳を触られると…なんか変な感じになるんだよ。
「耳も弱いしな。」
「っ、弱くねぇし…!」
また変な意地なんか張っちまった。俺にも俺なりの意地があるんだけど…大体それは張らなくていい意地だ。それは今もそうだ…っ。
「へぇ。弱くないねぇ。それなら触っていいよな。こっち向けよ誠也。」
「やだっ!」
慎都さんの手が伸びてきて俺はすかさず顔を背けた。そんな俺を見て更に慎都さんはニヤニヤしてやがる。俺はこんなに必死なのに慎都さんは呑気に俺の観察ばかりしてる…っ。
「なんでだよ。耳は弱くないんだろ?なんも感じねぇなら触っても問題ねぇじゃねぇか。」
「し、慎都さんには触られたくねぇし…!」
俺はついに意味のわからない屁理屈を言い始めた。変に言い訳するよりはそっちの方が良いかなと思ったんだ。慎都さんは頭もいいから言いくるめらる恐れもあるからよ。
「なんだよそれ。お前は俺の愛人だろ?その俺にも隠すのか?」
「俺にだって見られたくないことはある…!」
「まぁそれはそうだな。けどセックスに関しては隠し事はなしだ。」
「な、なんだよそれ…っ!」
「お前の感じやすい場所全部知りてぇからな。例えばお前が必死こいて言い訳してる耳とか。」
「っ………!!」
この人…なんかやばい…。今は大丈夫だけど…怒らせたらとんでもないことになる気がする…っ。これは正直に耳は弱いって…いやもうバレてるから今更言っても意味はねぇか。
「はは、分かりやすいやつ。誠也は顔でお喋りすんのが得意だな。」
「うるせぇ…!」
余裕そうに笑いやがって…っ!俺は変に動いたら慎都さんのちんこが嫌なところに当たって感じてしまう。だから俺は動くことすら出来ねぇんだ。だからもうちょい休憩して…と俺が思っていた矢先に…っ。
「なぁ誠也。俺そろそろ動きてぇんだけど。いいか?」
俺が考え事をしていると気づけば慎都さんの綺麗な顔が俺の顔の近くまできていた。鼻先が当たるほどの距離だ。で、でも駄目なもんは駄目だ。俺はまだ落ち着いてないんだから…っ!今俺の後孔には慎都さんのとんでもなくでっけぇちんこが入ってんだから。
「まだ駄目…っ、動いたら許さねぇ!」
「はぁ?それならいつならいいんだよ。」
「も、もう少し…!」
「もう少しってどんぐらい?俺の中ではもう少しって3秒ぐらいなんだけど。つーことで動くからな。」
「は…?っ、ちょ、ふざけ……っ、ぁ、あぁっ、やめっ、ま!!」
慎都さんは少しも待とうとせずに動き出しやがった。しかもなんかおかしい!変な感覚だ!怖い!こんな早くからイキそうになってる俺…!なんだよこれ…!
「ま゛っ、しんっ、と、さん゛っ、まっ、て゛っ、へんっ、へんだから゛っ、ぁ゛っ!」
「あぁ?それを気持ちいいって言うんだよ。知らねぇなら俺がじっくり教えてやるよ。」
「あぁ゛っ、いっか、ぃっ、休憩っ、あぁ゛っ、あぁあ゛っ、とま゛っ、ぁ゛っ、とまって゛っ!」
「悪ぃ。それは無理だわ。」
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