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調教される日々

血のマンション

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「やめて゛ください!わたしの、わたし゛の大切な一人息子なんです!」



あるボロマンションの一室で女の叫び声が響いた。周りの連中はきっと逃げ出しているだろう。この女の周りにはスーツを纏った男達が数人いるのだから。誰がどう見てもひと目でわかる。そう。この女はヤクザから取り立てをされているのだ。



「殺せ。」



土足で上がり込み机に座った男がそう指示するとその場にいた男の仲間である2人が動き出した。傘を広げ拳銃を女に突きつける。その瞬間女は涙をボロボロと流し出す。その訳とは…。



「お願いします゛!おか゛ねは、お金はなんとかしますから゛!た゛からむすこは゛見逃してください!」



女はそう言い机に座っている男の腕の中にいる少年を見て号泣する。その少年というのがこの女の息子である庵だ。男達はこの部屋に入るやいなや少年を捕まえ拘束し猿轡をつけた。この女が借金をした時からこの少年には目をつけていた。それはとんでもないほどの美貌の持ち主だからだ。だから龍之介は頭が離れなくなった。そしてこの女にお金を借りるよう仕向けそして今少年を手にしたのだ。



「てめぇそう言って何年経った?ソープに売り飛ばしても金は稼げねぇ。そんなもん死ぬしかねぇよな。」

「若はどれだけお前に慈悲をかけたと思ってる。」

「あぁ゛やめてください!」



二人の男が女をタコ殴りにする。それを見た少年は何とかして龍之介の腕の中から逃げようとする。だが力が強く逃げることが叶わない。それどころか龍之介は庵の顔を舐め始めた。庵は気持ち悪さから全力で暴れ始める。



「無駄だ。お前の力じゃ俺に勝てねぇよ。」



龍之介はそう言い庵のペニスを服越しに握った。その瞬間庵の下半身に痛みが電流のように通った。痛くて痛くて目に涙が溜まる。反抗したいのに口を塞がれて身体も自由に動けない。母親を助けたいのに助けられない。こうしているうちに母親の周りにどんどん血が飛び散る。それなのに容赦なく男達はタコ殴りにする。それを龍之介はさぞ楽しそうに見ていた。




「はは、いつまで持つか見物だな。」

「若。飽きましたよ俺は。早く殺しましょう。」

「亮。文句は帰ってから言え。」

「まだやるんですか?」

「そんなに殺したいか。」

「服に血がつくので。」

「そうか。」



部下の言葉を聞いた龍之介はため息を着く。確かに周りは血まみれだ。壁もベットも家具もすべて血に染まっている。女も生きているがやっとというところであろう。ぴくぴくと体を痙攣させ起き上がるすら出来ずにいた。そんな女を見て龍之介はタバコを吸い始める。その龍之介を部下は黙って見ていた。龍之介の言葉を待つために。そしてその瞬間は訪れる。



「殺せ。」

「と゛うか、と゛うか息子だけはおたすけ゛っ、ください!」



殺せという言葉を聞いた女は自分のことなどどうでもいいと言うように息子の心配だけをした。それほどこの女にとって庵の存在は大切なのであろう。だが龍之介は容赦しなかった。庵を自分のものにすると決めた時から逃がすつもりなんて毛頭なかったから。



「安心しろ。俺が飼ってやるから。」



そう言うと龍之介は亮に目配せをする。そして庵の顔を持ち母親の方に向かせた。まるで自分の母親が殺される瞬間を見ていろと言うように…。そして亮はそれを確認すると先程ほおり出した傘を取りだし傘越しに撃った。



「帰るぞ瀧。死体処理は亮、お前に任せた。」

「うっす。」



それぞれの部下に指示を出した龍之介は涙で溢れた庵を抱きかかえて瀧雄と共に部屋を出た。そのまま車に乗り事務所へと戻ろうとしたのだが車に乗った途端庵が暴れだした。その時腕を拘束していた紐が緩んだようで庵の手は龍之介の顔を直撃した。



「ごらぁてめぇ!若に何してんだ!」



バックミラー越しに見ていた瀧雄は激怒する。そして運転席から出て後部座席の方に行こうとするがそれを龍之介が止めた。



「瀧、てめぇは運転だけしてろ。」

「…分かりました。」



これまで龍之介が誰かをペットとして連れてくることは沢山あった。瀧雄はそれをずっと見てきた。だがこんなことは初めてだった。龍之介が顔を殴られても尚許すとは。これまでだったら走行中の車から落とすとか山に生き埋めにするとかになったはず。なのに…。



「あか゛っ…!」

「躾には時間がかかりそうだな。」



龍之介は庵を座席に押し付けただけだった。瀧雄には理解できない。顔は良い。きっとずばぬけている。これまで沢山の女が群がってきただろう。いや女ならず男までも群がったはず。だが所詮は顔がいいだけだ。なのに何故ここまで初日で依存するのか瀧雄には理解することが出来なかった。そんな瀧雄とは裏腹に龍之介は楽しそうにしていた。庵を座席に押し付けおしりを撫でる。だが次に庵が言った言葉により龍之介の顔から笑顔が消える。



「ならない…俺は絶対お前を殺してやる…っ。」

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