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囚われの身
優しい人
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「もう大丈夫だからな。」
翔真はそういい庵の頭を撫でた。そして抱きしめてきた。だが庵は混乱していた。どうして自分を助けてくれたのか分からなかったから。確か昌也が言っていた。弟がいるって。その弟の名は翔真だ。だからこの人が昌也の弟ということになる。それなのにどうして。もしかしたらこの人はあの人たちの弟では無いのか?そう思った庵は自分を今抱きしめているこの男にその疑問を問いかけた。
「……だ、れで、すか?」
「そうだよな。怖いよな。けど俺は味方だ。お前を風呂に入れてその後外に出してやる。だから安心しろ。お前は龍之介さんの所にいた奴だろ?」
龍之介を知っている。それだけじゃない。この人は本気だ。本気で庵を助けてくれようとしている。それが庵には分かった。だけどどうしてなんだろう。見ず知らずの庵を翔真は助けてくれた。その理由がどうも分からない庵はやはり警戒心を解くことが出来なかった。
「ど、うして?」
「それはお前を助けた理由に関してか?そんなの兄貴達が気に食わねぇからだ。好き勝手して殺して埋めてまた同じことをする。それが俺は許せねぇんだよ。だからお前を助けた。ただそれだけだ。」
この話を聞いて庵は思った。この人は庵を助けたかったんじゃない。翡翠たちが気に食わないんだって。だから庵を助けてくれた。翡翠達から遠ざけた。それを知った庵は途端に不安になってしまう。この人は本当は口だけなんじゃないかって。だから庵は涙が溢れだしてしまった。
「おれ、ほんとに帰れるの…?」
「ああ…って泣くなよ。お前も帰りたいだろ?」
「かえりた、ぃっ、」
「そうだよな。けどもう大丈夫だ。綺麗になってから行こう。お前すげぇベタベタだから。それでいいか庵。」
その翔真の問いかけに庵は小さく頷いた。そして翔真に体を預けた。そんな庵を見て翔真がまた頭を撫でてくれた。
「いい子だなお前は。」
そう言って翔真は庵を抱きかかえた。そしてどこかへと向かっていった。その向かっていった先というのはお風呂だ。翔真は言った通り庵の身体を簡単に綺麗にしようとした。そんなことをせずに龍之介の元に庵を返した方が早く事が済むのに…。だがそれにはちゃんと理由があったのだ。翔真は龍之介が怒ることを少しでも防ぎたかった。せっかく庵が帰ってくるのだ。だからせめて庵を綺麗にして龍之介の怒りを少しでも抑えようとしたのだ。
「庵。熱くねぇ?」
「…熱くない、です。」
と、庵が言うと何故か翔真は少し驚いた顔をした。その翔真に庵は思わず首を傾げた。どうして驚いたのか分からなかったから。そんな庵を見て翔真が笑ってきた。
「悪い悪い庵。お前なんつーか敬語とか使わなそうってか使えなさそうだったからちょっと驚いちまって。」
翔真にそう言われて庵はなんだか恥ずかしくなった。確かにこれまでの自分はあまりというかほとんど敬語を使ってこなかった。龍之介に対しても亮らに対してもそうだ。そんな自分をこんな形で翔真から伝えられて少し顔を赤らめてしまったのだ。
「はは、図星か。まぁけど敬語が使えなくたってお前は龍之介さんのとこで幸せにやってんだろ?だったらそれでいいさ。」
「…庇われると余計に恥ずかしいです。」
「はは、それもそうだな。」
と、翔真は言いしばらく笑っていた。先程の翔真からは想像できない姿だ。翡翠や昌也らに牙を剥き出しにして睨みまくっていた。なのに今はこんなに穏やかな表情をしている。きっとこれが本来の翔真の姿なのだろう。そんな翔真を見て庵は思った。もっとこの人が知りたいって。そしてちゃんとお礼がしたい、と。
「しょ、うまさん?」
「ん?」
「名前合ってますか?」
庵がまさかそんなことを聞いてくると思わなかった翔真はそう聞かれて目を見開いた。だが直ぐに温厚な表情へと変わり庵の問いに頷いてくれた。
「ああ。合ってるよ。」
と、翔真は言いながら庵の頭をまた撫でてきた。この人はよく頭を撫でてくる。ちょっとだけ…ちょっとだけだけど翔真は亮に性格が似てる気がする。そんなふうに庵は思った。
「…翔真さん。助けてくれてありがとうございました。」
