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第2章 はじめての×××!

第22歩目 はじめての買い物!ラズリさんとデート?①

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前書き

前回までのあらすじ

アテナの特訓は意味なかったけど、Aランクにはなれた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夢中で遊ぶ子供は注意力が散漫してますよね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「だ~れだ?」

急に視界が暗くなった
どうやら声の主に目をふさがれたようだ

「ラピスー!やっほー!」

「こんにちは。アテナさん。
 さて、アユムさん。私はだれでしょう?」

いや、だれでしょうって......

「......ラズリさんですよね?」
「正解です!」

視界が明るくなり振り返ると、そこには上品なワンピースに身を包んだラズリさんが立っていた

「よく私だと分かりましたね!」
「アテナが名前言ってましたし、待ち合わせしてましたよね?」
「ふふっ。これも愛のなせるわざでしょうか?」

......とりあえずスルーしよう

「今日はわざわざ買い物に付き合ってもらってすみせまん」

今日、俺とアテナはラズリさんと買い物にきた

先日の再試験で俺はなんとかAランクになることができた
早速ダンジョンに潜りたいところだが、色々と必要なものがあるらしい

そこでラズリさんに必要なものを尋ねてみたら、買い物に付き合ってくれることになった

「気になさらないでください。これも仕事のうちですから」
「仕事ですか。でしたら、紙に必要なものさえ書いて頂けたら......」
「まあまあ。前回はデートらしいデートできませんでしたし」
「普通に楽しんでますよね?それにデートじゃないです」
「照れなくてもいいんですよ。かわいいんですから」

やっぱり、ラズリさんに尋ねたのは失敗だった気がする

「それよりもアユムさん。なにか言うことはないですか?」

そう言うとラズリさんは俺の前でくるりと一回りした

「こんにちは?」
「なんで今ので挨拶になるんです!?」
「挨拶は基本ですし、してなかったな、と」
「確かにそうですね!こんにちは!
 もういいです!アユムさんのバカ!」

ラズリさんはぷぅっと頬を膨らませ、そっぽを向いてしまった
怒ってる?

「なぁ、アテナ。なんでラズリさんは怒ってるんだ?」
「知らなーい!ねーもういこー?お菓子買ってー!」
「気の利かないアユムさんは置いて、早速行きましょうか。アテナさん」

だからなんで怒ってるの?

こうして俺達の買い物は波乱の幕開けとなった

□□□□

俺達は魔法道具店にやってきた

棚の至るところに訳の分からない魔法道具がたくさん置いてある
店内は病院みたいな匂いがするからどうにも落ち着かない

「いらっしゃっい。ひぇひぇひぇ」

カウンターから出てきたのは、いかにも魔法使いな出で立ちをしているおばあさんだ

「ダンジョンに潜るためには必須のアイテムがあります。
 覚えていますか?」
「転送石ですよね?」
「正解です。こちらが転送石です」

ラズリさんが見せてくれたのは、緑色に輝く丸い玉だ

「きれいだねー!ねーねー貸してー!貸してー!」
「どうぞ。割れやすいので気をつけてくださいね」

アテナは転送石を受けとると、きゃっきゃっと嬉しそうにはしゃぎだした

「はしゃぐのはいいが、絶対落とすなよ?」
「子供じゃないんだしー平気だよー( ´∀` )」
「いや、お前子供だろ」
「だれが子供よーーーーーーーーーーーー!」

アテナはヽ(`Д´#)ノ←こんな顔で怒っている

「何個ぐらいあればいいんでしょう?」
「とりあえずは10個ほどでしょうか。
 優れた冒険者は1日で50階層を突破すると聞いたことがあります」

1日で50階層とかすげえな......

「とりあえず今日はAランク昇格のお祝いにプレゼントしますね」
「いえいえ!そんな悪いですから!」
「いえ!させてください!これも妻の努めですから!」
「だから、あんたなに言ってんの!?」

本当しつこい!
だれかラズリさんを貰ってあげてください!

