捻じ曲った欲望の果て

黄色子爵

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ハンナ 30代前半 暗殺者

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 「良かったわ。本当に…」
ハンナはサラの極秘シグナルを端末で確認し、思わず涙が流れた。サラの安否が確認できたからだ。ハンナは王都特別部隊に所属している暗殺を専門に行う軍人であった。極秘任務で第二都市ラコルドに潜入していた。サラとは王都コドレーからの顔馴染みで、サラは隣の部署の同僚であった。本来なら任務に私情を挟むのは御法度なのだが、コドレーを離れ、サラと過ごした時間が長く、どうしても私情が入ってきてしまう。班長とサラがハンナのバーで密会したあの夜を境に二人が行方不明になってから一週間が経過していた。サラは職業柄、急に音信不通になることは過去にあったが、事前にハンナにだけは連絡をしていた。今回はそれが無かったのだ。ハンナは独自の情報網で二人の捜索をしていた。すると、二人は『クライ』と名乗る猟奇殺人者を追っていた情報を入手した。奇しくも自身の今回の依頼のターゲットと同じであった。『クライ』がどれだけ危険な人物かはよく理解していた。猟奇的な殺人を犯し、なんとも悍ましい存在の『クライ』、それ関連で関わった者はことごとく変死を遂げていた。それだけにサラの安否が気になっていた。サラやハンナ等、特殊な任務につく者達は体内に発信機を埋め込まれている。そのシグナルは本人の特殊な暗号を介してしか発信されなかった。そのシグナルを確認したことで、この一週間の心配事がようやく晴れたのだ。そのシグナルを詳細に確認すると、サラはとあるホテルに隠れているようである。ハンナはそのホテルの住所を記録すると、足早に自室を後にした。陽も傾いた昼下がり、ハンナは目的地へ向かう。その場所は都市部から離れた郊外のホテルである。着く頃には夕方になっているだろう。今日がバーの定休日だったのはサラの計らいだと察しがついた。例のホテルに着くと、郊外にしてはなかなか立派なホテルであった。
『いい隠れ家を見つけてるわね。』
ハンナは心の余裕からか、内心微笑みながらホテルのロビーに入り、サラの部屋の前まで来た。
(コン、コンコン、コン)
二人だけの秘密のノックであった。中からゆっくりとドアが開く、
「サラ!うわ、酷い顔ね。」
ハンナは友人を見るなり、ハグをしながら再会を喜んだ。
「すまね。ハンナ。ちょっとばかり面倒なことに巻き込まれてな。此処じゃ何だから、少し歩くか。いや、もう大丈夫だ。」
と、心配そうな顔のハンナを宥めながら、サラとハンナはロビーに降りると、ホテルを出た。
「近くに森林公園がある。ほんの数分さ。夕方頃は人も居なくなるから、うってつけだ。」
と、二人はホテルの裏にある森林公園まで歩いた。
サラは
「もう知っているとは思うが、『クライ』について調査していたんだ。それで、本人を探し出すまでは行ったんだが…ダンナが殺されて…な…」
ハンナは、ハッと手を口に当てながら、
「それで…隠れていたのね。それにしても疲れていたの?酷い顔よ。」
サラは、
「あぁ、ダンナが殺されてから、身の危険を感じてな。なんせ、ダンナからもらったあの資料、『クライ』の悍ましい行為と言ったら…恥ずかしいが、恐怖しか無かったよ。」
ハンナは
「サラがそこまで恐怖を感じるなんて、その酷い顔にも納得がいくわ。」
二人はそんな話をしながら森林公園のベンチに座った。よく管理された公園で、しっかりと舗装された歩道を程よい間隔に設置された電灯が照らしていた。
「班長は本当に亡くなったの?」
ハンナはサラに聞く。
「ああ、間違いない。この目で見たん…」