「いいよ。けどもうあんま喋んな。声もガラガラじゃねぇか。だから喉休ませといてやれ、な?」
「はい…っ。」
庵がそう返事をするとまた翔真が頭を撫でた。そしてそこから翔真は庵に何も話しかけてこなかった。そんなこんなで風呂から出た2人。もちろんその間も庵は翔真に抱きかかえられている。
「庵。寒くねぇ?」
「はい。」
「なるべく早く終わらせてやるが多少は寒くなるだろうから少し我慢してくれ。」
「お、俺自分でできます…!」
「いいから。そんな体でどうやって体拭くんだよ。俺のされるがままになっとけ。」
「…ありがとうございます。」
「いいよ。」
翔真と過ごせば過ごすほど庵は感じていた。翔真は翡翠とは違う。昌也とも拓海とも違う。この人は優しい人だって。
「つか別に敬語使わなくてもいいよ。まぁ無理にとは言わないが。敬語使わん方がお前も気楽で済むんじゃねぇかって思ってな。」
どこまでも優しい翔真。だけど庵は思った。だからこそ翔真は辛いだろうなって。この性格ならきっとヤクザに向いていない。辛いことばかりだろう。殺し、闇金、薬…。翔真はそんな世界で生きていて辛くないのだろうか。
「翔真さん…って、その、」
庵は気づいたら言ってはいけないことを口走りそうになった。だからその言葉を言う直前でやめた。だがもう遅い。翔真は察しがいい。そのため翔真は庵が何を言おうとしたのか分かってしまったようだった。
「はは、俺ヤクザらしくねぇだろ。」
「あ…えっと、そういう訳じゃ…っ、」
「いいよ別に。事実だからな。俺はヤクザが嫌いだ。やめたくて仕方がねぇ。けど親父がそれを許してくれねぇ。だから多少の俺の我儘を親父に許してもらってんだ。ヤクザをやめねぇって条件でな。」
そう言った翔真を見て庵は思った。すごいなって。生まれた環境を憎むなって言うのは簡単だ。けど実際にするのは難しい。仮に幸せな家庭に生まれても尚自分の環境を恨む人はいるのだから。だから翔真は…。
「…かっこいい。」
「は?俺が?」
「あ、その、変な意味とかじゃなくて生き様がかっこいいなっ、て思って…。」
庵は疲れているからか思ったことを全て口に出してしまう。そんな自分が嫌になりながら必死に弁解をした。すると翔真は…。
「お前こそな。お前だって15?ぐらいだろ。その歳でこんな強い子供中々いねぇよ。よく頑張ったな庵。」
と言って抱きしめてくれた。それがなんだか庵を落ち着かせた。そして何故か翔真はしばらくの間庵を離さなかった。だが庵もそれを嫌がらなかった。その後満足したのか翔真は庵を離して服を着させて再び抱きかかえるとこの屋敷を後にした。するとそこには車があって庵の知らない男の人が立っていた。その人に翔真は庵を抱きかかえたまま話しかけた。
「おい。出発の準備は出来てるか?」
「はい。翔真さん。」
と、男が返事をすると翔真はよくやったと言い車に乗り込んだ。そして車の前に立っていた知らない男は運転席へと乗り込む。その男を知らない庵は少し怖かった。それが翔真にも伝わってしまったようで翔真は庵に大丈夫だと言うように頭を撫でてきた。
「庵。この人は俺の見方だから安心しろ。車で俺達を送ってくれる人だ。そんでお前はとりあえず後部座席んことに隠れてろ。見られちゃまずいからな。」
「わかった。」
翔真の言うことなら信用出来ると庵は頷いてそこからは何も聞かなかった。そして30分…いや1時間ほど経った頃だろうか。車が止まった。
「翔真さん着きました。ここからは多分徒歩の方がいいです。」
「そうだな。」
「ではまた連絡してください。直ぐに迎えに行きますので。」
「助かる。じゃあまた後で。」
「はい。」
そう返事をした男に翔真は微笑んだ。そして再び庵を抱きかかえて外に出た。だがここは外だ。だから恥ずかしかった庵は…。
「しょ、しょうまさんっ、俺自分で歩く!」
「まぁ外だしな。下ろしてやるか。」
と、言って翔真が下ろしてくれた。そのため庵は安心した。15歳にもなって抱きかかえられるのは恥ずかしかったから。そんなこんなで庵が一息ついていると誰かに衝突してしまった。
「あ、ごめんなさい…!」
「庵?どうした?」
「今ぶつかっちゃって…。」
庵が急に謝ったので何かあったのかと心配になった翔真がそう聞いた。そして庵を抱き寄せた。危険な人物かもしれないから。だがぶつかってきた人は意外な人物だった。
