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第6章 力を求めて -再臨ニケ編-

第183歩目 義姉さんへの想い!女神ヘスティア③

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前回までのあらすじ

待望の力が手に入りそうでめっちゃ喜んだ!

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本日二話目です。

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□□□□ ~力を求めたその先は~ □□□□

「お願いします!俺の『付き人』のレベルを上げてください!!」

 俺はヘスティア様に向かって、興奮を隠しきれずにそう宣言していた。

 気分は遠足前夜のハイテンション状態といったところか。
 血圧が上がっているのも、鼻息が荒くなっているのも、ハッキリとよく分かる。

(ようやくだ!ようやく待望の力が手に入る!!)

 俺は歓喜に震えていた。
 心の底から「ヘスティア様ありがとう!」と叫びたい気分だ。

 なんだったら、下界に戻った際にはヘスティア様に信仰を捧げてもいい。
 それぐらい、俺は喜びに全身を支配されていた。

 そんな興奮覚めやらぬ俺に、ヘスティア様は静かに微笑みをたたえつつ、落ち着くよう声を掛けてきた。
 この余裕のあるお姉さんモードは堪りませんな!

「落ち着いて~、義弟君~。まずは~結果から~よろしくね~」
「す、すいません。つい.....」

 これはうっかりしていた。
 ようやく念願の力が手に入るということで、あまりの嬉しさから、俺はダーツに矢を刺さずにそのままお願いしてしまっていたようだ。

 これでは、ヘスティア様がお姉さんモードを発揮してしまうのも仕方がないだろう。
 でも、そんなヘスティア様もかわいいです!

「えっと.....。本当に仲間達の分もよろしいのですか?」
「いいよ~。いいよ~。お姉さんからの~結婚祝いね~」

 そ、そんな結婚祝いなんて、いらねぇぇえええ!

 しかし、ここでヘスティア様のご機嫌を損ねる訳にはいかない。
 俺だけではなく、ドール達の分もOKだなんて大チャンスはそうそうない。

 ここはにっこり営業スマイルで、大人としての対応をしておこう。HAHAHA。

「ヘスティアお姉ちゃーん、ありがとー!私ー、しあわせになるねー( ´∀` )」
「結婚式は~必ず呼んでね~」

「.....」

 バカアテナが何かアホな事を言っているが、この際スルーだ。


 とりあえず、時間もあまりないのでサクッといこう。

 俺が求めるものは『力』で、ドールの求めるものもまた『力』だ。
 モリオンの希望は分からないが、まぁ、『力』にしておけば文句は言われないだろう。

「では、3人分まとめてでお願いします」
「はいは~い。りょ~か~い。じゃ~、どうぞ~」

 ヘスティア様の許可も得られたことだし、早々にダーツに矢を刺そう。
 振り上げられた、矢を持った腕が勢いよくダーツ盤へと向かっていく。

───ブゥゥウウウン!

 その矢の先にあるのは、当然『加護』だ。
 その『加護』の的に向かって、冷静に、でも確実に矢が突き進んでいく。

───ブゥゥウウウン!

 そして、まもなく矢が『加護』の的に刺さるかどうかという時に、それは起こった。

「そうそう~」
「ふぁ!?」

 分かる。俺には分かる。
 このタイミングでの横槍は絶対に良くない知らせであると。

───ブゥゥウウウン!

 しかし、既に勢いよく降り下ろされた腕は、もはや俺の意思では止めることなど不可能に近い。
 つまり、このまま降り下ろさざるを得ないということだ。

 では、結局どうしたかというと.....。

───ぷすっ。

「ふぎゃぁぁぁぁぁあああああ!?」

 突如、アテナは女の子が出しちゃいけない驚いたような、痛そうな悲鳴を上げ出した。うるせえな!
 そして、俺の視線の先には、アテナのむちむちとした気持ち良さそうな太股に突き刺さっている一本のダーツの矢。

「ふぇぇえええ(´;ω;`)」

 そう、俺の降り下ろされた腕は、なぜかアテナの太股に吸い寄せられていたのだ。
 不思議だな~。こんな不思議なこともあるもんなんだな。うん、怪奇現象ってやつ?

