上 下
72 / 349
第3.5章 ヘリオドール

第65歩目 はじめての姉妹!

しおりを挟む
前回までのあらすじ

妖狐にひどいことはしないと神に誓った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

□□□□ ~理不尽な妖狐~ □□□□

「んー♪んー♪」
「ご機嫌だな、アテナ」

風呂場を後にした俺達は、それぞれ宿屋の自室に戻ることにした。

俺とアテナは同じ部屋で、ツインタイプの部屋だ。
アテナは俺を抱き枕にしないと寝れないので、本来はベッドが一つのダブルタイプの部屋でも問題がない。
しかしそこは男の矜持。アテナとはそういう関係ではないと周囲にちゃんと示す必要がある。

意味があるかどうかじゃない。することに意味がある。

ナイトさんはシングルタイプの部屋で一人で泊まっている。
寂しがり屋のナイトさんのことだから同室に誘ったのだが、そういう関係になるまではダメとのことだ。
自分で一途うんぬんを言っていたが、ナイトさんの中での恋愛感はどこか旧日本女子のそれに近い。

きっと呑み比べでナイトさんに勝たないと、ずっとどこか他人行儀な関係のままなんだろう。


とりあえず俺とアテナは自室に戻るとベッドの上で寛いでいる。
アテナは相も変わらず俺の膝上に座り、何が楽しいのか足をぷらぷらしてご機嫌だ。

「きょうはー、コンちゃんをぎゅーってして寝るんだー!」
「何を言っておる。妾は一人で寝れるから大丈夫なのじゃ」

当然、妖狐は俺達と同じ部屋で寝てもらう。
ナイトさんに危害を加えることはしないだろうが、一応念のためだ。
それに俺達の部屋ならベッドが一つ余っているし、なによりも・・・

「だーめ!コンちゃんは私といっしょだよー( ´∀` )」
「ふ、ふん!そ、そうまで言われたら仕方あるまい。い、一緒に寝てやるのじゃ」

アテナが妖狐と離れようとしないし、一方妖狐もそんなアテナに対して満更でもないようだ。

俺はアテナのさらさらな髪を梳きながら、アテナと妖狐のほのぼのとしたやり取りを眺めていた。

「良かったな。妖狐が一緒に寝てくれるってよ」
「うんー!コンちゃんだいすきー(*´∀`*)」
「.....ふ、ふん!感謝するがよい!」

妖狐はだいすき発言に一瞬ほんわかした表情をしたが、すぐまたいつもの済まし顔に戻った。
本当に素直じゃない。

「それにしても.....お主ら二人はどういう関係なのじゃ?」
「どういう意味だ?」
「恋人のように見えなくもないがなんか違う。かと言って、兄妹きょうだいのようには全く見えん」
「・・・」

今まさに兄妹と言おうとしたところなのだが、先に全くそうは見えないと否定されてしまった。

「んー(。´・ω・)?私は女神でー、歩は私の下僕だよー」
「誰が下僕だ!俺は付き人だろ!」
「ふえーーーーーん(´;ω;`)ごめんなさーい」

俺が頬をつねったことで、アテナが喘いだ。
そんな俺とアテナのやり取りを見て、妖狐が俺を憐れんだ目で見てくる。

「.....お主も大変なんじゃな。まぁ、頑張るのじゃ」

どうやら妖狐にも、アテナは痛い子だと思われたようだ。
空気が読める妖狐はとてもいい子だ。俺もぎゅ~ってしたい。

「それで?二人の関係は?」

.....まだこの話、終わってないの!?

アテナが痛い子だと判明した時点で終わりだと思っていたら、妖狐がいやにしつこく尋ねてきた。

「恋人じゃないのは確かだ。兄妹でもない。例えるなら、旅の仲間みたいなもんだな」
「.....つまりお主らはお互いを異性として好いてはおらぬと?」
「私は歩すきだよー( ´∀` )やさしいしー!ぽんぽんしてくれるしー!お菓子いっぱいくれるしー!」

理由が微妙だけど、そんなストレートに言われるとなんか照れる。
思わずにやけてしまう。

「.....むぅ。お主、なんかにやけておらんか?」
「に、にやけてない」
「.....ふん。それならばよい。それで?お主はどうなのじゃ?」
「当然好きだぞ?」
「にへへー(*´∀`*)ありがとー!歩だいすきー!」
「はあああああ!?ど、どういうことなのじゃ!?お主ら、恋人ではないのであろう!?」

近い。近い。顔が近いっての!どきどきするだろ!
それにしてもなんかぐいぐいくるな?なにが妖狐をそこまで急き立てるんだ?