とその時、

───パリンッ

「・・・」

あまりのお約束展開に言葉を失う

「おい、くそ駄女神。落とすなって言ったよな?」
「えー?私じゃないんだけどー?」

駄女神に目をやると確かに手元には転送石がある
でも駄女神の足元には砕け散った試験管が......

「なんでもかんでも私のせいにしないでよねー!
 それにしてもこれ、ほんとーきれーい!
 あーははははは( ´∀` )」

アテナはなにが楽しいのかわからないが、転送石を掲げてその場でくるくると回っている

───パリンッ
───パリンッ
───パリンッ

なるほど。全て理解した

「・・・」
「・・・」

俺はアテナに無言で近付くと、原因であるものを鷲つかんだ

「ひゃん!?」

「このくそ駄女神!いい加減にしろ!
 お前のこのでかいケツが棚に当たって商品が落ちてんだよ!」

棚にぶつかっているのに気付かないとか、遊びに夢中になっている子供かよ!

結局、駄女神が割った商品は全部買い取ることにした

「お菓子代からさっぴくからな」
「いやーーーーーーー!お菓子いっぱい買うのー!」
「黙れ!くそ駄女神が!
 お前が割ったんだろ!お前が弁償するのが当然だ!」
「ふえーーーーーーーーん(´;ω;`)私のお菓子ー!」

謝るどころかまだお菓子言うのか

俺は弁償代30000ルクアを払って店を出た
ちなみに転送石はラズリさんに押し切られた

「転送石ありがとうございます」
「いいんです。気にしないでください。
 アユムさんのお役に立てたなら嬉しいです」

ラズリさんはそう言うと、やさしく微笑んできた

ちゃんとしてればきれいなんだけどな~。ぺったんこだけど

「それに......私はいつでも構いませんよ?恥ずかしいですが」
「なにがです?」
「そ、そのお好きなんですよね?」
「?」

「女性のお尻を揉むのが......///
 さきほどアテナさんのお尻を揉まれている時、アユムさんの手の動きが情熱的でした。
 私は胸はないですが、お尻だったらアユムさんを満足させてあげられるかなって......///」

ラズリさんはもじもじしながら、どうぞ触ってくださいと言わんばかりにお尻を突き出してきた

「本当、あんたなに言ってんの!?」

揉んでないし、つかんだだけだし!てか、尻を突き出すな!
いや!そんなことよりも!勝手に尻フェチにされたんだが!?

ラズリさんの中の俺は、ちっぱい好きの尻フェチになったようだ

「ふえーーーーーん!お菓子代なくなっちゃったー(´;ω;`)」
「はぁはぁ......どうぞ!これも妻たるものの努めですから///」

いまだ、ふえふえ泣いている駄女神
なんか勝手に盛り上がってる婚活バカ

そんな二人を見て、俺は思う

もう帰りたい


そんな俺達の買い物はまだ始まったばかりだ......


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:女神
年齢:ーーー
性別:♀

職業:女神
称号:智慧の女神

体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50

女神ポイント:340【↑300】

【一言】え!?お菓子代5000ルクアまでいいのー!?歩~ありがとう(´;ω;`)やっぱり歩はやさしいー!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アユムの所持金:810000ルクア
冒険者のランク:A(クリア回数:0回)

このお話の歩数:約15600歩
ここまでの歩数:約790880歩
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『アユム・マイニチ』 レベル:1257【↑13】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人

体力:1267(+1257)【↑13】
魔力:1257(+1257)【↑13】
筋力:1262(+1257)【↑13】
耐久:1262(+1257)【↑13】
敏捷:1317(+1257)【↑13】

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
   初級土魔法/初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:隠密/偽造/捜索/吸収/浄化魔法
   治癒魔法/物理耐性/魔法耐性/共有

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知
   状態異常耐性

共有:アイテムボックスLv.3
   検査Lv.1

固有:ウォーキングLv.1257 222/1258
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後書き

次回、ラズリさんが喜びます

主人公は彼女いない歴=年齢です
女性とお付き合いしたことは一度もありません
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