サラはそういう言いかけると、ハンナは左側に座っているサラの心臓部を目掛けて、ナイフを刺した。サラはハンナのナイフを持った右手首を掴み、ガードしていた。ハンナは左手でサラの右手をしっかりと掴むと、密着した間合いの中で、右手のナイフの刃を飛ばす。一回きりの不意打ちである。サラはナイフの刃が飛ぶ刹那、ハンナの手首を外側にずらし、ナイフの飛ぶの軌道を変えた。サラの超反応に驚いたハンナであったが、サラの右手を離すと、左手で懐からピストルを取り出した。間髪入れず、サラの腹部に向かって引き金を引く。サラは右手でハンナのピストルの撃鉄の間に指を入れると、意識が停止していた左手でピストルの弾倉を抜き、スライドに触れ、装填された弾を抜くと、その場でピストルを半壊させた。その時点でハンナは後方へ跳ぶと、サラから距離をとった。ハンナは、
「で、あなたは誰?」
と、今までの動作でも変わらなかったハンナの穏やかな顔が急に変わった。周りの空気が重くなる。ハンナはベンチの前にいるサラに向かって殺気を放ちながら問いただした。
サラと思われていた者は、
「あらら?わかっちゃいましたか?」
と、先程までのサラの声から、急に男性の声へと変わった。サラと思われた者は腕を挙げてガードをしていた。ハンナがサラから離れる際に打撃を数発叩き込んだのだ。
「喋り過ぎたな。いくら高度に作り込んでも、身近な人間ならわかるぞ。」
と、ハンナは言い返す。サラと思われた者は、サラの顔を剥がすと、泣き顔の仮面が現れた。そして、
「貴女レベルにしかわかりませんけどね。私です。『クライ』です。」
ハンナは、
「チッ…サラは?」
泣き顔の仮面の男は、
「この顔の皮膚は本人から剥がしたんです。」
と言うと、ハンナの周りの空気がより一層重くなり、異変を感じた野鳥が一斉に羽ばたき出す。ハンナは一瞬にして距離を詰めると、左拳、右ミドルのコンビネーションを放つ、それを腕で丁寧に軌道を反らしながらガードするクライは、右拳を連続で放つ、ハンナはそれを左腕で反らしながら、連動した動きで右の正拳を放つ。ハンナの右手首を掴み゙、拳を止めたクライは、片腕だけでハンナを背面に投げつける。ハンナはそれを見切り、受け身を取りながらクライと距離を取る。仮面の男は、
「うん。やはり貴女、星級(スタークラス)ですね。星1つぐらいでしょうか。」
ハンナは
「テメー、本当に何者だ?」
と言うと、再び距離を詰めながら、クライを攻めたてる。クライに左正拳突きから、そのまま左肘鉄クライはこれを軌道のずらしとスウェーでガードする。ハンナは止まらず、右手でクライのボディを打とうとする、クライは左手でハンナの右手の軌道をずらしてハンナの右手首を抑え込む。ハンナの右手には鋭い鋲がついたナックルダスターが握られていたからだ。ハンナは決めにいった攻撃をことごとく防がれたが、冷静になりながら、クライが前に出していた右足を踏むと、左手に仕込んでいた毒針をクライに刺しにいった。クライはその針を見切ると、右手で払い落としながらハンナの左右の手を抑え、腕を極めた。そして、極まっている腕を軸にしてハンナの身体を少し浮かせると、クライはハンナの足を払うと身体を地面に倒すと、ハンナと一緒に地面を転がった。
(バギッゴギッグギッ)
回転が止まると、ハンナは身体の両手両足の関節が破壊されていた。
「ぐあぁぁ!」
関節を破壊された痛みがハンナを襲う。クライはゆっくりと立ち上がると、
「殺気の使い方が雑ですね。それと、暗殺は2回挑戦してダメなら引きましょうね。貴女の敗因はそこです。まー、鋼の使い方は素晴らしかったですよ。」
ハンナは身体に走る激痛を耐えながら、師匠の言葉を思い出していた。
『お前は殺気がまだ雑である。』
ハンナの師匠は『伝説的な英雄』と呼ばれた化け物であった。ハンナは
「師匠…」
と呟くと、奥歯に仕込んである毒薬のカプセルを潰そうとした。
「おっと!貴女にはもうちょっとお付き合い頂きますよ。」
と、クライは素早く両手でハンナの顎関節を外すと、ハンナの口内の毒薬を取り除いた。ハンナは逆さまに映る泣き顔の仮面をただ黙って見るしかなかった。カプセルを手にしたクライは、
「変わりませんね。」
