王妃様、残念でしたっ!

久保 倫

文字の大きさ
上 下
41 / 41

あとがき

しおりを挟む
 拙作「婚約破棄は結構ですけど」の前日譚、いかがだったでしょうか。
 初めて、一人称の長編です。
 三人称にしようかとも思いましたが、「婚約破棄は結構ですけど」が一人称だったので、一人称で書いてみることにしました。

 書き終わって思ったのは、一人称だと他のキャラの描写を結構抑制できる、ということですね。

 この作品でお気に入りのキャラは、と聞かれたら「ドラード公」と即答するくらい、正直ドラード公は気に入ってます。キャラが立っているのもそうですが、彼は彼なりの行動原理があります。それをうまく表現できてませんが、作者としてはお気に入りになってます。浮気もしてるし、ただの挑発のためにイルダをお腹の子供ごと抹殺しようとするなど悪党な側面もある男ですけどね。

 書いている途中で話を変更して、この男をロザリンドの保護者的ポジションにすえようかと思ったくらい、気に入ってます。
 それだけに、彼に関しては色々書きたいことがありました。
 もし三人称で書いていたら、間違いなく色々書いてますね。ロザリンドの視点で見たことしか書かない、と決めたから書きませんでしたけど。
 正直、もし三人称だったら、ドラードに関する描写が増えてさらにだらだら長くなっていたと断言できます。この辺、抑制できたのは、いい経験でした。

 続編があるような書き方してますが、予定は未定です。
 ただ、化粧品の工房の方に関しては、書こうと思ってます。

 おまけは、「婚約破棄は結構ですけど」の後編に少々手を入れた作品です。
 本作のその後もちょっと絡めて書いてます。本作の後日譚でもある作品ですから。

 本作で化粧品が出たりしてるので、その辺も考えて書いてみました。
 化粧で、ロザリンドがキレイになったら、復縁を望むのもおかしくない。
 そう考えての改訂版です。

 後半が蛇足かもしれません。
 「ざまぁ」のところで終わりにしてもよかったかな。
 でも、皆出したかったので。

 10万字の長編にお付き合いいただきありがとうございました。
 また、別の作品を書きますので、読んでいただけたら幸いです。

 では、これにて失礼致します。
 
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...