「怪奇現象ってやつ?じゃなーいヽ(`Д´#)ノ
 痛かったんだからねー!」
「そんな怒るなよ。ほら、さすってやるからさ?」

「しかたないなー!それなら許してあげるー( ´∀` )」

 ちょっろ(笑)

 とりあえず、「きーもちー!」とか言っているちょろ女神はこれでいいとして、ヘスティア様の言葉の続きを促す。

 ちなみに、俺の一連の行動に「えぇ.....」とドン引きしているユミエルちゃんは常識天使なのだろう。
 一方、「うふふ~。ラヴラヴだね~」とか言って、優しい女神の眼差しを向けてきているヘスティア様は最高だと思った。でも、ラヴ禁止!

「ヘスティア様。先程何か言い掛けましたよね?」
「うん~。あのね~、さっき~義弟君が言った~お願いなんだけどね~」

 うっ.....。

 な、なんだろう?
 すごく嫌な予感がする。嫌な胸騒ぎがする。

「ごめんね~。私じゃ~、ちょっと~無理そうかも~」
「えぇ!?」

 待て待て待て待て待て!
 それはおかしい!!

 確か、エリス様は「なら誰でもできる」と、こう仰っていたような気がする。ま、まさか騙されたのか!?

 そもそも、ヘスティア様は主神ではないのだろうか。
 オリンポス12神とは、主神にはあたらないのだろうか。

「ううん~。私はの一人だよ~」
「で、では、なぜ?」

「ヘスティアお姉ちゃんは寝てばっかりだからねー!あーははははは( ´∀` )」

 はぁ?何言ってんだ?このバカは。
 それとこれと、どう関係が.....。

 そう思ったところで、ようやく気付くことができた。
 いや、最初から気付くべきだった。

 どうして、ここヘスティア様の神の間には付き神がいないのだろうか、と。

 もっと簡潔に言おう。
 
 なぜヘスティア様には付き神ではなく、である天使のユミエルちゃんが付いているのか、と。

「.....(ごくっ)」

 嫌な考えが、俺の頭の中をよぎる。
 考えたくはないことだが、考えなければならないだろう。

 俺の経験上、付き神がいない神様を二柱知っている。
 一柱はアルテミス様、もう一柱はヘパイストス様だ。

 では、なぜ、その二柱の神様には付き神がいないのか.....。

 まず、アルテミス様の場合は言うことを効かなかった罰らしい。
 次に、ヘパイストス様の場合は家族から疎まれているかららしい。

 どちらとも、多少理不尽感は拭えないが、付き神のいない理由はちゃんとある。
 そして、ヘスティア様に付き神がいない現実と、アテナの先程の発言内容から鑑みるに.....。

「も、もしかして.....。け、権限がないのですか?」
「そうなんだよね~。私は~確かに~主神なんだけど~、力的には~付き神クラスなんだ~。
 ま~。お仕事しないから~、それでも~困らないんだけどね~。あはは~」

「あはは~、ではありません。お仕事をしてください、ヘスティア様。
 私はあくまで付き神代理なのですから、お仕事の全てを任されても困ります」

 oh my God!

 俺は思わず、その場に膝を付いてしまった。
 これほど、この言葉が相応しい相手や状況などはそうそうないだろう。


 ここに、俺の念願であった『付き人のレベルアップ』という切なる願いは、脆くにも崩れ去ることとなった。


□□□□ ~悩む報酬~ □□□□

 それにしても、神界という場所はとても理不尽な場所だ。
 まともそうな神様、優しそうな神様ほど権限がないとは、もはや嫌がらせに近い。これだから神様ってやつは.....。

「で、では、頂ける力というのは、『家庭』に関することのみですか?」
「そうだね~。あとは~『生活』も~含まれるよ~」

 家庭と生活か.....。

 どちらかと言うと、一般人向けな力であり、冒険者向けな力ではないような気がする。
 そもそも、家庭と生活で得られる力そのものがよく分からない。.....料理とかだろうか?

