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第二部
97話 竹中半兵衛くんを脅して
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***
むかしむかしあるところに、王様と、王子様と、頭のよい軍師がおりました。
軍師は、いっしょうけんめい王様に尽くしていました。
ですが、そのお子である王子様に代替わりすると、急にお仕事をさせてもらえなくなりました。
軍師はかなしくなり、王子様からお城を乗っ取って、少しだけ、痛い目を見てもらいました。
これで、また前みたいに一緒に戦いたい。
そう思っていたのに、戦が起きて、お城は別の王に取られ、国はなくなってしまいました。
軍師はもう、戦うことをやめてしまいました。
おしまい。
***
みんなご存知(私は知らなかったけど)、戦国時代の有名軍師、頭のキレる天才参謀。
竹中半兵衛重治。
もとは斎藤義龍(龍興)に仕えていたらしいのだけど、史実では次第に重用されなくなって、キレて稲葉山城を乗っ取り、姿を消した。
難攻不落だった稲葉山城を中からとはいえ陥落させたことで、後世において彼の評価は高い。
ゲームではCVも立ち絵もないモブキャラだそうだけど、そんな逸材は是非手に入れておきたい。ってことで、消えた半兵衛くんを探してもらった。
居場所は、史実通りであれば日奈が知ってるものね。
この世界の兄上は有能な家臣を理由もなく軽んじる人ではないから、何か別の理由があって斎藤から離れたのだろうけど……。
「城主の帰蝶です。あなたが竹中半兵衛さんね……って、ええええーーーー!!??」
最初が肝心。半兵衛さんがいるという部屋に、舐められないよう扇子を片手に堂々と入室して、すぐにその扇子を放り投げた。
竹中半兵衛さんは、ぐるっぐるの簀巻きにされて、畳の上に転がされていた。
「わーーーーー!なんてこと!!」
慌てて駆け寄り、誰がこんな無作法を!と周囲を睨むと、すい~っと全員から目線が反らされた。
織田軍、野蛮すぎでしょ。
「ごめんなさい、“連れてきて”と言ったつもりだったのだけど、うちの兵の野蛮さを忘れてたわ。こんな手荒なことをするなんて……」
縄を解いていく間、半兵衛さんらしき物体は簀の中で「はやくしろ」と言わんばかりにもぞついた。よかった、生きてる。
可哀想に口枷までさせられていた。
すべて取り去ってあげると、乱れた髪の隙間からギロリと力いっぱい睨まれた。
「あんたが……帰蝶か」
答えようとしたら、周囲の男共から「様をつけろォ!あァ?」「てめぇ誰に口きいてんだ!」と野太い野次が飛んだ。
ヒーッと心の中で悲鳴をあげる。
今いるのは、仲良くしてもらうために織田と元斎藤の兵半々にしているのだけど、この血気盛んな男達をまとめるなんて、無理かも。
ついてきていた夕凪にお願いして、ともかく私と半兵衛くん以外全員退出してもらった。
逃げる様子はなさそうなので、きちんと向かい合って座り、ぺこりと頭を下げて先ほどの非礼を詫びに詫びる。
「うちの者たちが失礼を。あらためまして、城主の帰蝶よ。織田信長の正室で、美濃のマムシの娘。あなたのお噂は聞いてるわ。できたら、私達に力を貸してほしいのだけど」
さげていた頭をあげてから見た彼は、モブキャラだと言われていたのに、整った顔をしていた。
私がまた無意識に変なことでも言ったのか、驚いた表情で私の顔を見て、すぐに視線をそらす。
「それは、また斎藤の家臣になれということか」
「違うわ、私の力になれと言っているのよ」
「……断る」
なんと、さすが、あの兄上に盾突いたというだけある。
退出させたとはいえ、外にはさっきの怖い男達がまだいるというのに。肝も座っている。
彼は、半兵衛くんは、見た目は少年のように華奢だ。武芸が得意そうには見えない。
ゲームで主要人物ではないのだから、特殊スキルが使えるとも思えない。
そんな状況で、城主だと名乗った私にまで盾突いたら、生きて帰れないかもしれないのに。
「理由をきかせてくれる?」
「ぼくが義龍殿から離れた理由を知っているか?」
「知らないわ。兄上も教えてくれないのよ」
「なら教えてやる。あんたの兄上に、ぼくは進言したんだ。“あんたの妹をいますぐに殺せ”と」
