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第3.5章 ヘリオドール

第63歩目 妖狐とあらいっこ!再びのお風呂①

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前回までのあらすじ

あらゆる奴隷像を覆した妖狐と楽しく食事

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□□□□ ~驚きの妖狐~ □□□□

食事は妖狐が加わったこともあり、いつもよりも騒がしく、それでもにぎやかに楽しむことができた。
食事が終わった今、妖狐が再び逃げてしまうのかと思いきや、すっかりここの住人であるかのように寛いでいる。

.....こいつ、もはや逃げる気はないな?

アテナにぎゅ~ってされて幸せそうな表情をしている妖狐を見ると、そんな考えが浮かぶ。


さて、異世界では夕飯が終わるとすることがなくなる。後は寝るだけだ。
当の妖狐も既にうとうとしている。寝ぼけ眼の妖狐はちょっとかわいい。

.....ご飯食べたら眠くなるとか、まるで子供だな。

そんな中、俺達はある場所を目指して歩いている。
今の季節はよくわからないが、夜風がとても気持ちいい。

「(うとうと).....い、、ま、、から、、どこに、、いくのじゃ?.....もう、、ねるのでは、、ない、、のか?」
「大丈夫か?眠いならおぶってやろうか?」
「(うとうと).....よ、、けい、、な、、おせわじゃ。.....わら、、わ、、は、、ねむ、、く、、など、、ない」

本当素直じゃない。
どうやら妖狐は人間に対してあまりいい印象を持っていないらしい。

当然と言えば当然だ。

そもそも妖狐が奴隷になった原因は人間だし、劣悪な奴隷環境を用意した元主人も人間だ。
これで人間に対して、恨みの一つも抱いていない訳がないだろう。

それだからか、人間である俺の手助けをあまり借りようとはしない。
それでも恨み募る人間である俺と一緒に行動する辺りは、命を助けた恩を感じてのことだろう。

「(うとうと).....し、、つ、、もん、、に、、こた、、えん、、か」
「お風呂にいくんだよー!コンちゃんきたないからー、歩にちゃんと洗ってもらいなよー(。´・ω・)?」
「(うとうと).....なん、、じゃ、、ふろか。そ、、れなら、、そう、、と、、はや、、く、、いわんか」

.....さすがは妖狐。お風呂と聞いて驚かないあたりは、貴族の奴隷だっただけのことはある。

「(うとうと).....た、、かが、、ふろ、、ごとき・・・ちょっと待つのじゃ。今、風呂と言ったか?」
「そうだな」
「そうだよー( ´∀` )」
「そ、そう、そうでしゅ」

妖狐の顔がみるみる驚愕の色に染まっていく。

「.....風呂?風呂じゃと?.....お、お主らは貴族だったのか?」
「俺はただの凡人だが?」
「私はただの女神だねー( ´∀` )」
「ボ、ボク、ボクはただの鍛冶師でしゅ」

俺とナイトさんはともかく、アテナはおかしい。
ただの女神ってなんだよ?他にどんな神があるんだ?

妖狐の頭の上に?が出ている中、俺達は風呂場を目指した。


□□□□ ~妖狐の恥じらい~ □□□□

風呂場に着いた。
風呂場は宿屋からちょっと離れた人気のない場所に仮設で建てている。

風呂場に着いて早速、妖狐以外は服を脱ぎ始める。当然俺も脱いでいる。

「な、なにをしておるのじゃ?」
「脱がないと入れないだろ」
「コンちゃんもはやくー!」
「に、人間も一緒に入るのか?」

.....おっ?さすがは貴族の元奴隷。男と一緒に入浴することに違和感を感じたか?

