上 下
334 / 349
第7章 躍進 -乙女豹アルテミス編-

第274歩目 いいからもう寝ろッ!

しおりを挟む
 
 前回までのあらすじ

 わーい! 私のお気に入りはねー( ´∀` )
 ......え、呼ばれただけー?r(・ω・`;)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ほ、本当にいいのかい?」
「あぁ。アルテミス様のことをよろしく頼む」
「ヒャッハー!! あんたら喜びな! 宴だよ!!」
「「「あい・あい・さー!」」」

 まだ昼前だが、魔限酒造の開放に狂喜乱舞する騎士団員達。

 アルテミス様の面倒を押し付けるのだから、これぐらいは別にいいだろう。
 街に繰り出されて飲み食いされるよりかはよっぽど安くつくので好都合だしな。

(ハァ..................)
 
 聞いてくれよ。騎士団員達あいつらときたら、一切の遠慮なく飲み食いするんだぜ?
 確かに「奴隷だからって遠慮なんてしなくてもいいぞ」と言ったのは俺だよ?
 それでも常識的な範囲ってもんがあるだろ、普通は。少しぐらい遠慮しないか?

 おかげで、うちの家計は火の車さ。
 ただでさえ食べ盛りな猛獣共アテナ達がいるってのにさ......HAHAHA。

(気遣って! もう少し俺を思い遣って!!)

 ただ、これはニケさんと安心してデートをする為には必要な処置だから仕方がない。
 
「と言う訳で、アルテミス様申し訳ありません。ここからは俺の代わりに騎士団員達がお相手を務めます。存分にお楽しみください」
「分かった、分かった。それでいいよ。こいつらのノリ、嫌いじゃないしね。それに───」
「それに?」

 言い淀んだアルテミス様が心底嫌そうに下を見た。
 俺もそれに釣られて下を見るが、埃一つ無い綺麗な床が広がっているのみ。

 ......なんだ?

「いい加減鬱陶しくなってきたところさ」
「鬱陶しい? 何がです?」
「分からないのかい? ニケちゃんの敵意というか殺気だよ。下のほうからビンビンと感じるのさ」
「はぁ?」

 そんなこと言われてもさっぱり分からん。
 恐らく、その敵意というか殺気の対象が俺ではないからだろうけど。

(うーん。考えられるとすれば、アルテミス様に対してだよな? でも、一体なぜ?)

 そんな俺とアルテミス様のやりとりを見ていた騎士団員の一人が手を挙げ───。

「はい! 私、ここに来る途中で見ましたよ」
「見たって、何を?」
「お貴族様が上を睨んで、ひたすら「ごめんなさい......ごめんなさい......ごめんなさい......」と言っているところです」
「ごめんなさい......? あれ? 怒っているんじゃないのか?」
「んー。怒っているというよりかは、むしろ何かに取り憑かれていたような雰囲気でした」
「そ、そう」

 こっわ! ニケさん、どうしちゃったの!?

 その説明で思い浮かべるは某鉈女。雨が降りしきる中、ただ一点を見つめ「ごめんなさい......ごめんなさい......ごめんなさい......」とひたすら呟いていた姿に、当時は恐怖したものだ。その光景を想像するだけでもゾッとする。

「ワクチンつくるー(。´・ω・)?」
「ワクチンよりも女王感染者を守れ!」
「にぱー(*´∀`*)」
「自転車に乗って遊びに行くのはいいけど、トラックには気を付けろよ?」

 冗談はさておき、ニケさんが怒っている理由がさっぱり分からない。
 ここに来る前に誤解・冗談諸々は全て解決してきたはずなのだが......。

「鈍い男だねぇ。あたしにアユムっちを取られていることが気に喰わないんだろ」
「取られているって......。ただ魔動駆輪内を案内しているだけですし、何よりもニケさんの為でもあるんですよ?」
「それでも気に喰わないんだろ。今のニケちゃんはそれだけってことさ」
「脆い......?」
「ぐだぐだ言ってないでさっさと行ってやんな! ここまで鬱陶しいと酒が不味くなるんだよ!」

 シッシッと、まるで犬を追い払うかのような仕草をするアルテミス様。

 ここまでお膳立てしておいて、アルテミス様の不興を買うのは論外だ。
 それに、騎士団員達の目もどこか「さっさと行け!」と語っているように見える。

(気遣って! もう少し俺を思い遣って!!)