「違います!俺の方からぶつかっちゃいました!ごめんなさい!」
「ん?どうした駿里。」
翔真はそういい庵の頭を撫でた。そして抱きしめてきた。だが庵は混乱していた。どうして自分を助けてくれたのか分からなかったから。確か昌也が言っていた。弟がいるって。その弟の名は翔真だ。だからこの人が昌也の弟ということになる。それなのにどうして。もしかしたらこの人はあの人たちの弟では無いのか?そう思った庵は自分を今抱きしめているこの男にその疑問を問いかけた。
「……だ、れで、すか?」
「そうだよな。怖いよな。けど俺は味方だ。お前を風呂に入れてその後外に出してやる。だから安心しろ。お前は龍之介さんの所にいた奴だろ?」
龍之介を知っている。それだけじゃない。この人は本気だ。本気で庵を助けてくれようとしている。それが庵には分かった。だけどどうしてなんだろう。見ず知らずの庵を翔真は助けてくれた。その理由がどうも分からない庵はやはり警戒心を解くことが出来なかった。
「ど、うして?」
「それはお前を助けた理由に関してか?そんなの兄貴達が気に食わねぇからだ。好き勝手して殺して埋めてまた同じことをする。それが俺は許せねぇんだよ。だからお前を助けた。ただそれだけだ。」
この話を聞いて庵は思った。この人は庵を助けたかったんじゃない。翡翠たちが気に食わないんだって。だから庵を助けてくれた。翡翠達から遠ざけた。それを知った庵は途端に不安になってしまう。この人は本当は口だけなんじゃないかって。だから庵は涙が溢れだしてしまった。
「おれ、ほんとに帰れるの…?」
「ああ…って泣くなよ。お前も帰りたいだろ?」
「かえりた、ぃっ、」
「そうだよな。けどもう大丈夫だ。綺麗になってから行こう。お前すげぇベタベタだから。それでいいか庵。」
その翔真の問いかけに庵は小さく頷いた。そして翔真に体を預けた。そんな庵を見て翔真がまた頭を撫でてくれた。
「いい子だなお前は。」
そう言って翔真は庵を抱きかかえた。そしてどこかへと向かっていった。その向かっていった先というのはお風呂だ。翔真は言った通り庵の身体を簡単に綺麗にしようとした。そんなことをせずに龍之介の元に庵を返した方が早く事が済むのに…。だがそれにはちゃんと理由があったのだ。翔真は龍之介が怒ることを少しでも防ぎたかった。せっかく庵が帰ってくるのだ。だからせめて庵を綺麗にして龍之介の怒りを少しでも抑えようとしたのだ。
「庵。熱くねぇ?」
「…熱くない、です。」
と、庵が言うと何故か翔真は少し驚いた顔をした。その翔真に庵は思わず首を傾げた。どうして驚いたのか分からなかったから。そんな庵を見て翔真が笑ってきた。
「悪い悪い庵。お前なんつーか敬語とか使わなそうってか使えなさそうだったからちょっと驚いちまって。」
翔真にそう言われて庵はなんだか恥ずかしくなった。確かにこれまでの自分はあまりというかほとんど敬語を使ってこなかった。龍之介に対しても亮らに対してもそうだ。そんな自分をこんな形で翔真から伝えられて少し顔を赤らめてしまったのだ。
「はは、図星か。まぁけど敬語が使えなくたってお前は龍之介さんのとこで幸せにやってんだろ?だったらそれでいいさ。」
「…庇われると余計に恥ずかしいです。」
「はは、それもそうだな。」
と、翔真は言いしばらく笑っていた。先程の翔真からは想像できない姿だ。翡翠や昌也らに牙を剥き出しにして睨みまくっていた。なのに今はこんなに穏やかな表情をしている。きっとこれが本来の翔真の姿なのだろう。そんな翔真を見て庵は思った。もっとこの人が知りたいって。そしてちゃんとお礼がしたい、と。
「しょ、うまさん?」
「ん?」
「名前合ってますか?」
庵がまさかそんなことを聞いてくると思わなかった翔真はそう聞かれて目を見開いた。だが直ぐに温厚な表情へと変わり庵の問いに頷いてくれた。
「ああ。合ってるよ。」
と、翔真は言いながら庵の頭をまた撫でてきた。この人はよく頭を撫でてくる。ちょっとだけ…ちょっとだけだけど翔真は亮に性格が似てる気がする。そんなふうに庵は思った。
「…翔真さん。助けてくれてありがとうございました。」
「いいよ。けどもうあんま喋んな。声もガラガラじゃねぇか。だから喉休ませといてやれ、な?」
「はい…っ。」
庵がそう返事をするとまた翔真が頭を撫でた。そしてそこから翔真は庵に何も話しかけてこなかった。そんなこんなで風呂から出た2人。もちろんその間も庵は翔真に抱きかかえられている。
