少女は 見えない糸だけをたよりに・・

すんのはじめ

文字の大きさ
13 / 60
第3章

3-2-1

しおりを挟む
 次の日、私は6時頃、眼が覚めていた、いつも、その頃起きるのだ。隣の部屋の燿さんは、まだ、眠っているみたい。

 昨晩、お風呂に入ったあと、燿さんが、もこもこのタオル地のルームウェァを出してくれて、暖かかった。お布団をたたんでいたら、燿さんが顔を出して

「香波 早いのね おはよっ 眠れた?」って

「おはようございます  これ 暖かくて、ぐっすり」でも、本当は、私、これから どうなるんだろうって 考えてしまって・・。

「今日はね 美容院にいくわよ 8時に予約してあるから 私のお友達のところだから その ザンギリ頭 どうにか しないとね その後、少し、お買い物 午後はお母様のお手伝い お正月のお料理のね」

「はぁ 美容院 ですか」

「そうよ もう、少し、女の子らしく してもらいます」

 そして、20分ほど、歩いたところ、小さなビルの2階。燿さんと同じ年頃の女性の方。

「私の 妹の香波 これでも、女の子なんだからね おしゃれに全く無縁だから 可愛くしてあげて 私は、少し妖艶な感じにしてほしいの 昨日、髪の毛くしゃくしゃになってしまったのよ 1時間位お茶してくるから、香波のことおねがいね 香波 こちら 私の中学の時の仲の良い子 安心して、任せてね」と、又、一方的に出て行ってしまった。

 そして、髪の毛をすいたりしてくれている間、その人は、やっぱり、見た瞬間、男の子か女の子が解らなかったと言って居た。そして京都の色んな所の話をしてくれていた。出来上がって、お化粧もしてくれていた。その時、燿さんが帰ってきて

「うん なかなか 歩いていても、こんな娘 居ないよ どうしよう スカウトに声掛けられたら 郷子」と・・私は、まだ、鏡も見せてもらっていない。

「燿にこんな可愛い妹が出来たって、初めて聞いたわよ それで、上出来 でしょ このボーイッシュな 感じ パリコレ風」と、その郷子さんという人も言っていた。

「うん いいわぁー 可愛くて、しゃぶりたくなるわね」

「燿 その言い方 下品 相変わらずね でも、私も抱きしめたくなるぐらい可愛い」

「香波 下の喫茶店でパンケーキでも食べて待ってて 私 セットしてもらうから」

 言われて、出て行くとき、初めて、私、鏡を見た。そこには、私じゃぁない顔が・・眉もくっきり、眼のまわりだって・・そして、髪の毛もあんなに、はねていたのに・・唇も薄く紅色が・・

 言われたように、1階の喫茶店で待っていると、現れた燿さんは、耳の前に2本のくるくるとしたの、そして、髪の毛の後ろのほうも、ハイネックの紺のワンピースを着ていたので、私には、すごく大人に見えていた。

 その後、河原町まで歩いて、3軒目、通りから少し階段を下りた所にあるお店で、私のワンピースを買ってくれた。やっぱり暗いめの紺で白い衿、袖口が長く肘まである。膝上丈のフレァーになっていて、私は、こんなのー

「うん 可愛い 香波」と、その後、靴とか、普段着にとかを買ってくれた。そして、最後に、下着も・・「少しは、女の子らしい可愛いの身につけなきゃ 駄目よ 香波は自分でも男の子でいいやーって思っているとこあるんだからぁー」と、言われて。

 お昼に帰る途中の神宮参道の所でイタリアンを食べて、家に戻ったのは2時を過ぎていた。

「お母様 ごめんなさいね 遅くなってしまって」

「ううん いいのよ 私も 今 お買い物から帰ってきたとこだから お昼はすましてきたの? 香波ちゃん 見違えたわよ 別の人みたい なんかね どうしましょ」

「うふふっ 私の 自信作 こんな可愛い 妹が居るなんてね」

「そうね でも、着替えてきなさい 手伝ってー」

 私は、ロイヤルブルーのフレァーなスカートに、唯一、わたしが選んだ薄いブルーのリスさんの絵が描いてあるトレーナー。燿さんは、バイオレットのスカートに紺の訳の分からないマークのトレーナーに着替えた。昨日も、お風呂で見たけど、太腿は張りがあるんだけど、膝から下がすごく長くて、綺麗なんだ。

「燿さん 梅型人参ね 香波ちゃん 里芋 皮むける?」

「ええ なんとか 厚めに剥くんですよね」

「そう 剥いて、洗ったら、その小鍋に入れて、茹でてちょうだい」

 その後、何種類か言われて、お手伝いしていたら

「あの人、今日は7時に帰って来るって言ってたから、燿 お風呂 お願い 香波ちゃんも、一緒に見て来て」と、私は、要領を一緒に見にいった。檜の浴槽だから、燿さんは、何か磨き粉みたいなので、丁寧に洗って、そして、木のすのこ、その下のタイルも・・20分ぐらい掛けて丁寧に・・

「追い炊きは無いのよ だから、昨日も、ぬるかったでしょ ぬるい時はお湯をどんどん足すしかないのよ だから、私 遅い時は シャワーだけ お父様は、そんな私達の苦労知らないのよ お母様も苦労しているわ いつも、ぬるいお風呂で でも、たまに、一緒に入っているみたい」

「あのー 燿さん 私 お父様のこと 何て お呼びしたら・・いいのでしようか?」

「そうねえー 私は、小さい頃からだから、慣れているからね お母様のことは?」

「ええ お母さんって 呼ばさしてもらってます」

「そう じゃぁ しばらくは お父様でいったら 嫌だったら、向こうから 言ってくるわよ きっと」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

罪悪と愛情

暦海
恋愛
 地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。  だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――

清掃員と僕の密やかな情状

MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。 青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。 肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。 44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。

還暦妻と若い彼 継承される情熱

MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。 しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。 母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。 同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。

処理中です...