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phase1 二章 赫翼とエースと黒蛇
二十六話 決着
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デモンズの格納庫から大量のアーマードスーツが出撃してくる。
「艦隊に近づけるなよ」
カガリがそう言って敵に襲いかかる。
「了解」
ミネー達も武器を手に敵をジャンジャン墜としていく。
エリアルヘロンは敵のエナジーブレードを強奪して戦い続けた。
「第十回イベントの時よりいるんじゃないか?ミネー」
「軽く百機は越えてるだろうな、もっと増えるぞ」
「無駄口叩いてないで敵を倒せ!」
エレンがエリアルシュトレインの背後を取った敵をライフルで蜂の巣にする。
グレイス達が到着する。
「全機、交戦せよ」
グレイス達が散開する。
瞬く間に敵が数を減らしていく。
しかし、エステア軍もやられっぱなしではない。
次々と増援のアーマードスーツを吐き出していく。
「爆撃装備の敵アーマードスーツを確認、対処する」
エリアルバンシィとマルチユニットヴァレンシアがライフルを撃ちまくる。
数機が爆発した。
「そいつらは俺の部下達に任せる。今はこっちの敵に集中するんだ」
カガリが指示を出す。
「分かった」
「ちぇっ、楽しそうだったのに」
ファナリスの駆るエリアルバーニングがエリアルヘロンに並ぶ。
「大丈夫か、ハナサギ?」
「大丈夫だよ。あとはデモンズをぶっ壊すだけだ」
「いくぞ、ハナサギ!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが見事な連携で敵を屠さってゆく。
二機が格納庫の前でバーストマグナムを構える。
バギュゥゥゥゥン!
格納庫が爆発し、出撃しようとしていた敵を焼き払った。
「少しは楽になるだろう」
ファナリスが突撃してきた敵をエナジーブレードで真っ二つに切り裂きながら言う。
地球防衛機構艦隊からの艦砲射撃も加わる。
デモンズのあちこちから火の手が上がる。
「当たってはいるが、、、、、致命傷には程遠いな」
カガリが分析する。
「ユカ、デモンズの様子は?」
《動きなし、私たちの砲撃効いてるの?》
「いずれも致命打にはなっていない。それなりにダメージはあるみたいだがな」
《艦隊に近づいてきてる敵はプライマルクランの人たちが対応してくれてるから大丈夫だけど、そっちは?小型艦を送ろうか?》
「いや、問題ない。ま、一人当たり二百機のノルマがあるがな」
「初耳だぞ!」
誰かの怒鳴り声が乱入してきた。
《そんなに多いの?》
「ああ。でも楽しいよ」
《ま、いいわ。デモンズに何か動きがあったら伝えるわ》
「頼む」
「ひぇー!誰か援護ぉー!」
アリスが赤蛇と鍔迫り合っている。
後ろからもう一機赤蛇が近づいてくる。
「ダメか」
アリスが覚悟する。
「させるか!」
「危ない!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングがアリスの援護に入る。
二機の赤蛇が爆散する。
「うわぁ、ありがとう」
アリスが放心しながら感謝を述べて、すぐに別の敵を相手どる。
どのパイロットも必死で戦っている。
しかしあまりにも敵の数が多すぎる。
一人、また一人と墜とされていく。
「レクシー!くそっ」
リクの悲痛な声が通信機から漏れ出す。
「俺が仇を取ってやる!」
「ヴァリュート、後ろに敵機!」
ミネーが忠告する。
「うっ!」
ヴァリュートが後ろにバーストマグナムを撃ち込んだ。
敵が爆散した。
「今の見た?すごくない?」
ヴァリュートが興奮気味に話すがミネーが一蹴する。
「敵に集中しろバカ!」
「バカとか言うな!」