と言うと、再び立ち上がる。ハンナは身動きが取れないだけでなく、自害も出来ないまま、森林公園の広場で仰向けになって横たわっていた。もう打つ手が無いとみるや、ハンナは覚悟を決めた。全身を襲っていた痛みにも徐々に慣れ、夜空に浮かぶ星座を見る心の余裕もあった。クライはハンナに
「星を掛けた戦い、久々でしたよ。楽しかったです。」
と言うと、ハンナの頭髪を引っ張り頭部を少し浮かした。そして、掌でハンナの額を叩いた。その瞬間、ハンナは白目を剥き、気絶した。
 
 ハンナはベッドの上で目が覚めた。自分の手足を見ると、関節が破壊されているにも関わらず、両手両足は鎖で固定されていた。痛みはもう無かった。右腕を見ると、注射痕があった。痛みを無くす薬物を投与されたのは容易に想像がついた。顎の関節もしっかりと元に戻っていた。ハンナは舌で口内を確認すると、驚愕した。前歯から奥歯に至るまで、歯という歯が全部無くなっていたからだ。ハンナはあたりを見渡した。そこは薄暗く、扉が1つしか無かった。すると、その扉が開く。そこには泣き顔の仮面を被った男が立っていた。クライは部屋に入ると、手に鎖を持っていた。クライの後ろから全裸にボンテージの衣装に身を包んだ女性がおぼつかない足取りで部屋に入ってきた。それもそのはず、女性の顔には口元だけが黒色の全頭マスクを被せられていたからだ。よく見ると、両手は後方で縛られており、首輪がされている。その鎖の先をクライが握っていた。その女性はクライに引かれ、部屋の壁に打ち付けられた拘束具に手足を固定された。ハンナは横たわっているベッドから首を傾けてその様子を伺っていた。クライは、
「ハンナさん、お目覚めですか?今からちょっとしたショーを始めますよ。」
と言うと、懐から何やら特殊なスイッチを取り出すと、スイッチを入れた。すると、磔になっている女性は、
「お願い!もうやめて!」
と、正面を向いて言葉を発する。クライは懐から縄鞭を取り出すと、磔の女性に対して鞭を打ち込む。
(ベシッベシッ)
と、乾いた音が部屋に響き渡る。
「ヒィィィ!」
磔の女性は、縄鞭を打ち付けられた痛みから悲鳴を上げる。クライは、
「ほーら。もっと叫ぶんだ。」
と、更に縄鞭を磔の女性に打ち付ける。
「ギャァァァ!イタイィィ!もうやめてぇぇ!」
磔の女性は必死に仮面の男に懇願する。クライは、
「貴女の名前と所属部署は?」
磔の女性は、
「サラ・リキュール…ラコル…ヒィィィ!」
磔の女性は、名前と所属を話す途中で、クライに鞭打たれた。クライは、
「こらこら、私が聞いているのは本当の貴女のことですよ。」
と、磔の女性に言うと、磔の女性は少し戸惑いながらも、
「サ…サラニエル・ドルチール、所属は王都広域治安維持局…」
それを聞いたハンナは、
「サラ!サラァァァ!」
と、叫びだす。しかし、壁に磔になっているサラはハンナの声に反応しなかった。クライは、
「無駄ですよ。サラさんの聴覚は私が少し弄りましてね。このスイッチが入っている時は私の声しか届きません。」
と、クライは手に持ったスイッチをハンナに向けて見せた。
「クソッ!クソッ!このゲスヤロー!」
ハンナは身動きが取れない為、クライに悪態を付くしか無かった。クライは、
「サラさん。よくできましたね。ご褒美をあげましょう。」
とサラに言うと、
「やめてくれ!頼む!もうアレはやめてくれ!もう耐えられない!」
と、サラは激しく拒否する。しかし、クライはサラに近づきながら、懐から黄金に輝く薬が入った注射器を取り出すと、サラの首筋に注射した。サラは
「イヤァァァ!やめてぇぇぇぇ!」
と、悲鳴を上げる。ハンナも
「やめろぉぉ!テメー!サラから離れろ!」
と、怒声を上げた。クライは、黄金に輝く薬を全てサラの体内に注射すると、ハンナに向かって
「よく見ておいてください。貴女の友人が壊れる姿を…」
と、声を掛けた。投薬をされたサラの身体は、音を立てながら小刻みに痙攣し始めた。呼吸も大きく乱れ始めた。クライは、そんなサラの様子を確認すると、指でサラの腹部に優しく触れた。
「ヒィィィ!ダメ!ダメェェ!」
と、サラは悲鳴を上げると、
(ビチャビチャビチャビチャ)
と、失禁してしまう。クライは、
「ほーら、もっとしてあげるよ。」
と言いながら、サラの身体を指で優しくなぞると、サラは激しく身体をバタつかせながら、
「イクッ!イクッ!あぁぁぁ!」
と、声を荒げ絶頂した。ハンナは変わり果てた友人を目の当たりにし、
「やめろ!サラに触るな!もうやめろ!」
と、クライに向けて必死に声を荒げる。しかし、それはクライを助長してしまう。クライは先程の縄鞭を短く折りたたむと、サラの身体に打ち付けた。サラはその瞬間に、
「ギャァァァ!」
と、言いながら身体が反り返った。小刻みに震えているところを見ると、絶頂してしまったようである。クライは更に鞭を入れ続けた。サラは鞭で打たれる度に絶頂を繰り返した。ハンナは、
「やめてくれ!もうやめろぉぉ!」
と、友人のサラがいいように弄ばれながら拷問を受ける様子を、ただただ見るしか無かった。すると、サラは
「ご主人様、いつもの…いつものヤツを…お願いします!」
と、クライに懇願した。クライは、
「先程、貴女は嫌がっていませんでしたか?」
と、サラに聞く。サラは、
「アレが欲しいんです。アレが欲しくて身体が疼いてしょうがないんです。」
と、クライに懇願した。クライが、
「しょうがない女性ですよ。しかし、自分からお願い出来たのは評価します。いつもより激しく壊してあげましょう。」
と言った。サラは余程嬉しかったのか、
「お願いします!おぉ願いします!早く!早く下さいぃぃ!」
と、歯を震わせながら言った。クライはその場でしゃがみ込むと、右手をサラの陰門にゆっくりと挿入していく。サラは、
「キモチイイィィ!スゴイィィ!うっ…うっ…」
と、叫びながら絶頂する。そんな様子をただ見るしか無いハンナは、
「サラ…どんなことをされたら…ここまで…」
と、呟く。友人のあまりの変貌ぶりから、クライへの怒声も出なくなっていた。
「ギャァァァ!イクゥゥゥ!グハッ…うっ…」
と、サラはクライの右拳が自身の陰門にすっぽりと隠れると、口が縦に大きく開いた。口からは涎が垂れている。顔が全頭マスクで隠れてはいるが、サラはあまりの快楽から気絶してしまっていた。クライは、追い打ちをかけるように右腕を動かし始める。すると、サラも意識を取り戻したように動き始める。
「コレェェ!コレがイイのぉぉ!イクゥゥゥ!」
と、サラは叫ぶとまたしても絶頂し、動かなくなる。クライは、
「本当に女性の身体は面白いですね。」
と、言いながら右腕のピストンを早めていく。サラは
「あぁぁ…うおぉぉぉぉ!…グハッ…ぐおぉぉぉ!グハッ…うっ…イイ…もっと…もっと…イイィィィィィィ!グハッ…」
と、絶頂と失神を繰り返した。すると、クライは
「サラさん!もっとですか?もっと激しくですか?」
と、サラに聞く。サラは
「もっとぉぉ!もっと下さいぃぃ!」
と、答えた。ハンナは快楽に狂った友人のその声を聞くと、涙が流れた。クライは右腕をサラの陰門の更に奥地へと突き刺していく。肘近くまですっぽりとかサラの陰門に隠れた。サラは顔を左右に激しく振りながら、悶えていた。そして、クライはハンナに向かって、
「ハンナさん、サラさんにお別れを!」
ハンナは、
「頼む!もうやめてくれ!たの…」
と言いかけた瞬間、
(グギュギュギュ)
と、音をたてながら、クライの右腕が上腕部の半分までサラの陰門に隠れた。サラは、
「ガッ…ガッ…」
と声が漏れ、頭部が垂れ下がった。サラはクライの右拳に突き破ってはいけない箇所を突き破られ、その場で絶命してしまった。
「イヤァァァァァァ!」
ハンナは泣き叫ぶが、サラが再び自力で動くことはなかった。しかし、ここでとんでもない光景をハンナは目撃する。クライは、事切れたサラの陰門から右腕をまだ抜いていなかった。いや、むしろサラの体内を弄っていた。そして、
「これがアレだから、えっと、あーコレか!よいしょ。あー色々と出てきちゃった。」
と、クライは右腕をサラの陰門から引き抜くと、サラの小腸や他の内臓がドロドロと陰門から排出されていく。ハンナはその悍ましい光景を目の当たりにし、身体中に絶望感が染み渡る。そして、クライはマントで自身の右腕を拭いながら、ハンナの方へ近付いて来る。クライは自身の右手に持った物をハンナの顔に近づける。ハンナはそれを見ると、泣きながら、ガタガタと震えだした。クライの右手にはサラの膵臓が握られていた。クライは、
「私、女体が好物でしてね。ハンナさんも食べますか?膵臓は美味しいですよ。」
とハンナに声を掛ける。ハンナは身体を震わせていた。クライは、
「食べませんか。では、失礼しますよ。」
と、後ろを向くと、仮面を外し右手に持ったサラの膵臓をパクリと口に入れる動きを取った。そして、仮面を再び被ると、ハンナの方へ向き直った。仮面越しではあるが、クライの口元は咀嚼の動きをしていた。サラの膵臓を食べてしまったのだ。ハンナは
「狂ってる!こんなの…こんなのって…」
と、絶望感漂う声で呟く。クライは、
「貴女の今までの行為を棚に上げて、よく言ったものですね。」
と、皮肉たっぷりにハンナに声を掛ける。ハンナはグッと口を噛み締めた。確かにハンナは今まで数多くの要人を暗殺してきた。目的は違えど、クライと同じ行為をしていた。もちろん、拷問の一つや二つは経験があった。クライは、
「さて、ハンナさん。これから貴女を犯します。」
ハンナは身体が硬直した。覚悟は決めていたが、こんなに直接的に言われると、やはり恐怖を感じてしまう。クライはベッドに上がると、横たわるハンナの陰門に自身の滾った陰茎を挿入していく。不思議とハンナの陰門は分泌液が溢れていた為、難なくクライの陰茎を咥えてしまう。ハンナはクライの陰茎が挿入されると、
「あぁぁ…ヤメロ!離れろ!うわぁぁぁ!」
と、拒否反応を示す。クライは、
「イイヨ。ハンナさん!もっと嫌がって下さい。その方がこちらも興奮しますからね。」
と言うと、自身の陰茎を更にハンナの陰門の奥に挿入していく。
「ダメ!ヤメロ…離れろ!」
ハンナは拒否反応を示すが、クライは容赦無く、ハンナの腟内を犯していく。ハンナは、クライの陰茎から感じてしまう快楽を懸命に耐えていた。クライは、ハンナの膣内の弱点を的確に把握し、そこを重点的に陰茎で責めた。まるで、長年連れ添ったような、ハンナの身体を熟知しているようなピストン運動であった。
「クッ…ヤメロ…クッ…離れろぉぉ!」
ハンナは今にも絶頂に達しそうであった。しかし、それを必死に耐えるのは、己自身のプライドからであろう。クライもそれをよく理解していたので、的確にハンナの弱点を責めるが、限界すれすれを探りながらピストンを続けた。ハンナは耐え続けるが、身体は徐々に耐えきれなくなっていく。クライは、
「そろそろ限界ですか?まだまだ頑張ってくださいね。」
と、いたずらっぽくハンナに声を掛ける。ハンナも
「クソッ!もうやめろ!頼む!やめてくれぇぇ!」
と、達しまいと歯を食いしばり耐える。クライは少しピストンの速度を上げ、ハンナを絶頂へと誘う。
「ダメッ!もうダメッ!クソッ!もう耐えられない!イッ…」
と、ハンナはクライの巧みな腰使いに、とうとう限界が訪れた。すると、クライは急に動きを止めた。ハンナは歯を強く噛み締めると、達するのを強制的に留めた。なんとか達するのを止められたが、ハンナの身体はもう限界を迎えていた。ハンナ自身の意思とは関係なく、絶頂を求めてしまっていた。身体の絶頂を求める感覚が、ハンナの脳細胞を襲う。ハンナの脳内はパニックに陥った。絶頂はしていない。それは確かなのであるが、絶頂を求める身体の欲求にハンナの精神はとうとう砕け散った。
「お願い…イカせて…最後まで…」
と、勝手に声が出てしまう。クレイは、
「あらあら。とうとう砕け散りましたか。」
と、ピストンを再開する。そして、クライはハンナに覆いかぶさると、ハンナの耳元で、
「貴女はよく耐えましたよ。サラさんなんてすぐに私の陰茎の奴隷になってしまったというのに…」
と囁く。ハンナは悔しさとようやく絶頂できるという相反する感情を整理出来ず、思考が止まってしまった。そして、
「あっ!もうダメ!イクッ!イクッ!うわあぁあぁぁぁ!」
と、今まで耐えた分だけ深く絶頂してしまう。クライは絶頂しているハンナへ尚もピストンを加えていく。ハンナは絶頂している状態で更に達してしまう。クライは目が虚ろになっているハンナの耳元で、
「もっと壊してあげますよ。我慢しないでください。」
と、更に追い打ちをかけていく。
「イィ…クゥ…あっ…あぁぁ…くっ…あぁ…イクッ…イッちゃう!クゥゥ!あぁぁ…壊れる…くぅぅぅ!うわあぁぁぁ!」
ハンナは何度も絶頂を繰り返した。そして、白目を剥いて失神してしまった。クライは、
「まったくだらしない雑魚女でしたね。」
と、呟くとピストンを再開した。陰茎の快楽から目を覚ましたハンナは、
「壊れる…壊れちゃう!もう…もうムリ!」
と、必死に声を振り絞り、クライに中断を懇願するが、クライが中断する理由にはならなかった。そして、クライはピストンの速度を上げていく。ハンナは、
「もうムリィィ!もうムリだからぁぁ!イクッ!イクッ!うわあぁぁぁ!グハッ…うぅ…うぅ…」
と、またしても白目を剝きながら深く絶頂してしまった。クライは頃合いと見るや、自身の陰茎をハンナの陰門から勢いよく引き抜く。ハンナは、
「ヒィィィ!」
と、陰茎を引き抜かれた衝撃で目を覚まし、陰門から分泌液が勢いよく吹き出た。クライは、懐から銀色の薬が装填された注射器を取り出すと、呼吸が荒くなっているハンナの首筋に注射する。そして、薬がハンナの身体に浸透するのをじっと待った。次第にハンナの身体に異変が生じてきた。鼻からは先程の注射器に入った薬と同じ色をした体液が垂れ流れてきた。クライはハンナの鼻を丁寧に拭き取ると、ハンナに質問を始めた。
「貴女の所属は?」
ハンナの視線は焦点が合っておらず、まるで機械のような表情で、
「王下特別任務実行部隊に所属し、公には王都広域治安維持局に配属している。」
と、まるでロボットのような声で喋った。クライは続けて、
「貴女の任務は何ですか?」
ハンナは先程と同じような声で、
「王家の統治に邪魔な存在を抹殺すること。今回は不特定人物である『クライ』の暗殺。」
クライは更に続けて質問する。
「五代目クファンルド王を暗殺したのは誰ですか?」
と、ハンナに聞いた瞬間、ハンナはハッと我に帰るとクライの方へ顔を向ける。
「それはい…い…」
と、ハンナの口はそれ以上は言葉が出なかった。そして、ハンナは
「うわぁぁぁ!」
と叫ぶと、頭部が風船のように膨れ上がる。クライは、それを黙って見守った。ハンナの妖艶で美しい顔はパンパンに膨れ上がり、見る影も無かった。ハンナはクライの方へ目線を送る。どうやら助けを求めているようであった。クライは、
「わかりました。もう十分です。バイバーイ。」
と、ハンナに向かって手を振る。ハンナの顔が絶望と哀しみの表情に変わると、その瞬間にハンナの顔が爆ぜた。ハンナの顔の肉片がクライの泣き顔の仮面に張り付く。それを拭うと、クライは
「王都か。変わらないな。そろそろ頃合いか。」
と呟くと、クライは仮面を外した。そして、ベッドに転がるハンナの身体にある乳房をむしり取りと、口へ運んだ。そして、
「おぉぉ。イイネ。イイネ。」
と、呟くとハンナの身体を貪り尽くした。
 後日、ラコルド捜査局に白骨化した頭蓋骨が2体送られてきた。鑑定の結果、2体はラコルド捜査局の班長ゴルシ・ベルブランケとラコルド新聞社所属のサラ・リキュールの物とわかった。ラコルド捜査局の上層部は王都広域捜査局の指示通り公開はせず、この件での地方捜査局単独での捜査を永久に禁止した。二人の頭蓋骨が送られたきたダンボールの送り主には『クライより ~愛と絶望を込めて~』と、記されていた。
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