19 / 46
第3幕 イースト・エンドの惨劇
3-2 日刊新聞
しおりを挟む
「警部! お疲れ様です」
ケリーは立ち上がり、ホワードに敬礼する。
「マイヤーが来たと聞いたんでな。何か手掛かりでもあったのか?」
エドワードは、大学で紛失した薬瓶のことをホワードに話した。
「……臭うな」
「教授の部屋や研究室、寮にいる理学部の生徒たちの部屋を捜索しましたが、いまだに見つかっていません。宮殿で起きた毒殺事件の凶器である可能性も否定できないかと」
ホワードは首肯し、腕を組む。
「寮生以外の人間が自宅に持ち去ったか、あるいは宮殿のごみ捨て場に捨てられたか、いずれの可能性も捨てきれんな」
「ええ。そういえば、イーストエンドの事件とおっしゃっていましたが、これまでの事件と関連性はありそうですか?」
「どちらとも言えんな」
はっきりしないホワードの態度に、エドワードは首を傾げる。
ホワードは話を続けた。
「毒殺の前に起きた事件と共通しているのは、被害者は女で正面から襲われていること、犯行は夜、凶器は鋭利な刃物と見られる点だ。だが、女は娼婦だった。俺は毒殺事件との関連を見るなら、容疑者は貴族の男と踏んでいた。貴族がわざわざ貧民街のイーストエンドに行って、見ず知らずの娼婦を殺しに行くとは考えにくい。余程の何かがあれば話は別だが」
「正面から……しかも夜となると、女性が一人で出歩くには不安な時間でしょう。今までの事件もそうでしたが、前から襲われたとなると、不審な人物が近寄ってきた段階で女性は警戒心をあらわにし、大声で助けを求めることになる。後ろから襲った方が犯人にとっては都合がいいはず……」
「今回の事件で被害者が握っていたものだ。千切れているようだが」
ホワードはそう言いながら白い布をテーブルの上に置いた。白い布は丸まった状態で置かれ、何かを包んでいるようだった。
「中を見ても宜しいですか?」
ホワードが頷いた直後、エドワードは恐る恐る布を広げた。
「レース? 柄を見る限り、女性ものの服に見えますね。血痕が付着しているようですが……」
「被害者の服にはレースがついていなかった。あるとしたら、犯人の衣服だが……」
ホワードは、遺体の写真――血が苦手なエドワードを配慮したのか、女性の手元を大きく映した写真をテーブルの上に広げる。
――爪が折れている……相当な力で引っ張ったに違いない。
エドワードは、写真とレースについた血を見て多少の動揺を見せながらも、何とか堪えることができた。
「犯人が女性である可能性も否めませんね」
「だから解せねぇんだ」
ホワードは、座っていた椅子の背もたれに寄りかかった。
「おかげで捜査は振り出しだ。ったく、やってらんねーぜ」
机の上を拳で思いきり叩く。
「捜査は振り出し――果たして、そうなのだろうか」と、心の中で呟いたエドワードは、出された紅茶に口をつけ、「ふぅ」と大きく息を吐いた。
「ひとつお願いがあります。明後日の日曜日、事件のあった現場に僕を連れて行ってはもらえませんか?」
思わぬエドワードからの申し出に、ケリーは口をあんぐりと開ける。
「エドワードさんを⁉ や、やめた方がいいですよ、イーストエンドなんて。事件にでも巻き込まれたら大変なことになります。この間の宮殿の一件で、我々に協力していることが犯人に知られている可能性だって……」
「ケリー、つべこべ言うな! その日は休みか?」
ホワードの大声でケリーは肩を竦める。
エドワードは首肯した。
二日後の九月九日日曜日。
「エドワード様、新聞をお持ち致しました」
「ありがとう」
朝食を終えたエドワードは、執事が運んできた新聞に目を通し始めた。
まもなく彼は、トップ記事を見て瞠目する。
巷を騒がせる連続殺人鬼からの手紙か
ロンドン市内に拠点を置く某新聞社に対し、血文字の手紙が送りつけられていたことが新たに分かった。手紙には次のように書かれていた。
「復讐を終えるまで、我が命の灯が消えることはない」
‘Catch me if you can’.