⭐️⭐️⭐️
「敵艦、射程圏内に入りました」
艦長がセオドリックに伝える。
「ふむ、試し撃ちといこうじゃないか。対象はなんでもいいぞ。死の刃で突き刺せ」
「はっ。発射用意!」
艦長の命令が艦橋に響く。
⭐️⭐️⭐️
「ん、ちょっと待って」
『ノアの方舟』の艦橋からデモンズの動向を監視していたユカは、デモンズの腹面から何かがせり出してきたのを確認した。
「あれが、、、、、『死の刃』?」
ユカがカガリに通信を繋ぐ。
「こちらユカ、天体破壊兵器の露出を確認、あとは任せるわよ!」
《こちらカガリ、まかせろ》
⭐️⭐️⭐️
「天体破壊兵器が露出した!全機、総攻撃だ。敵を振り切って腹面に回れ!」
カガリが指示を出す。
「行くぞハナサギ!」
「おう!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが立ち塞がる敵を薙ぎ払いながら全速力で腹面に回り込む。
眼前に巨大な砲身が現れる。
「なんて大きさだ。あんなもの、俺たちに壊せるのか?」
ファナリスが懐疑を思わず口にする。
「やるしかないだろ?ありったけをぶつけるんだ!」
俺は巨大な砲身に向けてバーストマグナムをぶっ放した。
砲身が爆発する。
「やったか?」
俺は期待を抱いたが、すぐに現実を知った。
「全く効いてないな」
ファナリスが苦笑する。
「そりゃ一発で壊れるほどやわじゃないでしょ」
俺はもう一発お見舞いした。
ファナリスも一緒に攻撃する。
さっきよりも大きな爆発が起きる。
が、依然砲身は健在だ。
「くそ、全く効かないぞ」
ファナリスが苦々しく呟く。
「らしくねえぞ、お前ら!」
リクの大声が鼓膜を貫く。
「びっくりしたぁ!」
「リク!」
「敵が来るぞ!俺が抑えておくから、お前らはそのデカブツを早くぶっ潰せ!」
リクがエリアルフルフィードの武装をエナジーブレードに切り替えて、来襲した数多のアーマードスーツを迎え撃つ。
「リクさんが頑張っているうちに!」
「やるぞハナサギ!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが巨大な砲身に肉薄して射撃を繰り返す。
「うおおおお!」
「はああああ!」
バーストマグナムが砲身を揺らす。
「ちくしょう、早く壊れろよ!」
ファナリスが叫ぶ。
「くっそー!なんなんだよこれ!」
早くこの兵器をぶっ飛ばしてリクさんの援護に行かないといけないのに。
リクはたった一人で多くのアーマードスーツと戦っている。カガリ達も敵がこちらに向かって来ないように抑えているのだろうか。
発射口が赤く光り出す。
《発射口が赤く光ってる!急いだ方がいいかも!》
ユカの焦った声が聞こえてくる。
「今は敵の足止めに注力せざるを得ない、頼むハナサギ!」
カガリも少し疲弊した声で言う。
「今やってますから!」
俺は思わず怒鳴り返した。
「はあはあ、コイツは、、、、、なかなかハードだな」
リクも頑張って敵を倒していたが、動きは精彩を欠き始めていた。
ライフルがエリアルフルフィードの脚部を、腹部を貫く。
コックピットのディスプレイから火花が散る。
「ぐっ!まだやられるかよ!」
リクがライフルを乱射する。
何機かのアーマードスーツが被弾して動きを止める。
「あと、、、、、三機!」
リクが目の前に躍り出たアーマードスーツに斬りかかろうとした時、後ろから近づいていたアーマードスーツが右腕を切り落とした。
目の前にエナジーブレードを構えたアーマードスーツが迫る。
『悪いな、ファナリス、ハナサギ、フレイ。あんなこと言っといて生きて帰れそうにない。でも、ただで死ぬわけにはいかないぜ!』
エリアルフルフィードがバーストマグナムを上向けに構える。
「フルチャージ!受け取れぇぇぇぇ!」
バギュゥゥゥゥン!!!
