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第2章 はじめての×××!

第1歩目 はじめてのレベルアップ!

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前書き

会話パート

「」歩 『』アテナ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

────ちゅんちゅん
────ミーンミーン
────キリリキリリ

(う、う~ん。小鳥の囀り?セミの鳴き声?なんだかよくわからない虫の鳴き声?.....あぁ、そうか。さっきまでみていたのは夢か。そうだよな.....現実世界に異世界とか女神とかあるわけないよな。そうだよ.....でもニケさんに会えないのはちょっと悲しいな。ハァ....それにしてもやけに体が重いな?)

そこで俺の意識は覚醒していき、ようやく目を開くことにした

『すぅ・・・すぅ・・・』
 「・・・」

 俺の目の前、というか俺の体の上で気持ちよさそうに寝ている美少女がいる
俺はこいつを知っている気がする。確かアテナとかいう女神だ

(ゆ、夢じゃなかったのか.....)

まぁ夢じゃなかったのはいい。別に構わない

『えへへー。むにゃむにゃ。おかわりー』
 「・・・」

 女神のくせになんともまぁ平凡な夢を見ている。それも別に構わない

 ただ許せないことがある.....

「涎垂らしていつまでも寝てんじゃねぇ!汚ねぇえな!」

 汚く涎を垂らされていたのでそのままアテナの体を払いのけた

『ぎゃふ!?』

アテナは地面の上を転がりながら、女神というか女の子が出しちゃいけない声を出していた

(おいおい。女神らしからぬ声で哭いたな?今。それにしてもこいつ本当に女神か?ニケさんみたいなおしとやかな品性の欠片も全くないぞ?)

 『痛いー。せっかく気持ちよく寝てたのにー』
 「まず人の上で寝るな。そして涎を垂らすな」
 『だってー眠むかったんだもーん。それに歩、全然起きないしー?』

どうやらアテナは俺を起こそうとしていてくれたらしい
 なんだ意外といいやつだな。少しは見直した

 そんなことを思っていたら.....

『それにー私抱き枕ないと寝れないんだよねー』
 「誰が抱き枕だ!ふざけんな!」

 前言撤回!こいつ絶対俺を起こそうとしていなかった!
 俺を抱き枕代わりにしていただけだ!

イラついたのでアテナの頬を引っ張った

『ふえ~~~ん。ふぅふぁひっては~!(ふえ~~~ん。痛いってば~!)』

とりあえずバカの相手は置いといて状況の確認をしないと.....俺は周りを見渡した
森の中.....だろうか?どうにも見慣れない森だ

『ちょっとー。痛かったんだけどー?謝ってくれるー?』

.....どうやら異世界にきたのは間違いないようだ

────どきどきっ

年甲斐もなく心がときめいている

俺はついに異世界にやってきたんだ!
これから心躍る冒険が俺を待っているに違いない!

 『ねぇー?聞いてるー?痛かったんですけどー?』

よし早速ステータスを確認しよう
確かニケさんが言うにはチートがもらえてるはずだ
 ここは定番のあれかな?でもちょっと恥ずかしいな.....

「ステータスオープン!」

────ちゅんちゅん
────ミーンミーン
────キリリキリリ

『ぷー( ´∀` )歩、はっずかしー!』
 「・・・」

 俺は無言でアテナの頬を引っ張った

『ふえ~~~ん。ふぁんへ?ふぁんへ?ふぅほぉくない?ふぅはぁひぃふぁんひもひぇへはいー!(ふえ~~~ん。なんで?なんで?ひどくない?私なんにもしてないー!)』

アテナは涙目で頬をさすりながら俺を睨んできている

 お互い様だ。こちらも恥ずかしい目に合ったんだからな!
とりあえずどういうことか確認しないとな.....

「アテナ。どうやったら俺のステータスを確認できるんだ?」
 『ふーんだ。歩、意地悪だから教えてあげなーい』
 「・・・」
 『う、うそうそー!今確認してあげるからちょっと待ってー』

 俺はアテナの頬を引っ張ろうと無言で1歩踏み出した

『う、うそうそー!今確認してあげるからちょっと待ってー』

その時.....

テレテレテッテッテ~

 「.....へ?」
 『どうしたのー?歩~?』
 「いや?なんか今頭の中で変な音が聞こえたんだが???」
 『変な音ー?んー?レベルアップしたとか?ちょっと確認してみるねー』

そう言ってアテナは何かを確認し始めた

『やっぱりー。歩のレベルが1上がってるねー』
 「はぁ?どういうことだってばよ?」

 (意味がわからん。俺はなにもしてないぞ?なのになんでレベルが上がった?)

 『歩~。とりあえず次は2歩、歩いてみてー』
 「はぁ?よくわからんが分かった」

そして俺はアテナに言われた通り2歩、歩いてみることにした

────1歩
────2歩

テレテレテッテッテ~

 (はぁ???なんだこりゃ?)

また頭の中で変な音が聞こえた

『ねぇねぇー。変な音っての聞こえたー?』
 「あ、あぁ聞こえた.....」
 『やっぱりレベルアップ音だねー。試しに次は3歩、歩いてみてー』
 「.....なんで少しずつ増えてんだよ?まぁいいか」

またもや俺はアテナに言われた通り、今度は3歩、歩いてみた

────1歩
────2歩
────3歩

テレテレテッテッテ~

 「・・・」

 (お、おい?まさかな?嘘だろ?)

 『歩~?音は~?』
 「.....聞こえた」
 『じゃあーやっぱりそうだねー』
 「な、なぁもしかして俺のチートって.....」
 『うんー。歩くだけでレベルアップだねー』


どんなチートだよ!?歩くだけでレベルアップって!?


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後書

こちらの小説は1話あたり2000~5000字でいこうと思います
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