「そうそう~。あとはね~、お掃除だったり~お洗濯だったり~お昼寝だったり~?」
「えぇ.....。それらって浄化魔法で十分なんじゃ.....。と言うか、お昼寝って.....」
「それ知ってるー!『惰眠』だよねー( ´∀` )」

 だ、惰眠って.....。

 加護『惰眠』とは『寝る為の、寝る為による寝る為の惰眠らしい』。
 とにかく寝ることで幸せを得る加護なんだとか。うん、意味が分からん。.....と言うか、リンカ○ンに謝れ。

「ほ、他に何かありませんか?」
「他~?」
「他ー (*´-ω・)?」

 お、おぅ.....。
 か、かわいすぎる.....。

 俺の質問に、ヘスティア様が顎に人差し指をあてて「ん~?」と小首を傾げている。
 それに釣られて、アテナまでもがヘスティア様と同じように小首を傾げる始末。こ、この二人がかわいすぎる件!

(はぁ~。癒されるわ~。
 これが見られただけでも良しとするか~)

 心が満たされるって、こういうことを言うのだろう。
 あまりにもくそな場所である神界に、歪んだ俺の心が浄化される思いだ。.....ハッ!?

(いやいやいや!それはダメだろ!!
 え!?マジでもうないの!?たったそれだけ!?)

「他にもちゃんとございますよ」

 困惑する俺に、そう答えてくれたのは付き神代理であるユミエルちゃんだった。

「さっすが~。ユミエルちゃんは~頼りになるね~。あはは~」
「ねー!ニケみたーい!あーははははは( ´∀` )」

 アテナはともかく、ヘスティア様は自分の力ぐらいは把握しておきましょうよ.....。

 どうやら、妹が妹なら、姉も姉ということらしい。
 ユミエルちゃんがいてくれて本当に助かった。

「ヘスティア様が授けられるお力は多岐に渡ります」
「多岐.....?家庭と生活だけで、そんなにあります?」

「それはお力の一端に過ぎません。
 その他ですと、健康や子孫などなども含まれます」

 おや?
 思った以上にすごい力なのでは?

 ユミエルちゃん曰く。

 加護『家庭』では、【料理】を始めとした【掃除】や【洗濯】などなど、プロ級の腕前になるらしい。
 加護『生活』では、【算術】や【交渉】、【値引】、それに【簡易収納アイテムボックス】も含まれるとか。
 加護『健康』では、【壮身】や【物理耐性】など、付き人で得られる範囲内の各種耐性が含まれる。

 そして、加護『子孫』では.....。

「こちらは、アクティブというよりかはパッシブ系加護となりますが、
 主に【精力増強】や【妊娠率UP】など、『子宝の女神』アルテミス様と一部被る加護もございます」

 精力増強.....だと!?

 思った以上ではなかった。
 ヘスティア様は想像以上に素晴らしい女神様だった。

「あぁ、女神様。貴女様は男の子の夢を叶えてくれるとでもいうですのか.....」

 俺がその場で、ヘスティア様に祈りを、感謝を、敬愛を、信仰を捧げたことは言うまでもないだろう。

 男子諸君!
 我らが希望の星はここにあった。

 ヘスティア様に感謝を、最大の感謝を.....。

「ちょっとー!私を信仰してよーヽ(`Д´#)ノ」
「黙れ!駄女神!お前を信仰する理由など全くない!!」

 バカを一蹴して、改めて報酬を考える。
 付き人のレベルアップを頼めない以上は、得られる範囲内で力をもらうべきだ。

 気になると言えば、神器やアイテムなんかも多少気にはなるが、ここでは『加護』を優先したほうがいいだろう。

 そもそも、俺は既に神剣デュランダルを預かっている訳だし、神器の恩恵は少ない。
 それに、欲しいアイテムなんかも特にはない。まぁ、どんなアイテムがあるのかまでは詳しく知らないけどさ?

「恩恵が少ないー?
 神器はー、コンちゃんやモーちゃんだってつかえるよー(。´・ω・)?」
「あぁ.....。なるほど」

 言われてみればその通りだ。

 でも、今回はせっかく力が手に入るんだ。
 ここは、やはり『加護』を優先したほうがいいだろう。

 そう結論が出たところで、それぞれの報酬を考える。

 まず俺は.....【精力増強】にしようと思う。

 この加護が必要な場面はずっと先のことだろうが、備えあれば憂えなしともいう、あらかじめ準備しておいても問題はないだろう。
 いや、凡人であるからこそ、先々を見据えた準備は大切だ!


 次にモリオンは.....【壮身】でいいだろう。

 ドラゴンver.だと不要な加護になるだろうが、人間ver.でいることのほうが多いので適材加護だと思う。
 ただ、例え【壮身】を得たとしても、小型の魔動駆輪は購入してあげる予定だ。そういう約束をしたからな。


 最後にドールは.....なんにしよう?

 正直、ヘスティア様の力とドールが求めている力の相性はあまり良くはない気がする。
 ドール自体が、料理とかそういうものに興味がないというか、必要だと思っていないというか.....。

 一応、加護『生活』の範囲内だったら、もしかしたら.....、という懸念はあるものの、「どうしても欲しいものか?この大チャンスに選ぶべきものなのか?」と問われれば微妙な気がする。

 だからと言って、ドールだけテキトーに選ぶ訳にはいかないし.....。う~ん、どうしよう。

 そんな感じで俺が悩んでいると、俺の第二の心の女神であるヘスティア様が、こんな提案をしてきた。

「早くしないと~時間になっちゃうよ~?まだ~決めきれないの~?」
「す、すいません。どうしても仲間の分が決まらなくて.....」

「そっか~。優しいんだね~、義弟君は~。
 だったら~、保留にしとく~?確か~、できたよね~?ユミエルちゃ~ん」
「はい。可能でございます」

 保留とは?

 ヘスティア様の説明だと心配なので、ユミエルちゃんに詳しく聞くことにした。
 どうにもヘスティア様はアテナ寄りな気がして、重要なことには不安が拭えないからだ。

「通常『神々の恩寵』とは、ダーツの結果が分かり次第、どのような恩寵を与えるべきか精査されます。
 そして、その精査が済み次第、対象者に恩寵が下賜されるというのが一般的な流れとなっております。
 これは神々が行っていることなので、一瞬で恩寵が下賜されておりますが.....」

 ユミエルちゃんはそこまで言って言葉を切った。
 そこから垣間見えた表情には、まるでこの先は言わなくても分かりますよね?と言わんばかりの表情だ。そんなに見つめないで!照れるから!!

「.....つまり、ダーツの結果さえ出ていれば、
 その恩寵とやらを受け取るのはいつでも構わないということですか?」
「.....」

 ユミエルちゃんからの肯定の言葉はない。
 しかし、ハッキリと分かるほどには、コクッと頷かれた。

 まぁ、付き神代理であるユミエルちゃんにしてみれば、ハッキリとは肯定しずらいのだろう。
 恐らくは、システムの抜け穴を利用したやり方なのだろうから。

「分かった~?だから~、保留ね~」
「よく分かりました。ですが、保留にした場合の受け取りはどうなるのでしょうか?」

「今度~、来た時でいいよ~。
 早めに欲しいなら~、アテナちゃんに~言ってくれたら~すぐできるかも~」

 よっしゃ!
 さすがはヘスティア様だ!!