赤いレーザー光線が巨大な砲身の根本に直撃する。
敵のエナジーブレードがエリアルフルフィードのコックピットを貫く。
エリアルフルフィードが爆発する。
「あ、リクさん、、、、、!」
「リクゥゥゥゥゥ!」
ファナリスが絶叫する。
《ああ、リク》
フレイの悲痛な声が心を突き刺す。
「クソォぉぁ!」
ファナリスが全武装を展開して砲身を攻撃する。
先ほどよりも大きな爆発が砲身を包む。
発射口の光がより強さを増す。
俺も最大火力で兵器を攻撃する。
「根本だ!リクが最期に攻撃した所を集中的に!」
ファナリスが叫ぶ。
もう残弾がないのだろうか、バーストマグナムを捨て、エナジーブレードを装備する。
かく言う俺もバーストマグナムの弾はもう残っていない。
リクのは最高の置き土産をしてくれた。
巨大な砲身の根本から大きな炎が立ち昇っている。
この兵器における一番大きな『ほころび』だ。
「了解!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングがエナジーブレードを構えて根本の『ほころび』に突撃する。
「「うおおおお!」」
根本にエナジーブレードが突き刺さる。
砲身が赤く染まり出す。
「ダメだったのか?」
ファナリスが絶望する。
「ハナサギ、よくやった!」
カガリの嬉しそうな声が聞こえる。
「え?」
砲身が崩れ出す。
船体のあちこちから炎が吹き出す。
「や、やったのか?」
ファナリスがため息混ざりに呟く。
「やったんだよ、さっさと『ノアの方舟』に帰るぞ。長居は無用だ!」
ミネーが嬉しそうに言う。
「ほらほら、ユカさんが待ってるよ」
ヴァリュートも促す。
「分かった。すぐ行くよ」
俺はファナリスに帰ろう、と促す。
失意に沈んでしまうのはわかる。でもリクはそんなこと望んでないだろう。前に進むことを望んでいるはずだ。
「、、、、、うん、帰ろう。俺たちの家へ」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが地球防衛艦隊に向かって飛び立つ。
炎に包まれるデモンズを背にしながら。
《アース・エステア戦争 クリア》
「艦隊に近づけるなよ」
カガリがそう言って敵に襲いかかる。
「了解」
ミネー達も武器を手に敵をジャンジャン墜としていく。
エリアルヘロンは敵のエナジーブレードを強奪して戦い続けた。
「第十回イベントの時よりいるんじゃないか?ミネー」
「軽く百機は越えてるだろうな、もっと増えるぞ」
「無駄口叩いてないで敵を倒せ!」
エレンがエリアルシュトレインの背後を取った敵をライフルで蜂の巣にする。
グレイス達が到着する。
「全機、交戦せよ」
グレイス達が散開する。
瞬く間に敵が数を減らしていく。
しかし、エステア軍もやられっぱなしではない。
次々と増援のアーマードスーツを吐き出していく。
「爆撃装備の敵アーマードスーツを確認、対処する」
エリアルバンシィとマルチユニットヴァレンシアがライフルを撃ちまくる。
数機が爆発した。
「そいつらは俺の部下達に任せる。今はこっちの敵に集中するんだ」
カガリが指示を出す。
「分かった」
「ちぇっ、楽しそうだったのに」
ファナリスの駆るエリアルバーニングがエリアルヘロンに並ぶ。
「大丈夫か、ハナサギ?」
「大丈夫だよ。あとはデモンズをぶっ壊すだけだ」
「いくぞ、ハナサギ!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが見事な連携で敵を屠さってゆく。
二機が格納庫の前でバーストマグナムを構える。
バギュゥゥゥゥン!
