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「やめ゛っ、やめて゛っ、ぁあ゛っ、やめろ゛っ!!」



あんなに躊躇してたのが嘘みたいに星秀は俺を攻めたてた。俺はいつ結腸に挿れられるのか分からない恐怖と快楽に苦しみ泣き叫んでいた。手を突っ撥ねたりして星秀さんから離れようと何度も試みるがそれすらも出来ない。健二が俺の事を後ろから羽交い締めしてるから。



「あぁ゛っ、もぅや゛っ、いきた゛っ、く゛っ、なぃ゛っ、やめて゛っ、ぁっ、ん゛っ、やめてくれ゛っ!」

「まだだ。俺がイクまで解放しねぇ。」

「はは、いいじゃねぇか星秀。お前もたまにはいい子になるんだな。誠也、お前はほんとにいい。格別に可愛い。見てるだけでも十分なぐらい可愛いな。」



きつい。本当にきつい。星秀さんは俺の感じやすいところばかりを突いてきて俺を逃がしてくれない。どれだけ達しても容赦なかった。そんな快楽が辛すぎて俺は足やら手やらをばたつかせて逃げようと試みた。今ある体力を使って全力で暴れだしたんだ。

でもその時…。



「おい健二。こりゃどういう事だ?」



この声…。この声ってまさか…。



「あ、組長。お疲れ様です。」



組長…ってことは治だ。だからだろう。あれだけ俺を攻めていた星秀さんも動きを止めた。



「お疲れ様ですじゃねぇよ健二。どういう事だって聞いてんだ。何してんだよ。なんで俺の玩具と誠也が何で遊んでんだ?」

「あーこれには深いわけがありましてね。なぁ星秀。」

「話せ健二。」



俺はその二人の会話をまるで聞いてなかった。と、言うのも目の前にいる星秀さんが怯えていたから。俺にそれを悟られないように相変わらず隠してはいるけど俺にはわかる。怖がってるって。



「簡単に言いますと星秀が誠也を気に入ったんですよ。」

「それは前も聞いた。そこからなんかあったのか?」

「そうですね組長。星秀が俺の許可なしに誠也に突っ込んだんですよ。」

「…ほぅ。」



違う…。それは嘘だ…。星秀さんだけじゃない。渚も。他の奴らもそうなのに。なんで…。俺は悔しくて声を荒らげようとした…けど星秀さんがやめろと目で訴えてきたんだ。口を出すんじゃない、って。



「どう思います組長。」

「玩具の分際で生意気だな。」

「俺もそう思います。」

「そういうことか。なるほどな。だから健二はこうしてるってわけか。」

「はい。これの前にも色々やってますよ。星秀へのお仕置きとして。」

「…それじゃ足りねぇな。」

「組長。俺もそう思います。」

「だよな。おい星秀。」



治に名前を呼ばれた星秀さんはビクッと体を動かした。こんなに怯えるなんて異様だ。言ってしまえば俺よりも怯えてる。つか星秀さんは幹部だろ…。部下だろうが…。なんで…。



「…はい。」

「はい?はい、じゃねぇだろ。なぁ星秀。」

「組長。すみません…。」

「まぁいい。星秀、お前には仕事が出来た。躑躅森会に行け。」



…躑躅森?それってさっき健二が言ってたやつだ。そこに行ったら星秀さんは回される…。道具にされる…。駄目だ。そんなのダメだ!



「お、治さん…!」

「ん?どうしたんだ誠也。そんな不安そうな顔をして。お前は行かせないから大丈夫だぞ。お前は俺が大切にしてやるんだから。」

「な、んで星秀さんを…?治さん…星秀さんは悪いことしてないです…!」



俺がそう言うと場が静まり返った。言ってはいけないことを言ってしまったのかもしれない…。俺はまた星秀さんに迷惑をかけてしまったのか…?最低だ…俺。




「健二。誠也はいつからこうなった?」

「んーさっきですね組長。俺が早めに戻った時には星秀に懐いてました。」

「そうか。」

「はい。だからあえて星秀に誠也を傷つけさせてたんですが誠也は星秀の事しか見てませんでしたよ。今もね。」

「…なるほどな。こうなるとは想像もしてなかった。」

「俺もですよ組長。」

「星秀。最近はいい子だったのにどうしたんだ。誠也に惚れちまったか?馬鹿なやつだな。お前如きの分際で俺のものに手を出すなんてよ。健二、星秀を連れていけ。躑躅森会の大幹部殿達がお待ちだ。」



治はそう言いながら星秀さんの髪を強く引っ張っていた。痛いって俺でも分かるぐらい強く引っ張っていた…。その様子を健二は笑いながら見てたんだ。この異様な光景を俺は見ることしか出来なかった。怖くて体が硬直してしまうんだ。星秀さんを助けたいと思うのに…。



「承知しました組長。おら星秀。立て。行くぞ。」

「あー待て健二。」

「星秀を連れて行ったらお前は戻ってこい。躑躅森会のやつらとは取り引きをしようも思ってたんだ。だから2、3日星秀を堪能してもらう。その間星秀には何をしてもいいと躑躅森会のやつらに伝えとけ。」

「承知しました。おら星秀。さっさと服着ろ。」



そう言いながら健二は星秀さんを乱暴に扱った。なのに星秀さんは何も言い返さないし何もやり返さない。急いで服を着ていた。どうやったら星秀さんを俺は助けることが出来る…?ここでまた俺が星秀さんを庇ったら星秀さんが酷い目に遭う…。くそ…。



「……………。」

「なぁ誠也。そんなに星秀が心配か?」



俺が唇を噛み締めて星秀さんを見ていると治が俺の顔を鷲掴みにしながらそう言ってきた。



「…………っ。」

「無視か?まぁいい。お前は俺の傍にいればいい。健二、星秀を頼んだぞ。」

「組長、お任せを。おら星秀。行くぞ。」

「星秀。躑躅森会の皆様によろしくと伝えとけ。任務を全うしろよ。期待してるからな星秀。」

「…はい、組長。」

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