「俺がアテナを好きなのは子供みたいだからだ。アテナも一応女の子だし、異性と言っていいだろ?」
「いちおーってなにー!?女なんですけどー!?てかー、子供扱いするなーーーーーヽ(`Д´#)ノ」

ぷんすか怒っているアテナもかわいい。アテナかわいいよアテナ。

「な、なんじゃ、そういう意味か。それならそうと早う言わんか。紛らわしいのじゃ!」

あれ?何で俺が怒られてるの?怒られるようなことしたか?

理不尽ではあるが、妖狐がぷりぷりと怒っている姿もとてもかわいらしい。
それにいつもの済まし顔だが、二本の尻尾が嬉しそうにぶんぶんと勢いよく振られている。


ちゃんとしてれば可愛い子なんだけどな~。もふもふだし。


□□□□ ~妖狐の異変?~ □□□□

アテナの髪を梳くのは毎日の日課だ。

「終わったぞ、アテナ」
「はーい!ねぇー?きれいになったー(。´・ω・)?」
「いつもきれいな髪だぞ?」
「ありがとー(*´∀`*)」

アテナの髪は風呂でシャンプーをするようになってから、ますますきれいになった。
手ですくうと、さらさらな髪が流れるように心地よく撫でてくれる。

それはいい。それはいいのだが・・・

「ふん!妾の髪だって人間の女などには負けないのじゃ!」

なぜか妖狐がご立腹だった。
なにがそこまで気に入らないのかがよくわからない。

でもとりあえず・・・

「ほら、次は妖狐の番だ」

今日はアテナだけではなく、妖狐も髪を梳こうと思う。
薄汚れていた髪もシャンプーをしたことで、艶やかな黄色に戻っている。

「ふん!妾は別に構わぬ!」
「なに言ってんだよ。すごくきれいな髪なんだからもったいないだろ。そのままにしてると傷むらしいぞ?」
「・・・」
「どうした?」
「そ、そんなに妾の髪はきれいなのか?」
「きれいだと思うぞ?」
「何で疑問系なのじゃ.....ま、まぁ、よかろう。
 お主がどうしても妾の髪を梳きたいというのならば、特別に髪を梳かさせてやろう!
 どうじゃ?嬉しいであろう?」

め、めんどくせえええええ!
でも・・・ここは妖狐のご機嫌を損ねないように調子を合わせるか。

「すごく嬉しいよ。ありがとう」
「そうであろう♪そうであろう♪」

妖狐はとてもご機嫌なようだ。
二本の尻尾が嬉しそうにぶんぶんと勢いよく振られている。

そして俺が髪を梳きやすいように側まで近寄ってきて、そのまま膝上に・・・座ることなく、隣に腰掛けた。

「.....なにしてんの?」
「なにがじゃ?」
「アテナみたいに俺の膝の上に座れよ。やりにくいだろ」
「.....わ、妾はここでよい」

やりにくいって言ってんだろ!なにを遠慮してんだよ?妖狐らしくもない

俺が強引に妖狐を膝上に乗せようとしたら、

───ビクッ!

妖狐の体が一瞬強張った。

「ど、どうした?嫌だったか?」
「.....い、嫌ではないのじゃ。ちょっと驚いただけなのじゃ」
「そ、そうか?ならこのままやろうか?」
「か、構わぬ!何処へなりとも連れていくがよい!」
「・・・」

か、構わないって・・・。明らかに無理してないか?

