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変な人 *

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「あ゛っ、ぁあ゛っ、やめ゛っ、ろ゛っ、あ゛っ、ぁあ゛っ、やめ゛っ、やめて゛っ!」



激しい星秀ってやつからの抽挿に俺は悶え苦しんでいた。さっき蓮ってやつからのとんでもない犯され方にただでさえ疲労困憊で辛かった。キツかった。苦しかった。なのに…それなのに星秀ってやつも俺をこうして犯すんだ…。



「やめて?けど痛くねぇだろ?」



そういう問題じゃねぇんだよ…!痛くなかったら何してもいいのかよ…!



「いや゛っ、いやた゛っ、ぁっ、あぁっ、あぁあっ、あっ、ぁ゛っ、とまって、とま゛っ!」

「止まらねぇよ。拒否ばっかしてねぇで素直に快楽を受け入れろよ。気持ちいいんだろ?」

「よく゛っ、なぃ゛っ、いらなっ、い゛っ、あぁ゛っ、ん゛っ、もぅ゛っ、いらない゛っ!」



いき過ぎた快楽は拷問と同じだ。気持ちいいなんて思えない。ただひたすらに苦しい。頭も真っ白になる。怖い。感覚もおかしい。俺が俺じゃなくなっていくみたいだ…。



「いらない?嘘をつくな。イキ狂ってんのはどこのどいつだ。」

「きつい゛っ、きつっ、い゛っ、やめ゛っ、ぉ゛っ、か゛っ、ん゛っ、やめろ゛っ!」

「大丈夫だ誠也。お前ならまだいける。俺がお前の限界を見誤るわけねぇだろ?」



嘘ばっかりついてんじゃねぇ…!俺は狂うほど泣きじゃくってんのになんで止めねぇんだよ!もう限界って言ってんじゃねぇか!



「むり゛っ、て゛きない゛っ、ぁっ、あぁ゛っ、あっ、あぁあ゛っ、たすけ゛っ!」

「誠也。大丈夫。今は出来なくても慣れていくから。だから大丈夫だ。」



何も大丈夫なんかじゃない…。やる前はあんなに優しかったのに…俺が震えてたのも抑えてくれてた…。けどやっぱりそうだよな。こいつもヤクザだ。自分のことしか考えないやつ。やるってなったらやっぱこうなるんだよ。



「やめろ゛っ、やめろよ゛っ、か゛っ、ぁ゛っ、ん゛っ、んん゛っ、やめ゛っ!」



俺の腰をガッチリと掴んで奥まで突いてくる。どんだけ泣いてもやめてと凄んでも星秀はやめてくれやしない。ただ他のやつと違うところもある。それは笑わないってことだ。蓮も渚も俺を見て馬鹿みたいに笑ってた。けどこいつは俺を恋人のように抱きながらも笑わねぇ…。



「たすけ゛っ、あ゛っ、あぁ゛っ、ぁ゛っ、やめ゛っ、て゛っ、おねか゛っ!」

「そこまできついか?」



そこまで…?そこまでなんてレベルじゃない…。キツすぎる…。限界なんて突破してる。意識も薬のおかげで保ってるけど薬の効果が切れたら直ぐに寝落ちするぐらいには疲労困憊だ。だからさっきから俺はこんなにお願いしてんじゃねぇか…。



「きつ゛っ、ぃ゛っ、きついきつい゛っ、きつい゛っ、て゛すっ、ぁ゛っ!」

「そうか。なら少しだけ止まってやる。」

「あ゛っ、ぇ…?っ…………、っ、はぁっ…、はぁ…っ。」



え…なんでこいつ…。止まって…くれた?さっきまで止まらねぇとか待たねぇとか言ってたくせになんで急に…?



「…っ、はぁ………っ、はぁ………っ、はぁ………っ、」



星秀には色々聞いたいことがあったけど俺はそれどころじゃなかった。息も整わないし何より疲れていた。だから休めるうちに休んでおこうと聞きたいことを我慢して休んだ。またいつ動かれるかもわかんねぇからな。



「誠也。お前そんなに疲れてたのか。悪かったな。休憩入れてやるからゆっくり息しろ。今は何もしねぇから。」



なんだ…よ。なんなんだこいつ…。また頭撫でてきた。どういうつもりでその行動をするんだ…?こいつは俺の事なんだと思ってんだ…?分かんねぇ…。



「おい星秀!」



ゆっくりと休憩しよう…。そう思った矢先に凛翔ってやつがそう星秀に叫んだ…。こいつはほんとにうるさい。



「なんだよ。外野は黙ってろって俺言ったよな、なぁ凛翔。」

「怒んなよ。つか俺が怒りてぇわ。」

「は?」

「なに休憩とかちゃっかりさせてんだよ。誠也には要らねぇだろ。」

「こんなに疲れてんのにか?」



…は?こいつ俺を庇ったのか…?なんのために?さっさと自分の欲を満たせばいいじゃねぇかよ…。



「お前が終わったあとに俺と勝が誠也を抱くんだ星秀。なのに休憩?んなもん意味ねぇだろ。どの道イキ狂うんだからよ。」

「だったら尚更だ。それに蓮よりかは早く済ませられるはずだ。俺は別に絶倫じゃねぇしな。だから文句言ってんじゃねぇ。」

「…へいへい。」

「なんだ。不服そうだな凛翔。」

「あったり前だろ。どんだけ待たされてると思ってんだ。」

「その待ち時間の間にお前ずっと扱いでんだろ。んで2、3発出してんだろ?」

「はいはいそうだな。悪かったよ。お前の好きにしろ。」



と、凛翔ってやつが言うと星秀がまた俺の方を向いて頭を撫でてきた。癖…なのか?



「悪いな誠也。休憩時間なのに。」

「…い、いえ。」

「大丈夫そうか?息は整ったみたいだが。痛い所とかはないか?」



ここで俺が痛いと嘘をつけば星秀ってやつは俺を逃してくれるんだろうか…。いや多分そんなことは無い。それは分かる。けどこいつは嘘をついてない。俺の事を本当に心配してくれてる。ヤクザにも…こんなやつがいるんだな。つかそもそもどうしてヤクザなんかに…。



「……ないです。」

「そうか。良かった。安心した。」



って…今度はキスをしてきた。唇に…唇同士が当たるだけの軽いキス。だからだろう。舌を入れられずにキスされたから気持ち悪いとは感じなかった…。



「…星秀さん。もう大丈夫です。」

「ん?それはつまり動いていいってことか?」

「…はい。」

「よし。じゃあ動くぞ。また苦しくなったらすぐに言え。お前が本気で嫌がることは出来るだけしないようにするから、な?」

「………………はい。」



ほんとにこいつは…変なやつだ。
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