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28話 条件 *
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「いいぜ。その頼み聞いてやる。」
翔湊が2人にお願いして直ぐに松永がそう言ってくれた。早く触ってイかせて欲しいのに松永は服の上から撫でたり軽く揉んでいるだけ。そんなんじゃ足りない。もっと欲しい。ちゃんと触ってよ。俺頑張って言ったのになんで触ってくれないの…。物足りなさから翔湊は目に涙が溜まっていき腰が自然と動いてしまっていた。
「あーまじでその顔堪んねぇわ。でもお前もわかってるだろ?俺らがタダでイかせてやるわけがないってことを。」
松永が何かを話している。でも翔湊は話なんて聞ける状態ではなかった。頭に入ってこない。彼の話す言葉の一語一句全てが耳から耳へ通り抜けて行く。それは体を拘束された状態で絶頂を迎えることが出来ない程度の刺激を2人にされ続けて頭がおかしくなりそうになっているからだ。話なんか聞けるはずがなかった。彌生がその事にすぐに気づいて翔湊の頬を掴み上を向かせた。
「松永、ちょっと待て。」
「なんでだよ。いい所なんだから止めんな。」
松永は彌生に止められて少しばかり怒り口調になっていた。
「翔湊が話聞いてねぇから。」
「はぁ?おい翔湊ちゃんと聞けよ。」
「あぁっ、やめろ!そもそもこの状況で話なんか聞けるわけないだろ…っ!」
松永の刺激に加えて先程から彌生もいたぶってくる。両方とも服の上からの刺激だがそれが2人のテクニックが凄すぎて感じてしまう。敏感な部分を念入りに攻められて集中なんてできるはずがない。無理に決まっているだろ。話を聞いて欲しいならそっちが俺のこと触るのをやめろよ、と翔湊は2人のことを涙目で睨んだ。
「文句あんならイかせてやらねぇぞ?」
松永にそう言われて翔湊は黙るしかない。なぜならイかせて貰えないということは2人から逃げ出すしか翔湊には絶頂を迎える手段がないからだ。最悪だ。しかも松永によって中途半端に刺激を与えられてからかなり時間も経っていることもあり焦らされている時間が長い。その分辛いしキツかった。なので翔湊は黙って大人しくするしかないのだ。もうなんでこんなに意地悪ばっかりしてくるんだ。焦らされる辛さ分かってよ。後で絶対仕返ししてやる。翔湊は密かにそう思いながら今は2人の機嫌取りをした。そして翔湊が大人しくなったのをみて満足した松永が再び口を開いた。
「俺は優しいからな、もう1回言ってやるよ。今度はちゃんと聞くんだぞ?今から彌生がお前のここ触るからその間ずっと俺と目を合わせてろ。勿論イくまでずっとだぞ。少しでも視線が俺からズレたら手を止めるからな。寸止め状態が続くと思えよ。まぁでもたったそれだけだしよ、これぐらいは流石に翔湊でも出来るよなぁ?出来ないって言うなら仕方ねぇけど。」
「………っ!」
俺だって目線を合わせることぐらいできる。松永にバカにするように言われて負けず嫌いの性格の翔湊に火がついた。なめやがって。俺にそんな根性がないと思ってるんだな。こんな俺でもヤクザに囲まれて生きてきたんだ。度胸や根性のちょっとぐらいはある。見てろよ、絶対ギャフンと言わせてやるんだからな。
「翔湊、どうする?」
「出来るに決まってるじゃんか!」
