四境戦争~島村志津摩の逆襲

 四境戦争。

 そうよばれることもある第二次長州征討は、終わりを迎えようとしていた。
 大島口、芸州口、石州口の戦闘は、徳川慶喜の工作による休戦の勅命で停止しており、残る小倉口も孤軍奮闘していた小倉藩が力尽き、和睦を乞う状況で、終わりが見えていた。

 しかしながら、長州側の出した条件、小倉藩主小笠原家の嫡男を人質にという条件を巡り、小倉藩は紛糾する。
 小笠原家の嫡子を人質に出すということは、小笠原家が毛利家に服従するということ。
 全面降伏せよと言うことであり、小倉藩士にとって受け入れることのできぬ条件であった。
 
 このような状況の中、島村志津摩は、小倉藩の家老となり、長州藩との交渉に臨む。


 島村の考えた和睦案で藩論をまとめて。




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