目の前の妖狐は目をぎゅっと瞑り、なにかに耐えるような素振りをしている。

この様子.....体を洗っている最中もそうだった。
あの時は口では強気なことを言いつつも、てっきり恥ずかしいだけだと思っていたが・・・。

「.....?ど、どうしたのじゃ?わ、妾はとうに覚悟しておる」
「・・・」

覚悟するようなことか?
覚悟しなきゃいけないってことは無理してるってことだろ?

だから俺は、

───ぽふっ。ぽんぽん

「!?」

突然頭をぽんぽんされた妖狐は風呂場の時と同様一瞬体をビクつかせた。

「な、なにをする!?」
「誓ったのを忘れたのか?無理しなくてもいいんだぞ?」
「わ、妾は別に無理などしておらぬ!」
「それが無理してるって言ってんの」
「・・・」

妖狐が俯いてしまった。
やはり無理をしていたらしい。

「.....す、すまんのじゃ」
「謝ることか、それ?俺は誓いを守っただけなんだが?」
「い、言われてみればそうじゃな。.....て、手が止まっておるぞ?早う髪を梳かんか!バカもの!」
「へいへい」

いつもの妖狐に戻ったところで、俺はそのまま隣に腰掛けている妖狐の髪を梳き始めた。


□□□□ ~アテナと妖狐の意外な共通点~ □□□□

妖狐の髪も梳き終わり、今はアテナと妖狐がじゃれ合っている。
と言うよりも、おとなしくなった妖狐がアテナにぎゅ~ってされている。羨ましい。俺もしたい。

「コンちゃんー、ぎゅーっ!」
「(.....にへら)」

妖狐も妖狐で、とても幸せそうな顔をしている。
と言うよりも、とても人前には出せないだらしない表情だ。よだれを拭け!美少女が台無しだ!

妖狐をここまで堕落させるとは・・・アテナのぎゅ~っ恐るべし!

しかし、美少女二人がじゃれ合っている姿はなんとも微笑ましい。

こんなにじっくりと観察.....もとい眺めることができるのは異世界ならではだろう。
これが日本だったら「おっさんキモ!」とか言われて通報されていてもなんら不思議ではない。

ありがとう異世界!viva異世界!

それはそうと、じゃれ合っている二人を見ていると改めて思う。この二人・・・

「アテナと妖狐、ちょっとベッドの前で立ってみてくれ」
「んー?どうしたのー(。´・ω・)?」
「急になんじゃ?妾に指図するとはいい度胸なのじゃ」

俺の指示通り、アテナと妖狐がベッドの前で揃って立った。
なんでもない光景だが、この二人が揃って立っているだけでもこの場がとても華やぐ。

そして俺がずっと思っていた通り、この二人は・・・

「思った通りだ。お前らよく似てるよな」
「どういうことー?」
「はあ?何をバカなことを言っておる。種族が違うのに似てる訳がなかろう」

種族うんぬんとかそういう意味じゃないんだよな~。

「まずは髪の色が似ている」

アテナは輝くばかりの金髪で、一方の妖狐は色艶やかな黄髪だ。
違うと言われれば違うかもしれないが、パッと見はそうとも言い切れない。

「それにアテナが髪を下ろしている時は、二人とも髪型が一緒だ」

アテナは普段ツインテールだが、風呂後は髪を下ろしている。
ツインテールを結えるぐらいだから当然長い。長さは腰のあたりぐらいまではある。

一方妖狐は普段どんな髪型かは知らないが、少なくとも一緒にいたときはストレートの状態だった。
当然今もそうだ。長さは気持ちアテナよりかは短いぐらいだが、それでも十分長い。

俺の指摘で、アテナと妖狐は改めてお互いを見る。

「ほんとだー。コンちゃんといっしょー( ´∀` )」
「たまたまであろう。それにこれぐらいなら似てる者はたくさんおるではないか」

アテナは素直に喜び、妖狐はいつもの済まし顔。
本当は嬉しいくせに素直じゃない。その証拠に尻尾が嬉しそうにぶんぶんと振られている。

「それに他にもあるぞ?顔は似ている訳ではないんだが、二人ともすごく美人さんだ」

アテナはそもそもとても整った顔だ。童顔でどこか東洋風な印象なのでとてもかわいらしい。
一方妖狐は所謂きつね顔だ。少しキツそうな印象ではあるが、獣人の特徴である耳と尻尾がいいアクセントになっていて愛嬌すら感じる。

