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第二章 王国国立学園入学。
Ep.7.0-② “技能”測定。そして、大きな誤算。-②
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おいコイツ今、何つった?
七つじゃない、だと?
ってことは七つより多いか、少ないかどちらかだよな。
というかまた伝え忘れかよ!?
おい!
『なあ、ルア。
お前が言ってるのって、どういう事だ?
七つじゃないって、それより多いのか?
それとも少ないのか?
というか、お前説明し忘れてたって……お前さ、またかよ……。
ほんとにポンコt……。』
ルアは遮るように言った。
『あーもう、分かった、分かったって!
ごめんってばー、もう、レイジ怖いー。
そう、多いの。
一つ分。』
全くコイツは……可愛く誤魔化しやがって……。
これじゃあ憎めねえじゃねえか。
『はあ、もういいよ……。
で?
何なんだよその一つ分って。』
『……私の、転生神ルアンメシアとしての私の存在を“技能”に変化させた物を貴方に渡しておいたの。
その名前は……無限成長者。
ランク測定ができない所謂、神化能力よ。』
『…… 無限成長者?
何なんだそれ?』
『名前通り、成長限界のない努力し続ければ、永久に成長し続けられる能力よ。
貴方も魔力錬成の自主練とかしてる時に違和感感じてたんじゃない?
自分の成長の異常な早さに。
あ、そうそう、あと、夜中に魔力錬成の自主練するのはやめてくれない?
詠唱の声とかうるさくて本当に寝れたもんじゃないんだから。』
言われてみれば、確かに、違和感は感じていた。
前世での剣道の練習に比べて身になる速さが異常に早かった。
自分では、前世での経験とかが生きて来てるのかなとか思ってたけど、そういう事だったのか。
うん、それを早く言えよ。
というか、え?
バレてたの?
そう、実は俺は、毎日夜中にこっそりと起き出して、魔力錬成とか、血液変換での物体生成とかの練習をしている。
今、俺とルアはルアの強い希望で、同じ部屋で寝ているため、ルアを起こしたりしないようにできる限り小さい声でやるようにしてたんだけど、どうやら起こしちゃっていたみたいだ。
ごめんよ、ルア。
今度からは違う場所でやろう。
『す、すまん。
今度から別の場所でやる。』
『んー、まあ必死に努力してるレイジもかっこよくて好きだけどねー。
でも、適度に休んだりするのも必要よ?
私みたいにさ?』
いや、お前の場合は休むとは違って、サボりなんだよ。
というかコイツ、そういういことを平気な顔して言えるの反則だろ……。
ずるいな……。
『お、お前の場合はもう休むとかじゃなくて、もはやただのサボりすぎなんだよ。
ほら、もうこの話は終わり!』
『サボりじゃないもん!
でも、そうねもうこの話は終わりにしましょう。
ほら、もうそろそろ測定みたいよ。』
ルアが指差した方をみると、もそろそろお偉いさんの話が終わりそうなところだった。
「……以上を持ってレイジ・アルフェリス並びにルア・アルフェリス両名の七歳の誕生祝賀会に送る祝い言とさせていただく。」
周りが拍手したので、とりあえず俺達もしておいた。
全く聞いていなかったんだけどね。
「では次に、レイジ・アルフェリス様並びにルア・アルフェリス様の“技能”測定を行わせていただきます。
お二方、前へよろしくお願いします。」
司会がそう言ったので、とりあえず“技能”鑑定士のおじいさんのいる前の方へ歩きつつ周りを見回してみる。
うわ、改めて見て気づいたけど、来ている人たちすごいな……。
国王のブリス陛下もいるし……。
あれ?
もしかしてあれって、絶世の美女とか呼ばれてるとかいう第三王女のエレナ姫じゃね?
