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第一章 終わり。そして、新たな道へ。
Ep.1.0-④ 終わり。あるいは新たな始まり。-④(加筆修正版)
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とりあえず相手を労い。
要件を聞く。
なんか事情がありそうな感じだ。
「そっちこそ、お疲れさーん!
あ、そそ、お前、この後予定あるんか?
この後クラスのみんなで打ち上げ行こって話になっとるんやけんど、どうや?
せっかくの機会やし、お前も来おへんか?
ほら、きっとダチ増やすのにはええ機会になるで?」
?
俺が?
「え、っ……」
なんでもクラス全体で打ち上げをするらしい。
コイツの言う通り、きっと友達を増やすのにはいい機会なのだろう……。
でも……出たくない。
絶対に……。
だって、きっと佐川さんは榊原からの告白をokしているだろうし、クラス全体の集まりなら、クラスの中心とでも言えるような二人ことだし、きっと来るだろうから。
逆に今の俺のようなこんな状況でそんな物に出られる奴はメンタルが鋼鉄おばけだと思う。
残念ながら俺のメンタルは、豆腐を超えてティッシュとか埃とかそういう感じのレベルだ。
そんな俺に耐えられるはずが、まずない。
「え……えっとさ、神楽坂……。
あのさ、俺、実は文化祭終わったら、ゲーセン行くって前から決めてたんだわ。
せっかく誘ってくれたのに申し訳ないけどさ、パスで。」
笑顔を無理矢理作って、答える。
嘘……ついちまった。
数少ない友人に……。
「へ?
え、えとな……絶対に来といたほうがほうがええと思うで?
ほ、ほら、さっきも言ったけど、新しいダチを作るいい機会やし。
な?
絶対ゲーセンに行くことなんかより楽しいに決まっとるで?」
なんか……しつこい。
いつもだったらコイツはすぐに引き下がってくれるのに……。
「え、無理だって……。
一日中働いたんだぜ?
もうクタクタなんだよ。」
惨めだ……。
なんか言い訳臭い言い方になった……。
「そう言わんといてや、な?
ボーリング場行って、その後どっかに飯食いに行く予定なんや。
なんならほら、飯食う時になんかしらうまいもん奢ったるで?」
なぜか、向こうも俺を打ち上げに来させようと必死になっている。
何故そこまでして俺を来させようとするんだ……?
俺なんていてもいなくても同じような奴じゃないか……。
さっさと解放してくれよ……なんかもう疲れた……。
「なんでさ、俺にだって一人でいたいときがあるんだよ。
それにさ、ほら、なんか奢ってもらうのも申し訳ないし。
な、いいじゃんか別に」
「ほんまに来たほうがええで?
……なんなら……ほら!
きっと佐川さんも来るで?」
こ、こいつ、なんで?
なんで、佐川さんってワードを出してくるんだ?
「……な……なんで、お前俺が佐川さんの事す……き……き、気になってるって知ってんだよ!」
つい、強い口調になってしまった。
落ち着け、落ち着くんだ……。
俺にそう言われて、神楽坂は、あ!、というような顔をして、慌てて返した。
「あ……別にそんな……えっと。
あー……その……なんちゅうか……。
す、すまん。
適当に言ったつもりやったんやが……」
いや、嘘つけお前、絶対本当は知ってただろ。
……なんかもうやだ……。
もう疲れた。
今はもう……コイツと喋っていたくない……。
そう思った次の瞬間には、もう、俺は口を開いていた。
「もういいだろ!
うっせえんだよ!
どっか行ってくれないか!?
お前のことだし、どっかしらで、聞いただろ榊原と佐川さんの事。
そういう気遣いとかはっきり言ってすっごく迷惑なんだわ。
もう、嫌なんだよ」
散々に強い口調で神楽坂に怒鳴りつけてしまい、ビビったクラスメイトがこちらをチラチラと見て来た。
ヤバい……。
「あ、あのな、佑介、そのことなんだがな……」
喋ろうとした神楽坂の言葉を遮るよう、これ以上周囲の注目を集めないよう、そして何より、神楽坂をこれ以上傷つけないためにも、俺は静かに言った。
「悪いんだけど、ちょっとその話は聞きたくない……。
ごめん、本当に。
せっかく誘ってくれたのに、ごめん。
今日は一人にしてくれ。
今日、変だわ、俺。
ほんとごめん。」
そう言って神楽坂を安心させるため、また作り笑いを浮かべた。
神楽坂はまだ何か言いたげな顔をしていたが、
「すまんかった……」
とだけ言い残して、どこかに行ってしまった。
俺は最低だ。
もう本当に、本当に嫌になる。
つくづく、嫌になる。
数少ない大事な友人に対して自分個人のくだらない都合であんな酷い態度を取ってしまった。
もう、傷つけたくない……。
また、自己嫌悪に浸る。
***
どうも、錦木れるむです。
すいません、③にも書きましたが、Ep.1.0今になって一話分増えちゃいました。
すいません……。
Ep.1.5の関係で書かなきゃいけないところができてしまった結果です……。
自己管理と設定の管理が本当に苦手なので今後もご迷惑をおかけする事があるかもしれませんが、今後とも応援よろしくお願い致します……。
ご気軽にコメントください!必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りもよろしくお願いいたします!
