44 / 59
第二章 王国国立学園入学。
Ep.12.0-② 誰かのために。-②
しおりを挟む
男が体勢を立て直すために一時的に引き下がる。
そうして少し間ができた所で、俺は後ろの方にいるルアに念話で即急に話し掛けた。
『ルア!
俺一人の攻撃だけだったら、コイツは崩せない!
強めの攻撃系の魔術を二個ぐらい一気に使ってコイツの動きを封じてくれ!
その隙に俺が“フレア”で一気に畳み掛ける!』
俺一人だったらコイツと互角にやり合うのは多分、いや絶対に無理だ。
だからと言って、他の警備兵の人達に助けをお願いしようにも、あいにくみなさんも他の連中の対処にフル稼働中でこっちのヘルプには来れそうにない。
だが、ルアだったら、俺が今まで見てきた限りでは(認めたくはないが、)最強クラスの魔術師だし、俺と念話での意思疎通による円滑な連携ができる筈だと思うのだ。
『レ、レイジ、正気なの!?
ただでさえ、火と光は貴方の適性魔素じゃないんだからそんなに乱用したらまずいよ!
特に“フレア”なんて今使ったら体力ごっそりと持ってかれちゃって、保たなくなるよ!?
それに、まだまだ他の連中もうじゃうじゃいるんだし、体力温存した方がいいんじゃ……!』
予想通り、ルアは反発した。
確かに、ルアの言うことは最もだと思う。
事実、朝の特訓とさっき出した”プロミネンス”のせいで俺は結構魔素を持って行かれている。
しかし、今、コイツの動きを封じておかないと確実にまずい。
さっきから警備兵の皆さんとコイツ以外の黒ローブの連中が戦っているのを、隙を見ながらチラチラ観察しているけど、コイツ以外の連中はコイツに比べれば、はっきり言って雑魚当然だ。
そう、コイツだけが本当に規格外なのだ。
『そんな事は、分かってる!
でもさ、おまえだって多分、分かってるんだろ?
コイツが規格外だって
だから、今俺がコイツを止めないと……!』
『あー!
もう、了解!
もう倒れても知らないよ!』
いくら反応のコイツでも、ルアの行使できる、無詠唱であるのと同時に複数展開すると言う鬼畜すぎる魔術には反応できまい!
(俺もルアと一緒に魔術訓練した時に全然反応出来なかったしね……。
これだからルアを怒らせると怖いんですよ……笑)
その直後にルアの魔樹に気を取られてるアイツに俺が、現時点で使えるアルフェリス家の剣技の中で最も強い技である“フレア”をぶち込めば……!
ルアが一気に二つの魔術を男に向かって放った瞬間、俺も男の方へと一気に踏み出し、剣を構える。
再び、剣身に、だが今度はより多く発生させた魔術を流し込む。
先程よりも剣身が強く紅く光って、柄に伝わってくる温度も先程よりも高くなる。
……今度こそは……!
だが、男の反応は不気味なほど冷静なものだった。
は?
なんで反応しな……。
次の瞬間、男は剣を振り上げた。
?
シュン!
シュン!
振った剣はルアが先程放った魔術を切った。
は!?
魔術を……切った!?
魔術を切るだなんて聞いた事がない。
どうなってんだ!?
たしかに切ったように見えた。
事実、切られた魔術は両方とも真っ二つに割れ、明後日の方向に飛んで行ってしまっている。
一瞬だけ動揺したものの、俺は自分の技を放つために、自分の剣に意識を集中させる。
間に合え……!!!
『フレア……!』
ガンッ!!
俺の剣と男の剣がぶつかる。
男はもう受け身の姿勢を取っていた。
ルアの技を切ってからまだ一秒も経っていない筈だ!
反応が……早すぎる……!
まだだ!
鍔迫り合いになっても、この技、“フレア”は剣を耐久可能なギリギリの温度にまで加熱するから、コイツの剣もきっと溶かせる……!