すっげえきれいなんですけど……。
特にあの長い赤毛と白い肌のコントラストとか……。
あれ、なんか隣歩いてるルアからの視線がなんか怖いんですけど……。
とりあえず早く行こ……。
怖いわこの人……。
歩く足を少し早める。
そうこうしているうちに、俺たちは“技能”鑑定士のおじいさんの前についた。
おじいさんは俺たちにまず一礼した。
「では、先にルア様から測定させていただきます。
どうぞこちらへ。」
そう言うと、おじいさんはルアに自分の隣にある座るように促し、ルアはそこに腰掛けた。
「これより、ルア・アルフェリス様の“技能”測定を始めさせていただきます。」
おじいさんは、持っていた紙をルアに持たせて、自分はルアの前に指を組んで跪き、何かをぶつぶつと呟き始めた。
すると、ルアの持っていた紙が光り出し、何か文字が浮かび上がった。
それをおじいさんは受け取り、読み上げ始めた。
「ルア様の“技能”は、六つございます。
一つ目、SSランク一次性能力:至高領域思考回路。
二つ目、Sランク一次性能力:意思操作。
三つ目、Aランク五次性能力:超魔法特化。
四つ目、Bランク五次性能力:集中力向上Ⅱ。
五つ目、Cランク五次性能力:分析力強化。
そして六つ目、Dランク五次性能力:思考力向上Ⅰでございます。
また、魔素因子は、水のようです。」
おじいさんが一通り読み終えたところで、会場全体にざわめきが走った。
「さ、さすが、アルフェリス家のご令嬢だ。
なんとSSランクのスキル持ちとは……!」
「き、聞いたか!
やはり、ルア様にうちの息子との婚約を申し込むべきでは!?」
「お、恐ろしい。
至高領域思考回路なんて滅多にある“技能”じゃないぞ!?」
話しているのを聞く限り、どうやら、ルアの“技能”はすごいらしい。
ていうことは、もしかして、俺の“技能”ってもっとすごいの!?
***
こんばんは。皆様お疲れ様です。錦木れるむです。
カクヨムで、Ep.1.0-①を加筆修正したのと同時にこちらもやっておきました。
是非、一度読んでみてくださると嬉しいです。
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りもよろしくお願いいたします!
七つじゃない、だと?
ってことは七つより多いか、少ないかどちらかだよな。
というかまた伝え忘れかよ!?
おい!
『なあ、ルア。
お前が言ってるのって、どういう事だ?
七つじゃないって、それより多いのか?
それとも少ないのか?
というか、お前説明し忘れてたって……お前さ、またかよ……。
ほんとにポンコt……。』
ルアは遮るように言った。
『あーもう、分かった、分かったって!
ごめんってばー、もう、レイジ怖いー。
そう、多いの。
一つ分。』
全くコイツは……可愛く誤魔化しやがって……。
これじゃあ憎めねえじゃねえか。
『はあ、もういいよ……。
で?
何なんだよその一つ分って。』
『……私の、転生神ルアンメシアとしての私の存在を“技能”に変化させた物を貴方に渡しておいたの。
その名前は……無限成長者。
ランク測定ができない所謂、神化能力よ。』
『…… 無限成長者?
何なんだそれ?』
『名前通り、成長限界のない努力し続ければ、永久に成長し続けられる能力よ。
貴方も魔力錬成の自主練とかしてる時に違和感感じてたんじゃない?
自分の成長の異常な早さに。
あ、そうそう、あと、夜中に魔力錬成の自主練するのはやめてくれない?
詠唱の声とかうるさくて本当に寝れたもんじゃないんだから。』
言われてみれば、確かに、違和感は感じていた。
前世での剣道の練習に比べて身になる速さが異常に早かった。
自分では、前世での経験とかが生きて来てるのかなとか思ってたけど、そういう事だったのか。
うん、それを早く言えよ。
というか、え?
バレてたの?