差出人には‘The Ripper’とあるのみで、人物の特定には至っていない。
某新聞社では、当初いたずらと断定し、警察へは届け出ていなかったが、ロンドン市内のイーストエンドにて発生した殺人事件を機に公表を決め、警察に通報した。
この手紙の存在が連続殺人鬼を逮捕するカギとなるか、今後の動向が注目される。
ページをめくると、昨夜ホワードから聞いたイーストエンドの事件についても触れられていた。
エドワードは紅茶を飲み干し、無言で支度を整えた。
それからまもなく、ドアノッカーの音が耳に入る。執事とともに玄関ドアの方へ向かうと、ホワードとケリーが警察車輛の馬車を用意して待っていた。
「すぐに出発するぞ」
「はい、お願いします」
テムズ川を北上するに従い、町の様子は一変する。華やかなロンドンの中心部とは違い、周囲には密集した住宅地が広がっていた。建物の外には娼婦や、物乞いと思われる子どもたちが多く立っており、通り過ぎていくこちらの車輛をまっすぐに見つめている。馬車にはめられた窓ガラスを介し、人々と目の合ったエドワードは、目を伏せ、憂いの表情を浮かべていた。
階級社会――彼らの暮らしは、エドワードが属する‘Upper Class’とは全くの別世界。
「同じイギリス――しかも、ロンドン市内でこれほどまでに違うとは……」などと彼は呟き、嘆息した。
「……大丈夫ですか? エドワードさん」
エドワードの様子を察知したケリーは、静かに窓のカーテンを閉めた。
それまで無言だったホワードも、エドワードの様子を案じてか、声をかける。
「現場まではもう少しだ。この辺は娼婦や物乞いの多い通りだが、さすがに奴らも現場の路地裏までは追って来ないだろう。あの辺りは元々、あまり人気《ひとけ》のないところだからな」
「……すみません。元はといえば、僕が現場に行きたいと言ったのに、お二人に気を遣わせてしまって。貴族の僕が言っても説得力の欠片もないでしょうが、同じイギリスでこれほどまでに階級社会が根深いものとは思いもよらなかった。兄はマイヤー家の当主であると同時に、亡き父から貴族院議員の地位も引き継いでいます。あの方たちの様子を目の当たりにして、僕たちにできることはないのかと、ついおこがましいことを考えてしまいました。まずは、彼らが平穏な毎日を取り戻すためにも、事件を解決させることを優先的に考えた方が良さそうですね」
それを聞いたケリーとホワードの口角が上がる。
「その意気ですよ、エドワードさん!」
「なかなか言うじゃねーか……おっ、どうやら着いたようだな」
馬車から降りると、そこは何の変哲もない路地裏だった。ホワードの言ったとおり、昼間だが、まるで人がいない。
「うっ、この臭《にお》い……」
強い臭気がエドワードの鼻をつく。彼は懐からハンカチを取り出し、鼻を押さえた。
「死体が発見されたのはあのゴミ捨て場だ。遺棄されてから半日近く経過していたとみている」
「それがゴミを回収したタイミングで見つかったのか。酷い……」
「被害者をこの路地裏に誘導し、犯行に及んだのだろう。だが、どうやって誘導したのかが問題だ。昨日言ったように、女の犯行だとしたら納得できなくもないが……」
「四人の女性を襲った刺殺事件に、宮殿で起こった毒殺事件――これらと今回の事件の間に関連があるのかどうか。あとは、新聞社に送ったとされる血文字の手紙ですが……」
「今朝の新聞に載っていた奴か」
「ええ。『復讐を終えるまで、我が命の灯が消えることはない』この言葉に引っかかりを覚えます」
淡々と言葉を続けるエドワードだったが、内心は決して穏やかではなかった。
――手紙の内容が本当だとしたら、復讐のために六人の人間を? それでも犯人は平然としていられるのか? 人間のやることなのか?