格納庫が爆発し、出撃しようとしていた敵を焼き払った。
「少しは楽になるだろう」
ファナリスが突撃してきた敵をエナジーブレードで真っ二つに切り裂きながら言う。
地球防衛機構艦隊からの艦砲射撃も加わる。
デモンズのあちこちから火の手が上がる。
「当たってはいるが、、、、、致命傷には程遠いな」
カガリが分析する。
「ユカ、デモンズの様子は?」
《動きなし、私たちの砲撃効いてるの?》
「いずれも致命打にはなっていない。それなりにダメージはあるみたいだがな」
《艦隊に近づいてきてる敵はプライマルクランの人たちが対応してくれてるから大丈夫だけど、そっちは?小型艦を送ろうか?》
「いや、問題ない。ま、一人当たり二百機のノルマがあるがな」
「初耳だぞ!」
誰かの怒鳴り声が乱入してきた。
《そんなに多いの?》
「ああ。でも楽しいよ」
《ま、いいわ。デモンズに何か動きがあったら伝えるわ》
「頼む」
「ひぇー!誰か援護ぉー!」
アリスが赤蛇と鍔迫り合っている。
後ろからもう一機赤蛇が近づいてくる。
「ダメか」
アリスが覚悟する。
「させるか!」
「危ない!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングがアリスの援護に入る。
二機の赤蛇が爆散する。
「うわぁ、ありがとう」
アリスが放心しながら感謝を述べて、すぐに別の敵を相手どる。
どのパイロットも必死で戦っている。
しかしあまりにも敵の数が多すぎる。
一人、また一人と墜とされていく。
「レクシー!くそっ」
リクの悲痛な声が通信機から漏れ出す。
「俺が仇を取ってやる!」
「ヴァリュート、後ろに敵機!」
ミネーが忠告する。
「うっ!」
ヴァリュートが後ろにバーストマグナムを撃ち込んだ。
敵が爆散した。
「今の見た?すごくない?」
ヴァリュートが興奮気味に話すがミネーが一蹴する。
「敵に集中しろバカ!」
「バカとか言うな!」
⭐️⭐️⭐️
「敵艦、射程圏内に入りました」
艦長がセオドリックに伝える。
「ふむ、試し撃ちといこうじゃないか。対象はなんでもいいぞ。死の刃で突き刺せ」
「はっ。発射用意!」
艦長の命令が艦橋に響く。
⭐️⭐️⭐️
「ん、ちょっと待って」
『ノアの方舟』の艦橋からデモンズの動向を監視していたユカは、デモンズの腹面から何かがせり出してきたのを確認した。
「あれが、、、、、『死の刃』?」
ユカがカガリに通信を繋ぐ。
「こちらユカ、天体破壊兵器の露出を確認、あとは任せるわよ!」
《こちらカガリ、まかせろ》
⭐️⭐️⭐️
「天体破壊兵器が露出した!全機、総攻撃だ。敵を振り切って腹面に回れ!」
カガリが指示を出す。
「行くぞハナサギ!」
「おう!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが立ち塞がる敵を薙ぎ払いながら全速力で腹面に回り込む。
眼前に巨大な砲身が現れる。
「なんて大きさだ。あんなもの、俺たちに壊せるのか?」
ファナリスが懐疑を思わず口にする。
「やるしかないだろ?ありったけをぶつけるんだ!」
俺は巨大な砲身に向けてバーストマグナムをぶっ放した。
砲身が爆発する。
「やったか?」
俺は期待を抱いたが、すぐに現実を知った。
「全く効いてないな」
ファナリスが苦笑する。
「そりゃ一発で壊れるほどやわじゃないでしょ」
俺はもう一発お見舞いした。
ファナリスも一緒に攻撃する。
さっきよりも大きな爆発が起きる。
が、依然砲身は健在だ。
「くそ、全く効かないぞ」
ファナリスが苦々しく呟く。
「らしくねえぞ、お前ら!」
リクの大声が鼓膜を貫く。
「びっくりしたぁ!」
「リク!」
「敵が来るぞ!俺が抑えておくから、お前らはそのデカブツを早くぶっ潰せ!」
リクがエリアルフルフィードの武装をエナジーブレードに切り替えて、来襲した数多のアーマードスーツを迎え撃つ。
