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22話 助け舟 *
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「つらっ、ぃ゛、あぁ゛あっ、もうむり゛、でなっ、ぃ、ん゛あっ、ぁ!」
「出さなくていいよ。翔湊はただ俺を受け入れて。」
なんで。どうしてここまでするんだよ。俺、何かした?容赦なく3人に責められ続けてどれだけ絶頂を迎えようとも手を緩められなかった。そのせいで翔湊はずっと体をビクビクさせている。もう出るものも無くなったペニスを豊が扱ぎ無理矢理勃ちあがせる。そして潤樹に結腸まで陰茎を挿れられる。その繰り返しだ。終わりが見えない。いつ解放されるのか分からない。翔湊の中でそんな恐怖が爆発しそうになった時…!
ガチャ
部屋のドアが開いて誰かが入ってきた。3人は顔なんて見なくとも誰が入ってきたのかがすぐにわかった。なぜなら今、潤樹達が翔湊を抱いていることは部下も知っている。その邪魔を部下の立場で邪魔できるわけがない。最悪首が飛んでしまうのだから。と、なれば自分たちより上の立場の人間となる。それはただ1人。父親しかいない。
「取り込み中悪いな。問題が起きた。お前らが対処しろ。」
父親が入ってきたため3人は翔湊から離れて身だしなみを整えた。翔湊は急に攻めが無くなって安堵したものの今から何をされるのな分からなかったため余計に震え出してしまう。何が起きたのか確認しようとするが起き上がる気力もない。だから耳を済ませてみた。
「それって俺ら3人とも行かないといけないレベルなの?」
「ああ、そうだ。だから今すぐに行け。」
彼らは時期総長候補でもあるので仕事は完璧にこなす。一人一人に実力があり、難しい案件だろうが1人で解決してしまうほどに。だから3人全員が父親からそこへ出向け、と言われる時は大体取り返しのつかない事が起きた時だ。今回もそうだったらしい。でもそんなことは滅多に起きることではない。だから潤樹は彌生達を疑った。あいつらが自分たちから翔湊を救うためにわざと問題を起こしたのではないか、と。
「チッ、いい所だったのによ。こういう時に限って問題ばっか起きるのなんなんだよ。」
せっかく翔湊と楽しんでいたのにその時間が強制的に終わらせられてしまい、豊はかなりキれていた。だかこれは翔湊にとって嬉しい以外の何ものでもなかった。3人が仕事から帰ってきたら再び抱かれてしまうだろう。でもその間休むことが出来る。少しの間だけでも解放される。翔湊は3人からの離れらることが嬉しかった。
「場所は送っておくから無駄口叩かずにさっさと行けよ。」
「はーい。分かってるよ親父。」
3人が頷いたのを見て父親はこの部屋を出ていった。そして豊は鋭い目付きで翔湊を見た。
「翔湊、逃げれるなんて思うなよ。ちょっとの間だけ待ってろ。」
「いや兄貴、翔湊は西嶋に託そう。そっちの方が安全でしょ。ここに放ったらかしにしておいたら薬も入れてるし心配だよ。」
翔湊に入れた薬は体に影響がない量ではあるが念の為に西嶋に預ける方がいいと思ったのだ。
「確かにそうだな。」
「でしょ?そういうことだから俺が西嶋の所に連れて行っておくよ。聞きたいこともあるしね。」
「頼む。よし、俺たちは先に行こう豊。」
潤樹の言った聞きたいことと言うのが気になったが、余計なことは聞かない方がいいと思い綉はそう言った。
「おう。後でな潤樹。」
「うん、後でね。」
綉と豊の姿が見えなくなってから潤樹はベットに寝ている翔湊の頬を撫でた。翔湊はその潤樹の目を見て震え上がる。なぜなら彼の目は怒りで溢れていたから。
「ねぇ、翔湊。俺が西嶋達と話したいこと薄々気づいてるでしょ。」