ここで意地張ってもいい事なんてない。そんなこと分かっているのに、分かっているはずなのにここで出来ないと言えば彼らに負けた気になるのが悔しくて翔湊は選択を間違える。そしてその答えを待ってましたと言わんばかりに彼らは悪い笑みを浮かべて翔湊を見る。翔湊自身が『できる』と言えさえすれば途中で翔湊が降参する事が出来なくなるからだ。自分で言ったことは取り消せない。その為松永らは最後まで楽しめる。それが彼らの狙いだった。そうとも気づかずに翔湊はまんまと彼らの罠に嵌められてしまう。にしても罠に嵌められるのはこれで何度目だろうか。いい加減予兆に気づきいてもいいぐらいなのに翔湊は気づかない。まぁそれは彌生達にとってはかなり都合のいいことなのだが。
「よし、よく言ったぜ翔湊。それでこそ男だ。」
「褒めすぎだろ彌生。」
「うるせぇな橘修、てめぇは黙ってろ。じゃあ翔湊始めるか。」
彌生がまずは邪魔なもん脱がさねぇとな、なんて言いながら翔湊のズボンを下着ごと下ろした。そして翔湊よりも大きい彌生の手がペニスを包んだ。彼はローションを少し足してゆっくりと扱ぎ出す。翔湊は松永に言われた通り彼から目線を外さなかった。外さないように恥ずかしさを押し殺して頑張っていた。
「そうそういい子だ翔湊。」
「ぅ…っ、あ、んふっ、ぁ…、んっ」
翔湊は彌生に弱い亀頭やら裏筋を刺激されながらも必死に松永を見ていた。涙目になりながらとろけた顔をしている翔湊のその姿に松永はたまらなく興奮した。松永だけではない。この場にいる全員がそうだ。
「あぁっ…!」
「ここ気持ちいいなぁ、翔湊。」
弱い部分を継続的に刺激され続けて翔湊は射精が近づいてきているが感じとれた。翔湊の息がどんどん上がっていく。彌生の手をぎゅっと握りしめてそれに耐えていると後ろから彼が頬にキスをしてきた。
「可愛いすぎだろ。」
「ああ、言えてるな。」
「んっ、ぁ、ああっ、ふっ、ぅ、んっ…!」
彌生は翔湊がちゃんと松永のいいつけを守っているのも自分の手を握りしめてきたのも可愛くて仕方がなかった。
「あぁっ、ん、ぅっ、ああっ!」
「そろそろイくか?」
翔湊が2人にお願いして直ぐに松永がそう言ってくれた。早く触ってイかせて欲しいのに松永は服の上から撫でたり軽く揉んでいるだけ。そんなんじゃ足りない。もっと欲しい。ちゃんと触ってよ。俺頑張って言ったのになんで触ってくれないの…。物足りなさから翔湊は目に涙が溜まっていき腰が自然と動いてしまっていた。
「あーまじでその顔堪んねぇわ。でもお前もわかってるだろ?俺らがタダでイかせてやるわけがないってことを。」
松永が何かを話している。でも翔湊は話なんて聞ける状態ではなかった。頭に入ってこない。彼の話す言葉の一語一句全てが耳から耳へ通り抜けて行く。それは体を拘束された状態で絶頂を迎えることが出来ない程度の刺激を2人にされ続けて頭がおかしくなりそうになっているからだ。話なんか聞けるはずがなかった。彌生がその事にすぐに気づいて翔湊の頬を掴み上を向かせた。
「松永、ちょっと待て。」
「なんでだよ。いい所なんだから止めんな。」
松永は彌生に止められて少しばかり怒り口調になっていた。
「翔湊が話聞いてねぇから。」
「はぁ?おい翔湊ちゃんと聞けよ。」
「あぁっ、やめろ!そもそもこの状況で話なんか聞けるわけないだろ…っ!」
松永の刺激に加えて先程から彌生もいたぶってくる。両方とも服の上からの刺激だがそれが2人のテクニックが凄すぎて感じてしまう。敏感な部分を念入りに攻められて集中なんてできるはずがない。無理に決まっているだろ。話を聞いて欲しいならそっちが俺のこと触るのをやめろよ、と翔湊は2人のことを涙目で睨んだ。
「文句あんならイかせてやらねぇぞ?」
