上 下
148 / 201

可愛い理由 *

しおりを挟む
*亮視点






「なんだよその可愛い理由は。」

「あぁ゛っ、やめっ…!」



何を言い出すのかと思えば…そんな事かよ。つかなんだお前。俺を煽ってんのか?そんなこと言ったら更に俺が止まんなくなることぐらい分かるだろうに。



「おいおい庵。気持ちよすぎるのが怖いって?なんでだよ。気持ちいいのお前好きだろ?」

「すきっ、ぁ、ない゛っ、すきじゃっ、ぁ、なぃ゛っ!!」



はは、まーたそんなこと言って。正直じゃねぇな。今も俺が前立腺こうやって擦ってやるだけで気持ち良さそうに腰揺らしてんのはどこの誰だよ。



「嘘つけ。俺がお前に触れるだけで物欲しそうな顔するくせに。」

「してなっ、ぁ、してないっ、ぁあっ!」

「正直じゃねぇやつ。」



恥ずかしがり屋のこいつの事だからまぁ正直には言わねぇだろうなと俺も思ってる。だがやはりこいつの口から気持ちいいと言う言葉を聞きたい。俺が泣かせてんだから俺に対して求めて欲しいんだよなぁ。俺はそんなこと考えながら庵を攻め続けた。そしたら庵が…。



「まっ、ぁ、まってっ、ぃっ、あっ、いっ、ちゃっ、ぁ、あ!」



一度イけば敏感になってしまうようで即に庵はイキそうになっていた。だから俺はさらに激しく庵の前立腺を擦った。



「そのお前の顔…何度見てもたまんねぇ。ほら庵。イケよ。」

「あっ、ぅ、あっ、あぁっ、あぁ、っ、いっ、ぁ、いっ、くっ、ぅ、あっーーーー!!!!」



は…っ、こいつまた出さずにイったな。可愛ったらありゃしねぇよ全く。けどまぁイったところで手は止めねぇけどな。



「あぁっ、なんでっ、いっ、たからっ!」

「知ってんぞ。ずっとお前の事見てんだから。」

「ならっ、ぁ、っ、ぁあっ、やめっ!」

「やめるわけねぇじゃん。んな可愛いこと言われて止められっかよ。」



俺は庵がイこうが関係なしに攻め立てた。いつもだったらちょっとは休憩を与えてやるが俺の事を拒んだ理由が可愛いもんで俺はもう止まれなくなっていた。理性なんてものは無い。目の前にあるこの獲物を食いたくて仕方がなかった。



「あぁっ、ぁ、やだっ!」

「よーし。いい感じに慣れてきたな。」



俺は庵の後孔が充分過ぎるほどに慣れたのをちゃんと確認して一旦指を抜いた。そしたらこいつがちょっと安心した顔したんだよなぁ。俺はなんかそれが許せなかった。



「何休んでんだよお前。休憩じゃねぇぞ。おら、挿れるぞ。」

「ま、っ、ぁ、まって!」

「待たねぇ。」

「だっ、ぁ、だめっーーー!!!!」

「あーあ。入っちまったな。」

「ぁ…っ、うっ、ばっ、かぁっ、」



庵は涙で顔はぐちゃぐちゃ。そんな庵の姿もまた俺を煽った。だけどさすがにちょっと待ってやろうと俺は挿れたあと動きを止めていた。



「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ、ま、まだっ、まって…っ。」

「ああ。分かってる。息が整うまで待ってやるからゆっくり息をしろ、な?」



俺はそう言いながら庵の頭を撫でた。そんでその後顔中にキスをした。だが何故かそれを庵は嫌がらなかった。いつもなら顔をそっぽ向けるのにな。



「なぁ庵。」

「な、っ、なに…?」

「なんで嫌がんねぇの?」

「…え?」



…今俺なんつった?は?かっこわるすぎだろ。なんでそんなこと庵に聞いてんだよ。あーくそ。余裕ねぇ時はこうなっちまう。最悪だ。



「いやなんでもねぇ…。悪い。」



庵の顔にキスをした時庵が嫌がらなかったことに俺は不信感を抱いた。いやそうじゃねぇ。多分俺は庵がいつもと違う行動をするだけで不安になるんだろうな。だからこんなかっこ悪い真似しちまってんだ。くそ…俺の馬鹿野郎が。



「…りょう。」

「ん?」

「…それって俺がキスを拒まなかったことに対して?」



庵が純粋な目をして俺の事を見てくる。俺はなんて答えるのが正解だろうか。ちょっと答えを聞くのは怖い。だが聞いたところで何を言われても俺はこいつをここに閉じ込め続ける。だったら何を言われようが関係ねぇか。俺はそう思って庵の本心を聞くことにした。



「そうだ。いつもならお前泣いて嫌がんのになんで今日はって思ったんだ。」



ああ…くそ。俺は平然を装ってそう言ったけど今挿れたままだから正直辛いんだよな。今すぐにでも動きたい…がもう少し我慢だな。



「…それは、」

「それは?」

「いやじゃ、なかったから…。」



は?嫌じゃ…ない?



「俺にキスされんのが嫌じゃねぇのか庵は。」

「…うん。」

「へぇ。」



なんだこいつ。可愛すぎるだろ。もう我慢ならねぇ。



「庵。動くぞ。」

「…え!?ま、まってっ、」

「もう充分待ったろ。」

「まだっ、心の準備がっ、できっ、ぁ、っ、あぁっ、だめだっ、てばっ、ぁ!」



俺は何やら叫び出した庵を無視して動き出した。そんでそのまま激しいピストンを繰り返した。もちろん庵の大好きな前立腺を奥を攻め立てながらな。



「文句は後で聞いてやる。とりあえず俺がイクまで付き合ってもらうからな。」

「まっ、ぁ、うっ、あぁっ、やだっ、おうっ、ぼうだ…っ!!」

「なんとでも言えよ。けど俺はお前を離さねぇからな。」

「やっ、ぁ、やだっ、あぁっ、ぃ、あっ、いっ、ちゃっ、ぁ!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

そばかす糸目はのんびりしたい

楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。 母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。 ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。 ユージンは、のんびりするのが好きだった。 いつでも、のんびりしたいと思っている。 でも何故か忙しい。 ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。 いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。 果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。 懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。 全17話、約6万文字。

極道達に閉じ込められる少年〜監獄

安達
BL
翔湊(かなた)はヤクザの家計に生まれたと思っていた。組員からも兄達からも愛され守られ1度も外の世界に出たことがない。しかし、実際は違い家族と思っていた人達との血縁関係は無く養子であることが判明。そして翔湊は自分がなぜこの家に養子として迎え入れられたのか衝撃の事実を知る。頼れる家族も居なくなり外に出たことがない翔湊は友達もいない。一先この家から逃げ出そうとする。だが行く手を阻む俵積田会の極道達によってーーー? 最後はハッピーエンドです。

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

転生令息は冒険者を目指す!?

葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。  救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。  再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。  異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!  とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A

ヤクザと捨て子

幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子 ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。 ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。

兄弟愛

まい
BL
4人兄弟の末っ子 冬馬が3人の兄に溺愛されています。※BL、無理矢理、監禁、近親相姦あります。 苦手な方はお気をつけください。

5人の幼馴染と俺

まいど
BL
目を覚ますと軟禁されていた。5人のヤンデレに囲われる平凡の話。一番病んでいるのは誰なのか。

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

処理中です...