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ジャネスは、証文を書いて渡してきました。
「金貨100枚の証文、確かに受け取ったわ。」
受け取った証文を空になっている箱に入れます。
「勝負再開といこうか。」
せっかくの金貨をかっさらわれて頭に血がのぼったかな。
「勝負はするわ、でもその前に。」
積まれている金貨を手にします。
「皆さん、まだ借りませんか?」
「まだ、貸してくれるのか!?」
「えぇ、無利子ですよ。借りても、勝てば返せるんですから。」
うおぉぉっ!!
「はいはーい、慌てないで。お金はちゃんとあるんですから。」
証文を作りながら金貨を渡すと、たちどころに金貨が賭けられていきます。
「おい……。」
さすがに、もう貸さない、と思っていたのでしょう。
こんな貧民街の男達が、金貨を借りて返せるはずがない。
いくら強引に取り立てても、無い金貨を取り立てられない。
彼らの稼ぎの低さは、ジャネスが一番よく知ってるでしょう。
「お待たせ、私は偶数に金貨1000枚。」
箱の代わりにカリスト君が作った札を置きます。
「もちろん、これは箱を乗せる代わりだから、負けたら金貨を渡すわ。そして、奇数にこの証文を賭ける。」
私は奇数のマスに証文を置きました。
貧民街の男達の証文を。
「なんだ、それは!?」
「なんだって、証文よ。わからないの?金貨1500枚ここの客に貸した証文。」
えぇ、まごうことなく金貨を借りた証文です。
「さっき今晩は、私が貸し手の証文を現金扱いしてくれるって言ったじゃない。ねぇ、ウーゴさん。」
「そうだな、確かにその取り決め聞いたぜ。」
「……そ、そんな。」
「てめえが言い出したことだ。貴様も一家の親分なら、吐いたツバ飲めると思うな。」
「くっ。」
ふふん、自分の証文だけと思ってたんでしょう。
甘いわよ。
そのために、金貨を貸してたんだから。
証文を作るためにね。
さぁ、どうする?
出目を奇数にして、真っ当な金貨1000枚をとるか。
証文の額面を重視して、出目を偶数にするか。
ディーラーも判断に迷うのでしょう。ジャネスに訴えるような視線を向けてます。
奇数にするか偶数にするか。
ジャネスも悩み苦しむか。
と思いましたが、ニヤッと笑うとディーラーに目配せします。
それでディーラーも、サイコロをカップに入れました。
目配せ以外にも何らかの方法で意思疎通ができているんでしょう。
それはそれとして、出目はおそらく偶数。
私は、マスクの右側を左手で触れます。
それが皆に偶数に賭けろという合図。
皆、偶数に銀貨や銅貨を賭けます。
それだけでなく、2、4、6にも。
ある程度は分散させないと。
ジャネスが気にしなくとも、カリスト君やディーラーが気にして、ジャネスに注意喚起するかもしれないから。
サイコロは振られ。
「1!5!6!12の偶数です!」
奇数二つ混ぜたか。
この辺はディーラーの裁量かな。
ジャネスには、金貨しか見えてないだろうし。
ジャネスの得意気な顔と、カリスト君とディーラーの苦しい顔。
同じ陣営なのに対称的だなぁ。
「嬢ちゃん、配当だが、これだ。」
ジャネスが、金貨1000枚分の証文を叩きつけます。
やっぱりそう来たか。
「証文、現金扱いすればいいんだろう。これでいいな。」
取り上げた証文で払う。
そうするんだろうって予測を一歩も外さない。
その程度の対策、してないと思う?
