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第6章 力を求めて -再臨ニケ編-
第208歩目 貴族邸の動乱!⑥
しおりを挟む前回までのあらすじ
誓いの礼のご利用は計画的に!
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□□□□ ~考察。そして結論~ □□□□
失敗した。
いや、失敗というと語弊があるかもしれない。
それと言うのも、俺はご令嬢方を泣かせてしまった。
理由はお察しだと思うが、ご令嬢方の求愛を断ったからだ。
そりゃあ、ご令嬢方の気持ちは素直に嬉しい。
でも、ご令嬢方から向けられた気持ちは偽りの恋なのではないかとも思っている。
『吊り橋効果』というものを知っているだろうか?
『吊り橋効果』とは、『不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象』、『ピンチに陥った二人が危機を乗り越えていくうちに、だんだんと恋愛関係に発展していく現象』のことを指す。
つまり、ご令嬢方が俺に向ける気持ちは、まさにそれなのではないかと思っている。
いや、別に『吊り橋効果』が悪いとは思わない。俺とご令嬢方の出会いが本当にそういうものであり、ともにそういう関係を築けたのだとしたら、俺だってご令嬢方の気持ちを真剣に考えたかもしれない。
そう、意図的に用意されたものであったり、ご令嬢方の意思を無視した第三者による勝手な思惑で作られた出会いでなければ・・・。
と言うのも、正直、俺は今回の一連の流れを疑ってさえいる。
後から考えてみれば、おかしいことだらけだ。
まず、賊どもの侵入になぜ気付けなかったのか。
俺はこれでもレベル3の【感知】スキルを有している。
レベル3の【感知】スキルといえば、この世界ではほぼほぼトップクラスに相当するものだ。
そもそも、【感知】スキルとは『敵の悪意』に反応するスキルのことである。
そして、レベルによって効果範囲が異なり、その効果範囲はレベル1で約50m、レベル2で約100m、レベル3で約300mと、『前回のレベル効果領域 × レベル数』となっている。
つまり、賊どもが侯爵邸に潜入した時点で、賊どもの存在を認識していてもおかしくはないはずなのである。
しかし、結果は気付けなかった。
当然、【感知】スキルも万能という訳ではないので、それを防ぐ手段は色々とある。
まず、【感知】スキルの対スキルとなる【隠密】スキルの存在だ。
この【隠密】スキルをレベル3まで有していたら、【感知】スキルには反応されずに済む。
と言うのも、この世界は基本的に『矛側』が勝利する構造だ。
どういうことかと言うと、『どんな盾でも貫ける矛』と『どんな攻撃でも防げる盾』とが争った場合は、『どんな盾でも貫ける矛』が必ず勝利する仕組みとなっているのである。
だから、俺がいくらレベル3【感知】スキルを有していても、相手側がレベル3【隠密】スキルを有していた場合は気付くことができなかったりもする。
ただ、俺はこの線は無いと思っている。
それは、賊どものステータスがあまりにも低かったのと、この世界の住人においてレベル3スキルを有している人間がそう多くはないからである。
しかも、5人ともレベル3【隠密】スキルを有しているとなると・・・。
(......有り得ないな。賊どもが全員勇者だったならともかく)
そういう人間を敢えて選りすぐったとも考えられなくはないが、だったら襲撃の成功率を上げる為にもステータスが高い奴を選んだりするものだろう。いくら全員がレベル3【隠密】スキルを有しても、襲撃そのものが成功しなかったのなら意味が無いのだから。
後は、特別な加護を有していた場合でも【感知】スキルから逃れることは可能かもしれない。
と言っても、そういう加護が実際にあるのかどうか知りもしないが・・・。
ただ、この場合はスキル以上に有り得ないと思う。
特に、この世界の住人と限定すると、それこそ有り得ない。
だから、この線も無いだろう。
そうなると考えられる線はただ一つしかない。
それは『賊どもには敵意が無かった』という場合だ。
(......まぁ、これだろうなぁ)
そもそも、【感知】スキルとは『敵の悪意』に反応するスキルのことだ。
つまり、逆をいえば、賊どもに敵意が無ければ反応することはできないのである。
そして、それを裏付ける証拠は色々とある。
まず、賊どもは襲撃してきたというのに、その後は攻撃してくる気配が微塵も無かったり(───賊どもは何の為に襲撃してきたんだ?)、タイミングがあまりにも良すぎる捕縛劇や問答無用の斬首刑だったり(───賊どもの目的や雇い主を吐かせる時間はあったのか?)、そして襲撃されたというのに、再びご令嬢方とお茶会を続けさせる妙な余裕(───普通、第二第三の襲撃を警戒しないか?)、などなど。
状況証拠となりうるものは多々ある。
ただ、そんな状況証拠は置いとくとして、決定的な証拠が一つだけある。
それはニケさんの存在だ。
あのニケさんが、俺のピンチとあらばどんなことでも真っ先に駆け付けるであろうニケさんが、あの時は助けに来なかったのである。
もうこの時点で、賊どもには敵意が無かったと言える決定的な証拠となる。
だって、『勝利の女神』であるニケさんを欺くことができるスキルや加護を有している人間など、この世には存在しようも無いのだから。
故に、賊どもには敵意は無かった。
では、敵意の無い賊どもとはなんぞや?
そこから導き出される答えはただ一つしかない。
(やらせ、自作自演か......)
そう結論付けると、首謀者及びその目的までもがハッキリと分かってくる。
そして、同時に腸が煮えくり返りそうな怒りの感情が沸いてきた。
人の感情を───ましてや、自分の娘達の気持ちを無視した非人道的なやり口に。
(......あのくそブタ貴族が! 絶対に許さんッ!!)
ただ、それはそれ、これはこれなのである。
ご令嬢方を泣かせてしまったのは事実であり、泣かせてしまった原因は俺にある。
結局、ご令嬢方は悲しさのあまり昼食の途中で食堂を飛び出していってしまう始末。
事情を全く知らないご婦人や跡取り息子からの責めるような視線が痛かった。
俺がご令嬢方の求愛をハッキリと断ったことで嬉しそうな表情をしていたニケさんや、もはやこうなることまで計算に入れていたかのようなブタ貴族のしたり顔がとても印象的だった。
でも、何よりも心苦しかったのは、ご令嬢方の悲しそうな表情だった・・・。
お腹の奥底から出したと思われる心の叫びともとれる言葉にさえなっていなかった怒りの言葉だった・・・。
そもそも、俺はご令嬢方からの求愛を受け入れるつもりは全くない。
それは、自分の娘すらも政治利用したブタ貴族への怒りがあるのはもちろんのこと、利用されてしまったご令嬢方の気持ちが本物の気持ちではないと思っているからだ。
だが、もしも・・・もしもだ。
ご令嬢方の気持ちが本物だった場合は、果たしてこのままでいいのだろうか。
このまま偽物だと勝手に決めつけてしまうのは、あまりにも傲慢ではないのだろうか。
現地勇者は言っていた。
「女の子が悲しむぐらいなら、ハーレムこそが正解である」と。
俺はその考え方が正しいとは思わない。
でも、だからといって、間違っているとも思えない。
現地勇者ではないが、俺だって女性が悲しむところは見たくもない。
事実、俺はニケさんのことを愛している───とは、まだ言えないまでも大好きだ。できることなら、将来ニケさんとともにありたいと思う。
それと同時に、ラズリさんのこともニケさん程ではないにせよ、それでも一緒に同じ将来を歩めたらいいなと思える程には好きでもある。
結局のところ、認めていないだけで、俺も現地勇者と同じ考えなのかもしれない。
だとしたら、ご令嬢方の気持ちを確かめもせず、端から否定するのはどうなのだろうか。
ラズリさんの想いだけを受け入れて、(本物の気持ちだったのなら)ご令嬢方の想いを受け入れないというのはあまりにも不公平ではないのだろうか。
だから、俺は───。
□□□□ ~聞かぬなら聞かせてみせよう実力で~ □□□□
「「竜殺し様の嘘つき! 竜殺し様なんて大嫌い!!」」
部屋に入るなり、ご令嬢方から飛び出してきた第一声がそれだった。
・・・。
結局、思い悩んだ俺はご令嬢方の気持ちを確かめるべく、ご令嬢方の部屋までやってきた。
ブタ貴族曰く、昼食後はなにやら大事な話があるとのことだったのが、それを後にしてでもこちらを優先させた。
そもそも、ブタ貴族の言う大事な話とやらの内容はおおよそ見当がつく。
どうせ俺を勧誘する目的なのだろう。その為の自作自演なのだろうから。
だったら、受けるつもりも無いそんなくだらない話などどうでもいい。
いや、むしろ、ブタ貴族を待たせるぐらいがちょうどいいのだ。
しかも、ブタ貴族に黒い感情を抱いたまま大事な話とやらを伺ったら、きっと俺は我慢できずにブタ貴族を殴ってしまっていたことだろう。
それほど、ブタ貴族には怒りの感情しか抱いてはいない。
それに、今なによりも重視すべきはご令嬢方のことだ。
だから、ニケさんにも遠慮してもらうことにした。
まぁ、説得は困難に困難を重ねたけどさ・・・。HAHAHA。
と言うわけで、ご令嬢方の部屋にやってきたのだが、第一声はご覧の通り。
───ぽいッ!
しかも、飛んできたのは言葉だけではなくて、枕やぬいぐるみ等も一緒だ。
「「嫌い! 嫌い! 嫌い! 嫌い! 嫌い!」」
「───っと。少しだけでも構いませんので───おっと。話を聞いては頂けませんか?」
とりあえず、俺の後ろにはご令嬢方お付きのメイドさんがいるので、それらを避けることは敢えてせず全てを叩き落としていく。メイドさんに当たったりでもしたら悪いしね。
「「~~~~~!」」
ただ、その様子を見て、ますます怒りのボルテージを上げていくご令嬢方。
地団駄を踏んで、より一層過激に部屋中のぬいぐるみを投げ出し始めた。
───ぽいッ!
───べしッ!
───ぽいッ!
───べしッ!
一方、俺は飛んでくるぬいぐるみを叩き落としてはご令嬢方との距離を少しずつ縮めていく。
すると、距離を縮めていけば縮めていく程にハッキリと見てとれるご令嬢方の酷い顔。
お茶会の時はかわいらしい印象を受けたその顔は、今は見るに堪えないものとなってしまっていた。
きれいに整えられた髪は乱れに乱れ、まぶたは大きく腫れてしまっている。
目は兎の如く真っ赤に充血しており、頬には涙の伝った跡がくっきりと残ってしまってさえいる。
(こ、ここまでとは......。いや、これも全て俺が原因か)
この世界においての『誓い』というのはとても神聖的なものだという。
俺はそれをドールを通して知っていたのに、(誓いの礼がそういうものだとは知らなかったとはいえ)ご令嬢方に気安く『誓いの礼』を捧げてしまった。
それも、詳細をきちんと確認もせずに・・・。
結果、お互いの認識違いであり、ご令嬢方のご希望には添えない旨を伝えた時のご令嬢方の悲しそうな表情、絶望に陥ったかのような表情───そして、俺に裏切られたかのような表情は今でもハッキリと覚えている。
だからこそ、ご令嬢方には申し訳なく思いつつも、俺の話を聞いて欲しいとも思っている。
「ご令嬢様方、私の話を聞いてください」
「「竜殺し様の顔なんて見たくもない! 帰って!!」」
どうやら、ご令嬢方は聞く耳を持たないらしい。だったら・・・。
「分かりました。話を聞いて頂けないというのなら───」
「「......」」
「実力行使で参ります。無理矢理にでも、私の話を聞いて頂きます」
「「!?」」
言い終わるや否や、俺はご令嬢方の元に走り出した。
所詮、飛んできているのはぬいぐるみでしかない。無視したところで、痛くも痒くもな───。
───バリンッ!
「ッ!」
突如、頭に感じる鈍い痛み。
そして、頬を伝うのは、ご令嬢方の怒りと悲しさを含んでいると思われる赤い汗。
視線を下に向けると、俺の足下には見事に砕け散った壷なる調度品の無惨な姿が・・・。
「竜殺し様!?」
背後よりメイドさんが心配そうな声を上げるも、それでも俺の足は止まらない。
(......こんな痛み、ご令嬢方が受けた心の痛みに比べればッ!)
俺は猛然とご令嬢方を捕捉しに走り出す。
ぬいぐるみと調度品が降りしきる弾幕の中をただひたすらに。
そして───。
「いたたたたた。......ふぅ。捕まえましたよ。私の勝ちですね」
「「いやぁぁあああ! 放して! 竜殺し様なんて大嫌い!!」」
「嫌いでも何でもいいですから、私の話を聞いてください」
「「嘘つきの竜殺し様の話なんて聞きたくない! 放して! 放して!」」
俺の脇に抱えられた状態でジタバタと暴れるご令嬢方。
マジで嫌がっているようなので、少し───いや、かなりショックだ。
「......だ、だったら、私の話を聞いて頂けるまでは放しません。ずっとこのままです」
「「!?」」
「食事の時も、寝る時も───それこそ、お風呂の時やトイレの時だってこのままです」
「「......え?」」
「うわー。竜殺し様って、そういうご趣味の方なのですね」
メイドさんからの冷たい視線が気持ち───いやいや、とっても痛い。
ご令嬢方は───な、なんだろう? 姉君はちょっと嬉しそうで、妹君はその意味を理解していないのかきょとん顔だ。
(ち、違うよ? 違うからね? これは興奮状態にあるご令嬢方の頭を冷やす為に......)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
次回、本編『貴族邸の動乱⑦』!
