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17 リク、シルヴィオ辺境伯を名乗る
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「クロード船長、何かありましたか。」
森を出る直前にリクは、クロードの様子を確認している。
帯剣した十名ほどの人間に囲まれてはいるが、特に脅されたりしている気配はない、と判断して姿を見せた。
「リク様、こちらライエン王国水軍のイェーリング子爵です。」
クロードが白髪頭の男性を紹介してきた。
ライエン王国なら聞いたことはある。
東方大陸北西部にあった公国だ。バーデン帝国によって5年ほど前に滅ぼされた、とリクは聞いている。
「お初にお目にかかります。カミル・イェーリングです。シルヴィオ辺境伯殿ですな。」
自分のことはクロード船長から聞いているようだ。
「そうです、イェーリング子爵。自分がリク・シルヴィオです。リクとお呼び下さい。」
リクは、ローレンツでなくシルヴィオを名乗った。
この地の辺境伯なのだからと思ったからだが悪くない。今後はリク・シルヴィオと名乗って生きていくとしよう。
それにしても。
リクは内心苦笑してしまう。
領民のいない、何年も領を不在にする辺境伯なんて、どう思われているのやら。
「さて、お伺いしたいのですが、何故ライエン王国の方が、ガリア王国の領土に?」
そんなことを考えていたなど、おくびにも出さず、リクは質問する。
「話すと長くなりますが、我々ライエン公国は憎むべきバーデン帝国により滅ぼされました。その折、我等ライエン公国水軍は、バーデン帝国への降伏をよしとせず、海へ逃れることといたしました。」
「海に逃れてどうするつもりだったのですか?」
「この北方の海に無人島があるという話を貿易商などから聞いておりました。その地を新たなるライエン王国の領土として、再起を図るつもりでした。」
「それが嵐にあって難破し、このシルヴィオに流れ着いた、というわけです。」
話を聞いていたらしいクロードが、リクに説明する。
「クロード船長、この北方の海に無人島があるのかい?」
「あるという話は聞いたことはあります。北の果てにあると。」
「北の果てって、ひょっとしてスヴァールよりもっと北にあるのかい?」
「スヴァールの北方は海です。私もそこを航海してスヴァールの西に出たことがありますので、北に進路を取って探せばあるのかもしれません。」
「我々はスヴァールの北東にあると聞いています。」
「どっちにせよ、かなり寒そうだね。」
イェーリングとクロードの言葉を聞いてリクは、身を震わせた。
寒さに弱いつもりは無いが、それでも限度はある。
リクも一度、スヴァールで冬を越したことはあるが、それはスヴァールでも南の方だった。
それでも生涯の中で一番寒かった、と今でも断言できる。
スヴァール特産のすももの蒸留酒が無ければ凍死する、と痛感したものだ。
あれは旨かった、と回想するリクにイェーリングが声をかけてくる。
「辺境伯、お願いがある。」
「なんでしょう?」
「この森にかかっているエルフの結界を解いて頂きたい。エルフであるあなたならできると思う。」
「まぁ、ここは今僕が管理している森なので可能です。こちらからも伺いますが、森に入ってどうするのですか?」
「木を伐り、船を建造し改めて北方の無人島を目指します。」
「なんでそこまでして無人島を目指すのですか?」
「我らの母国ライエン公国は、バーデン帝国に敗れ国土を奪われました。その回復を成したいのですが、そのために他国の領土を奪ってはならぬと思うのです。それでは、我らの国土を奪ったバーデン帝国と同じになってしまう。」
潔癖だなぁ、とリクは感心してしまった。
「その前に一つ伺いたいのですが?」
「なんでございましょう?」
「言いにくいことですが……。」
さすがに、リクも言い淀む。
「ライエン王国は、5年程前にバーデン帝国に敗れたと伺っております。それから脱出したとして、数年この地で生活したと思いますが、どうなされていたのですか?」
「辺境伯には、申し訳ないと思っておりますが、この地を開拓し、ソバなどを育てて生き永らえました。勝手に土地を切り拓き申し訳無い。」
「いや、緊急避難です。それ自体は構いません。不問と致します。」
「恐れ入ります。嵐で破損し航行不能となった船を解体して、家を建てて風雨をしのぎ、鉄の一部を農具に打ち直して農業を行いました。」
「もう一つ、今どれくらいの人数がいるのでしょうか?」