横を向いたまま、彼は唇をゆがめた。
「織田信長が今川を破ったのを見て、力をつけてきているのを感じて、ぼくは次に取られるのは美濃だと感じた。だから言ったんだ、織田がこれ以上力をつける前に、こちらから攻めるべきだとな」
そう、兄上に言った時のことを思い出しているのだろうか。
皮肉っぽく笑ったまま、続ける。
私はそれを、ただ見つめた。
「だが、あんたの兄はそうはせずに守りに興じた。その結果が、これだ。あの時ぼくの言う通りにしておけば、家臣に裏切られることも、美濃を取られることもなかったのに。結局、蝮の息子だなんだとか言っても、妹を切れない甘ちゃんだったってことだ」
「それで、がっかりして斎藤を出たの?」
「そういうことだ。だから、その原因になったあんたに、今さら仕えるわけないだろ」
「そうね」
ふむ、と一呼吸おいてから立ち上がり、私は放りっぱなしにしていた扇子を拾いに席を立った。
振り返るも、半兵衛くんはやはり逃げる様子はない。
「そういうことなら、あなたはやはり、私につくべきよ」
「はあ?あんた、話を聞いてたか?ぼくはもう、斎藤みたいな甘ちゃんの下について、命を無駄にするのは嫌なんだよ」
そう、きっぱりと言う半兵衛くんは、まだ少し髪が乱れている。
もう両腕は自由なのだから整えてもいいはずなのに、しないのは、私との会話に集中してくれているからだ。まっすぐに、私を見てくれている。
本当は、自分が辞める原因になった私につくかどうか、迷ってる。
私が上に置いておけるような器か、見極めようとしてくれているのだ。
音には出さず、ふふ、と笑うと、私は半兵衛くんの前に立った。
「それなら大丈夫よ」
彼の片目は、長い髪に隠れて見えない。
私を突き刺そうとするもう片方の目は、研ぎ澄まされた黒曜石みたいに真っ黒で綺麗だった。
誰だって、信用できない上司につくのは嫌だろう。
上司が無能だったら、真っ先に死ぬのはついてきた部下だ。
だけど私はその目に、刺されるつもりはない。
「私の中にはねぇ、悪魔がいるの」
「あく、ま……?」
「ああ、この時代ではなんと言うのかしら。鬼?閻魔様?ともかく」
拾った扇を閉じたままに、半兵衛くんの顎下に添える。
くい、と扇子をあげて上向かせると、嫌がるその瞳に私の瞳をあわさせた。
至近距離で、囁く。
「私は父でも兄でも殺すわ。だって私の中には、そう、本物の毒蛇がいるんだもの」
マムシの血を色濃く継いだ私の瞳は、怖いだろう。
「まあ、断ってくれてもいいけど、その場合は一生牢から出してあげない。お天道様を忘れないうちに、頷いておいた方がいいとは思うけど?」
「……あんたはたしかに、甘ちゃんではなさそうだな……」
声に変わりはないけれど、顔色が変わっている。半兵衛くんは少しだけ、私に恐怖している。
恐怖政治はしたくないけど、城主になるのなら、少しは恐れられた方がいいものね。
私ってたぶん、みんなからは「まもってあげなきゃ」って侮られてると思うし。
今後、少しでも不安を感じたら逃げてもいいって条件で、半兵衛くんは私に力を貸してくれることになった。
よかった~。秀吉くんも日奈もいてくれるけど、十兵衛がいない分、頭のいい子はたくさんほしいものね!
「よっしゃ!まずは城を案内するわね!大丈夫よ、私にぴったりくっついてれば、他の男共は何もしないから!」
「や、やめろ、近い……!それに、ぼくはこの城にいたんだぞ!知っている!」
「あ、そっか」
嬉しさのあまり勢いよく部屋を出ると、見張っていた男達が半兵衛くんを睨み付けるので、私は守るようにその華奢な腰を引き寄せた。
え、細っ……BLの受けか?
「あ、日奈!紹介するわね、半兵衛くん、仲間になってくれるって。条件付きだけど!」
「え……っ、このひとが……?」
他の男達に交じって、部屋の外で見守っていてくれた日奈に駆け寄り、引き摺っていた半兵衛を出す。
目の前に出された美少年(と言うお歳ではないかもしれないけど)を見て、日奈はぴしりと固まった。
おや、この反応、以前に見たことあるぞ。
「半兵衛くん、こっちは渡瀬日奈さん。……あれ?」
日奈の氷結が解けない。
竹中半兵衛は、コミカライズにも出てこないから、はじめて見ることになる、とは言っていたけど。なにかびっくりすることであったのだろうか。
知り合いに似てるとか?
