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第1章:『悟る、クレイジーサイコレズ』
悟る、クレイジーサイコレズ3
しおりを挟む「ただいま」
家についた。ここは一人ぼっちだ。両親は海外で仕事している。一緒に行くかと言われたけど断った。気持ちは分かる気がする。あまり居たくなのだろう。確たる証拠が今尚残っているのだから。
弟の部屋に入る。なにもかも当時のままだ。少し散らかっている生活感が、胸を突く。遺書のようなものは何もなかった。一体おまえは何に悩んでいたのだろうか?未だに答えはでない。答えが出ることもないだろう。
「お兄ちゃん結構考えたんだけどな。結局分からないよ、、、」
・・・
最近神崎に絡まれることが増えた。
「ねぇねぇ元気~」だとか「おっはよ~」だとか。当たり障りのない所から攻めてくる。何が狙いなのだろうか?
「まぁまぁ」「おはよう」と大人の態度で受け流す。
神崎追い払うにはなるべく会話をしないのがコツだと思った。それみろ、他に興味の対象が切り替わっていく。人間そんなもんさ。
ある日放課後、また神崎が近づいてきた。
「調子はいかが?」
「まぁまぁだね」
愛想なく返す。神崎もこれ以上進展しないと思ったのだろう。顔を覗き込まれた。
「あなた、大人の対応してれば済むと思っているでしょ」
雰囲気が変わる。
「そうだよ」
俺は、少しひるんだのかもしれない。
「一度しか言わないから聞いて」
「弟さんが何故死んだか私なら分かるかもしれない」
「知りたいなら協力して」
目は真剣だった。
「知りたくないならそれでもいい。もう二度と、私から弟さんのこと聞いたりしないから」
神崎はそう言って教室をでた。
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