そこで……!
ガッキーン!
!?
お、折れた……?
俺の剣が……!?
カーン!
折れた剣が地面に叩きつけられる音が響く。
着地してすぐに、自分が握っている剣を見てみる。
っ……!
なんと、剣身全体の三分の二ほどがなくなっていた。
そこで男が口を開いた。
「……脆いな……。
……ただの金属製の剣などで……勝てるわけがない。
……私の剣は……魔鉱製なのだから……」
相変わらずの聞き取りにくさだったが、俺は驚愕した。
ま、魔鉱製!?
国宝武具とかそういうヤバい奴のにしか使われない超激レアな素材だぞ……魔鉱って……。
あ、まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい。
殺される……!
クソッ、せめて、まだ剣があれば……!
周囲を見回すが、あいにく一本も落ちていない。
どうする、どうすれば……!
俺ができる方法で剣を……!
考えろ考えろ考えろ考えろ!
何かしらの打開策があるはずだ……!
!
そこで一つ、俺は思いついた。
##血液変換__ ブラッドリメイク__で剣を作ってしまえばいいのだ、と。
***
おはよう御座います!ゴールデンウィーク最高!な錦木れるむです。
いつも有り難う御座います!
Ep.1.0-③を加筆修正した所、Ep.1.5の関係で追加でできた設定のせいもあって文字数が二倍に膨れあがっちゃったので、Ep.1.0一話分追加しました。
これでEp.1.0は、四話から五話になっちゃいました……。
すいません。
とりあえず、加筆修正版シリーズは今後も増やしていきますのでよろしくお願いします。
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りもよろしくお願いいたします!
そうして少し間ができた所で、俺は後ろの方にいるルアに念話で即急に話し掛けた。
『ルア!
俺一人の攻撃だけだったら、コイツは崩せない!
強めの攻撃系の魔術を二個ぐらい一気に使ってコイツの動きを封じてくれ!
その隙に俺が“フレア”で一気に畳み掛ける!』
俺一人だったらコイツと互角にやり合うのは多分、いや絶対に無理だ。
だからと言って、他の警備兵の人達に助けをお願いしようにも、あいにくみなさんも他の連中の対処にフル稼働中でこっちのヘルプには来れそうにない。
だが、ルアだったら、俺が今まで見てきた限りでは(認めたくはないが、)最強クラスの魔術師だし、俺と念話での意思疎通による円滑な連携ができる筈だと思うのだ。
『レ、レイジ、正気なの!?
ただでさえ、火と光は貴方の適性魔素じゃないんだからそんなに乱用したらまずいよ!
特に“フレア”なんて今使ったら体力ごっそりと持ってかれちゃって、保たなくなるよ!?
それに、まだまだ他の連中もうじゃうじゃいるんだし、体力温存した方がいいんじゃ……!』
予想通り、ルアは反発した。
確かに、ルアの言うことは最もだと思う。
事実、朝の特訓とさっき出した”プロミネンス”のせいで俺は結構魔素を持って行かれている。
しかし、今、コイツの動きを封じておかないと確実にまずい。
さっきから警備兵の皆さんとコイツ以外の黒ローブの連中が戦っているのを、隙を見ながらチラチラ観察しているけど、コイツ以外の連中はコイツに比べれば、はっきり言って雑魚当然だ。
そう、コイツだけが本当に規格外なのだ。
『そんな事は、分かってる!
でもさ、おまえだって多分、分かってるんだろ?
コイツが規格外だって
だから、今俺がコイツを止めないと……!』
『あー!
もう、了解!
もう倒れても知らないよ!』
いくら反応のコイツでも、ルアの行使できる、無詠唱であるのと同時に複数展開すると言う鬼畜すぎる魔術には反応できまい!