 立つ鳥跡を濁さず。
 邪魔者はさっさと立ち去るに限る。ハァ......。

 俺はすごすごと魔限酒造から出ていこうとした。

 と、その時───。

「そうそう。アユムっち」
「......何でしょうか?」
「ここにいる奴らは喰っちまっていいのかい?」
「喰う?」

 一瞬、何のことだが理解出来なかった。

 当たり前だが、そのままの意味では決してないはず。
 というか、仮にそうだとしたら「人喰い女神とか誰得展開?」と言わざるを得ない。

「「「きゃー!!」」」

 しかし、アルテミス様の言葉に色めき立つ騎士団員達。
 ちらほらと頬を赤く染める彼女達の姿を見て、概ね察することが出来た。

 まぁ、察せちゃう俺も色々ヤバいんだろうなぁ......。

「ハァ..................。希望者がいればどうぞ。無理矢理だけはやめてくださいよ?」
「分かってるよ。そういうのも嫌いじゃないけど、こいつらはアユムっちの所有物だしね」
「ありがとうございま───え? 嫌いじゃない?」

 本当に大丈夫かな?

 多少の不安はありつつも、どっと沸き上がる騎士団員達の黄色い歓声を背に、その場を後にした。

 アルテミス様はイケメン女子、イケ女だからね。
 飢えた騎士団員達が舞い上がっちゃうのも仕方がないね。


 ■■■■■


「ニケさん、大丈夫ですか?」
「だーいじょうぶれすよー」

 俺はふらふらとふらつくニケさんに肩を貸し、寝室へと向かっていた。

 アルテミス様と別れた後のデートは、それはそれは楽しいものであった。
 ニケさんも俺の姿が見えるなり、某鉈女からいつもの調子に戻って一安心。
 そのまま街へと繰り出して、市中散策、市中観光を満喫したのだった。

 そして、夕飯のため魔動駆輪に戻ったら───。

「え? 夜ですか?」
「この後は寝るだけなんだろ? だったら寝酒と思って、あたしに付き合いな」
「まぁ、それぐらいでしたら」

 ニケさんの反応をちらりと窺う。

「......」

 いつものキリッとしたお済まし顔なのは相変わらずだ。
 ただ、端正な眉がピクリと動いたところを見ると、ご機嫌斜めなのだろう。

 相当、アルテミス様を警戒しているようだ。
 普段からそうだが、デート中は特に蛭のようにべったりとくっつかれていた。
 そこには「歩様は決して渡さない!」という、ニケさんの強い意思が窺えたほどに。

「ニケさんはどうしますか? 俺は少しだけ顔を出すつもりでいますが」
「あぁ、ニケちゃんは別に来なくてもいいよ」
「え?」

 正直、アルテミス様の言葉を疑った。
 まさか、ここまで明確な拒絶をするとは誰も思わないだろう。

「あたしはね、酒を楽しくおいしく呑みたいのさ。だから、来なくてもいいよ」

 そ、それってつまり......。
 再び、ニケさんの反応をちらりと窺う。

「......」

 あッ。これ、アカンやつや。
 ニケさんの表情は相変わらずだけど、端正な眉が吊り上がっている。

 一方、アルテミス様の口角は綺麗な弧を描いていた。

「あ、あの、アルテミス様? 俺はニケさんに尋ねているのですが」
「そうだったね。じゃあ好きにしたらいいさ。来られるのならねw」
「───ッ!」

 こうして、アルテミス様のやっすい挑発に乗ったニケさんの同席が決まった。


 そして、その結果が───。

「ニケさん、寝室に着きましたよ。大丈夫ですか?」
「もー。だーいじょうぶだってー、いってりゅじゃないれすかー」

 全然大丈夫そうに見えない。
 今もふらふらとふらついて安定していないし、明らかに呂律も回っていない。

(うーん。ここよりは小部屋のほうが良いよな?)