「リクさんが頑張っているうちに!」
「やるぞハナサギ!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが巨大な砲身に肉薄して射撃を繰り返す。
「うおおおお!」
「はああああ!」
バーストマグナムが砲身を揺らす。
「ちくしょう、早く壊れろよ!」
ファナリスが叫ぶ。
「くっそー!なんなんだよこれ!」
早くこの兵器をぶっ飛ばしてリクさんの援護に行かないといけないのに。
リクはたった一人で多くのアーマードスーツと戦っている。カガリ達も敵がこちらに向かって来ないように抑えているのだろうか。
発射口が赤く光り出す。
《発射口が赤く光ってる!急いだ方がいいかも!》
ユカの焦った声が聞こえてくる。
「今は敵の足止めに注力せざるを得ない、頼むハナサギ!」
カガリも少し疲弊した声で言う。
「今やってますから!」
俺は思わず怒鳴り返した。
「はあはあ、コイツは、、、、、なかなかハードだな」
リクも頑張って敵を倒していたが、動きは精彩を欠き始めていた。
ライフルがエリアルフルフィードの脚部を、腹部を貫く。
コックピットのディスプレイから火花が散る。
「ぐっ!まだやられるかよ!」
リクがライフルを乱射する。
何機かのアーマードスーツが被弾して動きを止める。
「あと、、、、、三機!」
リクが目の前に躍り出たアーマードスーツに斬りかかろうとした時、後ろから近づいていたアーマードスーツが右腕を切り落とした。
目の前にエナジーブレードを構えたアーマードスーツが迫る。
『悪いな、ファナリス、ハナサギ、フレイ。あんなこと言っといて生きて帰れそうにない。でも、ただで死ぬわけにはいかないぜ!』
エリアルフルフィードがバーストマグナムを上向けに構える。
「フルチャージ!受け取れぇぇぇぇ!」
バギュゥゥゥゥン!!!
赤いレーザー光線が巨大な砲身の根本に直撃する。
敵のエナジーブレードがエリアルフルフィードのコックピットを貫く。
エリアルフルフィードが爆発する。
「あ、リクさん、、、、、!」
「リクゥゥゥゥゥ!」
ファナリスが絶叫する。
《ああ、リク》
フレイの悲痛な声が心を突き刺す。
「クソォぉぁ!」
ファナリスが全武装を展開して砲身を攻撃する。
先ほどよりも大きな爆発が砲身を包む。
発射口の光がより強さを増す。
俺も最大火力で兵器を攻撃する。
「根本だ!リクが最期に攻撃した所を集中的に!」
ファナリスが叫ぶ。
もう残弾がないのだろうか、バーストマグナムを捨て、エナジーブレードを装備する。
かく言う俺もバーストマグナムの弾はもう残っていない。
リクのは最高の置き土産をしてくれた。
巨大な砲身の根本から大きな炎が立ち昇っている。
この兵器における一番大きな『ほころび』だ。
「了解!」
エリアルヘロンとエリアルバーニングがエナジーブレードを構えて根本の『ほころび』に突撃する。
「「うおおおお!」」
根本にエナジーブレードが突き刺さる。
砲身が赤く染まり出す。
「ダメだったのか?」
ファナリスが絶望する。
「ハナサギ、よくやった!」
カガリの嬉しそうな声が聞こえる。
「え?」
砲身が崩れ出す。
船体のあちこちから炎が吹き出す。
「や、やったのか?」
ファナリスがため息混ざりに呟く。
「やったんだよ、さっさと『ノアの方舟』に帰るぞ。長居は無用だ!」
ミネーが嬉しそうに言う。
「ほらほら、ユカさんが待ってるよ」
ヴァリュートも促す。
「分かった。すぐ行くよ」
俺はファナリスに帰ろう、と促す。
失意に沈んでしまうのはわかる。でもリクはそんなこと望んでないだろう。前に進むことを望んでいるはずだ。
「、、、、、うん、帰ろう。俺たちの家へ」
エリアルヘロンとエリアルバーニングが地球防衛艦隊に向かって飛び立つ。
炎に包まれるデモンズを背にしながら。
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