「……か、かっこいい……推せる…………」
「え?」
「はあ?」
黒髪クール系、整った白い肌にキレ長の鋭い瞳。
ちょっと薄幸そうで線の細い佇まい。
竹中半兵衛、日奈の好みだわ。
むかしむかしあるところに、王様と、王子様と、頭のよい軍師がおりました。
軍師は、いっしょうけんめい王様に尽くしていました。
ですが、そのお子である王子様に代替わりすると、急にお仕事をさせてもらえなくなりました。
軍師はかなしくなり、王子様からお城を乗っ取って、少しだけ、痛い目を見てもらいました。
これで、また前みたいに一緒に戦いたい。
そう思っていたのに、戦が起きて、お城は別の王に取られ、国はなくなってしまいました。
軍師はもう、戦うことをやめてしまいました。
おしまい。
***
みんなご存知(私は知らなかったけど)、戦国時代の有名軍師、頭のキレる天才参謀。
竹中半兵衛重治。
もとは斎藤義龍(龍興)に仕えていたらしいのだけど、史実では次第に重用されなくなって、キレて稲葉山城を乗っ取り、姿を消した。
難攻不落だった稲葉山城を中からとはいえ陥落させたことで、後世において彼の評価は高い。
ゲームではCVも立ち絵もないモブキャラだそうだけど、そんな逸材は是非手に入れておきたい。ってことで、消えた半兵衛くんを探してもらった。
居場所は、史実通りであれば日奈が知ってるものね。
この世界の兄上は有能な家臣を理由もなく軽んじる人ではないから、何か別の理由があって斎藤から離れたのだろうけど……。
「城主の帰蝶です。あなたが竹中半兵衛さんね……って、ええええーーーー!!??」
最初が肝心。半兵衛さんがいるという部屋に、舐められないよう扇子を片手に堂々と入室して、すぐにその扇子を放り投げた。
竹中半兵衛さんは、ぐるっぐるの簀巻きにされて、畳の上に転がされていた。
「わーーーーー!なんてこと!!」
慌てて駆け寄り、誰がこんな無作法を!と周囲を睨むと、すい~っと全員から目線が反らされた。
織田軍、野蛮すぎでしょ。
「ごめんなさい、“連れてきて”と言ったつもりだったのだけど、うちの兵の野蛮さを忘れてたわ。こんな手荒なことをするなんて……」
縄を解いていく間、半兵衛さんらしき物体は簀の中で「はやくしろ」と言わんばかりにもぞついた。よかった、生きてる。
可哀想に口枷までさせられていた。
すべて取り去ってあげると、乱れた髪の隙間からギロリと力いっぱい睨まれた。
「あんたが……帰蝶か」
答えようとしたら、周囲の男共から「様をつけろォ!あァ?」「てめぇ誰に口きいてんだ!」と野太い野次が飛んだ。
ヒーッと心の中で悲鳴をあげる。
今いるのは、仲良くしてもらうために織田と元斎藤の兵半々にしているのだけど、この血気盛んな男達をまとめるなんて、無理かも。
ついてきていた夕凪にお願いして、ともかく私と半兵衛くん以外全員退出してもらった。
逃げる様子はなさそうなので、きちんと向かい合って座り、ぺこりと頭を下げて先ほどの非礼を詫びに詫びる。
「うちの者たちが失礼を。あらためまして、城主の帰蝶よ。織田信長の正室で、美濃のマムシの娘。あなたのお噂は聞いてるわ。できたら、私達に力を貸してほしいのだけど」
さげていた頭をあげてから見た彼は、モブキャラだと言われていたのに、整った顔をしていた。
私がまた無意識に変なことでも言ったのか、驚いた表情で私の顔を見て、すぐに視線をそらす。
「それは、また斎藤の家臣になれということか」
「違うわ、私の力になれと言っているのよ」
「……断る」
なんと、さすが、あの兄上に盾突いたというだけある。
退出させたとはいえ、外にはさっきの怖い男達がまだいるというのに。肝も座っている。
彼は、半兵衛くんは、見た目は少年のように華奢だ。武芸が得意そうには見えない。
ゲームで主要人物ではないのだから、特殊スキルが使えるとも思えない。
そんな状況で、城主だと名乗った私にまで盾突いたら、生きて帰れないかもしれないのに。
「理由をきかせてくれる?」
「ぼくが義龍殿から離れた理由を知っているか?」
「知らないわ。兄上も教えてくれないのよ」
「なら教えてやる。あんたの兄上に、ぼくは進言したんだ。“あんたの妹をいますぐに殺せ”と」
横を向いたまま、彼は唇をゆがめた。
「織田信長が今川を破ったのを見て、力をつけてきているのを感じて、ぼくは次に取られるのは美濃だと感じた。だから言ったんだ、織田がこれ以上力をつける前に、こちらから攻めるべきだとな」
