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秀頼ルート 黒幕捜査2
おとり捜査(エロ度☆☆☆☆☆)
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「囮、潜入しての密偵、ですか?」
桜に概要を話すと、思案気に首をもたげる。
「父上、私がやります!」
「「駄目!!」」
誰が悲しくてこんな可愛い娘を危険なミッションに送るものか!
俺と桜に同時に反対され、膝の上のお梅がプゥッと頬を膨らませてしまう。
取り敢えず抱き枕宜しくヒシと抱きかかえ、コショコショとくすぐってやる。
キャッキャとじゃれつく姿がまた愛らしく、絶対に嫁にやらないと心に誓う。
「ですが、どう行うと言うのですか? 正直に言って方法も思いつかないです」
ム~ッと悩みながら桜が質問してくる。
確かに通常の密偵とは異なるものになるだろう。
「順を追って説明するが、先ずは比叡山への寄進を止める」
「・・・・・・え、それって結構不味いことになりませんか?」
「ああ、もちろん比叡山にとってはな。調べてみたら、今の寄進の8割は豊臣からだ。残りの1割は朝廷。あとは商人や民などから、だな」
そして、5奉行の宗教勢力担当は九条。
つまり朝廷とのつながりが強く、豊臣の意向を反映させるだろう。
なに、理由は戦費が嵩んでいるからとでも言って、戦が終われば再開すると言えば良い。
「で、9割方の寄進が無くなれば比叡山の僧たちはどうなる?」
「・・・・・・飢えて死んでしまう?」
極端だな!?
多少は蓄えもあるだろうし、自家栽培もあるだろうし、なにより・・・・・・。
「飢える前に当然動くだろ。京の町に降りて食料を求めたりするとかな」
「いえ、民だってそこまで余裕があるわけではないのですから、あの人数の僧を毎日食べて行かせる食料を分けることは・・・・・・」
そう、いくら戦が無くなり、技術の共有で作付け量が増え、全国統一で税を下げていると言っても、民の暮らしは大分改善されたが、他人の面倒を見る余裕があるわけではない。
また、結局のところ民の生活は仏の助けなど関係なく、為政者次第なのだと言う考えが広がり、民からの寄進はどの寺も減っているらしい。
「出来ないだろうな。それにいつも同じところに求めれば誰だってやりたくなくなる。では、どうするか? あるところに求めるに決まっている」
「豊臣・・・・・・いえ、商人?」
「そう、天海が繋がっている商人だ。ところが商人と言っても、基本的に天海側にいるのは武器を売れなくなった商人。そいつらもやはり大した余裕はない」
「・・・・・・でも、余裕のある商人がいるとすれば」
「そうだ。それは海外との貿易で財を為す商人。つまり、家康を連れ去った者、もしくはその取引相手だ」
桜が此処までの話を納得したのを確認し、さらに続ける。
「海外との貿易を行う者は政府への届け出を必要とする。それは豊臣が仕切り、抱え込んだ商人がやっていることだ。その者達は豊臣に喧嘩など売らないだろうし、桜達の調べの中でも怪しい者は見つからなかっただろう?」
「・・・・・・つまり、密貿易、ですか」
「そうだ。では、密貿易で海外に何を売る?」
「えっと、うーん・・・・・・」
眉根を寄せて考え込むが、国内と取引先の違いを考えればいい。
大陸に足りないものをこれまでの戦で多く用い、日本の勝利に貢献してもらってきた。
「簡単に考えて良い。日本の方が圧倒的に安いものでなければ、わざわざ日本と密貿易などしない。当然輸送費用やその不利益も関わるんだからな」
「えっと・・・・・・」
「もう一つ付け加えれば、最近使わなくなったものだろうな」
「はい! はい! 父上、私分かりました!」
今までじゃれて遊んでいたお梅が元気良く手を上げる。
話自体にはあまり興味がなさそうだったのに、聞いてはいたようだ。
「ん? お梅は何だと思う?」
「それは手裏剣だと思います。戦いが無くなって使わなくなったってお爺ちゃんが言ってたの!」
