血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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消毒という名の快楽地獄

なんでそうなるの *

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「だめっ、ぁっ、うっ、んぁっ、いく゛っ、やめて゛っ、」

「イケばいいじゃねぇか。」

「やらっ、あぁっ、ぁ、っ、んぁっ、うっ、ぁ、いやっ、むりっ、ぃ!」



庵は気持ちよすぎるあまり亮から逃げようとする。それにこの後達したとしてそのまま快楽を与え続けられるかもしれない。それは嫌だった。けれど焦らされるのももちろん嫌。しかしイカされ続けるのも嫌。どれもこれも嫌な庵は涙を流しながら頭を振っていた。そんな庵を見て亮は舌なめずりをする。



「見ろよ庵。あっちの女もイキそうだぞ。」



亮の言ったあっちの女というのは映画の中に登場している女のことだ。複数の男に囲まれ好き勝手体をいじられながら女は達しそうになっている。庵はそれからずっと顔を背けていた。なのに…。



「どこ見てんだお前は。あっち見ろって。」

「むりっ、ぁっ、あぁっ、やめっ、て、ぇ!」



と、庵は全力で嫌がったが亮に顔固定されてしまう。そのため庵は嫌でも視界に亮の作った映画の内容が見えてしまった。



「やらやらっ、ぁうっ、いやっ、だぁ!」

「こんな腰揺らしちまってよ。これ見て興奮したのか?」

「ちか゛っ、ぅ、あっ!」

「可愛い奴。でも…。」



亮はそこまで言うと何故か止まった。こういう時大体庵に災難が降りかかる。亮が何かを企んでいる時だから。そのため庵は警戒をした。だが拘束され逃げられない庵が警戒をしたところで実際なんの意味もなかった。しかしそれでも庵は諦めず暴れていた。そんなふうに庵が暴れていると亮がいきなり庵を押し倒してきた。



「あっ、な、なにっ…、ぅ、」



亮に後ろから抱きしめられる形だった庵だが押し倒されたことでそれが変わった。仰向けにソファの上に寝かされその上に亮が馬乗りになってきたのだ。突然の事で庵はまだ混乱しているようだった。そんな庵を見ながら亮は悪い笑みを浮かべると口を開いた。



「浮気はダメだろ。な?庵。」

「う、わき…?」



何を言っている…?なんのことだ…?うわき?浮気?庵は浮気をした覚えがない。できるはずなんてないから。そんなふうに混乱している庵の頬に亮はキスを落とすと再び話し始めた。



「またとぼけた顔して…可愛い奴。」

「だって俺浮気してないっ、」



押し倒された時庵は亮にペニスから手を離してもらえた。まぁ言わばそれは寸止め状態だが亮の発言の意味がわからなくて庵は寸止めされていることを忘れてしまっていたのだ。



「してない?嘘を言うな。」

「ほんとにしてない…っ!」

「じゃあなんでお前さっきあの女見てイキそうになったんだよ。」



庵は亮のその発言を聞いてさすがに怒った。だってこの映画は亮が見せてきたもの。それに庵は15だ。まだ15の男の子。それなのにこんなに生々しいものを見せられて反応しないわけが無い。だから…。



「そんなの当たり前だろ…っ!」



と、叫んでしまった。その言葉が亮を怒らせてしまうと分かっていながら…。



「あ?当たり前?」

「…あ、いや、そのっ、」



今更焦ったところでもう遅い。女を見たら興奮する。庵はそういったも当然なのだから。それに対して亮が怒らないはずがない。理不尽極まりないけれどそれが亮だ。



「今のは違くて…っ、えっと、」



とにかく言い訳をしたい庵は必死に言葉を考えた。しかしその庵を見て亮は悪い笑みを浮かべる。何かを思いついたのだろう。



「庵。」

「…な、に?」

「お仕置きだな。」

「な、なんでっ!!」

「なんでってそりゃ浮気したからに決まってんだろ。」



さすがに理不尽すぎる。亮だって勃起しているじゃないか。それなのに庵だけが酷い目に遭うなんておかしすぎる。そんなの酷い。



「亮だって勃ってるじゃんかっ、俺だけじゃないっ!」

「はぁ?何言ってんだお前。俺はお前見て興奮してんだよ。」



亮はそう言うと庵の乳首を服越しに擦り始めた。



「ちょっ、やめっ、やだ!」

「嫌?俺の方が嫌だわ。お前のことこんな愛してんのに浮気されたんだから。」



とんでもない展開になってしまった。いやもしかしたらここまでが亮の描いていたシナリオなのかもしれない。庵に映画を見せ浮気したと言う。そう言ってしまえば庵にお仕置きができる。そして庵を抱ける。そんな亮の罠に庵はまんまとハマってしまった。だが今更後悔し気づいたところで遅いのだ。今庵が何を言おうとどれだけ暴れようと亮はやめてくれないから。けれど庵も庵で諦めない。最後の最後までもがき続けるつもりだ。



「りょっ、ちがうのっ!」

「何が違うんだ。」

「うわ、きっ、してないっ!」



乳首をいじられている庵は快楽に耐えながら話しているためまともに話せていない。しかし言いたいことは亮に伝えられた。だがその言葉は亮を煽る材料にしかならなかった。



「嘘までつくのか?ほんとに仕方ない奴だ。こりゃお仕置き増やさねぇとだな。」



なんだって…!?!?庵は自分の発言を恨んだ。と、いうか恨むも何も庵は事実を言っただけだ。庵は浮気なんてそもそもしていないのだから。全ては亮が仕組んだことだ。しかしそれに気づかずここまで来てしまったのは庵にも落ち度がある。でもだからといってお仕置きを増やされるのは御免だ。



「やだっ、それはいやっ…!」

「嫌々言っても俺はやめねぇよ。」

「りょ、おねがいっ…やめてっ、」



龍之介と瀧雄がいつ帰ってくのか分からない状況で庵はお仕置きをされたくなかった。だってそうじゃないか。亮にお仕置きをされている庵を見て龍之介らが参加してこないはずがない。そしたらどうなる?昨日と同じだ。そんなの嫌だ。2日連続で体…いや全身が痛くなる。イキ地獄を味わってしまうことになる。だから庵はこんなにも必死になっていたのだ。しかし亮は庵が必死になればなるほど興奮するようで…。



「はぁ…可愛い奴。けど俺はやめねぇからな。これ以上駄々こねんならガチガチに拘束して気絶するまでイカせるぞ?」
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