悟る、クレイジーサイコレズ

木下寅丸

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第2章:『悟る、孤高の委員長』

悟る、孤高の委員長5

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 「堀さん、俺とデートしないか今度の休みに?」
 「何木下君。また無茶振りでもされたの?」
 「そんなんじゃないさ。ただ君のことをもっと知りたいと思って」
 「ハハハ。なにそれもしかして私口説かれているの?」
 「あーそうなっちゃうか、、、」
 「君がそういう人じゃないって知っているわ。大丈夫。じゃあどこ行きましょうか?」
 「水族館なんてどう?」

 「いいわ」


 私木下サトルは堀さんをデートに誘った。なんとなく学校以外で話した方が良いと思ったからだ。なんとか上手くいったことに安堵したが、女の子とデートするのが始めてなことに気が付いた。それに、堀さんは美人だ。どうしよう。こっちが緊張してきた。


 神崎とはいつもデートデートとか言って、適当なところに行ったりするけど、あれは違う気がするんだよなー。




 休日



 「待った?木下君」
 「今着いたとこだよ堀さん」


 休日に入り、駅前で待ち合わせをした。制服で見慣れていた堀さんの姿は、私服だと大人びて見えた。白いワンピースに麦わら帽子を被っていた。それに比べて俺は、、、。もうちょっと気合いを入れるべきであっただろうか。


 「大人びて見えるよ堀さん。とてもに合ってる」
 「あらお世辞を言うのね木下君は」


 水族館にて


 「最近、神崎さん良い表情するようになった。木下君と話すようになってからよね。何かしたの?」
 「なにもしてないよ俺は」
 「そうなのかなー」


 「見てイルカがいるわ」
 「久しぶりに見るけど、これが哺乳類なんて想像出来ないな」
 「生物って不思議よね。だから興味が尽きないの私」

 「興味か、、、」


 水族館には子供の頃以来久しぶりにきた。堀さんも似たようなことを言っていた。この歳になると、行きたいと思っても、中々相手がいないと恥ずかしいよねみたいなことも言っていた。確かにそうだ。
 久しぶりの水族館は楽しく感じた。こういうのも悪くはないし、堀さんがキャッキャッと喜ぶのも見ていて良い気分だ。こうしてみると、堀さんも普通の女の子なんだと感じる。学校で成績トップのテンプレート委員長。なんとなく天上の存在に見えていたけど、どうやら学校でだけみたいだ。






 「なぁ堀さん。ぶっつけに悪いが、お前本当に人間好きなのか?」





 木下サトルは違和感をぶつけた。
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