「う、うーん、そんな珍しくて練習が必要ではない物だね。でも、方向性は合ってるよ」
ハズレだけど、頭を撫で撫でする。
うーん、目を細めて気持ち良さそう。
猫っぽいなぁ。
ご褒美にカステラもあげよう。
「えっと、つまり、銃、ですか?」
「そう。大量に抱えた在庫の銃を、未だにほとんど持っていない国に売るんだ。ぼろ儲けだろう? しかも、俺達の軍が明や朝鮮などを相手にその有効性を実演してしまっている」
「で、ですが、乱を起こせば必要になるんじゃ?」
「連装銃の有効性はもう示しているし、各大名に図面なども配っている。ぶっちゃけ旧来の銃は時代遅れ、それを鋳潰して鉄に戻してでは金が余計にかかるし、高額で銃を買った分丸々損をする。で、あれば銃を売り、鉄を買って来た方が儲かるくらいだろう。いや、国内の鉄の需要自体が減っているんだ。産地から格安で仕入れているんじゃないかな。ま、流石に連装銃を売る馬鹿はいないと思いたいがな」
「・・・・・・鉄の動きも調べさせます」
そう、この時代においても、資源の価格というものは日々刻々と変化する。
鉄の動きがあれば掴むことも可能だろう。
「うん、ただ、貿易ってのは行きと帰りの積み荷の重さか量を合わせるのが味噌だ。大陸製の磁器なんかであれば、堺の商人が見張っているからまともな商売は無理だろうし、一体なにを持って来ているのか、それが気になるな」
「・・・・・・それもですが、囮の方は?」
「ああ、どっかの大名の下に紛れ込み、秘密裏に旧式の銃を売りたいと持ち掛けると言う手はずで進める。出来れば旧式の銃を大量に持ち、財政的に困っている大名の方が現実味はあるんだけどなぁ」
「・・・・・・うーん、上杉様は?」
「あそこは、武士は食わねど高楊枝って感じだから」
「島津様は?」
「・・・・・・ぶっちゃけ、むしろ関与を疑っているくらいだ。知ってか知らずかは別とし、誰にも見つからずに貿易ができ、大陸とも近く、大名の中でも指折りに銃の数が多い」
「では内偵は必要と?」
「いや、使える忍びの腕次第だが、島津に直接働きかけ焦らせると言う手も悪くない」
「でも、島津様はお金に困ってはおられないですよね?」
確かに一般的に大大名の島津が財政難と言うイメージはない。
だが、島津に限らず西国の大名は常に不安と戦っているはずだ。
「乱を起こしたいとは思っていないだろうが、何も鉄砲の供給源までそう思っている必要はない。ただ、九州勢はこれからも明との戦で出費が嵩んでいく。今は困っていなくてもこれからを考えれば憂鬱なはずだ」
その分恩賞などは弾むつもりだが、それもある程度戦が終わらなければ払うことはできない。
おまけに負けてしまえば無いに等しい。
「つまり、鉄砲の出元、財政状況とその近傍、鉄の流れ、まだ謎のままの大陸からの商品、それを追っていけば関与した者が洗い出せ――」
「その頃には比叡山も音を上げ、商人に助けを求める。想定はそんなところだ」
だが、どうしても大陸からの謎の商品に思い当たるものが無い。
大陸で仕入れることが出来、日本で需要のある物。
・・・・・・もしくは者ということもあるか。
ただ、どう考えても奴隷よりも銃の方が高い。
金やそこらのものと奴隷との合わせ技ということも・・・・・・。
「とにかく、島津には俺が協力依頼の文を書く、桜は密偵として使えそうなものを選定しておいてくれ」
「はっ!」
「父上、これもっと食べたい!」
カステラを食べ終わったお梅が俺の後ろの菓子置きを漁り出す。
「こ、これ、お梅! はしたない」
「うーん、カステラはもうないなぁ。あ、母上のところにまだあるかも」
確か、これを買った時に母上にもおすそ分けしたのだ。
「ほんと!? 父上、貰いに行こう?」
そう言いながら、ぐいぐいと袖を引っ張ってくる。
はぁ、と桜は溜め息を吐くが、俺としては桜とお梅との時間を大切にしたい。
久々に親子3人で母上のところに行くのも悪くない。
桜に概要を話すと、思案気に首をもたげる。
「父上、私がやります!」
「「駄目!!」」
誰が悲しくてこんな可愛い娘を危険なミッションに送るものか!
俺と桜に同時に反対され、膝の上のお梅がプゥッと頬を膨らませてしまう。
取り敢えず抱き枕宜しくヒシと抱きかかえ、コショコショとくすぐってやる。
キャッキャとじゃれつく姿がまた愛らしく、絶対に嫁にやらないと心に誓う。
「ですが、どう行うと言うのですか? 正直に言って方法も思いつかないです」
ム~ッと悩みながら桜が質問してくる。
確かに通常の密偵とは異なるものになるだろう。
「順を追って説明するが、先ずは比叡山への寄進を止める」
「・・・・・・え、それって結構不味いことになりませんか?」
「ああ、もちろん比叡山にとってはな。調べてみたら、今の寄進の8割は豊臣からだ。残りの1割は朝廷。あとは商人や民などから、だな」
そして、5奉行の宗教勢力担当は九条。
つまり朝廷とのつながりが強く、豊臣の意向を反映させるだろう。
なに、理由は戦費が嵩んでいるからとでも言って、戦が終われば再開すると言えば良い。
「で、9割方の寄進が無くなれば比叡山の僧たちはどうなる?」
「・・・・・・飢えて死んでしまう?」
極端だな!?
多少は蓄えもあるだろうし、自家栽培もあるだろうし、なにより・・・・・・。
「飢える前に当然動くだろ。京の町に降りて食料を求めたりするとかな」
「いえ、民だってそこまで余裕があるわけではないのですから、あの人数の僧を毎日食べて行かせる食料を分けることは・・・・・・」
そう、いくら戦が無くなり、技術の共有で作付け量が増え、全国統一で税を下げていると言っても、民の暮らしは大分改善されたが、他人の面倒を見る余裕があるわけではない。
また、結局のところ民の生活は仏の助けなど関係なく、為政者次第なのだと言う考えが広がり、民からの寄進はどの寺も減っているらしい。
「出来ないだろうな。それにいつも同じところに求めれば誰だってやりたくなくなる。では、どうするか? あるところに求めるに決まっている」
「豊臣・・・・・・いえ、商人?」
「そう、天海が繋がっている商人だ。ところが商人と言っても、基本的に天海側にいるのは武器を売れなくなった商人。そいつらもやはり大した余裕はない」
「・・・・・・でも、余裕のある商人がいるとすれば」
「そうだ。それは海外との貿易で財を為す商人。つまり、家康を連れ去った者、もしくはその取引相手だ」
桜が此処までの話を納得したのを確認し、さらに続ける。
「海外との貿易を行う者は政府への届け出を必要とする。それは豊臣が仕切り、抱え込んだ商人がやっていることだ。その者達は豊臣に喧嘩など売らないだろうし、桜達の調べの中でも怪しい者は見つからなかっただろう?」
「・・・・・・つまり、密貿易、ですか」
「そうだ。では、密貿易で海外に何を売る?」
「えっと、うーん・・・・・・」
眉根を寄せて考え込むが、国内と取引先の違いを考えればいい。
大陸に足りないものをこれまでの戦で多く用い、日本の勝利に貢献してもらってきた。
「簡単に考えて良い。日本の方が圧倒的に安いものでなければ、わざわざ日本と密貿易などしない。当然輸送費用やその不利益も関わるんだからな」
「えっと・・・・・・」
「もう一つ付け加えれば、最近使わなくなったものだろうな」
「はい! はい! 父上、私分かりました!」
今までじゃれて遊んでいたお梅が元気良く手を上げる。
話自体にはあまり興味がなさそうだったのに、聞いてはいたようだ。
「ん? お梅は何だと思う?」