そんなのわかっているに決まってる。潤樹は西嶋を毛嫌いしてる。なのにその西嶋に会いにいくとなれば理由は1つ。先程組長である潤樹の血の繋がった父親が報告してきた内容についてだ。恐らく潤樹は此度も彌生達の仕業だと思っている。だからきっとそれを確かめに行こうとしているのだ。
「ここで話してても何も始まらないからさ、とりあえずあいつらの所に行こうか。」
翔湊が歩けないと推測して潤樹は翔湊を抱き抱えた。そしては寒くないように翔湊にタオルケットをかけて歩き始めた。
「眠たい?だったら寝といていいよ。」
そう言われ翔湊は倒れるように眠りについた。タオルの温かみに包まれ余計に眠気が来たのだ。潤樹はそんな翔湊の寝顔を見ながら彌生達がいるであろう部屋を勢いよく開けた。
「あ、全員いるじゃん。ちょうどいい。」
潤樹が部屋の中に入ってきたのを見て彌生たちは驚いたようで目を見開いた。だが、それはすぐに怒りに変わる。潤樹の腕の中にいる翔湊を見たからだ。顔色は悪くタオルケットを被されている為全体は見えないがそれでも体の所々に精液が付着している。なにをされたのか翔湊の様子を見れば一目瞭然だった。
「若様…。」
「西嶋、お前に翔湊を預ける。お風呂に入れて面倒見てやって。」
「…承知致しました。」
西嶋は潤樹を殴り倒したい気持ちを抑えて彼から翔湊を受け取り浴室に直行した。すると彌生たちが動き出す。翔湊が心配で見に行こうとしたのだ。
「おい待て。お前らはちょっと俺と話そうか。」
そういった潤樹の口調にはかなり怒りが混じっていたので橘修らは動きを止めた。だが、先程取引は成立した。なのに潤樹は何を怒っているか海田らは分からなかった。
「…畏まりました。」
「これお前らがやったと思ったんだけど違ったみたいだね。ならいいや。じゃあ、後でまた翔湊のこと迎えに来るからそれまでよろしくね。」
潤樹は彼らに焦りがない様子を見てそう言った。これまでの経験上人間の仕草や行動を見分けられる為、嘘をついているかついていないか顔を見ればすぐにわかるのだ。彼らは嘘をついていない。そう感じた潤樹は綉たちと合流するべくこの部屋を出ていった。それを見て彌生らは急いで翔湊の元に向かう。
「出さなくていいよ。翔湊はただ俺を受け入れて。」
なんで。どうしてここまでするんだよ。俺、何かした?容赦なく3人に責められ続けてどれだけ絶頂を迎えようとも手を緩められなかった。そのせいで翔湊はずっと体をビクビクさせている。もう出るものも無くなったペニスを豊が扱ぎ無理矢理勃ちあがせる。そして潤樹に結腸まで陰茎を挿れられる。その繰り返しだ。終わりが見えない。いつ解放されるのか分からない。翔湊の中でそんな恐怖が爆発しそうになった時…!
ガチャ
部屋のドアが開いて誰かが入ってきた。3人は顔なんて見なくとも誰が入ってきたのかがすぐにわかった。なぜなら今、潤樹達が翔湊を抱いていることは部下も知っている。その邪魔を部下の立場で邪魔できるわけがない。最悪首が飛んでしまうのだから。と、なれば自分たちより上の立場の人間となる。それはただ1人。父親しかいない。
「取り込み中悪いな。問題が起きた。お前らが対処しろ。」
父親が入ってきたため3人は翔湊から離れて身だしなみを整えた。翔湊は急に攻めが無くなって安堵したものの今から何をされるのな分からなかったため余計に震え出してしまう。何が起きたのか確認しようとするが起き上がる気力もない。だから耳を済ませてみた。
「それって俺ら3人とも行かないといけないレベルなの?」
「ああ、そうだ。だから今すぐに行け。」
彼らは時期総長候補でもあるので仕事は完璧にこなす。一人一人に実力があり、難しい案件だろうが1人で解決してしまうほどに。だから3人全員が父親からそこへ出向け、と言われる時は大体取り返しのつかない事が起きた時だ。今回もそうだったらしい。でもそんなことは滅多に起きることではない。だから潤樹は彌生達を疑った。あいつらが自分たちから翔湊を救うためにわざと問題を起こしたのではないか、と。