 もし、次回ヘスティア様に当たった時限定という条件だったのなら、保留の件は確実に断っていただろう。
 それと言うのも、再びヘスティア様に当たるかどうかは完全に運だからだ。それでは、いくら保留にしてもらったところで、いつ恩寵に与れるか分かったものではない。

 しかし、次の十連ガチャ時に、アテナに伝言さえしとけば良いというのなら、これは破格の待遇である。
 確かに恩寵を貰えるのは少し先になってしまうが、それでも、ドール達と相談できるというメリットはかなりデカい。せっかくなら、ドールにも喜んで欲しいしな!

 だから、俺の答えは決まった。
 今回はにしてもらおうと思う。

 俺やモリオンの加護はほぼ確定事項なので、先に貰ってしまっても問題はないだろう。
 ただ、これはあくまで俺の自己満でしかないのだが.....。

 貰うのであれば全員一緒に貰いたい。

 ドールだけ仲間外れとかはかわいそうだ。
 まぁ、もしかしたら、かわいそうとか思うこと自体が杞憂に過ぎないのかもしれないが。

 とにかく、権利自体は逃げないのだから、焦る必要はない。
 みんな仲良く手に入れれば良い。
 

 ・・・。


 何度も言うが、時間もあまりないので、俺は義姉さん(仮)の提案を快く快諾し、そのままの勢いでダーツに向かった。.....君に決めた!

───ストッ!





『加護』






 当然だが、結果は『加護』である。
 これで外しようものなら、アテナをバカにする権利すらない。

「バカにするなーヽ(`Д´#)ノ」
「はいはい。アテナかわいいよアテナ」

「うふふ~。二人は~本当に~仲良しさんね~」

 ヘスティア様のこの緩さもたまらなくいいが、ちょっと心配にもなる。

 ここまでかわいらしいヘスティア様だ。
 女垂らしのゼウス様に狙われたりしないものなのだろうか。

「心配してくれて~ありがと~。でも~、私は~だから~」
「そう.....ですか?」

 そこには、ヘスティア様のかわいらしい笑顔が花開いていた。

 今のところ、俺にはアテナと結婚する気はさらさらない。
 それでも、ヘスティア様のような義姉さんなら本当に欲しいな、と心の底から思わせてくれるかわいらしい笑顔だった。


 ・・・。


 俺の体が、意識が徐々に薄れていく。
 どうやら、ヘスティア様との楽しいひとときも終わりを迎えようとしているらしい。

「もう~時間みたいだね~」
「そのようです。大変お世話になりました」
「ううん~。私も楽しかったよ~。かわいい義弟もできたしね~」

───なでなで

「いいこ~。いいこ~」
「!?」

 ヘスティア様の突然のなでなでにビックリしてしまった。
 いつもはぽんぽんする側だから、なんだか新鮮で照れくさい。それと気持ちいい。

(う~ん。やっぱりいいなぁ~、ヘスティア様は。
 もし、ニケさんと出会う順番が逆だったら、もしかしたら俺は.....)

 ニケさんが聞いたら、きっと悲しい顔をされてしまうであろうこの想いを、俺はどうしても抱かずにはいられなかった。
 それぐらい、ヘスティア様に傾倒していたのは間違いない。.....巨神だけど。

 少なくとも、アテナよりかはヘスティア様と結婚したいぐらいだ。
 ここでお別れというのも、なんだか名残惜しい.....。

「また遊びに来てね~」
「俺の運次第ですが、ぜひに!」
「待ってる~。じゃ~、おやすみなさ~い」

 おやすみなさい!?
 ばいばいじゃなくて!?

 ヘスティア様は最後までヘスティア様だった。
 俺の優しい義姉さん(仮)は相変わらず寝坊助女神様らしい。


 よし!明日はニケさんとのデートだ!思いっきり、いちゃいちゃするぞ!!



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 加護【壮身】

 各種耐性とは異なる状態異常に強くなる力。
 ex.風邪や乗り物酔いなどなど。

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後書き

次回、本編『打ち明け』!

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これにて、十連ガチャ回が終了となります。
1話挟んだ後は、しばらく『ニケ無双デート』回となります。

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今話までのガチャ結果


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