「とうぜんでしょー?お風呂はみんなで入るものだからねー( ´∀` )」
「そ、そうじゃな。元主人も確かにそうだったのじゃ」
「.....待て!今なんて言った?.....妖狐は元主人とも一緒に入ったことがあるのか?」
「.....?奴隷なのだから当然であろう?命令されたら従わざるを得ないのじゃ」

.....マジか~。
バカ貴族はどんだけロリコンだったんだよ!妖狐みたいな幼女と一緒に風呂とか引くわ~。

今は亡きバカ貴族の性癖に呆れつつ、俺は妖狐が裸になる様子を眺めていた。

妖狐は薄汚れてはいるものの、とても美しい肢体をしている。
夜空に浮かぶ月に照らされた妖狐はどこか妖しい美しさを醸し出している。

.....幼女ながらすごいエロス感だ。自分で美しさを自慢するだけのことはある。

「じ、じろじろ見るでない!は、恥ずかしいであろう!」

そう言いながら、赤面しつつ二本の尻尾で大事な部分を器用に隠している姿は逆になんかエロい。

その昔、「全裸よりも見えそうで見えないぐらいが一番興奮する」と大学の友人が言っていた。
当時はよくわからなかったが、今の妖狐の姿を見て納得がいった。.....すごくエロい。

───ゴクッ。

.....こ、これはやばい。理性が崩壊しないよう気を付けないといけないな。

そう思いつつ、俺はアテナ達をお姫様抱っこで浴室へと運んでいった。


□□□□ ~みんな違って、みんないい~ □□□□

浴槽に浸かる前に体を洗うのは風呂場でのマナーだ。
毎日そうしているのだから当然今日もそうする。

「まずはアテナからだ」
「はーい!今日もきれいきれいしてねー( ´∀` )」

アテナは身長150㎝あるかないかで、ムッチリというかわがままボディー。
輝く金髪をツインテールに結っており、更に整った顔立ちでとても可愛らしい。
綺麗な碧眼が特徴的だ。

そんなアテナを洗うのは密かな楽しみでもある。
アテナ合意の上で、様々な所を触れ.....いやいや、洗えるのだから。

早速、ぷりんとした大きいお尻をなめまわすように丹念に洗う。

「あーははは( ´∀` )くすぐったーい」
「お、おとなしくしてろ!触れ.....洗えないだろ!」

背中、お尻と終われば、いよいよ前だ。
ズッシリと中身が詰まったたわわなおっぱいをたぷたぷしながらじっくり洗う。

「歩はおっぱい好きだよねー!いつもジッと見てるー(o゜ω゜o)」
「お、お前のはすごいからな。さすが女神だ」

最後は女の子の秘密の花園。
アテナがいくつなのかはわからないが、ツルツルなだけあって洗いやすい。

「んぅ.....くすぐったいよー(・ω・´*)」
「う、動くな!ここは緊張するんだから早く終わらせてくれ!」

こうして洗い終われば、あわあわ女神の誕生だ。
女神様、今日も素晴らしい体を堪能させて頂きありがとうございます!


「いちいち人間が洗っておるのか?自分で洗ったほうが早いのではないか?」

俺が神に感謝していたら、妖狐から当たり前の質問をされた。
すかさず反論するアテナ。

「ちがうよー?歩に洗ってもらうからいいんだよー」
「どういうことなのじゃ?」
「きもちいいんだよー。それにー、これがお風呂の決まりなんだよー」
「そんな決まり、見たことも聞いたこともないのじゃ」
「むぅーr(・ω・`;)」

さすが貴族の元奴隷。
そんな訳のわからないマナーには納得できないようだ。

この分だと妖狐は洗えそうにないかな、と諦めていたら・・・

「歩に洗ってもらうとー、なんか歩よりもえらくなった気がするでしょー(。´・ω・)?」

.....どんな理屈だよ!?てか、そんな説得の仕方があるか!

「なるほど。それは一理あるのじゃ。人間!光栄に思うがよい。妾を洗う名誉を人間にくれてやるのじゃ!」

.....あれで納得しちゃったの!?妖狐単純すぎない!?

あわあわアテナが両手を胸の前で握り締め、してやったりの顔をしている。かわいい。
知慧の女神の意地なのか、負けられない戦いがそこにはあったらしい。

とりあえず、これで俺は妖狐を洗う権利を得た。

.....ナイスだ!アテナ!