「チッ、いい所だったのによ。こういう時に限って問題ばっか起きるのなんなんだよ。」
せっかく翔湊と楽しんでいたのにその時間が強制的に終わらせられてしまい、豊はかなりキれていた。だかこれは翔湊にとって嬉しい以外の何ものでもなかった。3人が仕事から帰ってきたら再び抱かれてしまうだろう。でもその間休むことが出来る。少しの間だけでも解放される。翔湊は3人からの離れらることが嬉しかった。
「場所は送っておくから無駄口叩かずにさっさと行けよ。」
「はーい。分かってるよ親父。」
3人が頷いたのを見て父親はこの部屋を出ていった。そして豊は鋭い目付きで翔湊を見た。
「翔湊、逃げれるなんて思うなよ。ちょっとの間だけ待ってろ。」
「いや兄貴、翔湊は西嶋に託そう。そっちの方が安全でしょ。ここに放ったらかしにしておいたら薬も入れてるし心配だよ。」
翔湊に入れた薬は体に影響がない量ではあるが念の為に西嶋に預ける方がいいと思ったのだ。
「確かにそうだな。」
「でしょ?そういうことだから俺が西嶋の所に連れて行っておくよ。聞きたいこともあるしね。」
「頼む。よし、俺たちは先に行こう豊。」
潤樹の言った聞きたいことと言うのが気になったが、余計なことは聞かない方がいいと思い綉はそう言った。
「おう。後でな潤樹。」
「うん、後でね。」
綉と豊の姿が見えなくなってから潤樹はベットに寝ている翔湊の頬を撫でた。翔湊はその潤樹の目を見て震え上がる。なぜなら彼の目は怒りで溢れていたから。
「ねぇ、翔湊。俺が西嶋達と話したいこと薄々気づいてるでしょ。」
そんなのわかっているに決まってる。潤樹は西嶋を毛嫌いしてる。なのにその西嶋に会いにいくとなれば理由は1つ。先程組長である潤樹の血の繋がった父親が報告してきた内容についてだ。恐らく潤樹は此度も彌生達の仕業だと思っている。だからきっとそれを確かめに行こうとしているのだ。
「ここで話してても何も始まらないからさ、とりあえずあいつらの所に行こうか。」
翔湊が歩けないと推測して潤樹は翔湊を抱き抱えた。そしては寒くないように翔湊にタオルケットをかけて歩き始めた。
「眠たい?だったら寝といていいよ。」
そう言われ翔湊は倒れるように眠りについた。タオルの温かみに包まれ余計に眠気が来たのだ。潤樹はそんな翔湊の寝顔を見ながら彌生達がいるであろう部屋を勢いよく開けた。
「あ、全員いるじゃん。ちょうどいい。」
潤樹が部屋の中に入ってきたのを見て彌生たちは驚いたようで目を見開いた。だが、それはすぐに怒りに変わる。潤樹の腕の中にいる翔湊を見たからだ。顔色は悪くタオルケットを被されている為全体は見えないがそれでも体の所々に精液が付着している。なにをされたのか翔湊の様子を見れば一目瞭然だった。
「若様…。」
「西嶋、お前に翔湊を預ける。お風呂に入れて面倒見てやって。」
「…承知致しました。」
西嶋は潤樹を殴り倒したい気持ちを抑えて彼から翔湊を受け取り浴室に直行した。すると彌生たちが動き出す。翔湊が心配で見に行こうとしたのだ。
「おい待て。お前らはちょっと俺と話そうか。」
そういった潤樹の口調にはかなり怒りが混じっていたので橘修らは動きを止めた。だが、先程取引は成立した。なのに潤樹は何を怒っているか海田らは分からなかった。
「…畏まりました。」
「これお前らがやったと思ったんだけど違ったみたいだね。ならいいや。じゃあ、後でまた翔湊のこと迎えに来るからそれまでよろしくね。」
潤樹は彼らに焦りがない様子を見てそう言った。これまでの経験上人間の仕草や行動を見分けられる為、嘘をついているかついていないか顔を見ればすぐにわかるのだ。彼らは嘘をついていない。そう感じた潤樹は綉たちと合流するべくこの部屋を出ていった。それを見て彌生らは急いで翔湊の元に向かう。
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