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グラシアナさんが、私に雇われる決断をしてから、事業は進展を見せ始めました。
イルダ様に国王の愛妾の座を射止めさせた化粧品の量産。
化粧品の生産に必要なレシピは、アズナールの父親である、カミロ導師の協力もあり完成しています。
化粧品を量産するための工房も、ヒメネス伯爵家の屋敷の敷地内に設けることができました。
必要なのは、レシピに従い素材を加工する職人。
そんな人は、どこを探してもいません。
何しろ、従来なかった化粧品ですから。
当然、一から職人を養成、というか学んでもらうしかありません。
指導できるとすれば、化粧品のレシピを完成させて下さったカミロ導師しかいませんが、宮廷魔術師としての仕事がありますので、そうそう頼るわけにはいきません。
幸い、グラシアナさんが、集めて下さった女性は、字は読めずとも頭の切れる方ばかり。
カミロ導師が作成した化粧品のレシピを、絵で表記するなどして字が読めずともわかるように作り直していきました。
例えば、配合する雲母の粉末の量を、スプーンの数や大きさで表記するなど。
それに対応する形で、配合作業に使うスプーンも大小揃えていきます。
「最初は、頭が切れるのを優先して集めておいたから。」
おかげで工房の方は、私が口を出さずにすみます。グラシアナさんに感謝するしかありません。
ただ、彼女達の勤務に対応するために、苦労がなかったわけではありません。
例えば、子供。
親や他人に預けられるわけにはいきません。
人に預けてその間何をしているんだ?と探られ、工房のことを知られたら困りますから。
そこで子供を連れて来てもらって、世話をしながら働いてもらうことにしました。
作業中におむつ替えなどで作業を中断せねばならず、効率が悪いですがやむを得ません。
子供を放り出したくありませんし、そんなことができる方を雇いたくはありません。
もう一つが勤務時間。
ご主人が博打などで家を空けている間だけしか働けないのです。
幸い、博打ですってんてんになっても、見ているだけでも楽しいのか、賭場が閉まるまでは帰ってこないので助かってます。
昼、たまに日雇いで働いている時も動けますが、メンバー全員のご主人が必ず雇われるわけではありません。
そこで彼らが確実に雇われるよう工作してみようかと思い、父が使っている口入れ屋に相談してみることにしました。
「貧民街の特定の男を雇いたい?」
お父様が臨時に人手を必要とする時、依頼している口入れ屋、ウーゴ・タラバンテさんは、禿げあがった頭に手をやりました。
剃っているのでなく、年齢により髪が抜けたのでしょう。60歳を越えているとお父様から聞いています。
側頭部にわずかに残っていますが、そこもかなり短くしています。
「できませんか?」
「駄目だな。お嬢ちゃんが知らないのも無理はないが、口入れ屋にも仁義ってもんがある。」
「どういうことでしょう?」
業界の仕来りみたいなものでしょうか?
「口入れ屋には縄張りがある。どこから人を集めるか、というな。」
「つまり、ウーゴさんは貧民街に募集をかけられないと?」
「かけられん訳ではないが、あそこを仕切るのはイニゴ・ジャネスだ。ジャネス経由でしか募集はできん。」
「お金が余計にかかるのですか?」
「それもあるがね。それ以上に人を集めるのは簡単なことじゃない、という現実じゃよ。」
「そうなんでしょうか?」
あの貧民街の現実を見れば簡単そうですが。
定収が無く、日雇いで稼ぐしかない人がいるというのに。
「お嬢ちゃん、あの貧民街の連中をまっとうな労働力とみなしておらんか。」
「違うのですか?」
「あやつら、隙を見ればサボる。それくらいなら可愛げがあるが、現場の備品や商品を持ち去ることもある。」
あ……。
ウーゴさんの指摘することは窃盗ですが、それくらい確かにやりかねません。
私相手に強盗まがいのことをやろうとしたのですから。
「悪いがね、お嬢ちゃんの親父さんが、ジャネスでなくワシに依頼するのはそういう理由だよ。」
商品などの盗みを避けるため、と。
「ワシが集めるのは王都郊外の農村からだ。彼らの本業は百姓で、土地に縛り付けられておる。それだけに悪さができん。」
そうですね、犯罪なんてやらかせば、後ろ指さされる。
「それだけに質がいい労働者として評価されておる。他の口入れ屋にしても、自分の募集に応じて欲しいくらいの連中なんじゃよ。」
「ですけど……。」
グラシアナさんやフロラさんのような方もいる。
「お嬢ちゃん、親父さんがちょいと心配しとったぞ。娘が貧民街に出入りしてなにやらしておると。」
