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第一章 終わり。そして、新たな道へ。
Ep.4.0-① 自分なりの“技能”。-①
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「じゃあ、“技能”についてね。
まあ、まずは、転生先の世界について話しておいた方がいいわね。」
転生先の世界か。
なんやかんや言って一番気になってたんだよな、これ。
死ぬ前のあの世界に近い感じなのか、それともやっぱり全然違う感じの所なのか。
「で、率直に言っちゃってさ、どんなとこなんだ?」
「まあ、“技能”と言う言葉から分かるかもなんだけど、そうね、例えるなら……。
そうね、貴方の世界でのラノベとかアニメとかで言う所謂、剣と魔術の世界とかってやつかしら。」
剣!?
魔術!?
やばい、なにそれ!
もう既にわくわくが止まらないんだけど!
「で?
で?
他には?
やっぱり魔物とか、魔王とかいるのか?」
めっちゃ気になる!
早く続きが聞きたい!
「ちょっと落ち着きなさいよ……。
そうね……、魔物も魔王もいるわよ普通に。
他にも、科学はほぼ未発達だけど、魔術を応用した、錬金術とかで様々な事をできるようにしてるわ。」
魔物!
魔王!
錬金術!
なんていい響きなんだ。
うん、いいな、やっぱり、こうでなくっちゃな異世界。
「すげえな。
で、じゃあさ、“技能”ってなんなんだ?」
そういえばルアンメシアはさっき選択って言っていたはずだ。
と言うことは好きなのが選べるのだろうか。
「うーん。
“技能”って言うのは、その人の個性みたいな感じかしらね。
ランクと属性があってね、ランクは、最低ランクがDで、最高ランクは一応SSなの。
属性は、一次性能力から六次性能力まであってそれぞれ、特殊系、防御系、物質関連系、回復系、バフ(特殊効果)系、神の加護による特殊なものに分かれているの。」
ルアンメシアは得意げに語る。
あれ?
コイツさ?
さっき転生の経緯の所のことちゃんと覚えてるかどうかすっごく怪しくなかったっけ?
それともあれなのか?
怪しかったのは転生の経緯のところだけで“技能”とか他の物についてはちゃんとまともに覚えてるとでもいうのか?
でも、なるほど、“技能”って結構複雑なものなんだな。
「ほうほう。
他には?」
「あと、向こうの世界だと、生まれつきほとんどの人が持っているものでね、普通の人は選べないんだけど、転生者は特別にある程度選択できるの。」
引っかかったので聞き返す。
「ある程度?」
「そう。
ある程度。
さっきも出てきた最高神審議会が、その人の前世の行いとかをもとに所有するのに相応しそうな能力を幾つか選ぶの。
たぶん。」
ん?
「たぶん?」
怪しくね?
「そう、だってしょうがないじゃない!
昔、新人研修の時に寝ちゃったせいで説明全然聞けてなかったんだもん!
教えてた人に後で聞いたら、聞いてないのが悪いって怒るし、同期のみんなもひどいんだよ?
みんな笑ってばっかで全然教えてくれなかったし!」
大丈夫だ、ルアンメシア、落ち着け。
それはお前の自業自得だ。
はあ、やっぱりそうだったか。
だめだ、この人。
というかさ、神様の界隈って何、そんなたるんでるもんなの?
「お前さ……よくそれで乗り切ってこれたな……。
というか、何でさっきの“技能”の性質についてはあんだけちゃんと喋れたんだ?」
そう、それが本当に不思議だ。
こんなポンコツが、そんなの覚えてられるのか?
「それは……その……。
……貴方が寝ていた間に必死に参考書を必死で読み直して頭に叩き込んでたから……。」
「いや、別にそんなことする必要なかっただろ。
分かんなくても今までどうにか乗り切ってこれたんだろ?
なんで今回だけ?」
不思議だ。
「だって……、貴方に恥ずかしい所を見せたくなかったし……。
なんか、貴方のためだったら、がんばろ!って思えて……。」
ルアンメシアはまた、顔を真っ赤にしながらもじもじしている。
なんだよコイツ……!
貴方のためだったらって、可愛いかよ。
こっちが恥ずかしくなるからやめてくれよ。
あーもう、ポンコツ一途って反則だろ!
ダメだ。
もう、この話してたらおかしくなる……。
「と、とりあえずルアンメシア、本題に戻ろう?
な?」
「う、うん。」
もう、脱線しすぎだろ……。
「じゃあ、えっと。
そう!
貴方の“技能”についてね。」
「お、おう!」
一体俺にはどんな“技能”候補があるのだろう?
「本当は、貴方は転生対象じゃないからランクCまでしか選べないんだけど、私の退職金みたいな感じで特別にランクSSまで選べるようにしてもらったわ。
しかも!
超特別にランクSSの“技能”を二つ選べるようにしてもらったの!
あとね、魔素因子も本来は属性を一つ選べるんだけど、これも、二つ選べるようにしてもらったよ!」
そっか、そもそも俺転生権なかったんだっけ?
というかルアンメシア、お前超ポンコツなのかそれとも、超有能なのかはっきりしてくれーーー!
