怖いお兄さん達に誘拐されたお話

安達

文字の大きさ
上 下
47 / 219

しおりを挟む
「あか゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ、あぁあ゛っ!」



逃げきれない…。その治の言葉は俺の心を抉りとってきた。監視カメラを乗っ取られたらどうしようもない。今の時代どこにだって監視カメラがあるんだから。そんなの逃げ切れねぇ…。治の言う通りだ…。だったら俺はここで一生暮らすのか…?けどそれは…嫌だ。



「おいおい誠也。ん?考え事かお前。余裕そうだな。」

「っ、ぁ゛っ、やめ゛っ!!!」



俺が考え事をしていたのが治にバレた。まずい。治が腰の動かし方を変えた。もっともっと…奥に…挿れられる。



「やめて゛っ、ぁ゛っ、いやた゛っ!」

「まだなんもしてねぇだろうが。暴れんな。」



治は結腸に挿れようとしている。今でさえきついのにそんなことをされたら俺は…。だから俺は今ある体力全部を使って暴れ始めた。なのに治はまだ楽しそうに笑っていた。逃げようともがく俺を見て笑ってたんだ。



「おい誠也。暴れんなって。無駄な事をするな。」

「やた゛っ、いや゛っ、いやた゛っ!」

「そんなに嫌なら益々挿れたくなるな。」



クソ野郎…!!絶対嫌だ。結腸には挿れられたくない!絶対…。嫌なんだ!なのに逃げられない…っ。どうしたらいいんだよ…っ。くそ…っ。怖い…。



「や゛っ、め、いやっ…。」

「怯えてんのか?震えてるぞ。可愛いやつだな。大丈夫だ。痛いことはしねぇから。だからそのままいい子にしてろよ。」



俺は怖さのあまり暴れることすらも出来なくなってしまった。その場にうずくまるようにして震えることしか出来ない。無力な俺…。その俺を治は褒めてきた。おかしい奴…。ああ…結腸に挿れられる。怖い…。怖い…。くそ…。怖ぇよ…。



「…っ、ふっ、ぅ゛っ、ぅ、」

「泣いてる姿も可愛いやつだな。よし、結腸挿れるぞ。力抜いとけよ。」



その言葉に俺はさらに身体を震えさせた。ガタガタと震えて歯も音を出す。怖くて指がブルブルとする。こんなの初めてだ…。俺は臆病者だったんだな…。



「…っ、ぁ、あ…っ、ぅ、く゛っ、」

「いい子だ誠也。」



治のちんこが結腸の入口に入ってきた。それだけで俺は過呼吸になりそうなほど圧迫感に包まれた。



「ゆっくり息してろ、な?怖くねぇから。何も怖くない。気持ちいいだけだ。」

「く゛っ、ぅ……っ、ぅ、ふっ、ぅ、」



涙が止まらない。それだけじゃない。怖い。震えも止まらない。どんどん結腸に治のちんこが入ってくる…。やめてくれ…。これ以上俺を壊すならいっその事完全に壊してくれよ…。



「あか゛っ、ぁ゛っ、あ゛っ、あ゛っ!」

「苦しいか?大丈夫だ。徐々に慣れるからよ。よし、全部入ったぞ。いい子だったな誠也。」



そう言いながら治は俺の頭を撫でてきた。そんで動きを止めてくれた。さっきまで俺が泣きわめいて嫌だと言っても止めてくれることは無かった治が動きを止めてくれたんだ。だから俺は安心した。とりあえずは休憩が出来る…って。



「はっ、はっ、はっ…っ、ぅ、はっ、ぁ、」

「誠也。ゆっくり息しろって。まだ動かねぇから息整えろ。」



俺は怖さから過呼吸気味になっていた。怖かったんだ。とにかく怖かった。今は止まってくれているけどいつまでも止まってくれるわけじゃない。いつかは治も動き出す。それが俺は怖かった。




「ふっ、ぅ、は…っ、は…っ、」

「そうそう。そうやって息を整えるんだ。いい子だぞ。」



そう言いながら治は相変わらず俺の頭を撫でてくる。俺を大事にするみたいに優しく撫でてくるんだ。声色もさっきとは違う。優しかった…。こんな時に優しくされたら俺は期待しちまう。やめてくれるんじゃないかって。そんなこと絶対ないのに。



「誠也。お前はいい子だな。俺はいい子が好きなんだ。だからそのままいい子でいてくれよ。俺もお前に酷いことしなくないからな。お前を可愛がりたい。出来るだけな。だから逃げようなんて思うなよ。ましてや星秀と一緒に逃げたいだなんて思ったりするな。それだけは絶対許さないからな。逃げたお前らを連れ帰って誠也、お前はとりあえず快楽漬けにして監禁だ。分かったな?」



このタイミングでそれを言うかよ…。でもこれは俺に対する厳重注意だろうな。俺はそれを考えていた。星秀さんと逃げたいって。けどそれは出来そうにない。今はな。だから俺は耐えるんだ。とりあえず星秀さんが戻ってくるまで耐えて…耐えるんだ。



「誠也。返事はどうした?それとも約束出来ねぇのか?」

「…っ、は…っ、ぁ、は…っ、でき、ま…すっ、」

「いい子だ。愛してるぞ誠也。」



そう言って治は俺にキスをしてきた。まただ…。俺が嫌いなことばかりしてくる。気持ち悪い。キスなんて…愛し合ってるものがするものだ…。いや、けどそうでもねぇか…。キスなんてただの道具と同じ。これをするだけでこいつは機嫌が良くなる。だったら都合のいい道具じゃないか。だから俺は今度は拒否をしなかった。



「誠也。どうした。疲れたのか?」



キスを拒否されると思ってたんだろうな。治が拒否をしない俺を見てそう言ってきた。つかお前には俺が疲れてないように見えるのかよ…。おかしいんじゃねぇの…。



「……つかれ、ました。」

「そうかそうか。なら俺がイったら終わろうな。本当は何回もしたかったけどそれは無理そうだな。」



何回も…?冗談きついだろ…。まじでやめてくれよ…。これを何回もしたら俺は本当に壊れちまう。けど次からはそうなるかもしれない。それを考えたら俺はまた震えが止まらなくなった。




「よし。とりあえず息が整ったみたいだな。動くぞ。結腸で抜き差しをしたら気持ち良いらしいからしっかり締めろよ。な?誠也。」



しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています

橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが…… 想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。 ※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。 更新は不定期です。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談?本気?二人の結末は? 美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。 ※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

処理中です...