なんやかんやあったが、お楽しみ.....いやいや、体を洗うのを再開する。

「では順番で、次はナイトさん」
「よ、よろ、よろしくお願いしましゅ」

ナイトさんはドワーフなので背が低く、身長は120㎝あるかないかで小さいながらも女性らしい体つきだ。
焦げ茶色の髪で、以前はアフロヘアーだったものをシャンプーしたことで、今は座敷童子みたいなお人形さんヘアーになっている。
目がくりくりしていて、さながら小動物を連想させるとても可愛らしい顔立ち。
名前の通り、深い緑眼に白の眉毛が特徴的だ。

そんなナイトさんを洗うのはとても癒される。
ナイトさん合意の上で、包み込むようにぎゅ~ってできる瞬間は至福の時間だ。

早速、鍛冶で鍛えられた引き締まったお尻を小動物に接するように優しく洗う。

「お、お、お客さんの洗う手付きは優しくてしゅきでしゅ」
「ありがとうございます。俺もナイトさんに触れていると落ち着きます」

背中、お尻と終われば、いよいよ前だ。
アテナほどではないが、手の平から漏れるぐらいには大きいおっぱいをもみもみしながらじっくり洗う。

「や、やさ、優しい手付きなんでしゅが、い、いや、いやらしいでしゅ」
「き、気のせいです。でもこれはこれで好みです」

最後は女の子の秘密の花園。
ドワーフは毛深い種族だと聞く。ナイトさんも例に漏れず、とても毛深い。

「.....///」
「(い、いつも思うが、結構匂うもんなんだな・・・)」

こうして洗い終われば、あわあわドワーフの誕生だ。
ナイトさん、今日もほっこりする体を堪能させて頂きありがとうございます!


いつもはここで終わるのだが、今日はまだメインディッシュを味わって.....いやいや、洗っていない。
俺は楽しみで仕方がないのだが・・・

「待たせた、妖狐」
「妾を最後にするとはどういう了見なのじゃ?無礼であろう!」

当の妖狐は最後に回されたことが不服なのか、全身の毛という毛を逆立て、ふてくされてしまっている。
楽しく洗いたいので、ここはアテナを見習うとしよう。

「.....俺は好きなものは最後に回すタイプなんだ。後は言わなくてもわかるだろ?」
「な、なんじゃ?に、人間のくせに、妾に、れれれれ恋慕しておるのか?な、なら仕方がないのじゃ。ゆ、許して遣わそう」

妖狐は如何にも当然みたいな態度を取っているが、その態度とは裏腹に、二本の尻尾がぶんぶんと激しく横に振られている。どうやらかなり嬉しいらしい。わかりやすい奴だ。

.....このきつね、ちょろいわ~。
てか、喜ぶのはいいが、隠さなくていいのか?丸見えだぞ?

「では妾の至高なる体をありがたく拝みながら存分に洗うがよい!」
「はいはい。ありがとうございます」

妖狐の身長はアテナよりかは気持ち低いぐらいで、年齢に見あった体つきだ。女性らしい膨らみはなく、すとーんとしている。
黄色い髪ではあるがところどころ赤黒く薄汚れている。洗い流せばきっときれいな黄色になるだろう。
目は切れ長でつり上がり、ギラギラした眼光を放っている。
高く細い鼻に、つり上がった眉。少しキツそうな印象があるが、そこは見た目の可愛らしさで愛敬がある。
名前の通り、輝くばかりの黄眼が特徴的だ。

そんな妖狐を洗うのは嗜虐心がそそられる。
妖狐合意の上で、めちゃくちゃにできる.....普段高慢ちきな妖狐を自由にできるだけでも楽しみだ。

早速、まるで興奮する要素のない小ぶりなかわいらしいお尻を洗う。

「ふむ。なかなか手慣れていて気持ちがよいぞ。誉めてつかわそう」
「・・・(なんかこう、もっと肉つきがあればいいんだがなぁ~。かわいいのにもったいない)」

背中、お尻と終われば、いよいよ前だ。
洗う場所なんてあるのか?と思えるほど膨らみがないおっぱいらしき場所を洗う。

「お主は胸が好きらしいな。どうじゃ?妾の胸を洗えて感涙ものじゃろう?」
「・・・(感涙って.....ぽっち以外何もないんだが?妖狐はラズリさんとは違って、胸の大きさは気にしないタイプか)」

