婚約破棄は結構ですけど

「ロザリンド・メイア、お前との婚約を破棄する!」

私、ロザリンド・メイアは、クルス王太子に婚約破棄を宣告されました。

「商人の娘など、元々余の妃に相応しくないのだ!」

あーそうですね。

私だって王太子と婚約なんてしたくありませんわ。
本当は、お父様のように商売がしたいのです。
ですから婚約破棄は望むところですが、何故に婚約破棄できるのでしょう。
王太子から婚約破棄すれば、銀貨3万枚の支払いが発生します。
そんなお金、無いはずなのに。
 
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