松永にそう言われて翔湊は黙るしかない。なぜならイかせて貰えないということは2人から逃げ出すしか翔湊には絶頂を迎える手段がないからだ。最悪だ。しかも松永によって中途半端に刺激を与えられてからかなり時間も経っていることもあり焦らされている時間が長い。その分辛いしキツかった。なので翔湊は黙って大人しくするしかないのだ。もうなんでこんなに意地悪ばっかりしてくるんだ。焦らされる辛さ分かってよ。後で絶対仕返ししてやる。翔湊は密かにそう思いながら今は2人の機嫌取りをした。そして翔湊が大人しくなったのをみて満足した松永が再び口を開いた。
「俺は優しいからな、もう1回言ってやるよ。今度はちゃんと聞くんだぞ?今から彌生がお前のここ触るからその間ずっと俺と目を合わせてろ。勿論イくまでずっとだぞ。少しでも視線が俺からズレたら手を止めるからな。寸止め状態が続くと思えよ。まぁでもたったそれだけだしよ、これぐらいは流石に翔湊でも出来るよなぁ?出来ないって言うなら仕方ねぇけど。」
「………っ!」
俺だって目線を合わせることぐらいできる。松永にバカにするように言われて負けず嫌いの性格の翔湊に火がついた。なめやがって。俺にそんな根性がないと思ってるんだな。こんな俺でもヤクザに囲まれて生きてきたんだ。度胸や根性のちょっとぐらいはある。見てろよ、絶対ギャフンと言わせてやるんだからな。
「翔湊、どうする?」
「出来るに決まってるじゃんか!」
ここで意地張ってもいい事なんてない。そんなこと分かっているのに、分かっているはずなのにここで出来ないと言えば彼らに負けた気になるのが悔しくて翔湊は選択を間違える。そしてその答えを待ってましたと言わんばかりに彼らは悪い笑みを浮かべて翔湊を見る。翔湊自身が『できる』と言えさえすれば途中で翔湊が降参する事が出来なくなるからだ。自分で言ったことは取り消せない。その為松永らは最後まで楽しめる。それが彼らの狙いだった。そうとも気づかずに翔湊はまんまと彼らの罠に嵌められてしまう。にしても罠に嵌められるのはこれで何度目だろうか。いい加減予兆に気づきいてもいいぐらいなのに翔湊は気づかない。まぁそれは彌生達にとってはかなり都合のいいことなのだが。
「よし、よく言ったぜ翔湊。それでこそ男だ。」
「褒めすぎだろ彌生。」
「うるせぇな橘修、てめぇは黙ってろ。じゃあ翔湊始めるか。」
彌生がまずは邪魔なもん脱がさねぇとな、なんて言いながら翔湊のズボンを下着ごと下ろした。そして翔湊よりも大きい彌生の手がペニスを包んだ。彼はローションを少し足してゆっくりと扱ぎ出す。翔湊は松永に言われた通り彼から目線を外さなかった。外さないように恥ずかしさを押し殺して頑張っていた。
「そうそういい子だ翔湊。」
「ぅ…っ、あ、んふっ、ぁ…、んっ」
翔湊は彌生に弱い亀頭やら裏筋を刺激されながらも必死に松永を見ていた。涙目になりながらとろけた顔をしている翔湊のその姿に松永はたまらなく興奮した。松永だけではない。この場にいる全員がそうだ。
「あぁっ…!」
「ここ気持ちいいなぁ、翔湊。」
弱い部分を継続的に刺激され続けて翔湊は射精が近づいてきているが感じとれた。翔湊の息がどんどん上がっていく。彌生の手をぎゅっと握りしめてそれに耐えていると後ろから彼が頬にキスをしてきた。
「可愛いすぎだろ。」
「ああ、言えてるな。」
「んっ、ぁ、ああっ、ふっ、ぅ、んっ…!」
彌生は翔湊がちゃんと松永のいいつけを守っているのも自分の手を握りしめてきたのも可愛くて仕方がなかった。
「あぁっ、ん、ぅっ、ああっ!」
「そろそろイくか?」
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