「あと二人とも肌が白くて、身にまとう雰囲気がすごく似ている」

二人の肌は驚くほど白い。
非健康そうとかではなくて、まるで陶磁のような白さとキメ細やかさだ。

そして雰囲気というか、女性のフェロモン的なものが同じベクトルを向いている。
アテナは、否が応でも意識を向けさせられてしまいそうになるほどのわがままボディーだ。
一方妖狐は、年に不釣り合いなほどの妖艶な妖しさを醸し出すのは既に風呂場で経験済みだ。

どちらもエロスの塊という点では、身にまとう雰囲気が似ていると言っても過言ではないだろう。

「肌が白いってー、きれいってことー?」
「そういうことだな。二人ともすごくきれいだ」
「にへへー(*´∀`*)ありがとー!コンちゃんきれいだってー!よかったねー!」
「と、当然の結果なのじゃ。今更喜ぶことではない」

妖狐はアテナを見習って、少しは素直になれよ。尻尾の主張が激しいぞ?

「それはそうと.....雰囲気がどう似ておるというのじゃ?」
「きっとー、かしこいオーラがにじみ出ているんだよー( ´∀` )」
「・・・」

本当のことをいうのは憚られる。
アテナはともかく、妖狐からはきっと蔑んだ眼差しで見られるのは間違いない。
それはそれでいい気もするが・・・いやいや!俺にそんな性癖はない!

とりあえずそれとなく間違っていないことを言ってごまかすことにした。

「バカっぽいところかな?それに子供っぽいところ」
「だれがバカでこどもよーーーーーーーーーーヽ(`Д´#)ノ」
「誰がバカで子供なのじゃーーーーーーーーーーーーーー!」

ほら、そっくり(笑)仲のいいこって。

二人の子供がやいのやいのと騒いでいる姿はとても癒される。まるで・・・

「仲良く騒いでいる姿を見ると、まるで姉妹のようだぞ?」
「しまいー(。´・ω・)?」
「姉妹じゃと?」

縁もなければ、所縁もない、ましてや血縁ですらない。それに顔も似ている訳でもない。
それでもどこか似通っている部分が多いこの二人はまるで姉妹のように思えてならない。

そして、この二人の急激な親密さも姉妹であると思わせるのに一層拍車をかけている。
と言っても、正確にはアテナの天賦の才『好かれやすい』によるところが多いのだろうが・・・

「私とコンちゃんが姉妹かー( ´∀` )私は末っ子だったからー、妹か弟がほしかったんだよねー!
 じゃー、コンちゃんは妹ねー!それでいいー(。´・ω・)?」

いや~、どう見てもアテナはお姉さんって柄じゃないだろ。THE末っ子って感じだし。

「妾は一人っ子だったから兄弟姉妹がほしいとは思っておったが・・・」

おぉ。意外なところで利害関係が一致したな。

しかし、よく見ると妖狐の尻尾は振られていない。
どうやらあまり嬉しいことではない?それともなにか原因が?

「しかし、人間が姉妹というのはなんとも・・・やはりダメじゃな」

なるほど。やはり人間というのがネックなのか。
これではさすがのアテナでもお手上げだろうと思っていたら・・・

「ふええ(´;ω;`)」
「!!?」

出た!伝家の宝刀『泣き落とし』!この駄女神は本当にあざとい!

俺もアテナのこれには散々困らされた。
アテナとの付き合いが長い俺だから、今でこそこの宝刀も錆びた剣に等しいが、まだ付き合いが浅い妖狐では・・・

「コンちゃんは私のこときらいー?」
「き、嫌いじゃないのじゃ!」
「じゃー、姉妹になってくれるー?」
「そ、それは・・・し、かしの?.....わ、妾は人間が・・・」
「やっぱりコンちゃんは私のこときらいなんだー!ふえええええ(´;ω;`)」
「ぐ、ぐぬぬ・・・」

.....こ、これはひどい。
アテナは否が応でも妖狐に認めさせる気だ。これって一種の恐喝じゃね?

