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第一章 終わり。そして、新たな道へ。
Ep.5.0-① 新たな世界。新たな始まり。-①
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これでってことは何か今のこの組み合わせに関連するのだろうか?
「私達が転生する先は、向こうの世界にある大国、アリシス王国の八大貴族の一つに数えられる、剣の名家、アルフェリス家。
その本家の、貴方が次男、私が三女の二卵性双生児として、転生する事になるわね。」
剣の名家か……。
それに無難な分家とかじゃなくて、よりによって本家とかさ……なんかハードル高くない?
頑張らないとな、こりゃ。
あれ、ちょっと待てよ?
そういえばコイツ今、ちゃっかりなんかさ、えげつないこと言ってなかったか?
俺が、次男で、コイツが、三女、それでもって俺たち二人が二卵性双生児?
おいおい、ちょっと待てよ。
俺とコイツさ、まあ、何で言うか、不本意ではあるけど、一応、婚約してるんだよな?
ん?
てことはおい、それってさ、近親婚とかいうのになるんじゃないのか?
近親婚って、確かダメなんじゃなかったか?
法律とか詳しく知らないからよく分からないが。
せっかく転生したのにも関わらず、こんなことで刑務所とかに入ることになるだなんて絶対に嫌だぞ?
不安になったので一応聞いてみる。
「なあ、俺とお前ってさ、まあなんというか、一応、婚約してるよな?
で、俺とお前が兄弟になるって事は……それってなんかさ、所謂、近親婚とか言うのにならないのか?
まずくないかそれ。」
ルアンメシアはあ、というような顔して答えた。
「あ、ごめん!
これも説明し忘れてた。
近親婚って向こうだと普通の事だから大丈夫だよ。
自分の子供により純度の高い“技能《スキル》”を与えるためによく行われてる事なのよ、向こうだと。
他にも一夫多妻制が普通だったり、まあ、貴方のいた世界とは全然違うわね。」
おい、またポンコツが出ちゃってますが?
ルアンメシアさん。
でも、へー。
なるほどね、やっぱり決まりとかも文化の一部だっていうのはどこかで聞き齧った事はあるような気がするが、あながち間違いじゃなのかも知れないな。
妙な所で納得しつつ、俺には新しい疑問が浮かんだ。
それが普通って事はもしかして……。
「え、じゃあもしかして、俺らの父さんと母さんになる予定の人たちも……?」
ルアンメシアは首を横に振った。
「いいえ、私達の父母になる人達は、近親者同士ではないわ。
父になる予定の人は、レナード・アルフェリス。
アリシス王国騎士団現団長にして、アルフェリス家の現当主の人よ。
母になる予定の人は、レナ・アルフェリス。
旧姓はアピリオス。
このアピリオス家っていうのも、アルフェリス家と同じ、アリシス王国の八大貴族の一つに数えられる貴族で、銃の名家といわれる家よ。
レナは、結婚を機に引退することになるまでは、得意な銃撃を生かして、王国騎士団で銃撃部隊副隊長をやっていたみたい。
あ、ちなみに、レナはアピリオス家の現当主ニール・アピリオスの妹よ。」
え、説明聞いた感じだとさ、これ、めちゃくちゃ凄すぎる血筋じゃない?
普通にプレッシャーで胃が抉れそうなんだけど。
ほんとに頑張らないとさ、これ、絶対落ちぶれ野郎とか、両親の面汚しとか陰口叩かられて、家の名誉がうんたらかんたらとか面倒な事になるやつじゃん……。
「そんな身構えなくていいわよ。
両親共にすごくいい人みたいだし。
何より私がついてるし。」
いや、ドヤ顔でお前に手を握られてもな……。
でも、全く心強くないかと言ったら、全然そんなことはない。
むしろ、自分のことをしっかり理解してくれるている人が一人いるだけでも、本当にありがたい。
実際に言ったら調子に乗るだろうから言わないが、俺は心の中でルアンメシアにありがとうと言った。
「じゃあ、説明はこれくらいでいい?」
ルアンメシアが念を押すように聞いて来た。
遂に、か。
「ああ。
もう、いつでもいける。」
俺は、しっかりと一言一言を噛み締めるように答えた。
どうやらそろそろみたいだ。
次こそは、今度こそは、死ぬ時に後悔のないように生きてやる。
生き抜いてやる。
せっかく手にすることができたこの“技能《スキル》”を、絶対に努力を怠らないで、ものにしてやる。
そう、誓ったんだ。
やりきってみせる。
俺とルアンメシアは、テーブルから立ち上がり、非常口マークが煌々と光る、温室の出口に向かって歩く。
「行くぞ、ルアンメシア。」
ルアンメシアはこちらを向かずに答えた。
「ええ、頼りにしてるわよ。
ダーリン。」
そして出口のドアを開けた瞬間、気が遠くなった。
***
おはようございます。半端じゃない胃もたれで辛い錦木れるむです!遂に転生ですね、。長すぎないですか?転生するまで(書いてる張本人のおまえが言うな)。というかことで、本日十八時からこの次を投稿しますので、よろしくお願いします!
