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40話 正気 *

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「あぁ゛っ、ぅ、あっ、ぁ゛~~っ!!」



翔湊はあれからこの部屋にあるベットに連れていかれて潤樹と橘修に身体中をいたぶられていた。前に潤樹、後ろからは橘修に抱きしめられるように全身を拘束されていた。そしてペニスには玩具が装着され後孔にはバイブが挿れられている。それらは腰につながるベルトのようなもので固定されており翔湊は外すことが出来なかった。その為翔湊がどれだけ身を捩って玩具から逃げようとしてもそれが叶わなかった。しかも付けられている玩具は良いところに当て続けられるようにしている。亀頭、裏筋、前立腺、全て翔湊が弱い部分に当たるように付けられ尚且つペニスにつけられている玩具は揉むように動く機能さえもあった。一番辛い場所と言ってとも過言ではない3箇所をねちっこく責め続けられ翔湊はイキ地獄に嵌まってそこから抜け出せなくなっていた。何度も深イキをして身体を大きくビクンと震わせる。翔湊はそれに耐えきれず叫び涙を流し彼らに目で訴えていた。もう限界だと…。



「キツそうだね。でもその顔がたまんないよ。」

「ほら、もっとここ弄ってやるからいい声出せよ。」

「ん゛ぁっ、ゃ、あ゛ぁあ~~っ!」



玩具を拘束具で固定していることもあって潤樹と橘修は両手が空いていた。その手を使い翔湊の乳首や耳、お腹など全身をいたぶっていた。橘修に限っては翔湊の弱い耳を奥まで舐め続けている。翔湊は呼吸さえも上手くすることが出来なくなっていた。息が上手く吸えなくて苦しい。過呼吸気味になっているというのに2人は悪い笑みを浮かべながら翔湊を攻め続ける。終わりのない快楽地獄に翔湊はいっそのこと気を失って楽になりたかった。潤樹に責められる時はいつものように思う。なんで自分は生まれてきたのだろうか。こんなことをされるために生まれてきたのなら自分に価値などあるのだろうかと。無理やり抱かれてどれだけ泣いて喚こうが翔湊の気持ちを無視して好き勝手してくる。苦しい。キツイ。楽になりたい。そんな思考が頭の中で駆け巡る。そしてついにそんなことを考えれるほどの余裕すら無くなっていた。絶頂を迎えすぎたあまりに。翔湊は意識が朦朧として視界が段々と暗くなっていく。ちょうどその時誰かが楽しそうに笑う声が聞こえてきた。



「翔湊、彌生が目を覚ましたみたいだよ…って聞こえてないか。はは、もう意識飛びそうになってるもんね。」

「薬使いますか?」

「そうだね。翔湊の意識を戻してあげて。」



潤樹にそう言われ橘修は近くにあった鞄から注射器と液体状の薬を取りだした。それを注射器に吸い込むと気泡が入っていないかを確認し翔湊の頸に容赦なく突き刺した。翔湊はチクッとした痛みと共に先程まで意識を失いそうなほど朦朧としていた意識が覚醒した。そして橘修の手に持っているものを見てその痛みがなんなのか何故意識が戻ったのかを理解した翔湊は目からこぼれ落ちる涙を止めることが出来なくなった。



「勝手に寝たら駄目だよ翔湊。わかった?」

「ぁっ………。」

「返事をしろ。」



潤樹の問いかけに答えず下を向いていた翔湊は橘修に頬を強く捕まれ無理やり顔を上に向かされた。そうされたことで翔湊は橘修と目が合い背筋が凍った。彼の目はまるで猛獣のように鋭く翔湊を睨みつけていた。早く返事に応えろと言う暗示であろう。翔湊があまりの恐怖に頷こうとしたその時ーーー。



「…翔湊!」



先程まで気絶していた彌生がそう叫んだ。その声に3人の動きが止まる。彌生は全身縛られており抵抗することも翔湊を助けに行くことも叶わないが諦めずに手足を縛られている縄を解こうとしていた。その姿を見て翔湊は余計に涙が溢れだしてきた。それを気に食わないと思った橘修は翔湊につけている玩具のバイブの強さを強にした。



「あ゛ぁっ、やた゛っ、ぅ、やめて゛っ…!!」

「何やってんだやめろ!おい橘修、お前本気で正気失っちまったのかよ…。」



泣き叫びながらイキ地獄に苦しんでいる翔湊を見て彌生がそう叫ぶように言った。その相手は橘修だ。だが橘修は顔色一つ変えずに翔湊のことをいたぶっていた。翔湊は異常な程に苦しんでいる。床に転がっている注射器を見るに彌生は強制的に意識を覚醒させられたことは直ぐに理解出来た。そこまでする必要があるのか…?そんな翔湊の姿を見てお前は何も思わないのかよと彌生は唇を噛み締めた。



「もう頼むからやめてくれ!これ以上翔湊を苦しませるな!」



彌生は自分自身につけられている拘束具を取ろうと必死になりながらも翔湊のことを助けようとそう叫んでいた。その様子を見て呆れた潤樹はため息をつきながら部下の男を見た。



「ねぇそこのお前さ、彌生がうるさいから猿轡つけといて。」

「承知致しました。」



潤樹に指示されるやいなや部下の男たちはすぐに動き始め3人がかりで彌生のことを押さえつけると彌生の口に猿轡を力ずくで嵌め込ませた。その時彌生が出した苦しむ声を聞いて翔湊はそちらの方を向いた。心配でたまらない。何をされているのかと激しい快楽に耐えながら重視していると髪の毛を潤樹に鷲掴まれた。



「い゛ぁっ!」

「どこ見てんの翔湊。」



潤樹がそう言いながら顔を近づけてきた。少し動けば唇同士が当たってしまいそうなほど近くまで来ている。



「これだけじゃ足りなそうだね。仕方ないや。」



そう言って潤樹は翔湊についている玩具、そして拘束具を全て取った。しかし翔湊は安心なんてできるはずがなかった。なぜなら潤樹がズボンに手をかけ陰茎を取り出そうとしていたから。



「ゃ…っ、」

「今なんか言おうとした?」



潤樹に低い声で耳元でそう言われ翔湊は黙り込んだ。潤樹の圧によって大人しくなり何も言い返すことが出来なくなった翔湊を潤樹は自身の膝の上に彌生に見せつけるようにして座らせる。



「翔湊、俺の上に乗って自分で挿れてごらん。それぐらい出来るよね?」
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