要件を聞く。
なんか事情がありそうな感じだ。
「そっちこそ、お疲れさーん!
あ、そそ、お前、この後予定あるんか?
この後クラスのみんなで打ち上げ行こって話になっとるんやけんど、どうや?
せっかくの機会やし、お前も来おへんか?
ほら、きっとダチ増やすのにはええ機会になるで?」
?
俺が?
「え、っ……」
なんでもクラス全体で打ち上げをするらしい。
コイツの言う通り、きっと友達を増やすのにはいい機会なのだろう……。
でも……出たくない。
絶対に……。
だって、きっと佐川さんは榊原からの告白をokしているだろうし、クラス全体の集まりなら、クラスの中心とでも言えるような二人ことだし、きっと来るだろうから。
逆に今の俺のようなこんな状況でそんな物に出られる奴はメンタルが鋼鉄おばけだと思う。
残念ながら俺のメンタルは、豆腐を超えてティッシュとか埃とかそういう感じのレベルだ。
そんな俺に耐えられるはずが、まずない。
「え……えっとさ、神楽坂……。
あのさ、俺、実は文化祭終わったら、ゲーセン行くって前から決めてたんだわ。
せっかく誘ってくれたのに申し訳ないけどさ、パスで。」
笑顔を無理矢理作って、答える。
嘘……ついちまった。
数少ない友人に……。
「へ?
え、えとな……絶対に来といたほうがほうがええと思うで?
ほ、ほら、さっきも言ったけど、新しいダチを作るいい機会やし。
な?
絶対ゲーセンに行くことなんかより楽しいに決まっとるで?」
なんか……しつこい。
いつもだったらコイツはすぐに引き下がってくれるのに……。
「え、無理だって……。
一日中働いたんだぜ?
もうクタクタなんだよ。」
惨めだ……。
なんか言い訳臭い言い方になった……。
「そう言わんといてや、な?
ボーリング場行って、その後どっかに飯食いに行く予定なんや。
なんならほら、飯食う時になんかしらうまいもん奢ったるで?」
なぜか、向こうも俺を打ち上げに来させようと必死になっている。
何故そこまでして俺を来させようとするんだ……?
俺なんていてもいなくても同じような奴じゃないか……。
さっさと解放してくれよ……なんかもう疲れた……。
「なんでさ、俺にだって一人でいたいときがあるんだよ。
それにさ、ほら、なんか奢ってもらうのも申し訳ないし。
な、いいじゃんか別に」
「ほんまに来たほうがええで?
……なんなら……ほら!
きっと佐川さんも来るで?」
こ、こいつ、なんで?
なんで、佐川さんってワードを出してくるんだ?
「……な……なんで、お前俺が佐川さんの事す……き……き、気になってるって知ってんだよ!」
つい、強い口調になってしまった。
落ち着け、落ち着くんだ……。
俺にそう言われて、神楽坂は、あ!、というような顔をして、慌てて返した。
「あ……別にそんな……えっと。
あー……その……なんちゅうか……。
す、すまん。
適当に言ったつもりやったんやが……」
いや、嘘つけお前、絶対本当は知ってただろ。
……なんかもうやだ……。
もう疲れた。
今はもう……コイツと喋っていたくない……。
そう思った次の瞬間には、もう、俺は口を開いていた。
「もういいだろ!
うっせえんだよ!
どっか行ってくれないか!?
お前のことだし、どっかしらで、聞いただろ榊原と佐川さんの事。
そういう気遣いとかはっきり言ってすっごく迷惑なんだわ。
もう、嫌なんだよ」
散々に強い口調で神楽坂に怒鳴りつけてしまい、ビビったクラスメイトがこちらをチラチラと見て来た。
ヤバい……。
「あ、あのな、佑介、そのことなんだがな……」
喋ろうとした神楽坂の言葉を遮るよう、これ以上周囲の注目を集めないよう、そして何より、神楽坂をこれ以上傷つけないためにも、俺は静かに言った。
「悪いんだけど、ちょっとその話は聞きたくない……。
ごめん、本当に。
せっかく誘ってくれたのに、ごめん。
今日は一人にしてくれ。
今日、変だわ、俺。
ほんとごめん。」
そう言って神楽坂を安心させるため、また作り笑いを浮かべた。
神楽坂はまだ何か言いたげな顔をしていたが、
「すまんかった……」
とだけ言い残して、どこかに行ってしまった。
俺は最低だ。
もう本当に、本当に嫌になる。
つくづく、嫌になる。
数少ない大事な友人に対して自分個人のくだらない都合であんな酷い態度を取ってしまった。
もう、傷つけたくない……。
また、自己嫌悪に浸る。
***
どうも、錦木れるむです。
すいません、③にも書きましたが、Ep.1.0今になって一話分増えちゃいました。
すいません……。
Ep.1.5の関係で書かなきゃいけないところができてしまった結果です……。
自己管理と設定の管理が本当に苦手なので今後もご迷惑をおかけする事があるかもしれませんが、今後とも応援よろしくお願い致します……。
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