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消毒という名の快楽地獄
帰宅 *
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「いや…イキすぎるのキツいっ、」
亮が庵を大人しくさせるために言った脅しに本気で脅えてしまったようで庵が少し震えながらそう言った。だが庵が震えようとも怯えようとも亮は手加減する気がないらしい。その証拠に亮は怯えている庵にただ頭を撫でて頬にキスを落とすのみだった。
「だったら大人しくしろ。」
「…………っ。」
「そんな顔してもやめねぇよ。お前が俺ら以外で感じねぇ体になるまではな。」
いや無理じゃんそんなの。どう頑張っても無理だ。そもそも人よりも感じやすい庵。なのにここに来てさらに感じやすくなってしまっているようで今は感度が半端なく凄い。それで亮たち以外から感じない体に?無理だろ!できるわけが無い!何を考えてるんだ亮は!けれどここで庵が声を荒らげても現状は変わらない。だから庵は亮にねだることにした。
「そんなのむり…っ、できないからやめて…っ、」
亮に押し倒されている庵は全力で媚びを売った。そしてその後亮の頬にキスをしてみた。その行動に亮は一瞬驚いたような顔をしたがその後すぐ悪い笑みを浮かべた。
「段々賢くなってきてんなぁ。けどやるからな。二度と浮気が出来ねぇ体にしねぇと。」
亮が庵の頬を撫でながらそう言ってきた。その時の亮の顔はまぁ悪い顔だった。そんな亮の顔を見て庵は感じた。
「……死んじゃうっ、」
「大丈夫だ庵。お前の体がいい子になるまでちゃーんと最後まで付き合ってやるからよ。だから安心しろ。」
即に庵は泣きそうになっていた。そんな庵を見て亮が頭を撫でてくる。だが庵にとってそんなの嬉しくともなんともなかった。
「りょ、う……っ、」
「おいおい泣くには早いぞ。まだなんもしてねぇだろ……ん?」
全然笑い事じゃないけど亮が笑いながらそう言ってきた。しかし何かが気になったようで亮の意識が庵から違うものに向いた。そのため庵も何が起きたのか気になって亮のことを見ていると亮がとんでもないことを言ってきた。
「庵。今からもっと楽しくなるぞ。」
「…え?」
「若達が帰ってきたみたいだな。」
「っーーー!!?」
そんな…!!じゃあ早く逃げなきゃいけない。嘘でも亮が龍之介に庵が浮気したなんて言えば龍之介は絶対怒る。とんでもなく怒る。例え庵が逃げたところで結果は変わらないかもしれないけれどどうしても逃げたかった庵。だから先程まで大人しくしていたが亮の体の下で暴れだした。
「おい馬鹿!暴れんなって言ってんだろうが!」
「いやだっ、はなせっ!」
早くしないと龍之介達が玄関からリビングまで歩いてきてしまう…。それまでに逃げなきゃいけないんだ。逃げないとほんとに本気で快楽によって殺される…っ。
「お前の力じゃ逃げられねぇよ。」
「でもやだっ、お願いだから離してっ!」
「離さねぇよ。」
「りょうっ、おねがいっ、殺される…っ、」
「はぁ?何言ってんだお前。」
「りゅうはいやなのっ、こわいからっ、」
怒った時の龍之介は亮よりも瀧雄よりも怖い。そしてやめてくれない。泣こうが喚こうが辞めない。その上理性を無くす。そんな龍之介が庵は怖いのだ。だから逃げようとするのだが亮は当然逃がさない。
「今更怖がってんじゃねぇよ。ですよね、若。」
その亮の言葉を聞いて庵の心臓が飛び跳ねた。ドクドクと激しい鼓動になっているのが分かる。そして庵は背筋が凍った。そんな庵の所に龍之介はゆっくりと歩いてきた。
「そうだな。まぁ舐められるよりかは怖がられる方がいいけどよ。」
「それはそうですね。特に庵は馬鹿だから。やらかした時はしっかりと躾けてやらねぇと。」
手にパンを持っている瀧雄が龍之介の言ったことに対してそう言った。馬鹿とはなんだと思った庵だが今はスルーした。余計なことを言ったらダメな状況だから。そんなことを庵が思っていると瀧雄が…。
「で、どうしたんだよ亮。こいつ今度は何をやらかしたんだ?」
「ちがうのたきっ、なにもしてな……んふ゛っ!」
まぁこの状況を見れば庵が何かをやらかしてこれからお仕置きをされるんだろうなということは容易に分かるだろう。だがその理由を知られるわけにはいかない。そのため庵は我慢できずに声を荒らげたが瀧雄によって口を塞がれてしまった。
「庵、お前に聞いてねぇよ。黙ってろ。」
「んん゛っ!!」
なんでだよ!俺にも発言の自由はあるだろ!話さしてくれ!そうしないと亮が好き勝手言っちゃう…。だから…だから口を早く解放して、と庵は瀧雄のことを真っ直ぐ見たが瀧雄の視線は亮から動くことがなかった。
「亮、早く答えろ。」
「庵が浮気したんだ。」
ああぁー!!!最悪だ。なんて誤解だ。だが口を塞がれている庵には弁解する自由もない。だからいち早く誤解を解きたいのに瀧雄が口を解放してくれない。その間に龍之介の顔がどんどん怖くなってきているというのに…!