「いや、ジャネスそれはお前が預かってくれ。」
「はぁ、何をおっしゃるんで、ウーゴ親分?」
「お前への仁義を通すため、取り立ての代行を依頼する。報酬は弾むぜ。取り立てた金の内、8割はお前のものだ。」
「な、なんだと!そんなこと……。」
「嫌か?嫌ならしょうがねえ。うちの連中に直接取り立てさせるが。」
「そ、そんな。あんたの子分が俺のシマに入るってのか。」
ウーゴさんの子分が、ジャネスの縄張りである貧民街に入る。
私のような素人には理解できませんが、これってヤクザの世界じゃ大問題なのだそう。
一家の構成員が余所の縄張りに入るのは、例えるなら他国に侵略するのと同じ、というのがウーゴさんの説明でした。
もちろん、入っただけで即座に抗争、というわけではありません。
ちゃんとヤクザなりの礼儀を守って挨拶すれば、問題無いそうです。
「仕方あるまい。こっちはお前のシマに入らないよう代行を依頼した。報酬だって取り立てた額の8割っていう破格の額を提示した。にも関わらず断わられた以上やむを得ん。」
こんなふうに。
こちらは下手に出たが、受け入れてもらえなかったので、やむなく縄張りに入るのだ、ということらしいです。
「こう段階を踏まんとな、他所の縄張りでも同じことやると見なされ、他の一家が結束して、うちを潰しにかかる可能性があるんでな。」
とウーゴさんは、事前に説明してくれました。
王都のように多くの一家が入り乱れる土地では、他所を下手に刺激しない、というのは大切なことなのだそうで。
私のような商人にはどうでもいいことですが。
「親分、ウーゴ親分の子分が縄張りに入って借金の取り立てすることに何の問題があるんです?」
おずおずとカリスト君が聞きます。
頬をはたく音。
返答は、平手打ちでした。
「バカ野郎、もしウーゴ親分のもんが取立てして、俺の借金を完済してないにも関わらず、ウーゴ親分に払うようなことがあってみろ。俺がウーゴ親分より低く見られるってことだぞ。メンツが潰れちまうわ。」
そういうこと。
縄張りの住民に恐れられていない親分、とバカにされるのだそう。
それを防ぐために、ウーゴさんの子分を入れる訳にはいかない。
この貧民街に、ジャネスに借金してない男はいないのです。
誰か一人でもウーゴさんに支払えばそれまでです。
数多くいれば、それだけ統制から逸脱する人が出る可能性が高い以上、安全なのは、ウーゴさんの子分を入れないこと。
なめられないようにするのも大変です。
ヤストルフ帝国で出会ったギルベルト伯爵も、同じようなこと考えてました。
隣国の混乱に何もしないでいると、存在感をなくして侮られるからと兵を動かす。
余計な経費と見るか、必要経費と見るかは、人ぞれぞれでしょう。
そんなことを考える私の前で、カリスト君が熱弁をふるいます。
「し、しかし、金貨なんか簡単に払える訳がない。」
また、頬をはたく音。
「バカが、銅貨一枚でも終わりでいいんだ!それだけで、俺のメンツは潰れる。そんなこともわからんのか!」
三発目。
ジャネス、苛立ちをカリスト君にあたってるな。
「てめえ、頭が切れるんだ。それくれえすぐに理解しろ!」
そんなこと言われたって、ヤクザの考え方なんて、曲がりなりにも子分になって一年もたたないのに理解し、身に付くはずもない。
普通の商会とかなら、今まで常識の延長でやれるけどね。
「金貨100枚の証文、確かに受け取ったわ。」
受け取った証文を空になっている箱に入れます。
「勝負再開といこうか。」
せっかくの金貨をかっさらわれて頭に血がのぼったかな。
「勝負はするわ、でもその前に。」
積まれている金貨を手にします。
「皆さん、まだ借りませんか?」
「まだ、貸してくれるのか!?」
「えぇ、無利子ですよ。借りても、勝てば返せるんですから。」
うおぉぉっ!!
「はいはーい、慌てないで。お金はちゃんとあるんですから。」
証文を作りながら金貨を渡すと、たちどころに金貨が賭けられていきます。
「おい……。」
さすがに、もう貸さない、と思っていたのでしょう。
こんな貧民街の男達が、金貨を借りて返せるはずがない。
いくら強引に取り立てても、無い金貨を取り立てられない。
彼らの稼ぎの低さは、ジャネスが一番よく知ってるでしょう。
「お待たせ、私は偶数に金貨1000枚。」
箱の代わりにカリスト君が作った札を置きます。
「もちろん、これは箱を乗せる代わりだから、負けたら金貨を渡すわ。そして、奇数にこの証文を賭ける。」
私は奇数のマスに証文を置きました。
貧民街の男達の証文を。
「なんだ、それは!?」
「なんだって、証文よ。わからないの?金貨1500枚ここの客に貸した証文。」
えぇ、まごうことなく金貨を借りた証文です。
「さっき今晩は、私が貸し手の証文を現金扱いしてくれるって言ったじゃない。ねぇ、ウーゴさん。」
「そうだな、確かにその取り決め聞いたぜ。」
「……そ、そんな。」
「てめえが言い出したことだ。貴様も一家の親分なら、吐いたツバ飲めると思うな。」
「くっ。」
ふふん、自分の証文だけと思ってたんでしょう。
甘いわよ。
そのために、金貨を貸してたんだから。
証文を作るためにね。
さぁ、どうする?