そう、兄上に言った時のことを思い出しているのだろうか。
皮肉っぽく笑ったまま、続ける。
私はそれを、ただ見つめた。
「だが、あんたの兄はそうはせずに守りに興じた。その結果が、これだ。あの時ぼくの言う通りにしておけば、家臣に裏切られることも、美濃を取られることもなかったのに。結局、蝮の息子だなんだとか言っても、妹を切れない甘ちゃんだったってことだ」
「それで、がっかりして斎藤を出たの?」
「そういうことだ。だから、その原因になったあんたに、今さら仕えるわけないだろ」
「そうね」
ふむ、と一呼吸おいてから立ち上がり、私は放りっぱなしにしていた扇子を拾いに席を立った。
振り返るも、半兵衛くんはやはり逃げる様子はない。
「そういうことなら、あなたはやはり、私につくべきよ」
「はあ?あんた、話を聞いてたか?ぼくはもう、斎藤みたいな甘ちゃんの下について、命を無駄にするのは嫌なんだよ」
そう、きっぱりと言う半兵衛くんは、まだ少し髪が乱れている。
もう両腕は自由なのだから整えてもいいはずなのに、しないのは、私との会話に集中してくれているからだ。まっすぐに、私を見てくれている。
本当は、自分が辞める原因になった私につくかどうか、迷ってる。
私が上に置いておけるような器か、見極めようとしてくれているのだ。
音には出さず、ふふ、と笑うと、私は半兵衛くんの前に立った。
「それなら大丈夫よ」
彼の片目は、長い髪に隠れて見えない。
私を突き刺そうとするもう片方の目は、研ぎ澄まされた黒曜石みたいに真っ黒で綺麗だった。
誰だって、信用できない上司につくのは嫌だろう。
上司が無能だったら、真っ先に死ぬのはついてきた部下だ。
だけど私はその目に、刺されるつもりはない。
「私の中にはねぇ、悪魔がいるの」
「あく、ま……?」
「ああ、この時代ではなんと言うのかしら。鬼?閻魔様?ともかく」
拾った扇を閉じたままに、半兵衛くんの顎下に添える。
くい、と扇子をあげて上向かせると、嫌がるその瞳に私の瞳をあわさせた。
至近距離で、囁く。
「私は父でも兄でも殺すわ。だって私の中には、そう、本物の毒蛇がいるんだもの」
マムシの血を色濃く継いだ私の瞳は、怖いだろう。
「まあ、断ってくれてもいいけど、その場合は一生牢から出してあげない。お天道様を忘れないうちに、頷いておいた方がいいとは思うけど?」
「……あんたはたしかに、甘ちゃんではなさそうだな……」
声に変わりはないけれど、顔色が変わっている。半兵衛くんは少しだけ、私に恐怖している。
恐怖政治はしたくないけど、城主になるのなら、少しは恐れられた方がいいものね。
私ってたぶん、みんなからは「まもってあげなきゃ」って侮られてると思うし。
今後、少しでも不安を感じたら逃げてもいいって条件で、半兵衛くんは私に力を貸してくれることになった。
よかった~。秀吉くんも日奈もいてくれるけど、十兵衛がいない分、頭のいい子はたくさんほしいものね!
「よっしゃ!まずは城を案内するわね!大丈夫よ、私にぴったりくっついてれば、他の男共は何もしないから!」
「や、やめろ、近い……!それに、ぼくはこの城にいたんだぞ!知っている!」
「あ、そっか」
嬉しさのあまり勢いよく部屋を出ると、見張っていた男達が半兵衛くんを睨み付けるので、私は守るようにその華奢な腰を引き寄せた。
え、細っ……BLの受けか?
「あ、日奈!紹介するわね、半兵衛くん、仲間になってくれるって。条件付きだけど!」
「え……っ、このひとが……?」
他の男達に交じって、部屋の外で見守っていてくれた日奈に駆け寄り、引き摺っていた半兵衛を出す。
目の前に出された美少年(と言うお歳ではないかもしれないけど)を見て、日奈はぴしりと固まった。
おや、この反応、以前に見たことあるぞ。
「半兵衛くん、こっちは渡瀬日奈さん。……あれ?」
日奈の氷結が解けない。
竹中半兵衛は、コミカライズにも出てこないから、はじめて見ることになる、とは言っていたけど。なにかびっくりすることであったのだろうか。
知り合いに似てるとか?
「……か、かっこいい……推せる…………」
「え?」
「はあ?」
黒髪クール系、整った白い肌にキレ長の鋭い瞳。
ちょっと薄幸そうで線の細い佇まい。
竹中半兵衛、日奈の好みだわ。
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