「んく゛っ!!」
庵は頭を振って瀧雄の手から逃げようとしたが今度は瀧雄が顔すらも固定してきた。だから庵が瀧雄のことを睨んでやろうと顔を見た。だがその時瀧雄はものすごく悪い顔をしていた。その顔を見て思った。瀧雄は亮が嘘をついていること知ってるんだって。だが龍之介はそれが嘘であろうと事実であろうとどちらでも腹立つようで顔は怒ったままだ。
「亮。それは事実か?」
嘘でも何でも腹立つが事実であればもっと腹が立つ。そのため龍之介はそう聞いたのだ。そんな龍之介の問いかけに亮は…。
「はい。女見て勃起してましたよ。」
「ほぅ…。」
違う!!違うのに!そうじゃないのに!けれど瀧雄が未だに口を解放してくれないから庵は何も話せない。ただただ龍之介に睨まれることしか出来なかった。
「昨日あれだけやった後なのにまだ足りなかったか?なぁ庵。浮気は駄目だよな。仕方ねぇからお前がちゃんと分かるまでしっかり体に教えこんでやるよ。」
亮が庵を大人しくさせるために言った脅しに本気で脅えてしまったようで庵が少し震えながらそう言った。だが庵が震えようとも怯えようとも亮は手加減する気がないらしい。その証拠に亮は怯えている庵にただ頭を撫でて頬にキスを落とすのみだった。
「だったら大人しくしろ。」
「…………っ。」
「そんな顔してもやめねぇよ。お前が俺ら以外で感じねぇ体になるまではな。」
いや無理じゃんそんなの。どう頑張っても無理だ。そもそも人よりも感じやすい庵。なのにここに来てさらに感じやすくなってしまっているようで今は感度が半端なく凄い。それで亮たち以外から感じない体に?無理だろ!できるわけが無い!何を考えてるんだ亮は!けれどここで庵が声を荒らげても現状は変わらない。だから庵は亮にねだることにした。
「そんなのむり…っ、できないからやめて…っ、」
亮に押し倒されている庵は全力で媚びを売った。そしてその後亮の頬にキスをしてみた。その行動に亮は一瞬驚いたような顔をしたがその後すぐ悪い笑みを浮かべた。
「段々賢くなってきてんなぁ。けどやるからな。二度と浮気が出来ねぇ体にしねぇと。」
亮が庵の頬を撫でながらそう言ってきた。その時の亮の顔はまぁ悪い顔だった。そんな亮の顔を見て庵は感じた。
「……死んじゃうっ、」
「大丈夫だ庵。お前の体がいい子になるまでちゃーんと最後まで付き合ってやるからよ。だから安心しろ。」
即に庵は泣きそうになっていた。そんな庵を見て亮が頭を撫でてくる。だが庵にとってそんなの嬉しくともなんともなかった。
「りょ、う……っ、」
「おいおい泣くには早いぞ。まだなんもしてねぇだろ……ん?」
全然笑い事じゃないけど亮が笑いながらそう言ってきた。しかし何かが気になったようで亮の意識が庵から違うものに向いた。そのため庵も何が起きたのか気になって亮のことを見ていると亮がとんでもないことを言ってきた。
「庵。今からもっと楽しくなるぞ。」
「…え?」
「若達が帰ってきたみたいだな。」
「っーーー!!?」
そんな…!!じゃあ早く逃げなきゃいけない。嘘でも亮が龍之介に庵が浮気したなんて言えば龍之介は絶対怒る。とんでもなく怒る。例え庵が逃げたところで結果は変わらないかもしれないけれどどうしても逃げたかった庵。だから先程まで大人しくしていたが亮の体の下で暴れだした。
「おい馬鹿!暴れんなって言ってんだろうが!」
「いやだっ、はなせっ!」