(俺もルアと一緒に魔術訓練した時に全然反応出来なかったしね……。
これだからルアを怒らせると怖いんですよ……笑)
その直後にルアの魔樹に気を取られてるアイツに俺が、現時点で使えるアルフェリス家の剣技の中で最も強い技である“フレア”をぶち込めば……!
ルアが一気に二つの魔術を男に向かって放った瞬間、俺も男の方へと一気に踏み出し、剣を構える。
再び、剣身に、だが今度はより多く発生させた魔術を流し込む。
先程よりも剣身が強く紅く光って、柄に伝わってくる温度も先程よりも高くなる。
……今度こそは……!
だが、男の反応は不気味なほど冷静なものだった。
は?
なんで反応しな……。
次の瞬間、男は剣を振り上げた。
?
シュン!
シュン!
振った剣はルアが先程放った魔術を切った。
は!?
魔術を……切った!?
魔術を切るだなんて聞いた事がない。
どうなってんだ!?
たしかに切ったように見えた。
事実、切られた魔術は両方とも真っ二つに割れ、明後日の方向に飛んで行ってしまっている。
一瞬だけ動揺したものの、俺は自分の技を放つために、自分の剣に意識を集中させる。
間に合え……!!!
『フレア……!』
ガンッ!!
俺の剣と男の剣がぶつかる。
男はもう受け身の姿勢を取っていた。
ルアの技を切ってからまだ一秒も経っていない筈だ!
反応が……早すぎる……!
まだだ!
鍔迫り合いになっても、この技、“フレア”は剣を耐久可能なギリギリの温度にまで加熱するから、コイツの剣もきっと溶かせる……!
そこで……!
ガッキーン!
!?
お、折れた……?
俺の剣が……!?
カーン!
折れた剣が地面に叩きつけられる音が響く。
着地してすぐに、自分が握っている剣を見てみる。
っ……!
なんと、剣身全体の三分の二ほどがなくなっていた。
そこで男が口を開いた。
「……脆いな……。
……ただの金属製の剣などで……勝てるわけがない。
……私の剣は……魔鉱製なのだから……」
相変わらずの聞き取りにくさだったが、俺は驚愕した。
ま、魔鉱製!?
国宝武具とかそういうヤバい奴のにしか使われない超激レアな素材だぞ……魔鉱って……。
あ、まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい。
殺される……!
クソッ、せめて、まだ剣があれば……!
周囲を見回すが、あいにく一本も落ちていない。
どうする、どうすれば……!
俺ができる方法で剣を……!
考えろ考えろ考えろ考えろ!
何かしらの打開策があるはずだ……!
!
そこで一つ、俺は思いついた。
##血液変換__ ブラッドリメイク__で剣を作ってしまえばいいのだ、と。
***
おはよう御座います!ゴールデンウィーク最高!な錦木れるむです。
いつも有り難う御座います!
Ep.1.0-③を加筆修正した所、Ep.1.5の関係で追加でできた設定のせいもあって文字数が二倍に膨れあがっちゃったので、Ep.1.0一話分追加しました。
これでEp.1.0は、四話から五話になっちゃいました……。
すいません。
とりあえず、加筆修正版シリーズは今後も増やしていきますのでよろしくお願いします。
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りもよろしくお願いいたします!
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。


婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

王太子に転生したけど、国王になりたくないので全力で抗ってみた
こばやん2号
ファンタジー
とある財閥の当主だった神宮寺貞光(じんぐうじさだみつ)は、急病によりこの世を去ってしまう。
気が付くと、ある国の王太子として前世の記憶を持ったまま生まれ変わってしまうのだが、前世で自由な人生に憧れを抱いていた彼は、王太子になりたくないということでいろいろと画策を開始する。
しかし、圧倒的な才能によって周囲の人からは「次期国王はこの人しかない」と思われてしまい、ますますスローライフから遠のいてしまう。
そんな彼の自由を手に入れるための戦いが今始まる……。
※この作品はアルファポリス・小説家になろう・カクヨムで同時投稿されています。


神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる