関白の息子!

アイム

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西京改名宣言

英雄(エロ度★★☆☆☆)

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 クチュリと音を立て、俺のものを対面座位でお千が飲み込んでいく。締まりが良いためか、何時も最初に入れる時は少し苦労するが、中に入ってしまえば俺の形に慣らされたそこが待ち侘びていたかのように締め上げてくる。

「グ、お千、ちょい待ち」

「ん、ふぇ、な、何をですか?」

 直ぐに果ててしまっては楽しめないと言うことで待てと言ったのだが、お千にしてみれば別にどうこうしようとして動かしているわけではない。今直ぐに俺を絶頂に導こうとする膣の蠢きは、お千の意志に関係なく起こるのだ。

「ま、不味い、お千、一回抜け」

「え、ええ?」

 俺が何を言っているのか理解できないとお千は戸惑いを見せる。その瞬間、更にキュッと締め上げてくるのだ。

「んぐ!」

「ゥッ、ハァ、あ、熱い」

 そして、あっけなく思いっ切り膣内で射精してしまう。

 …………何と言うことだ。最近、十分にお千を愉しめていない。原因は俺の早漏、じゃない! お千の具合が良すぎるのが悪いのだ。以前なら経験の少なさゆえの硬さがあったのに、最近のお千は大分慣れてきているのだ。ぶっちゃけ、三擦り半なんて情けないこともある。

「なんてこった」

「あ、あなた? 何か問題が?」

「……いや、問題と言うか……まぁ、二回・三回と楽しめばいいよな!」

 そう、たらのお陰というのもなんだが、俺はたった一回射精したくらいでは収まらない。このまま抜かずの三発だって――

「はい」

 だが、そう言ってお千が嬉しそうに微笑んだ瞬間。またお千の膣が俺を締め上げてくる。

「ちょ、ま、待って」

「はい?」

 お千にしてみればさっきから俺はどうしたのだろうと不思議に思っているのかもしれない。だが、このペースで進んでは間違いなくお千が満足しないで終わってしまう。

「お千、口づけを」

「ん、ふ、ぅ」

 取り敢えずと言うようにキスして落ち着こうとしても、また膣がうねうねと蠢き出してしまう。……これは、不味い。

「あなた?」

「ええい、ままよ!」

 もうこうなったら無駄に抵抗しても仕方ないとばかりに、お千に腰を打ち付ける。野生に目攻めたように激しく、……ウッ。いやいや、まだまだぁ!

 ……だが結局、お千を逝かせることも出来ず、四回中出しして終わってしまった。お千はそれでも満足そうな顔で寝てしまったが、俺の方はどうにもやるせない気持ちのままだった。



「ってことなんだお麟」

「……何故にこんな幼女にそれを尋ねますかね」

 俺が救いを求めた相手、お麟は明で買ったという書物を読む作業を邪魔されて少し不機嫌気味だ。

「良いから教えろって。どうしたらもうちょい長く楽しめる?」

「ハァ、紐で縛れば良いんじゃないですか?」

 本当に興味が無いのが分かる感じに、お麟は適当に答えてくる。

「真面目に相談にのれって、お前は俺の部下だろう?」

「そうは言いますが女性に性技を教えるならいざ知らず、男性の早漏回避術など私が知るわけがないじゃないですか」

 書物から目を離す事すらせずに俺の悩みに対して酷く屈辱的な表現をしてくる。言っておくが俺は決して早漏じゃない。他の娘が相手の時は大体俺の方が後だ。先にいかされてしまうのなんてそれこそお千くらいのものだ。

「男は逝けば満足なんでしょう? 子作りとしても問題ありませんし良いじゃないですか。はい、相談終わり」

「おい、もうちょっと真面目に相談に乗れば新しい本を買ってやるぞ?」

「何でもお聞きください!」

 子供らしく非常に現金にお麟は掌を返してくる。お麟なんてだいたいこんなもんだ。

「で、俺がお千をもっと長く楽しむ方法は?」

「……紐で――

「おい!」

 確かにそれで射精は抑えられるかもしれないけど、俺はそんなドMじゃない。大体それ痛そうで絶対嫌だ。

「じゃぁ、後ろですれば良いんじゃないですか?」

「……お麟、本買ってやらんぞ?」

「むぅ、仕方ありません。これは以前……と言っても前世の話ですけど、少しお年を召して自分で運動するのが難しくなった方のお相手をしていた時の話です」

「ん、それってさぁ――

「それが誰かは重要じゃありません。続けますよ? その方は既に自分自身が気持ち良くなる必要はなく、私を執拗に弄ぶばかりでした」

「ん、っと、挿入せずに愛撫ばかりってこと?」

「まぁ、はっきり言えば」

「それは却下だなぁ。挿れたいもん」

「じゃ、知りません」

 俺の我儘にお麟の視線が本に戻っていく。

「本をもう一冊」

「……ふぅ、媚薬とか?」

「いや、それは負けた気がするからなぁ」

「何と戦っているんですか、まったく。では、私が補助するというのは?」

「嫌だ」

「はぁ、では冷水で濡らした布を首の後ろに巻いてください。少し冷静になりますので多少は遅れさせられます」

 ふむ、成る程なぁ。

「んで、お前は何読んでいるの?」

「岳鶯という将軍の記録です」

「……どうだ?」

「人を、特に戦を知らぬ者達を戦える兵にするには多くの時間を要します。ですが、この将軍はそれを必要としない」

「それほどの用兵術を持つ、と?」

「いいえ、それ以上に求心力です。今が明国の末期であることは民自身にも分かっています。そんな時に彼等が何を望むのか? それは簡単です。英雄を望むのです」

「岳飛の子孫で戦の強い岳鶯はそれにピッタリと言うことか?」

「はい。そして、明という国と戦うに当たりその岳鶯の英雄性は最大の敵となります。考えてもみてください。日本の十倍と言われる人口を持つ明の、その民衆が立ち上がったとしたら……」

 しかも、その民衆は彼の言葉に煽られ鍛えられた兵と大差ない働きをするとしたら……。

「考えるだけでゾッとする仮定だ」

「しかし事実です。そして、そうなれば日本兵が一発の銃弾で一人を殺せたとしても弾が足りなくなるという事態に……そして、仮に勝ったとしてもその後に残る世界は」

「血の沼の上に新国が成ったとして、そこに民がいなくては意味がない」

 英雄とは、果たして人を生かす者のことなのか、それとも人を殺す者のことなのか。

「早々に岳鶯を、その英雄性を奪えばえばいい」

「いえ、岳鶯将軍を真正面から叩き潰していただきます。陛下には英雄を越えてもらい、明国の民を屈服させる。それが出来れば大日本帝国の戦略は十年早くなる」

 真正面から、か。

「お千にも真正面から勝てるようになりたいなぁ」

「……もう出てってください」
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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