 とりあえず、へべれけになっているニケさんをそのままベッドに転がすのは悪手だ。せっかく天使のような寝顔を見せているアテナ達を起こしかねない。そうなったら非常に面倒くさ───いや、かわいそうだ。

 それに、こんな状態で心酔するアテナの前に姿を晒すのはニケさんの沽券に関わるはず。

「小部屋のほうに行きますので静かにしていてくださいね」
「ヒック......こべやでしゅかぁ? あー、いいれすねー......しずかにしましゅ!」
「静かにお願いします」
「あゆむしゃまにおこられちゃったー......ヒック......あははははは!」
「だから、静かにして!?」

 あー、もう! ニケさんがここまで酒に弱いとは思いもしなかった!

 俺は、もはや人物像が崩壊しているニケさんを【幹事の舞日さん】スキルを使用して、忍者顔負けの隠密行動───所謂、迅速かつ丁寧に音を殺して『秘密の小部屋』へと連れていった。

 そして、寝室のベッドとそう大差ないほどの豪華なベッドの上に寝かせたのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【幹事の舞日さん】スキル。

 それは『酔い潰れた社員達を、お店やお店に来店している他の客達の迷惑にならないよう速やかに店外へと連れ出し、あらかじめ呼んでおいたタクシーにぶっこむ早業』のことだ。

 スキルの取得は高校時代。
 夏休みのアルバイトで、プールの監視員をする際に教わった救護知識が役立っている。

 それはそうと、社員達を無事家に送り届けるまでが幹事のお仕事。
 家に着いた後はどうなっても知らん。そこからは自己責任でよろしく!
 嫁さんや家族に怒られるのも、玄関の前で寝てしまうのも面倒見切れないので。

「でもー、女には最後まで優しいよねー(o゜ω゜o)」
「女性の場合は何かあったら大変だからな。出来ることは可能な限り手を尽くすのが幹事としての責任だ。男はもう大人なんだから自己責任が当たり前。絶対に甘やかさん」
「ふーん。そっかー。だから、あのときも───」
「お、おま!? やめろ! 思い出させるな! もう吹っ切れてるからいいんだよ!」
「あーははははは( ´∀` )......(´・ω・`)......あーははははは( ´∀` )」

 古傷抉るとか、お前は悪魔かよ!?

 閑話休題。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 チッ。嫌なことを思い出してしまった。
 とにもかくにも、今は目の前のニケさんのことだ。

「う、うーん」

 ニケさんの口から酒臭くも悩ましい吐息が漏れる。
 当然と言えば当然だが、着物のままではどう見ても寝苦しそうだ。
 それに酔っているのが原因だろう。汗を掻いている姿を初めて見た。

(汗......汗か......舐めた───いや、呼吸するのも苦しそうだな)

 となると、方法は一つ。

「......ごくりッ」

 息を呑む。

 これ以上、ニケさんの苦しそうな姿は見ていられない。
 ここは【幹事の舞日さん】スキルを駆使して介抱せずばなるまい。
 となると、ニケさんを苦しめている原因であるKIMONOを脱がせるしか方法はない。

(介抱......そう、これは介抱だ! やましい気持ちなんて少ししかないッ!)
 
 覚悟を決めた俺は、お風呂時の脱衣で既に慣れた手付きをもって着物を脱がせていく。

 シュルリシュルリと着物独特の衣擦れの音が小部屋中に鳴り響く。
 いや、鳴り響いているのは何も衣擦れ音だけではないかもしれない。
 俺の心臓の鼓動が、高まる期待が、音という形でもって鳴り響いているようにも思う。

「おぉ!」

 目の前に表れたのは白磁の体。穢れなき純白の身体である。
 お風呂時に散々目で犯して───いや、拝ませてもらっているのに全く飽きることがない。
 何だったら、このまま俺だけの彫刻コレクションにしてしまいたいほどの美しさだ。