「最近始めた商売に絡んでのことです。あれだけ大儲けしたことに驚いたくせに、お父様ったら。」
そう、フロラさんやグラシアナさん達なくして化粧品事業は立ちゆきません。
金貨百枚単位の取引にお父様も驚いたくせに。
「お嬢ちゃん、あんた、あの街のいいところだけを巧みに吸い取ってらっしゃるようだ。それはいいが、あの街は所詮食い詰め者どもの巣窟。油断してはならんよ。」
「肝に命じております。」
バジリオ君のお父さんにやられたことを忘れたわけではありません。
でも、カリスト君やバジリオ君のお母さんのように、我が子のためならわが身を顧みないような人もいるんです。
「どうしても、貧民街の人を雇えませんか。」
「雇えんことはない。じゃが、今それだけの仕事がない。」
「仕事があればいいのですか?」
「戦争のようなことがあれば、人手はいくらでもいる。貧民街の連中でも、荷物運びくらいはできるからな。監視の目も護衛の兵士が監視に回れる。」
補給物資を護衛する兵士が、そのまま物資の監視人になるということですね。
「戦争とかないんでしょうか?」
それなら、補給部隊に臨時に雇われて、男達が長期間貧民街を留守にするかもしれません。
「さぁてな。ドラード公が何やらしておるようじゃが。」
「ドラード公が?」
私の言葉にウーゴさんは、しまった、という顔になります。
何やら情報がお有りの様です。
口に手を当てる仕草からして、追及しても無駄でしょうね。
ドラード公といえば、この国最大の貴族、五公爵の一人。マジックアイテムの収集家としても知られています。
ドラード公ほどの貴族となれば、その財力で独自に戦争も起こせます。
確か、所領と境を接するカタラン王国と、過去数度、紛争があったはず。
何かあるのならありがたいのですが。
戦争を望むのはどうかと思いますが、私個人で止められないのも事実です。
ならば、それを利用させてもらうのも有りでしょう。
イルダ様に国王の愛妾の座を射止めさせた化粧品の量産。
化粧品の生産に必要なレシピは、アズナールの父親である、カミロ導師の協力もあり完成しています。
化粧品を量産するための工房も、ヒメネス伯爵家の屋敷の敷地内に設けることができました。
必要なのは、レシピに従い素材を加工する職人。
そんな人は、どこを探してもいません。
何しろ、従来なかった化粧品ですから。
当然、一から職人を養成、というか学んでもらうしかありません。
指導できるとすれば、化粧品のレシピを完成させて下さったカミロ導師しかいませんが、宮廷魔術師としての仕事がありますので、そうそう頼るわけにはいきません。
幸い、グラシアナさんが、集めて下さった女性は、字は読めずとも頭の切れる方ばかり。
カミロ導師が作成した化粧品のレシピを、絵で表記するなどして字が読めずともわかるように作り直していきました。
例えば、配合する雲母の粉末の量を、スプーンの数や大きさで表記するなど。
それに対応する形で、配合作業に使うスプーンも大小揃えていきます。
「最初は、頭が切れるのを優先して集めておいたから。」
おかげで工房の方は、私が口を出さずにすみます。グラシアナさんに感謝するしかありません。
ただ、彼女達の勤務に対応するために、苦労がなかったわけではありません。
例えば、子供。
親や他人に預けられるわけにはいきません。
人に預けてその間何をしているんだ?と探られ、工房のことを知られたら困りますから。
そこで子供を連れて来てもらって、世話をしながら働いてもらうことにしました。
作業中におむつ替えなどで作業を中断せねばならず、効率が悪いですがやむを得ません。
子供を放り出したくありませんし、そんなことができる方を雇いたくはありません。
もう一つが勤務時間。
ご主人が博打などで家を空けている間だけしか働けないのです。
幸い、博打ですってんてんになっても、見ているだけでも楽しいのか、賭場が閉まるまでは帰ってこないので助かってます。
昼、たまに日雇いで働いている時も動けますが、メンバー全員のご主人が必ず雇われるわけではありません。
そこで彼らが確実に雇われるよう工作してみようかと思い、父が使っている口入れ屋に相談してみることにしました。
「貧民街の特定の男を雇いたい?」
お父様が臨時に人手を必要とする時、依頼している口入れ屋、ウーゴ・タラバンテさんは、禿げあがった頭に手をやりました。
剃っているのでなく、年齢により髪が抜けたのでしょう。60歳を越えているとお父様から聞いています。
側頭部にわずかに残っていますが、そこもかなり短くしています。
「できませんか?」
「駄目だな。お嬢ちゃんが知らないのも無理はないが、口入れ屋にも仁義ってもんがある。」
「どういうことでしょう?」
業界の仕来りみたいなものでしょうか?