「庵。寒くねぇ?」
「はい。」
「なるべく早く終わらせてやるが多少は寒くなるだろうから少し我慢してくれ。」
「お、俺自分でできます…!」
「いいから。そんな体でどうやって体拭くんだよ。俺のされるがままになっとけ。」
「…ありがとうございます。」
「いいよ。」
翔真と過ごせば過ごすほど庵は感じていた。翔真は翡翠とは違う。昌也とも拓海とも違う。この人は優しい人だって。
「つか別に敬語使わなくてもいいよ。まぁ無理にとは言わないが。敬語使わん方がお前も気楽で済むんじゃねぇかって思ってな。」
どこまでも優しい翔真。だけど庵は思った。だからこそ翔真は辛いだろうなって。この性格ならきっとヤクザに向いていない。辛いことばかりだろう。殺し、闇金、薬…。翔真はそんな世界で生きていて辛くないのだろうか。
「翔真さん…って、その、」
庵は気づいたら言ってはいけないことを口走りそうになった。だからその言葉を言う直前でやめた。だがもう遅い。翔真は察しがいい。そのため翔真は庵が何を言おうとしたのか分かってしまったようだった。
「はは、俺ヤクザらしくねぇだろ。」
「あ…えっと、そういう訳じゃ…っ、」
「いいよ別に。事実だからな。俺はヤクザが嫌いだ。やめたくて仕方がねぇ。けど親父がそれを許してくれねぇ。だから多少の俺の我儘を親父に許してもらってんだ。ヤクザをやめねぇって条件でな。」
そう言った翔真を見て庵は思った。すごいなって。生まれた環境を憎むなって言うのは簡単だ。けど実際にするのは難しい。仮に幸せな家庭に生まれても尚自分の環境を恨む人はいるのだから。だから翔真は…。
「…かっこいい。」
「は?俺が?」
「あ、その、変な意味とかじゃなくて生き様がかっこいいなっ、て思って…。」
庵は疲れているからか思ったことを全て口に出してしまう。そんな自分が嫌になりながら必死に弁解をした。すると翔真は…。
「お前こそな。お前だって15?ぐらいだろ。その歳でこんな強い子供中々いねぇよ。よく頑張ったな庵。」
と言って抱きしめてくれた。それがなんだか庵を落ち着かせた。そして何故か翔真はしばらくの間庵を離さなかった。だが庵もそれを嫌がらなかった。その後満足したのか翔真は庵を離して服を着させて再び抱きかかえるとこの屋敷を後にした。するとそこには車があって庵の知らない男の人が立っていた。その人に翔真は庵を抱きかかえたまま話しかけた。
「おい。出発の準備は出来てるか?」
「はい。翔真さん。」
と、男が返事をすると翔真はよくやったと言い車に乗り込んだ。そして車の前に立っていた知らない男は運転席へと乗り込む。その男を知らない庵は少し怖かった。それが翔真にも伝わってしまったようで翔真は庵に大丈夫だと言うように頭を撫でてきた。
「庵。この人は俺の見方だから安心しろ。車で俺達を送ってくれる人だ。そんでお前はとりあえず後部座席んことに隠れてろ。見られちゃまずいからな。」
「わかった。」
翔真の言うことなら信用出来ると庵は頷いてそこからは何も聞かなかった。そして30分…いや1時間ほど経った頃だろうか。車が止まった。
「翔真さん着きました。ここからは多分徒歩の方がいいです。」
「そうだな。」
「ではまた連絡してください。直ぐに迎えに行きますので。」
「助かる。じゃあまた後で。」
「はい。」
そう返事をした男に翔真は微笑んだ。そして再び庵を抱きかかえて外に出た。だがここは外だ。だから恥ずかしかった庵は…。
「しょ、しょうまさんっ、俺自分で歩く!」
「まぁ外だしな。下ろしてやるか。」
と、言って翔真が下ろしてくれた。そのため庵は安心した。15歳にもなって抱きかかえられるのは恥ずかしかったから。そんなこんなで庵が一息ついていると誰かに衝突してしまった。
「あ、ごめんなさい…!」
「庵?どうした?」
「今ぶつかっちゃって…。」
庵が急に謝ったので何かあったのかと心配になった翔真がそう聞いた。そして庵を抱き寄せた。危険な人物かもしれないから。だがぶつかってきた人は意外な人物だった。
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「ん?どうした駿里。」
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