そう、実は俺は、毎日夜中にこっそりと起き出して、魔力錬成とか、血液変換での物体生成とかの練習をしている。
今、俺とルアはルアの強い希望で、同じ部屋で寝ているため、ルアを起こしたりしないようにできる限り小さい声でやるようにしてたんだけど、どうやら起こしちゃっていたみたいだ。
ごめんよ、ルア。
今度からは違う場所でやろう。
『す、すまん。
今度から別の場所でやる。』
『んー、まあ必死に努力してるレイジもかっこよくて好きだけどねー。
でも、適度に休んだりするのも必要よ?
私みたいにさ?』
いや、お前の場合は休むとは違って、サボりなんだよ。
というかコイツ、そういういことを平気な顔して言えるの反則だろ……。
ずるいな……。
『お、お前の場合はもう休むとかじゃなくて、もはやただのサボりすぎなんだよ。
ほら、もうこの話は終わり!』
『サボりじゃないもん!
でも、そうねもうこの話は終わりにしましょう。
ほら、もうそろそろ測定みたいよ。』
ルアが指差した方をみると、もそろそろお偉いさんの話が終わりそうなところだった。
「……以上を持ってレイジ・アルフェリス並びにルア・アルフェリス両名の七歳の誕生祝賀会に送る祝い言とさせていただく。」
周りが拍手したので、とりあえず俺達もしておいた。
全く聞いていなかったんだけどね。
「では次に、レイジ・アルフェリス様並びにルア・アルフェリス様の“技能”測定を行わせていただきます。
お二方、前へよろしくお願いします。」
司会がそう言ったので、とりあえず“技能”鑑定士のおじいさんのいる前の方へ歩きつつ周りを見回してみる。
うわ、改めて見て気づいたけど、来ている人たちすごいな……。
国王のブリス陛下もいるし……。
あれ?
もしかしてあれって、絶世の美女とか呼ばれてるとかいう第三王女のエレナ姫じゃね?
すっげえきれいなんですけど……。
特にあの長い赤毛と白い肌のコントラストとか……。
あれ、なんか隣歩いてるルアからの視線がなんか怖いんですけど……。
とりあえず早く行こ……。
怖いわこの人……。
歩く足を少し早める。
そうこうしているうちに、俺たちは“技能”鑑定士のおじいさんの前についた。
おじいさんは俺たちにまず一礼した。
「では、先にルア様から測定させていただきます。
どうぞこちらへ。」
そう言うと、おじいさんはルアに自分の隣にある座るように促し、ルアはそこに腰掛けた。
「これより、ルア・アルフェリス様の“技能”測定を始めさせていただきます。」
おじいさんは、持っていた紙をルアに持たせて、自分はルアの前に指を組んで跪き、何かをぶつぶつと呟き始めた。
すると、ルアの持っていた紙が光り出し、何か文字が浮かび上がった。
それをおじいさんは受け取り、読み上げ始めた。
「ルア様の“技能”は、六つございます。
一つ目、SSランク一次性能力:至高領域思考回路。
二つ目、Sランク一次性能力:意思操作。
三つ目、Aランク五次性能力:超魔法特化。
四つ目、Bランク五次性能力:集中力向上Ⅱ。
五つ目、Cランク五次性能力:分析力強化。
そして六つ目、Dランク五次性能力:思考力向上Ⅰでございます。
また、魔素因子は、水のようです。」
おじいさんが一通り読み終えたところで、会場全体にざわめきが走った。
「さ、さすが、アルフェリス家のご令嬢だ。
なんとSSランクのスキル持ちとは……!」
「き、聞いたか!
やはり、ルア様にうちの息子との婚約を申し込むべきでは!?」
「お、恐ろしい。
至高領域思考回路なんて滅多にある“技能”じゃないぞ!?」
話しているのを聞く限り、どうやら、ルアの“技能”はすごいらしい。
ていうことは、もしかして、俺の“技能”ってもっとすごいの!?
***
こんばんは。皆様お疲れ様です。錦木れるむです。
カクヨムで、Ep.1.0-①を加筆修正したのと同時にこちらもやっておきました。
是非、一度読んでみてくださると嬉しいです。
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