この場にいるのは十人だが、他にもいるはずである。
船に詳しくないリクだが、水軍の船には、何十人と乗り組んでいることくらいはわかる。
「老若男女合わせて八十名くらいです。老と言いましても、最年長は私で、最年少は、貴方がたのカッターを見つけた子で4歳です。」
「ここで生まれた子ですか?」
「ええ、我々の宝ですよ。」
イェーリングの顔が緩む。
「おい、あんたの質問に回答したぞ。こっちの要望に対し回答すべきじゃないか。」
イェーリングの後ろに控える三十くらいの男が言葉を発した。
「ランベルト、控えよ。」
「子爵、いつまでもこっちが下手に出ずともいいと思いますよ。第一。」
ランベルトは、リクを指差す。
「こいつ、本当にこの地の辺境伯なのか?」
「う~ん、証明する書類はあるけど。」
箱に入ってるそれは、別荘の地下に置いてきた。こうなると思わなかったのだ。
「ランベルト、控えよ。貴人を指差すなど無礼にも程があるぞ。」
「気にしてないから構いませんよ。」
リクは、その辺寛容というより大雑把だ。
「子爵、こいつが森の守護者なのは確かでしょう。我々が突破できない結界を突破したそうですし、現に今も森から出てきた。ですが、それがこの男を辺境伯と証明するものではありますまい。」
全くもってその通り。
「ランベルト、こちらのクロード殿も、この地の辺境伯がこちらのリク殿だとおっしゃられたではないか。」
「組んで我等を欺こうとしている可能性があります。」
そんな面倒なことしないのになぁ、とリクは思いながら、ランベルトとイェーリングの言い争いを見物する。
「何を馬鹿なことを。そのようなことをする価値が今の我等にあると思うておるのか。」
「価値がないと、ライエン王国の誇りある戦士たる我等に価値が無いとおおせか。」
「冷静に考えればそうであろう。」
「そのような情けないことを口にされる。子爵、貴方にはプライドがないのか。」
「まぁ、お二人とも落ち着いて。」
口論する二人にリクは、割って入った。
「僕が辺境伯であるかどうかは、取り合えず置きましょう。まずは森の結界の解除から。」
「解除していただけるのか。」
「必要ない。」
「はい?」
「結界を管理するエルフが死ねば、結界は消えると聞いている!」
あ~、そう来る。
よくまぁ、殺しなんてめんどくさいことするなぁ、と思いながら、リクは流れるような動きで抜刀し斬撃を繰り出すランベルトを見ていた。
森を出る直前にリクは、クロードの様子を確認している。
帯剣した十名ほどの人間に囲まれてはいるが、特に脅されたりしている気配はない、と判断して姿を見せた。
「リク様、こちらライエン王国水軍のイェーリング子爵です。」
クロードが白髪頭の男性を紹介してきた。
ライエン王国なら聞いたことはある。
東方大陸北西部にあった公国だ。バーデン帝国によって5年ほど前に滅ぼされた、とリクは聞いている。
「お初にお目にかかります。カミル・イェーリングです。シルヴィオ辺境伯殿ですな。」
自分のことはクロード船長から聞いているようだ。
「そうです、イェーリング子爵。自分がリク・シルヴィオです。リクとお呼び下さい。」
リクは、ローレンツでなくシルヴィオを名乗った。
この地の辺境伯なのだからと思ったからだが悪くない。今後はリク・シルヴィオと名乗って生きていくとしよう。
それにしても。
リクは内心苦笑してしまう。
領民のいない、何年も領を不在にする辺境伯なんて、どう思われているのやら。
「さて、お伺いしたいのですが、何故ライエン王国の方が、ガリア王国の領土に?」
そんなことを考えていたなど、おくびにも出さず、リクは質問する。
「話すと長くなりますが、我々ライエン公国は憎むべきバーデン帝国により滅ぼされました。その折、我等ライエン公国水軍は、バーデン帝国への降伏をよしとせず、海へ逃れることといたしました。」
「海に逃れてどうするつもりだったのですか?」
「この北方の海に無人島があるという話を貿易商などから聞いておりました。その地を新たなるライエン王国の領土として、再起を図るつもりでした。」
「それが嵐にあって難破し、このシルヴィオに流れ着いた、というわけです。」
話を聞いていたらしいクロードが、リクに説明する。
「クロード船長、この北方の海に無人島があるのかい?」
「あるという話は聞いたことはあります。北の果てにあると。」
「北の果てって、ひょっとしてスヴァールよりもっと北にあるのかい?」