「口入れ屋には縄張りがある。どこから人を集めるか、というな。」
「つまり、ウーゴさんは貧民街に募集をかけられないと?」
「かけられん訳ではないが、あそこを仕切るのはイニゴ・ジャネスだ。ジャネス経由でしか募集はできん。」
「お金が余計にかかるのですか?」
「それもあるがね。それ以上に人を集めるのは簡単なことじゃない、という現実じゃよ。」
「そうなんでしょうか?」
あの貧民街の現実を見れば簡単そうですが。
定収が無く、日雇いで稼ぐしかない人がいるというのに。
「お嬢ちゃん、あの貧民街の連中をまっとうな労働力とみなしておらんか。」
「違うのですか?」
「あやつら、隙を見ればサボる。それくらいなら可愛げがあるが、現場の備品や商品を持ち去ることもある。」
あ……。
ウーゴさんの指摘することは窃盗ですが、それくらい確かにやりかねません。
私相手に強盗まがいのことをやろうとしたのですから。
「悪いがね、お嬢ちゃんの親父さんが、ジャネスでなくワシに依頼するのはそういう理由だよ。」
商品などの盗みを避けるため、と。
「ワシが集めるのは王都郊外の農村からだ。彼らの本業は百姓で、土地に縛り付けられておる。それだけに悪さができん。」
そうですね、犯罪なんてやらかせば、後ろ指さされる。
「それだけに質がいい労働者として評価されておる。他の口入れ屋にしても、自分の募集に応じて欲しいくらいの連中なんじゃよ。」
「ですけど……。」
グラシアナさんやフロラさんのような方もいる。
「お嬢ちゃん、親父さんがちょいと心配しとったぞ。娘が貧民街に出入りしてなにやらしておると。」
「最近始めた商売に絡んでのことです。あれだけ大儲けしたことに驚いたくせに、お父様ったら。」
そう、フロラさんやグラシアナさん達なくして化粧品事業は立ちゆきません。
金貨百枚単位の取引にお父様も驚いたくせに。
「お嬢ちゃん、あんた、あの街のいいところだけを巧みに吸い取ってらっしゃるようだ。それはいいが、あの街は所詮食い詰め者どもの巣窟。油断してはならんよ。」
「肝に命じております。」
バジリオ君のお父さんにやられたことを忘れたわけではありません。
でも、カリスト君やバジリオ君のお母さんのように、我が子のためならわが身を顧みないような人もいるんです。
「どうしても、貧民街の人を雇えませんか。」
「雇えんことはない。じゃが、今それだけの仕事がない。」
「仕事があればいいのですか?」
「戦争のようなことがあれば、人手はいくらでもいる。貧民街の連中でも、荷物運びくらいはできるからな。監視の目も護衛の兵士が監視に回れる。」
補給物資を護衛する兵士が、そのまま物資の監視人になるということですね。
「戦争とかないんでしょうか?」
それなら、補給部隊に臨時に雇われて、男達が長期間貧民街を留守にするかもしれません。
「さぁてな。ドラード公が何やらしておるようじゃが。」
「ドラード公が?」
私の言葉にウーゴさんは、しまった、という顔になります。
何やら情報がお有りの様です。
口に手を当てる仕草からして、追及しても無駄でしょうね。
ドラード公といえば、この国最大の貴族、五公爵の一人。マジックアイテムの収集家としても知られています。
ドラード公ほどの貴族となれば、その財力で独自に戦争も起こせます。
確か、所領と境を接するカタラン王国と、過去数度、紛争があったはず。
何かあるのならありがたいのですが。
戦争を望むのはどうかと思いますが、私個人で止められないのも事実です。
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