彼は、自身の指がかたかたと震えているのを感じていた。
ケリーは立ち上がり、ホワードに敬礼する。
「マイヤーが来たと聞いたんでな。何か手掛かりでもあったのか?」
エドワードは、大学で紛失した薬瓶のことをホワードに話した。
「……臭うな」
「教授の部屋や研究室、寮にいる理学部の生徒たちの部屋を捜索しましたが、いまだに見つかっていません。宮殿で起きた毒殺事件の凶器である可能性も否定できないかと」
ホワードは首肯し、腕を組む。
「寮生以外の人間が自宅に持ち去ったか、あるいは宮殿のごみ捨て場に捨てられたか、いずれの可能性も捨てきれんな」
「ええ。そういえば、イーストエンドの事件とおっしゃっていましたが、これまでの事件と関連性はありそうですか?」
「どちらとも言えんな」
はっきりしないホワードの態度に、エドワードは首を傾げる。
ホワードは話を続けた。
「毒殺の前に起きた事件と共通しているのは、被害者は女で正面から襲われていること、犯行は夜、凶器は鋭利な刃物と見られる点だ。だが、女は娼婦だった。俺は毒殺事件との関連を見るなら、容疑者は貴族の男と踏んでいた。貴族がわざわざ貧民街のイーストエンドに行って、見ず知らずの娼婦を殺しに行くとは考えにくい。余程の何かがあれば話は別だが」
「正面から……しかも夜となると、女性が一人で出歩くには不安な時間でしょう。今までの事件もそうでしたが、前から襲われたとなると、不審な人物が近寄ってきた段階で女性は警戒心をあらわにし、大声で助けを求めることになる。後ろから襲った方が犯人にとっては都合がいいはず……」
「今回の事件で被害者が握っていたものだ。千切れているようだが」
ホワードはそう言いながら白い布をテーブルの上に置いた。白い布は丸まった状態で置かれ、何かを包んでいるようだった。
「中を見ても宜しいですか?」
ホワードが頷いた直後、エドワードは恐る恐る布を広げた。
「レース? 柄を見る限り、女性ものの服に見えますね。血痕が付着しているようですが……」
「被害者の服にはレースがついていなかった。あるとしたら、犯人の衣服だが……」
ホワードは、遺体の写真――血が苦手なエドワードを配慮したのか、女性の手元を大きく映した写真をテーブルの上に広げる。
――爪が折れている……相当な力で引っ張ったに違いない。
エドワードは、写真とレースについた血を見て多少の動揺を見せながらも、何とか堪えることができた。
「犯人が女性である可能性も否めませんね」
「だから解せねぇんだ」
ホワードは、座っていた椅子の背もたれに寄りかかった。
「おかげで捜査は振り出しだ。ったく、やってらんねーぜ」
机の上を拳で思いきり叩く。
「捜査は振り出し――果たして、そうなのだろうか」と、心の中で呟いたエドワードは、出された紅茶に口をつけ、「ふぅ」と大きく息を吐いた。
「ひとつお願いがあります。明後日の日曜日、事件のあった現場に僕を連れて行ってはもらえませんか?」
思わぬエドワードからの申し出に、ケリーは口をあんぐりと開ける。
「エドワードさんを⁉ や、やめた方がいいですよ、イーストエンドなんて。事件にでも巻き込まれたら大変なことになります。この間の宮殿の一件で、我々に協力していることが犯人に知られている可能性だって……」
「ケリー、つべこべ言うな! その日は休みか?」
ホワードの大声でケリーは肩を竦める。
エドワードは首肯した。
二日後の九月九日日曜日。
「エドワード様、新聞をお持ち致しました」
「ありがとう」
朝食を終えたエドワードは、執事が運んできた新聞に目を通し始めた。
まもなく彼は、トップ記事を見て瞠目する。
巷を騒がせる連続殺人鬼からの手紙か
ロンドン市内に拠点を置く某新聞社に対し、血文字の手紙が送りつけられていたことが新たに分かった。手紙には次のように書かれていた。
「復讐を終えるまで、我が命の灯が消えることはない」
‘Catch me if you can’.
差出人には‘The Ripper’とあるのみで、人物の特定には至っていない。
某新聞社では、当初いたずらと断定し、警察へは届け出ていなかったが、ロンドン市内のイーストエンドにて発生した殺人事件を機に公表を決め、警察に通報した。
この手紙の存在が連続殺人鬼を逮捕するカギとなるか、今後の動向が注目される。
ページをめくると、昨夜ホワードから聞いたイーストエンドの事件についても触れられていた。
エドワードは紅茶を飲み干し、無言で支度を整えた。
それからまもなく、ドアノッカーの音が耳に入る。執事とともに玄関ドアの方へ向かうと、ホワードとケリーが警察車輛の馬車を用意して待っていた。
「すぐに出発するぞ」
「はい、お願いします」
テムズ川を北上するに従い、町の様子は一変する。華やかなロンドンの中心部とは違い、周囲には密集した住宅地が広がっていた。建物の外には娼婦や、物乞いと思われる子どもたちが多く立っており、通り過ぎていくこちらの車輛をまっすぐに見つめている。馬車にはめられた窓ガラスを介し、人々と目の合ったエドワードは、目を伏せ、憂いの表情を浮かべていた。
