血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

文字の大きさ
上 下
142 / 210

寸止め *

しおりを挟む
*亮視点







「んん゛っ、ぅ゛っ、んんん゛っ!!!」



可愛すぎる。こいつのイキそうになってる直前の顔はたまんねぇんだよなぁ。でもよ庵…イカせてやんねぇよ。まだな。



「庵。イキそうなのか?」



可愛く腰を揺らして快楽に耐えている庵に瀧が耳元でそう言った。それだけで庵は感じてしまっている様子だった。



「可愛いやつ。そんなに耳好きなのか?」



俺は瀧に続くように庵の耳元でそう言った。すると庵は俺から顔を背けようとしてきやがった。瀧の時は逃げようとしてなかったのに。まぁ両耳を攻められたらそりゃ逃げたくもなるだろうが…だがそれでも俺から逃げることは許さねぇ。絶対にな。




「おい庵。何逃げようとしてんだよ。」

「んく゛っ、ぅ!」



俺は庵にお仕置きをした。そりゃそうだよな。俺から逃げるなんて馬鹿な真似したんだから。



「ん゛っ、んんん゛っ、んん゛っ!!!!」



おいおい庵。なんだその目は…。俺にやめてって言ってんのか?ああ…なんでこんなに可愛いんだろうな。俺は我慢出来ずに庵の頬にキスをした。本当は口にしたかったが今は組長が庵の口を堪能している。だから我慢だ。だけどいつまでもこの俺が我慢ができるわけもない。自分で言うのもなんだがな。だから俺はその我慢を他で埋めることにした。



「んく゛っ、ぅ゛っ、んんん゛っ!!!」

「あ?どうしたんだ庵。」



庵が突然大暴れをしだした。まぁその原因は俺なんだけどな。俺が庵の耳を舐めたから。けど俺も思ってた以上に庵が暴れて驚いてる。やった俺が驚くほどなんだから瀧とか組長はもっと驚いたようで庵のペニスと前立腺を可愛がっていた瀧が庵にそう言った。だが瀧は庵を攻める手を止めなかった。庵を攻めることはやめずにそう聞いた。ほんとにこいつは…容赦ねぇな。



「ふ…ぅ、?ん゛っ、ぅっ、ん゛!」

「あー亮に耳舐められちまったのか。可哀想に。耳舐められのお前大っ嫌いなのにな。」



瀧が悪い笑みを浮かべながら庵にそう言った。それにこいつ絶対可哀想とか思ってねぇ。むしろ逆だな。今の庵が瀧はきっと可愛くて仕方がない。その証拠に…。



「俺も舐めてやるよ。」



って瀧は言ってんだから。いつもの瀧は冷静で庵に無理強いをすることは俺達より少ない瀧。だがこういう時は本当にこいつ容赦ねぇな。



「うぅ゛っ、ぅ゛っ、ん゛っ!!」



お?庵の奴…ついに泣き出したか…?それなら…。



「なーに。どうしたんだよ庵。気持ちよくなかったか?ならここもしっかり可愛がってやる。」



俺はそう言って一旦庵の耳を舐めるのをやめた。これは躾でも折檻でもなんでもねぇからな。だから庵が本気で嫌がるのなら俺は別のとこを可愛がる。あくまで別のとこだがな。瀧に関しては容赦ねぇからまだ庵の耳舐めながら前立腺もペニスも激しく攻めてるけどよ。まぁ俺も庵を解放するつもりなんてサラサラねぇから人の事鬼畜とか言えねぇけどな。けどそれは俺だけじゃなく組長もそうだけどな。



「んん゛っ、ん゛っ、んんん゛っ!!!」

「イキそうだな。そんなにここが好きか?」

「んん゛っ!!」



よし。いい調子だな。そろそろほんとに庵が達する。だから俺は庵の耳を舐めている瀧に目でそれを伝えた。すると瀧はニヤッと笑った。はは…こいつはほんとに物分りが良くて助かるぜ。



「んん゛っ、ん゛っ、んんん゛っ、ん゛っ、んんん゛っ、ぅ゛っ!!!」

「可愛いやつめ…。」



庵は俺に捕まえられているから快楽を逃がすことも出来ない。それに加えて組長には口を塞がれ続ける始末。瀧には耳すらも舐められてんだから辛いよな庵。けどこれからもっと辛くなるぜ。ああ、俺も鬼畜だな。だが可愛すぎるお前が悪い。悪いな庵。もう手加減できねぇわ。



「んん゛っ、ぅ゛っ、んんん゛っ、ん゛っ、ふ…っ、ん゛っ………ぅ、!?」

「おっと、危ねぇ。危うくイカせちまうところだった。」



俺と瀧は庵が達する直前に動きを止めた。要は寸止めだな。けどほんとに危なかった。もう少しで庵がイっちまうところだった。だから瀧のやつが庵の耳を舐めるのを一旦やめて俺に突っかかってきやがった。



「たく、馬鹿亮め。よく見とけよ。寸止めやろうって俺に提案してきたのお前だろうが。」



まぁまぁ怒った様子で瀧が俺にそう言った。けどそれはお前もだろうが馬鹿。



「は?それはお前もだろが馬鹿瀧。」

「はぁ?…………あ、いやけどこれはこれで良かったんじゃねぇの?ほら亮、庵を見てみろよ。」



何言ってんだ瀧のつやつ………ん?



「んんっ、ぅ、っ………んっ、」

「…はは、お前の言う通りだな瀧。」



俺らは庵をもう少しでイカせてしまいそうになった。けどそれで良かったかもしれねぇな。庵は本当にイク寸前だったからだろうな。イキたそうに腰を動かしてる。あー可愛いなぁお前。辛いよなぁ。イキたいよなぁ。けどイカせねぇよ。なんでって顔しても駄目だぞ庵。可愛いけど俺は甘やかさねぇよ。ちゃーんと飯を飲み込めるまではしっかり焦らしてやるからな。



「可愛いなお前…。」



イキたくて仕方がないんだろうな庵は。俺の事を睨んでる。なんで寸止めすんだよってな。ああ…たまんねぇ。そんな風にニヤけが止まらなくなってしまった俺を何故か瀧がシバいてきた。組長に至ってはずっと庵に口移しをしてるからまだ何も言わないがな。



「おい亮。浮かれた顔してんじゃねぇ。それにどこが可愛んだよ。庵のやつ生意気な目をしてんじゃねぇか。つかいつもそうやってお前が庵を甘やかすからお前は庵に舐められてんだよ。」

「うるせぇな。別にいいだろ。舐められたらその時にまた泣かせればいいんだから。」

「…それはそうだけどよ。」

「つかそんな事どうでもいいんだよ。それよりも瀧、無駄口叩かずにまた庵を泣かせようぜ。けどまだイカせんじゃねぇぞ。」

「ああ。言われなくても分かってるさ。庵がちゃんと飯を飲み込めるまではイカせてやんねぇよ。いや…飯を全部食い終わるまでだな。」

しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

インテリヤクザは子守りができない

タタミ
BL
とある事件で大学を中退した初瀬岳は、極道の道へ進みわずか5年で兼城組の若頭にまで上り詰めていた。 冷酷非道なやり口で出世したものの不必要に凄惨な報復を繰り返した結果、組長から『人間味を学べ』という名目で組のシマで立ちんぼをしていた少年・皆木冬馬の教育を任されてしまう。 なんでも性接待で物事を進めようとするバカな冬馬を煙たがっていたが、小学生の頃に親に捨てられ字もろくに読めないとわかると、徐々に同情という名の情を抱くようになり……──

少年達は淫らな機械の上で許しを請う

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...