***
こんばんは、金曜日が幸せな錦木れるむです!
みなさんもゆっくり休んでくださいね!
では!
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りをよろしくお願いいたします!
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転生先の世界か。
なんやかんや言って一番気になってたんだよな、これ。
死ぬ前のあの世界に近い感じなのか、それともやっぱり全然違う感じの所なのか。
「で、率直に言っちゃってさ、どんなとこなんだ?」
「まあ、“技能”と言う言葉から分かるかもなんだけど、そうね、例えるなら……。
そうね、貴方の世界でのラノベとかアニメとかで言う所謂、剣と魔術の世界とかってやつかしら。」
剣!?
魔術!?
やばい、なにそれ!
もう既にわくわくが止まらないんだけど!
「で?
で?
他には?
やっぱり魔物とか、魔王とかいるのか?」
めっちゃ気になる!
早く続きが聞きたい!
「ちょっと落ち着きなさいよ……。
そうね……、魔物も魔王もいるわよ普通に。
他にも、科学はほぼ未発達だけど、魔術を応用した、錬金術とかで様々な事をできるようにしてるわ。」
魔物!
魔王!
錬金術!
なんていい響きなんだ。
うん、いいな、やっぱり、こうでなくっちゃな異世界。
「すげえな。
で、じゃあさ、“技能”ってなんなんだ?」
そういえばルアンメシアはさっき選択って言っていたはずだ。
と言うことは好きなのが選べるのだろうか。
「うーん。
“技能”って言うのは、その人の個性みたいな感じかしらね。
ランクと属性があってね、ランクは、最低ランクがDで、最高ランクは一応SSなの。
属性は、一次性能力から六次性能力まであってそれぞれ、特殊系、防御系、物質関連系、回復系、バフ(特殊効果)系、神の加護による特殊なものに分かれているの。」
ルアンメシアは得意げに語る。
あれ?
コイツさ?
さっき転生の経緯の所のことちゃんと覚えてるかどうかすっごく怪しくなかったっけ?
それともあれなのか?
怪しかったのは転生の経緯のところだけで“技能”とか他の物についてはちゃんとまともに覚えてるとでもいうのか?
でも、なるほど、“技能”って結構複雑なものなんだな。
「ほうほう。
他には?」
「あと、向こうの世界だと、生まれつきほとんどの人が持っているものでね、普通の人は選べないんだけど、転生者は特別にある程度選択できるの。」
引っかかったので聞き返す。
「ある程度?」
「そう。
ある程度。
さっきも出てきた最高神審議会が、その人の前世の行いとかをもとに所有するのに相応しそうな能力を幾つか選ぶの。
たぶん。」
ん?
「たぶん?」
怪しくね?
「そう、だってしょうがないじゃない!
昔、新人研修の時に寝ちゃったせいで説明全然聞けてなかったんだもん!
教えてた人に後で聞いたら、聞いてないのが悪いって怒るし、同期のみんなもひどいんだよ?
みんな笑ってばっかで全然教えてくれなかったし!」
大丈夫だ、ルアンメシア、落ち着け。
それはお前の自業自得だ。
はあ、やっぱりそうだったか。
だめだ、この人。
というかさ、神様の界隈って何、そんなたるんでるもんなの?
「お前さ……よくそれで乗り切ってこれたな……。
というか、何でさっきの“技能”の性質についてはあんだけちゃんと喋れたんだ?」
そう、それが本当に不思議だ。
こんなポンコツが、そんなの覚えてられるのか?
「それは……その……。
……貴方が寝ていた間に必死に参考書を必死で読み直して頭に叩き込んでたから……。」
「いや、別にそんなことする必要なかっただろ。
分かんなくても今までどうにか乗り切ってこれたんだろ?
なんで今回だけ?」
不思議だ。
「だって……、貴方に恥ずかしい所を見せたくなかったし……。
なんか、貴方のためだったら、がんばろ!って思えて……。」
ルアンメシアはまた、顔を真っ赤にしながらもじもじしている。
なんだよコイツ……!
貴方のためだったらって、可愛いかよ。
こっちが恥ずかしくなるからやめてくれよ。
あーもう、ポンコツ一途って反則だろ!
ダメだ。
もう、この話してたらおかしくなる……。
「と、とりあえずルアンメシア、本題に戻ろう?
な?」
「う、うん。」
もう、脱線しすぎだろ……。
「じゃあ、えっと。
そう!
貴方の“技能”についてね。」
「お、おう!」
一体俺にはどんな“技能”候補があるのだろう?
「本当は、貴方は転生対象じゃないからランクCまでしか選べないんだけど、私の退職金みたいな感じで特別にランクSSまで選べるようにしてもらったわ。
しかも!
超特別にランクSSの“技能”を二つ選べるようにしてもらったの!
あとね、魔素因子も本来は属性を一つ選べるんだけど、これも、二つ選べるようにしてもらったよ!」
そっか、そもそも俺転生権なかったんだっけ?
というかルアンメシア、お前超ポンコツなのかそれとも、超有能なのかはっきりしてくれーーー!
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