上 下
150 / 200

止まって *

しおりを挟む
「あ゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ、やめ゛っ!!」

「まーだ。」



庵は突かれすぎて頭がおかしくなりそうになっていた。どれだけイったのかも分からない。体もずっと痙攣している。なのに亮は止まらないどころかまだ一度たりとも達してないのだ。その絶望が更に庵に追い打ちをかけていく。



「もぅむり゛っ、いや゛っ、ぁ゛っ、とまって゛っ、あぁ゛っ、ぁ゛っ、あぁあ゛っ、やめ゛っ、やめて゛っ!」



亮はただピストンを繰り返すのではなく庵の感じやすいところばかりを狙って突いてくる。だから庵は連続で達してはまたイクというのを繰り返してしまうのだ。



「おねか゛っ、とま゛っ、ぁ、とまって゛っ!!」

「まだ止まんねぇって。」



亮はそう言いながら器用に庵の前立腺と奥を攻め立てた。そしてその間もペニスを触ったり乳首を触ったりと庵に快楽を与え続ける。それからなんとかして逃げようと庵がもがいていたその時…!



「けっ、ちょっ、や゛っ、やめ゛っ、いれなて゛っ、あぁ゛っ!」

「んー?ここのことか?」



亮はあろうことか今でさえイキ狂っている庵の結腸に陰茎を挿れようとしてきたのだ。その亮の腰の動きを感じ取った庵はこれまでで1番暴れだした。



「やめ゛っ、やめれ゛っ、ぁや゛っ、やめ゛っ!」



結腸に挿れられてしまえばどうなるかなんて容易に想像できる。苦しい。でもまたイク。その繰り返しなんだ。それだけは嫌だった庵はどうにかして亮から逃げようと必死になった。だが今も尚奥を突かれながら前立腺を攻め立てられている。そんな状態で庵が亮から逃げられるはずもなかった。



「や゛っ、ぁ゛っ、やめ゛っ、りょ゛っ、ぅ、そこはいや゛っ!!」

「お前ほんとに結腸嫌いだな。ならここしっかり締めろよ。こんなゆるゆるだと誤って入っちまいそうじゃねぇか。」



亮はそう言いながら腰をぐいっと奥に進めた。そのせいで亮の陰茎が少し結腸に入ってしまい庵はさらに慌てる。このままだと本当に結腸に挿れられてしまうから。



「やら゛っ、ぁ゛っ!」

「だから締めろって。そうしねぇと…。」



亮がさらに奥へと腰を進めようとしてきた。それを察した庵は足やら手やらをばたつかせて本気で暴れた。だがそんな庵の抵抗など亮にとっては可愛いものらしく簡単に押さえつけられてしまった。そして…。



「や、やめ゛っ、ぁっーーーー!!」



亮はゆっくりではあったものの陰茎を結腸に挿れた。その瞬間庵は潮を吹いてしまった。そのせいで中が締まったのだろう。一瞬亮がなにかに耐えるような顔になった。だが今の庵はそれどころでは無い。息をしなくては。酸素を吸わなければ。過呼吸になりそうだったのだ。



「はっ、はっ、はっ………、ぅっ、ふっ、はっ、」

「あーあ。入っちまったじゃねぇか。お前のここがゆるゆるだから。」



亮はそう言いながらゆっくり腰を動かした。まだ庵は息すらまともにできていないと言うのに。そのため庵は…。



「あか゛…っ、ぅ、あ゛っ……、ぅ、はっ、はっ、はっ、」



必死に酸素を取り込む庵。そう。庵は過呼吸寸前だったのだ。気持ちよすぎて訳が分からない。頭も真っ白。どうしようも無い快楽。逃げ場の無い快楽に庵は息すらもまともに出来なくなっていたのだ。そんな庵を見てまで流石に腰を動かし続ける亮では無い。だから亮は一旦止まった。



「おっと、やりすぎたか。ゆっくり息しろ庵。な?」



亮はそう言いながら庵の背中を優しくさすり続けた。時よりキスを落としながら。それから数分した頃であろうか。やっと庵が話せるようになるぐらいには落ち着いたようだった。



「ば、かっ、ぁ……っ、りょっ、うのっ、ばかっ、うぅっ、ぅ、ふっ、」

「さすがに悪ノリしすぎたな。すまない。」

「ゆるっ、さなっ、ぃ…っ、りょっ、の、ばかっ、」

「悪かったって。キスしてやるから許せ。」

「や…っ、ま、まって!」



亮が庵にキスをしようと顔を鷲掴みにしてきた。だがその亮を庵は拒んだ。そのため亮は一瞬にして不機嫌になってしまうが庵が亮を拒んだのにはちゃんとしたわけがあった。



「あ?なんだよお前。何拒んでんだ。」

「ち、ちがっ、今ダメっ…なのっ、いき、できなぃっ、」

「確かにそれもそうだな。暫く止まっててやるからその間に落ち着け。」



庵はその亮の言葉に安堵した。落ち着くまでは止まってくれるから。まぁでも言ってしまえば落ち着けば亮は動き出すということだ。しかしそれよりも前に少しでも休憩があると全然違うのだ。イキ地獄になる前に息を整えるだけでだいぶ楽になるから。