階級社会――彼らの暮らしは、エドワードが属する‘Upper Class’とは全くの別世界。
「同じイギリス――しかも、ロンドン市内でこれほどまでに違うとは……」などと彼は呟き、嘆息した。
「……大丈夫ですか? エドワードさん」
エドワードの様子を察知したケリーは、静かに窓のカーテンを閉めた。
それまで無言だったホワードも、エドワードの様子を案じてか、声をかける。
「現場まではもう少しだ。この辺は娼婦や物乞いの多い通りだが、さすがに奴らも現場の路地裏までは追って来ないだろう。あの辺りは元々、あまり人気《ひとけ》のないところだからな」
「……すみません。元はといえば、僕が現場に行きたいと言ったのに、お二人に気を遣わせてしまって。貴族の僕が言っても説得力の欠片もないでしょうが、同じイギリスでこれほどまでに階級社会が根深いものとは思いもよらなかった。兄はマイヤー家の当主であると同時に、亡き父から貴族院議員の地位も引き継いでいます。あの方たちの様子を目の当たりにして、僕たちにできることはないのかと、ついおこがましいことを考えてしまいました。まずは、彼らが平穏な毎日を取り戻すためにも、事件を解決させることを優先的に考えた方が良さそうですね」
それを聞いたケリーとホワードの口角が上がる。
「その意気ですよ、エドワードさん!」
「なかなか言うじゃねーか……おっ、どうやら着いたようだな」
馬車から降りると、そこは何の変哲もない路地裏だった。ホワードの言ったとおり、昼間だが、まるで人がいない。
「うっ、この臭《にお》い……」
強い臭気がエドワードの鼻をつく。彼は懐からハンカチを取り出し、鼻を押さえた。
「死体が発見されたのはあのゴミ捨て場だ。遺棄されてから半日近く経過していたとみている」
「それがゴミを回収したタイミングで見つかったのか。酷い……」
「被害者をこの路地裏に誘導し、犯行に及んだのだろう。だが、どうやって誘導したのかが問題だ。昨日言ったように、女の犯行だとしたら納得できなくもないが……」
「四人の女性を襲った刺殺事件に、宮殿で起こった毒殺事件――これらと今回の事件の間に関連があるのかどうか。あとは、新聞社に送ったとされる血文字の手紙ですが……」
「今朝の新聞に載っていた奴か」
「ええ。『復讐を終えるまで、我が命の灯が消えることはない』この言葉に引っかかりを覚えます」
淡々と言葉を続けるエドワードだったが、内心は決して穏やかではなかった。
――手紙の内容が本当だとしたら、復讐のために六人の人間を? それでも犯人は平然としていられるのか? 人間のやることなのか?
彼は、自身の指がかたかたと震えているのを感じていた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
夏の嵐
萩尾雅縁
キャラ文芸
垣間見た大人の世界は、かくも美しく、残酷だった。
全寮制寄宿学校から夏季休暇でマナーハウスに戻った「僕」は、祖母の開いた夜会で美しい年上の女性に出会う。英国の美しい田園風景の中、「僕」とその兄、異国の彼女との間に繰り広げられる少年のひと夏の恋の物話。 「胡桃の中の蜃気楼」番外編。
世界的名探偵 青井七瀬と大福係!~幽霊事件、ありえません!~
ミラ
キャラ文芸
派遣OL3年目の心葉は、ブラックな職場で薄給の中、妹に仕送りをして借金生活に追われていた。そんな時、趣味でやっていた大福販売サイトが大炎上。
「幽霊に呪われた大福事件」に発展してしまう。困惑する心葉のもとに「その幽霊事件、私に解かせてください」と常連の青井から連絡が入る。
世界的名探偵だという青井は事件を華麗に解決してみせ、なんと超絶好待遇の「大福係」への就職を心葉に打診?!青井専属の大福係として、心葉の1ヶ月間の試用期間が始まった!
次々に起こる幽霊事件の中、心葉が秘密にする「霊視の力」×青井の「推理力」で
幽霊事件の真相に隠れた、幽霊の想いを紐解いていく──!
「この世に、幽霊事件なんてありえません」
幽霊事件を絶対に許さない超偏屈探偵・青木と、幽霊が視える大福係の
ゆるバディ×ほっこり幽霊ライトミステリー!

10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定


王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
月宮殿の王弟殿下は怪奇話がお好き
星来香文子
キャラ文芸
【あらすじ】
煌神国(こうじんこく)の貧しい少年・慧臣(えじん)は借金返済のために女と間違えられて売られてしまう。
宦官にされそうになっていたところを、女と見間違うほど美しい少年がいると噂を聞きつけた超絶美形の王弟・令月(れいげつ)に拾われ、慧臣は男として大事な部分を失わずに済む。
令月の従者として働くことになったものの、令月は怪奇話や呪具、謎の物体を集める変人だった。
見えない王弟殿下と見えちゃう従者の中華風×和風×ファンタジー×ライトホラー
※カクヨム等にも掲載しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる