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回転性のめまい
しおりを挟むあれは、私が大学を卒業してフリーターになっていた時。
回転性のめまいに悩まされていた。
体内で世界回るような感じだった。
6年間で、なんとか卒業出来た私は、
色々なものを消耗しきっていたのだと思う。
脳みそはもう何もしたくないと呟き、
身体は回転した。
頭はほぼ働かず、
おおよそ普通に物事を考えられる時間は、1時間程度であった。
アルバイトは大変であった。
細かいミスを沢山し、
記憶も曖昧で1日1日精一杯生きた。
自分のことが心配になるくらい何も出来なくなっていって、
どうして前は出来たのにと自問自答を繰り返す。
1年と半年ぐらいそのような感じであった。
とにかく回転しているような気分が1日中続く、
歩行も大変であった。
今現在、私は起きている時間、考え事が出来るようになった。
こう思えるまで時間はかかったが、
色々頑張ったので少しくらい良いことがあっても良いと思う。
始めて高校生の時に感じた違和感は、
28歳で寛解しはじめ、
30歳(現在)で落ち着いてきた。
気分はさながら浦島太郎のよう。
違和感がとれ、
やっと普通らしくなってきたと思ったら、
もうおっさんのような年齢だ。
まともだった時の記憶から
一瞬で30歳になった感じだ。
そこには10年少しの隔たりがある。
他人には絶対に理解出来ない、自分の中だけのお話だ。
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