「どうだ?庵。」

「まだ…っ。」



いやそれは嘘。庵は嘘をついた。本当はもう落ち着いている。亮が動き出してもいいぐらいには落ち着いているのだ。だがやはり腹をくぐれない。落ち着いたと言えば亮がまた動きだしてしまう。それに今亮の陰茎が結腸に入っているのだ。その状態で動いていいよなんて庵にはとてもじゃないけどいえなかった。



「おい庵。お前さぁ、俺に嘘ついてねぇ?」



庵は亮にそう言われて肩をビクッと動かしてしまった。そんなことをしたら嘘をついているのがバレてしまうのに…。



「図星か?」

「ちがう…っ!」

「何が違うだよ。普通に喋れてんじゃねぇか。」

「ち、ちがっ、まだだめなの…っ!」

「どこが?」

「それは…っ、」



もう既に喋れるぐらいには回復している庵。だからどこがと言われても答えられなかったのだ。そんな庵を見て亮が悪い笑みを浮かべた。



「抵抗できるぐらいに回復してんなら大丈夫そうだな。」

「え、ま、まって!!」

「もう待てねぇよ。」



亮はそう言うと腰をゆっくりと動かし始めた。結腸に挿れた状態で激しく動いてしまうと庵がすぐに気絶してしまうのを知っているから。



「あぁ゛っ、ぁ゛っ、まて゛っ、まって゛っ、おねか゛っ、うごかなっ、ぃて゛っ!」

「無理だろ。この状況で止まれっかよ。」

「や゛っ、やめれ゛っ、あ゛っ、ぁ゛っ、おねか゛っ!!」



亮はゆっくり動いているはずなのに庵は既にイキ狂っていた。いや逆にゆっくり動いているからこそかもしれない。亮はゆっくり動くことで庵のいい所を念入りに擦れる。だから庵はこんなにイキ狂っているのだろう。



「ここそんな気持ちいいのか?」

「やぁ゛っ、いや゛っ!!」

「嫌?ふざけたこと言ってんじゃねぇ。イキ狂ってるやつが何言ってんだ。良いの間違えだろ。」

「ちか゛っ、ぁ゛っ、やめて゛っ、あぁ゛っ!」



逃げたい。ここから逃げたい。きつい。もうイキたくない。その想いが庵の中で膨れ上がるがそれでも逃げられないのだ。亮に抑えられていては逃げられない。だから庵はいやでもこの快楽を受け入れるしかない。



「やめれ゛っ、ぁ、やだ゛っ!!」

「んー?結腸だけだと嫌なのか?ならこっちも触ってやろうな。」

「やめ゛っっ!!」



結腸だけでも気絶しそうなぐらいキツイのに亮は鬼畜にも庵のペニスに手を伸ばし始めた。ここでペニスを弄られたらさらに苦しくなる。それは嫌だ。もうイキたくない庵にとってそれは地獄なのだ。



「こーら。手癖が悪いやつだな。縛られてぇの?」



亮の手を掴んで止めさせようとした庵だったが逆に両手を亮に掴まれてしまった。そしてそのまま両手を亮に頭上で抑えられた。しかも片手で。



「はなし゛っ、て゛っ、おねか゛っ、やめ゛っ!!」



結腸が辛い。早く抜いて欲しい。早くイって欲しい。なのに亮はイク気配すらない。それは庵を追い込むには十分なものだった。



「りょ゛っ、いや゛っ!」

「お前のへなちょこちんこも可愛がってやるよ。」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

極道達に閉じ込められる少年〜監獄

安達
BL
翔湊(かなた)はヤクザの家計に生まれたと思っていた。組員からも兄達からも愛され守られ1度も外の世界に出たことがない。しかし、実際は違い家族と思っていた人達との血縁関係は無く養子であることが判明。そして翔湊は自分がなぜこの家に養子として迎え入れられたのか衝撃の事実を知る。頼れる家族も居なくなり外に出たことがない翔湊は友達もいない。一先この家から逃げ出そうとする。だが行く手を阻む俵積田会の極道達によってーーー? 最後はハッピーエンドです。

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉

あおい夜
BL
昨日、自分の部屋で眠ったあと目を覚ましたらR18禁BLゲーム“極道は、非情で温かく”の主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成っていた! 弟は兄に溺愛されている為、嫉妬の対象に成るはずが?

ヤクザと捨て子

幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子 ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。 ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

極道の密にされる健気少年

安達
BL
誰にでも愛されるキャラの漲 駿里 (みなぎ しゅんり)。 高校生になってサッカー部として先輩からも愛され生活していたが、容姿端麗な見た目もあってかサッカー部の先輩達から何度もレイプまがいな事をされ退部を決めた。そんな可哀想な少年と鬼畜極道の組長と出会い、、?エロ多めです。 ◽︎暴力、レイプ表現あり。 ◽︎最後はハッピーエンドです。

兄弟愛

まい
BL
4人兄弟の末っ子 冬馬が3人の兄に溺愛されています。※BL、無理矢理、監禁、近親相姦あります。 苦手な方はお気をつけください。

見せしめ王子監禁調教日誌

ミツミチ
BL
敵国につかまった王子様がなぶられる話。 徐々に王×王子に成る

処理中です...