でも物は考えようかもしれない。

アテナが妖狐に酷いことをするのは絶対にありえない。そして妖狐は人間不信だ。
その人間不信の塊である妖狐が、人間に対して少しでも心を開くきっかけになる相手としてはアテナは最適とも言える。
妖狐にとっては大きなお世話かもしれないが、チャンスと見るべきだろう。

「姉妹になってくれるー?」

あぁ、この話の流れ懐かしいな。今は無き某お昼番組を彷彿とさせる。
ついつい、いいともー!って言いたくなる!

「う、う~む・・・」
「なってくれるよねー?コンちゃんは私のこときらいじゃないもんねー?ねぇーねぇーねぇー?」

ウ、ウザすぎる。俺だったらきっと頬をつねっているに違いない。

アテナの執拗なお願いが妖狐を追い詰める。
そしてついに・・・

「わ、わかったのじゃ!姉妹になるのじゃ!だから泣くでない!」
「やったー!ありがとーコンちゃんー!だいすきー(*´∀`*)」

にへらっと嬉しそうにはにかむ妖狐の尻尾は本日一番の振られぶりだ。
どうやら妖狐もアテナと姉妹になることは嬉しいみたいだが、ただ単に素直になれなかったようだ。

こうしてかわいらしい姉妹が誕生した。

姉のアテナに、妹の妖狐。
似た者同士の仲良し姉妹だ。


その後、

「コンちゃんー!私のことはー、おねえちゃんっていうんだよー( ´∀` )」
「姉上でよかろう」
「ぶー(´-ε -`)なんかやだー。ぜんぜんえらい感じがしないー!」
「えらいって・・・。わがままな姉じゃな。じゃあ.....姉さまならどうじゃ?」
「うーん。ちょっとえらくなったー(。´・ω・)?」
「というか、なぜ妾が妹なのじゃ?姉でもよかろう」
「だめにきまってるでしょーヽ(`Д´#)ノ私がおねえちゃんになりたいのー!」

こんな不毛なやり取りが行われていたが、二人とも幸せそうだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き

次回、妖狐と二人っきり!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日のひとこま

~おねえちゃんとは~

「妖狐が妹になってくれて良かったな」
「うんー!はじめておねえちゃんになったよー( ´∀` )」
「ちゃんと妖狐の面倒を見るんだぞ?もうアテナはお姉ちゃんなんだからな?」
「まっかせなさーい!」

「でもー」
「どうした?」
「おねえちゃんてー、どうすればいいのー(。´・ω・)?」
「アテナには姉がたくさんいるんだから、それを参考にしろよ。どうだったんだ?」

「うーん。デメテルお姉ちゃんは仕事ばっかでー、あまり構ってくれなかったよー?
 ヘスティアお姉ちゃんはいつもねててー、おきてるとこあまり見たことないかもー」
「お、おぅ」
「アフロディーテお姉ちゃんはアレスお兄ちゃんのとこに行ってばっかりだったかなー?
 アルテミスお姉ちゃんはいつもいたずらしてばっかりだったよー?」
「・・・」

「だれをみならえばいいのー(。´・ω・)?」
「それは・・・」
「それはー?」
「ラズリさんにしとけ。ラズリさんが一番姉らしいから」
「わかったー!ありがとー(*´∀`*)」

女神はどいつもこいつもロクなのがいないな!
もしかして神の世界も女性がおかしいのか!?ニケさんは大丈夫だよな!?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!

KeyBow
ファンタジー
 日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】  変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。  【アホが見ーる馬のけーつ♪  スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】  はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。  出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!  行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。  悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!  一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

ダンマス(異端者)

AN@RCHY
ファンタジー
 幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。  元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。  人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!  地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。  戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。  始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。  小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。  向こうの小説を多少修正して投稿しています。  修正をかけながらなので更新ペースは不明です。

異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。

星の国のマジシャン
ファンタジー
 引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。  そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。  本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。  この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!

処理中です...