出目を奇数にして、真っ当な金貨1000枚をとるか。
証文の額面を重視して、出目を偶数にするか。
ディーラーも判断に迷うのでしょう。ジャネスに訴えるような視線を向けてます。
奇数にするか偶数にするか。
ジャネスも悩み苦しむか。
と思いましたが、ニヤッと笑うとディーラーに目配せします。
それでディーラーも、サイコロをカップに入れました。
目配せ以外にも何らかの方法で意思疎通ができているんでしょう。
それはそれとして、出目はおそらく偶数。
私は、マスクの右側を左手で触れます。
それが皆に偶数に賭けろという合図。
皆、偶数に銀貨や銅貨を賭けます。
それだけでなく、2、4、6にも。
ある程度は分散させないと。
ジャネスが気にしなくとも、カリスト君やディーラーが気にして、ジャネスに注意喚起するかもしれないから。
サイコロは振られ。
「1!5!6!12の偶数です!」
奇数二つ混ぜたか。
この辺はディーラーの裁量かな。
ジャネスには、金貨しか見えてないだろうし。
ジャネスの得意気な顔と、カリスト君とディーラーの苦しい顔。
同じ陣営なのに対称的だなぁ。
「嬢ちゃん、配当だが、これだ。」
ジャネスが、金貨1000枚分の証文を叩きつけます。
やっぱりそう来たか。
「証文、現金扱いすればいいんだろう。これでいいな。」
取り上げた証文で払う。
そうするんだろうって予測を一歩も外さない。
その程度の対策、してないと思う?
「いや、ジャネスそれはお前が預かってくれ。」
「はぁ、何をおっしゃるんで、ウーゴ親分?」
「お前への仁義を通すため、取り立ての代行を依頼する。報酬は弾むぜ。取り立てた金の内、8割はお前のものだ。」
「な、なんだと!そんなこと……。」
「嫌か?嫌ならしょうがねえ。うちの連中に直接取り立てさせるが。」
「そ、そんな。あんたの子分が俺のシマに入るってのか。」
ウーゴさんの子分が、ジャネスの縄張りである貧民街に入る。
私のような素人には理解できませんが、これってヤクザの世界じゃ大問題なのだそう。
一家の構成員が余所の縄張りに入るのは、例えるなら他国に侵略するのと同じ、というのがウーゴさんの説明でした。
もちろん、入っただけで即座に抗争、というわけではありません。
ちゃんとヤクザなりの礼儀を守って挨拶すれば、問題無いそうです。
「仕方あるまい。こっちはお前のシマに入らないよう代行を依頼した。報酬だって取り立てた額の8割っていう破格の額を提示した。にも関わらず断わられた以上やむを得ん。」
こんなふうに。
こちらは下手に出たが、受け入れてもらえなかったので、やむなく縄張りに入るのだ、ということらしいです。
「こう段階を踏まんとな、他所の縄張りでも同じことやると見なされ、他の一家が結束して、うちを潰しにかかる可能性があるんでな。」
とウーゴさんは、事前に説明してくれました。
王都のように多くの一家が入り乱れる土地では、他所を下手に刺激しない、というのは大切なことなのだそうで。
私のような商人にはどうでもいいことですが。
「親分、ウーゴ親分の子分が縄張りに入って借金の取り立てすることに何の問題があるんです?」
おずおずとカリスト君が聞きます。
頬をはたく音。
返答は、平手打ちでした。
「バカ野郎、もしウーゴ親分のもんが取立てして、俺の借金を完済してないにも関わらず、ウーゴ親分に払うようなことがあってみろ。俺がウーゴ親分より低く見られるってことだぞ。メンツが潰れちまうわ。」
そういうこと。
縄張りの住民に恐れられていない親分、とバカにされるのだそう。
それを防ぐために、ウーゴさんの子分を入れる訳にはいかない。
この貧民街に、ジャネスに借金してない男はいないのです。
誰か一人でもウーゴさんに支払えばそれまでです。
数多くいれば、それだけ統制から逸脱する人が出る可能性が高い以上、安全なのは、ウーゴさんの子分を入れないこと。
なめられないようにするのも大変です。
ヤストルフ帝国で出会ったギルベルト伯爵も、同じようなこと考えてました。
隣国の混乱に何もしないでいると、存在感をなくして侮られるからと兵を動かす。
余計な経費と見るか、必要経費と見るかは、人ぞれぞれでしょう。
そんなことを考える私の前で、カリスト君が熱弁をふるいます。
「し、しかし、金貨なんか簡単に払える訳がない。」
また、頬をはたく音。
「バカが、銅貨一枚でも終わりでいいんだ!それだけで、俺のメンツは潰れる。そんなこともわからんのか!」
三発目。
ジャネス、苛立ちをカリスト君にあたってるな。
「てめえ、頭が切れるんだ。それくれえすぐに理解しろ!」
そんなこと言われたって、ヤクザの考え方なんて、曲がりなりにも子分になって一年もたたないのに理解し、身に付くはずもない。
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