ここまで妖狐を洗っていて、少しも女性という部分が気にかからなかった。
完全に夏休みに遊びにきた小さな甥っ子や姪っ子を洗っている気分だ。

きっとこのまま、妖狐を女性とは意識しないまま洗い終わるんだろう、とその時は思っていた。

しかし・・・

この後、そんな俺の思いをぶち壊すかのような仰天する大事件が起こる。
それは女の子の秘密の花園を洗っているときのことだ。

女性の成長は早いものだと聞いたことがある。妖狐もささやかな湿地帯が広がっていた。

ちょっと意識しつつもアテナ達同様、何気なく洗っていたら・・・

「.....あぁん!.....よ、よいぞ!.....ハァハァ。.....お、お主、存外侮れない技を持っておるのじゃな」
「お、お前!なんて声をだしてるんだよ!?」

妖狐は見た目の幼さとは不釣り合いな、とてもえっちぃ声を出して喘いだ。
そそられる体つきでもないのに、妙に意識してしまう。妖しい魅力を纏った少女がそこにはいた。

な、なんなんだよ!?こいつは!?
今のは、この世界にきて聞いた一番エッチな声だったぞ!?

「・・・?なにを狼狽えておる。気持ちよかったのだから仕方がなかろう」
「そ、それにしては.....妙に色っぽかったぞ?」
「当然の結果じゃな。ますます妾に魅了されたか?どうじゃ?妾を所有したくなったであろう?」
「.....いや。それとこれとは話が別だな」
「口ではなんとも言えるのじゃ。.....ふふん。偉そうなことを言っておるが、体はそうでもないようじゃな」

妖狐の視線が俺のある部分に注がれる。
そこを見て、とても勝ち誇ったような表情をしているのがなんともこ憎たらしい。

鼻で笑われた!?
あぁ、そうだよ!興奮したよ!そんな色っぽい声は童貞には毒だ!

それにこの妖狐はやっぱり・・・。

きれいになった妖狐を見て、俺の中にあった疑問は確信へと変わった。

・・・。

こうして洗い終われば、あわあわきつねの誕生だ。
ちょっとしたハプニングもあったが、きれいな体を堪能させて頂きありがとうございます!


途中、妖狐の意外な事実に驚いたが・・・。


それでも三者三様、素晴らしい体だったと思う。
童貞の俺にはもったいないとても幸せな時間だった。

この後、あわあわの3人に体を洗われて思わずにやけてしまったのは言うまでもないだろう。


俺を洗ってくれている最中、文句をぶつぶつ言いながらも、むくれている表情とは裏腹に尻尾がぶんぶん振られていた妖狐を見て、改めて素直じゃないな~と思わされた。


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後書き

次回、今は亡きバカ貴族に殺意!

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今日のひとこま

~改めて驚愕の妖狐~

「風呂と聞いたが、どこにあるのじゃ?」
「目の前にあるだろ」
「目の前?大きな木のたらいがあるだけではないか」
「これが風呂になるんだって、まぁ見てろ。ウォーターボール!ファイアーボール!」

「お、お主!魔法が使えたのか!?」
「ん?まぁ。別に大したことないけど?」
「.....そ、そうか。そ、それで風呂とは?」
「目の前にあるだろ。見てわからないのか?」

あれ?妖狐は貴族のところで風呂を見たことがあるんだよな?

「.....これが風呂?貴族のところにあったのはもっと大きかったのじゃ」
「もっと大きいって.....4人で入るならこれでも十分だろ」
「4人!?全員で入るのか!?」
「.....え?そうだけど?この大きさなら快適とは言わないが入れるだろ?」

「???」
「あれ?変なこと言ったか?」
「.....でもこの風呂だと、全員で入れても腰のあたりまでしか浸かれぬであろう?」
「.....腰のあたりまで?なんのことだ?横になれば普通に全身浸かれるぞ?」

なんだ?妖狐と微妙に話がかみ合っていないような?

「.....横になる?この中で寝るのか?」
「いやいや、寝ないから。体を横にして肩までゆったり浸かるんだよ」
「なんと!?風呂とは立って入るものではないのか!?」

立って入る風呂って.....それは五右衛門風呂だろ!いつ時代の話してんだよ!
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