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りもよろしくお願いいたします!
「私達が転生する先は、向こうの世界にある大国、アリシス王国の八大貴族の一つに数えられる、剣の名家、アルフェリス家。
その本家の、貴方が次男、私が三女の二卵性双生児として、転生する事になるわね。」
剣の名家か……。
それに無難な分家とかじゃなくて、よりによって本家とかさ……なんかハードル高くない?
頑張らないとな、こりゃ。
あれ、ちょっと待てよ?
そういえばコイツ今、ちゃっかりなんかさ、えげつないこと言ってなかったか?
俺が、次男で、コイツが、三女、それでもって俺たち二人が二卵性双生児?
おいおい、ちょっと待てよ。
俺とコイツさ、まあ、何で言うか、不本意ではあるけど、一応、婚約してるんだよな?
ん?
てことはおい、それってさ、近親婚とかいうのになるんじゃないのか?
近親婚って、確かダメなんじゃなかったか?
法律とか詳しく知らないからよく分からないが。
せっかく転生したのにも関わらず、こんなことで刑務所とかに入ることになるだなんて絶対に嫌だぞ?
不安になったので一応聞いてみる。
「なあ、俺とお前ってさ、まあなんというか、一応、婚約してるよな?
で、俺とお前が兄弟になるって事は……それってなんかさ、所謂、近親婚とか言うのにならないのか?
まずくないかそれ。」
ルアンメシアはあ、というような顔して答えた。
「あ、ごめん!
これも説明し忘れてた。
近親婚って向こうだと普通の事だから大丈夫だよ。
自分の子供により純度の高い“技能《スキル》”を与えるためによく行われてる事なのよ、向こうだと。
他にも一夫多妻制が普通だったり、まあ、貴方のいた世界とは全然違うわね。」
おい、またポンコツが出ちゃってますが?
ルアンメシアさん。
でも、へー。
なるほどね、やっぱり決まりとかも文化の一部だっていうのはどこかで聞き齧った事はあるような気がするが、あながち間違いじゃなのかも知れないな。
妙な所で納得しつつ、俺には新しい疑問が浮かんだ。
それが普通って事はもしかして……。
「え、じゃあもしかして、俺らの父さんと母さんになる予定の人たちも……?」
ルアンメシアは首を横に振った。
「いいえ、私達の父母になる人達は、近親者同士ではないわ。
父になる予定の人は、レナード・アルフェリス。
アリシス王国騎士団現団長にして、アルフェリス家の現当主の人よ。
母になる予定の人は、レナ・アルフェリス。
旧姓はアピリオス。
このアピリオス家っていうのも、アルフェリス家と同じ、アリシス王国の八大貴族の一つに数えられる貴族で、銃の名家といわれる家よ。
レナは、結婚を機に引退することになるまでは、得意な銃撃を生かして、王国騎士団で銃撃部隊副隊長をやっていたみたい。
あ、ちなみに、レナはアピリオス家の現当主ニール・アピリオスの妹よ。」
え、説明聞いた感じだとさ、これ、めちゃくちゃ凄すぎる血筋じゃない?
普通にプレッシャーで胃が抉れそうなんだけど。
ほんとに頑張らないとさ、これ、絶対落ちぶれ野郎とか、両親の面汚しとか陰口叩かられて、家の名誉がうんたらかんたらとか面倒な事になるやつじゃん……。
「そんな身構えなくていいわよ。
両親共にすごくいい人みたいだし。
何より私がついてるし。」
いや、ドヤ顔でお前に手を握られてもな……。
でも、全く心強くないかと言ったら、全然そんなことはない。
むしろ、自分のことをしっかり理解してくれるている人が一人いるだけでも、本当にありがたい。
実際に言ったら調子に乗るだろうから言わないが、俺は心の中でルアンメシアにありがとうと言った。
「じゃあ、説明はこれくらいでいい?」
ルアンメシアが念を押すように聞いて来た。
遂に、か。
「ああ。
もう、いつでもいける。」
俺は、しっかりと一言一言を噛み締めるように答えた。
どうやらそろそろみたいだ。
次こそは、今度こそは、死ぬ時に後悔のないように生きてやる。
生き抜いてやる。
せっかく手にすることができたこの“技能《スキル》”を、絶対に努力を怠らないで、ものにしてやる。
そう、誓ったんだ。
やりきってみせる。
俺とルアンメシアは、テーブルから立ち上がり、非常口マークが煌々と光る、温室の出口に向かって歩く。
「行くぞ、ルアンメシア。」
ルアンメシアはこちらを向かずに答えた。
「ええ、頼りにしてるわよ。
ダーリン。」
そして出口のドアを開けた瞬間、気が遠くなった。
***
おはようございます。半端じゃない胃もたれで辛い錦木れるむです!遂に転生ですね、。長すぎないですか?転生するまで(書いてる張本人のおまえが言うな)。というかことで、本日十八時からこの次を投稿しますので、よろしくお願いします!
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