早くしないと龍之介達が玄関からリビングまで歩いてきてしまう…。それまでに逃げなきゃいけないんだ。逃げないとほんとに本気で快楽によって殺される…っ。
「お前の力じゃ逃げられねぇよ。」
「でもやだっ、お願いだから離してっ!」
「離さねぇよ。」
「りょうっ、おねがいっ、殺される…っ、」
「はぁ?何言ってんだお前。」
「りゅうはいやなのっ、こわいからっ、」
怒った時の龍之介は亮よりも瀧雄よりも怖い。そしてやめてくれない。泣こうが喚こうが辞めない。その上理性を無くす。そんな龍之介が庵は怖いのだ。だから逃げようとするのだが亮は当然逃がさない。
「今更怖がってんじゃねぇよ。ですよね、若。」
その亮の言葉を聞いて庵の心臓が飛び跳ねた。ドクドクと激しい鼓動になっているのが分かる。そして庵は背筋が凍った。そんな庵の所に龍之介はゆっくりと歩いてきた。
「そうだな。まぁ舐められるよりかは怖がられる方がいいけどよ。」
「それはそうですね。特に庵は馬鹿だから。やらかした時はしっかりと躾けてやらねぇと。」
手にパンを持っている瀧雄が龍之介の言ったことに対してそう言った。馬鹿とはなんだと思った庵だが今はスルーした。余計なことを言ったらダメな状況だから。そんなことを庵が思っていると瀧雄が…。
「で、どうしたんだよ亮。こいつ今度は何をやらかしたんだ?」
「ちがうのたきっ、なにもしてな……んふ゛っ!」
まぁこの状況を見れば庵が何かをやらかしてこれからお仕置きをされるんだろうなということは容易に分かるだろう。だがその理由を知られるわけにはいかない。そのため庵は我慢できずに声を荒らげたが瀧雄によって口を塞がれてしまった。
「庵、お前に聞いてねぇよ。黙ってろ。」
「んん゛っ!!」
なんでだよ!俺にも発言の自由はあるだろ!話さしてくれ!そうしないと亮が好き勝手言っちゃう…。だから…だから口を早く解放して、と庵は瀧雄のことを真っ直ぐ見たが瀧雄の視線は亮から動くことがなかった。
「亮、早く答えろ。」
「庵が浮気したんだ。」
ああぁー!!!最悪だ。なんて誤解だ。だが口を塞がれている庵には弁解する自由もない。だからいち早く誤解を解きたいのに瀧雄が口を解放してくれない。その間に龍之介の顔がどんどん怖くなってきているというのに…!
「んく゛っ!!」
庵は頭を振って瀧雄の手から逃げようとしたが今度は瀧雄が顔すらも固定してきた。だから庵が瀧雄のことを睨んでやろうと顔を見た。だがその時瀧雄はものすごく悪い顔をしていた。その顔を見て思った。瀧雄は亮が嘘をついていること知ってるんだって。だが龍之介はそれが嘘であろうと事実であろうとどちらでも腹立つようで顔は怒ったままだ。
「亮。それは事実か?」
嘘でも何でも腹立つが事実であればもっと腹が立つ。そのため龍之介はそう聞いたのだ。そんな龍之介の問いかけに亮は…。
「はい。女見て勃起してましたよ。」
「ほぅ…。」
違う!!違うのに!そうじゃないのに!けれど瀧雄が未だに口を解放してくれないから庵は何も話せない。ただただ龍之介に睨まれることしか出来なかった。
「昨日あれだけやった後なのにまだ足りなかったか?なぁ庵。浮気は駄目だよな。仕方ねぇからお前がちゃんと分かるまでしっかり体に教えこんでやるよ。」
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