 当然のことながら、その美しい裸体に俺の辛抱○郎氏がうねりを上げる。

(落ち着け、落ち着け、俺。いくら何でも、酔っている時に、はさすがにマズいだろ)

 理性で逸る感情を抑えつつ、汗を丁寧に拭き取っていく。
 万が一風邪でも引いたら(神様が風邪を引くのかは知らないが)大変だからな。

「......う、うん」
「......」

 ふきふきふきと体中を隅々まで。
 胸、脇、へそ回り、局部の付け根、太股、お尻と丹念に。

「......う、うん......はぁ♡」
「ぐへへへへへ。ええんか。ここがええんか」

 勘違いされがちだが、多少の悪戯やり過ぎは救護者の役得だ。
 プールの監視員をしていた時の先輩がそう言っていた。
 それが嫌なら溺れなければいいだけなんだよ、とも。

 ふと、別の意味で息が荒くなってきたニケさんと目が合った。

「あ、あゆむしゃま......するんでしゅか?」
「なにを!?」

 我が耳を疑ったのは本日二度目だ。

(す、する、ということはあれだよな?)

 童貞の俺でも、さすがにこの状況下で鈍感系主人公を発揮することはできない。
 ただ、だからと言って「するって、Hって意味だよな?」と聞き返すのも憚られる。

 結局、どうしたものかとオロオロするばかり。

「あゆむしゃま、だいすき!」
「おわ!?」

 そんな俺とは対照的に、ニケさんがいきなり抱き着いてきた。
 そして、そのままベッドに二人して倒れ込むことに。

「あゆむしゃまのにおいー......しゅきー!」
「俺もニケさんの匂いは好きですよ」

 酔っているせいか、本能の赴くままに甘えているニケさん。
 まるでマーキングするかのように、俺の胸の中で幾度となくスリスリを繰り返している。

(まぁ、甘い雰囲気とは多少言い難いが......)

 それでも、そういう事を行うには十分な雰囲気であることには違いない。
 問題はニケさんの酩酊状態とハッキリとした意思の確認が必要なだけだ。
 酒の影響でつい......なんてのは俺の望む状況ではないし、ニケさんも本望ではないだろう。

「ところで、先程のことなんですが───ん?」
「......」

 ニケさんの様子がどうにもおかしい。

 急に静かになった。
 かと言って、寝ているようには見えない。
 それどころか、体が少し震えているようだ。 

 ......ま、まさか!?

「ニ、ニケさん?」
「..................うッ。き、きもちわるい」
「ちょっ!? ま、待ってくださいね!」

 最悪の事態勃発! 

 急いでヒールを掛けるも効果は薄い。
 俺のヒールレベルが低いせいか、はたまた神様に対しては元々効果が薄いのか。

 本当はニケさん自身がヒールを行うか、この状態に勝利してしまえば問題はないのだが、今のニケさんではそれも叶わず。尋ねてみても要領を得なかった。

 それに酔っぱらいとはいえ、相手はニケさんだ。
 払い除ける訳にもいかないので、結局なすがままにされる他はなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 恐れ入りますが、しばらくこのままでお待ちください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(べ、別にいいさ。浄化魔法で綺麗に出来るからさ......HAHAHA)

 その後、ある程度ぶちまけてスッキリしたのか、ニケさんがポツリ。

「......ふぅ。しましゅか?」
「いいからもう寝ろッ!」

 こんな状況で出来るか! 
 せっかくの雰囲気が台無しだよッ!!

 酔いどれニケさんの珍行中はまだまだ続く───。

しおりを挟む
感想 89

あなたにおすすめの小説

無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった

さくらはい
ファンタジー
 主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ―― 【不定期更新】 1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。 性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。 良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!

酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。 スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ 個人差はあるが5〜8歳で開花する。 そのスキルによって今後の人生が決まる。 しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。 世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。 カイアスもスキルは開花しなかった。 しかし、それは気付いていないだけだった。 遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!! それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました

ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが…… なろう、カクヨムでも投稿しています。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

処理中です...