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今日のひとこま
~フィンガーフ〇アボムズ~
これは異次元世界でのお話のこと。
「やっぱり必殺技はロマンですよね」
「マリーはそういうのに興味無いみたいだから、俺がほとんどつけているんだよ」
「へー。それはそれで勿体ないような......」
「舞日さんはどんな必殺技を?」
「いやー。俺には必殺技なんて無いんですよ」
「必殺技が無い? どういうこと?」
「俺は少し特殊でして、女神ポイントでしか技を取得できないんです」
「ふーん。それは難儀な。だったら、作ったらいいんじゃないかな?」
「それがですね。作ることもできないんですよ」
「あー。さっきの女神ポイントうんぬんってやつが制限となっているのか」
「そうなんです。だから、必殺技には憧れますね」
「と言うかさ、そもそも必殺技自体はあるのか?」
「......え? あると思いたい。と言うか、あって欲しい。......アテナ、どうなんだ?」
「あるよー( ´∀` )」
「どうやったら手に入るんだ?」
「付き人のレベルを上げるしかないじゃーん(`・ω・´) 」
「結局、それかよ!......と言うことらしいです」
「ふーん。まぁ、それはともかく魔法は使えるんだよな?」
「まぁ、初級ですが」
「だったら、それで必殺技を作ってみたら?」
「......え?」
「魔法が使えるなら、威力はともかく見た目だけでも寄せることはできるんじゃないの?」
「うーん。例えば、どんなのがあります?」
「まぁ、オーソドックスなのだと、こんなのとか?───炎系と氷系を合わせて【メド〇ーア】とかさ」
「おおおおお! す、すげぇ!!」
「と言っても、俺の場合は【消滅魔法】をそのまま使うから、いちいち魔法を組み合わせないといけない【メド〇ーア】とか役に立たないんだけどさ」
「HAHAHA。だけど、俺にはできそうにないですね」
「え? なんで?」
「こっちの世界での【氷魔法】は天上級とかいって、それこそ神クラスの魔法らしいんですよ」
「こ、氷が神クラス? そ、そうなんだ......。なかなか愉快な世界だな」
「おい、アテナ。お前の管理する世界が笑われているぞ。なんとかしろ」
「歩も笑えばいいと思うよー( ´∀` )」
「やかましいわッ!」
「だったら、使える魔法でできるものにしたらどうだろう?」
「それだったらいけそうかな?......となると、話の流れからしてアレですかね?」
「まぁ、アレだな。俺だったら、必殺技らしくアレンジするけどね」
「アレンジ......ですか?」
「まぁ、見ててくれ。───メ・ラ・ゾ〇・マっと」
「うぉ!?......と言うか、5つじゃなくて7つあるようにも見えるんですが?」
「7つだな。火・水・風・土・闇・光・無の7つで、俺はこれを【セブンバレット】と名付けているよ」
「カ、カッコイイですね(......厨二くせー!)」
「そ、そう? とりあえず、舞日さんもやってみたら?」
「じゃあ、早速。───メ・ラ・ゾ......って、あれ?」
「どうした?」
「......えっとですね。どうやら、俺の世界の魔法は一発ずつしか発動しないみたいです」
「......」
「おい、アテナ。お前の管理する世界が呆れられているぞ。なんとかしろ」
「逃げちゃダメだ( ´∀` ) 逃げちゃダメだ(o゜ω゜o) 逃げちゃダメだヽ(o・`3・o)ノ」
「やかましいわッ!......相談に乗ってくれてありがとうございます。素直に待つことにします」
「うーん。一つだけなら発動するんだよな? だったら、分割してみたら?」
「分割......ですか?」
「そう、分割。まぁ見ててくれ。───メ・ラ・ゾ〇・マっと。こんな感じで、一つの魔法を5分割にしてみるんだよ。これだったら、できるんじゃないか?」
「な、なるほど。───メ・ラ・ゾ〇・マっと。おぉ! できました!!」
「おめでとう、舞日さん。これでフィンガーフ〇アボムズは舞日さんのものだ!」
「やっと、やっと俺にも必殺技が......。本当にありがとうございます!」
「いやいや。まぁ、魔法が不安定っぽいから練習は必要みたいだが、じきに慣れるだろうな」
「のぅ、主」
「どうした、ドール?」
「必殺技を得て喜んでおるようなのじゃが、元の魔法を5分割しておるのであろう? それは威力的にも必殺技と呼べるものなのかのぅ?」
「「......」」
「ドールは何も分かっちゃいないな」
「こればっかりは舞日さんに同意せざるを得ないな」
「ど、どういうことなのじゃ?」
「「つまりな......」」
/)
///)
/,.=゛''"/
/ i f ,.r='"-‐'つ ____ こまけぇこたぁいいんだよ!!
/ / _,.-‐'~/ ⌒ ⌒ \
/ ,i ,二ニ⊃ ( >). (<) \
/ ノ il゛フ ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
,イ「ト、 ,!, !| |r┬-| |
/ iトヾヽ_/ィ" \ `ー' /
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