「スヴァールの北方は海です。私もそこを航海してスヴァールの西に出たことがありますので、北に進路を取って探せばあるのかもしれません。」
「我々はスヴァールの北東にあると聞いています。」
「どっちにせよ、かなり寒そうだね。」
イェーリングとクロードの言葉を聞いてリクは、身を震わせた。
寒さに弱いつもりは無いが、それでも限度はある。
リクも一度、スヴァールで冬を越したことはあるが、それはスヴァールでも南の方だった。
それでも生涯の中で一番寒かった、と今でも断言できる。
スヴァール特産のすももの蒸留酒が無ければ凍死する、と痛感したものだ。
あれは旨かった、と回想するリクにイェーリングが声をかけてくる。
「辺境伯、お願いがある。」
「なんでしょう?」
「この森にかかっているエルフの結界を解いて頂きたい。エルフであるあなたならできると思う。」
「まぁ、ここは今僕が管理している森なので可能です。こちらからも伺いますが、森に入ってどうするのですか?」
「木を伐り、船を建造し改めて北方の無人島を目指します。」
「なんでそこまでして無人島を目指すのですか?」
「我らの母国ライエン公国は、バーデン帝国に敗れ国土を奪われました。その回復を成したいのですが、そのために他国の領土を奪ってはならぬと思うのです。それでは、我らの国土を奪ったバーデン帝国と同じになってしまう。」
潔癖だなぁ、とリクは感心してしまった。
「その前に一つ伺いたいのですが?」
「なんでございましょう?」
「言いにくいことですが……。」
さすがに、リクも言い淀む。
「ライエン王国は、5年程前にバーデン帝国に敗れたと伺っております。それから脱出したとして、数年この地で生活したと思いますが、どうなされていたのですか?」
「辺境伯には、申し訳ないと思っておりますが、この地を開拓し、ソバなどを育てて生き永らえました。勝手に土地を切り拓き申し訳無い。」
「いや、緊急避難です。それ自体は構いません。不問と致します。」
「恐れ入ります。嵐で破損し航行不能となった船を解体して、家を建てて風雨をしのぎ、鉄の一部を農具に打ち直して農業を行いました。」
「もう一つ、今どれくらいの人数がいるのでしょうか?」
この場にいるのは十人だが、他にもいるはずである。
船に詳しくないリクだが、水軍の船には、何十人と乗り組んでいることくらいはわかる。
「老若男女合わせて八十名くらいです。老と言いましても、最年長は私で、最年少は、貴方がたのカッターを見つけた子で4歳です。」
「ここで生まれた子ですか?」
「ええ、我々の宝ですよ。」
イェーリングの顔が緩む。
「おい、あんたの質問に回答したぞ。こっちの要望に対し回答すべきじゃないか。」
イェーリングの後ろに控える三十くらいの男が言葉を発した。
「ランベルト、控えよ。」
「子爵、いつまでもこっちが下手に出ずともいいと思いますよ。第一。」
ランベルトは、リクを指差す。
「こいつ、本当にこの地の辺境伯なのか?」
「う~ん、証明する書類はあるけど。」
箱に入ってるそれは、別荘の地下に置いてきた。こうなると思わなかったのだ。
「ランベルト、控えよ。貴人を指差すなど無礼にも程があるぞ。」
「気にしてないから構いませんよ。」
リクは、その辺寛容というより大雑把だ。
「子爵、こいつが森の守護者なのは確かでしょう。我々が突破できない結界を突破したそうですし、現に今も森から出てきた。ですが、それがこの男を辺境伯と証明するものではありますまい。」
全くもってその通り。
「ランベルト、こちらのクロード殿も、この地の辺境伯がこちらのリク殿だとおっしゃられたではないか。」
「組んで我等を欺こうとしている可能性があります。」
そんな面倒なことしないのになぁ、とリクは思いながら、ランベルトとイェーリングの言い争いを見物する。
「何を馬鹿なことを。そのようなことをする価値が今の我等にあると思うておるのか。」
「価値がないと、ライエン王国の誇りある戦士たる我等に価値が無いとおおせか。」
「冷静に考えればそうであろう。」
「そのような情けないことを口にされる。子爵、貴方にはプライドがないのか。」
「まぁ、お二人とも落ち着いて。」
口論する二人にリクは、割って入った。
「僕が辺境伯であるかどうかは、取り合えず置きましょう。まずは森の結界の解除から。」
「解除していただけるのか。」
「必要ない。」
「はい?」
「結界を管理するエルフが死ねば、結界は消えると聞いている!」
あ~、そう来る。
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