「それは手裏剣だと思います。戦いが無くなって使わなくなったってお爺ちゃんが言ってたの!」
「う、うーん、そんな珍しくて練習が必要ではない物だね。でも、方向性は合ってるよ」
ハズレだけど、頭を撫で撫でする。
うーん、目を細めて気持ち良さそう。
猫っぽいなぁ。
ご褒美にカステラもあげよう。
「えっと、つまり、銃、ですか?」
「そう。大量に抱えた在庫の銃を、未だにほとんど持っていない国に売るんだ。ぼろ儲けだろう? しかも、俺達の軍が明や朝鮮などを相手にその有効性を実演してしまっている」
「で、ですが、乱を起こせば必要になるんじゃ?」
「連装銃の有効性はもう示しているし、各大名に図面なども配っている。ぶっちゃけ旧来の銃は時代遅れ、それを鋳潰して鉄に戻してでは金が余計にかかるし、高額で銃を買った分丸々損をする。で、あれば銃を売り、鉄を買って来た方が儲かるくらいだろう。いや、国内の鉄の需要自体が減っているんだ。産地から格安で仕入れているんじゃないかな。ま、流石に連装銃を売る馬鹿はいないと思いたいがな」
「・・・・・・鉄の動きも調べさせます」
そう、この時代においても、資源の価格というものは日々刻々と変化する。
鉄の動きがあれば掴むことも可能だろう。
「うん、ただ、貿易ってのは行きと帰りの積み荷の重さか量を合わせるのが味噌だ。大陸製の磁器なんかであれば、堺の商人が見張っているからまともな商売は無理だろうし、一体なにを持って来ているのか、それが気になるな」
「・・・・・・それもですが、囮の方は?」
「ああ、どっかの大名の下に紛れ込み、秘密裏に旧式の銃を売りたいと持ち掛けると言う手はずで進める。出来れば旧式の銃を大量に持ち、財政的に困っている大名の方が現実味はあるんだけどなぁ」
「・・・・・・うーん、上杉様は?」
「あそこは、武士は食わねど高楊枝って感じだから」
「島津様は?」
「・・・・・・ぶっちゃけ、むしろ関与を疑っているくらいだ。知ってか知らずかは別とし、誰にも見つからずに貿易ができ、大陸とも近く、大名の中でも指折りに銃の数が多い」
「では内偵は必要と?」
「いや、使える忍びの腕次第だが、島津に直接働きかけ焦らせると言う手も悪くない」
「でも、島津様はお金に困ってはおられないですよね?」
確かに一般的に大大名の島津が財政難と言うイメージはない。
だが、島津に限らず西国の大名は常に不安と戦っているはずだ。
「乱を起こしたいとは思っていないだろうが、何も鉄砲の供給源までそう思っている必要はない。ただ、九州勢はこれからも明との戦で出費が嵩んでいく。今は困っていなくてもこれからを考えれば憂鬱なはずだ」
その分恩賞などは弾むつもりだが、それもある程度戦が終わらなければ払うことはできない。
おまけに負けてしまえば無いに等しい。
「つまり、鉄砲の出元、財政状況とその近傍、鉄の流れ、まだ謎のままの大陸からの商品、それを追っていけば関与した者が洗い出せ――」
「その頃には比叡山も音を上げ、商人に助けを求める。想定はそんなところだ」
だが、どうしても大陸からの謎の商品に思い当たるものが無い。
大陸で仕入れることが出来、日本で需要のある物。
・・・・・・もしくは者ということもあるか。
ただ、どう考えても奴隷よりも銃の方が高い。
金やそこらのものと奴隷との合わせ技ということも・・・・・・。
「とにかく、島津には俺が協力依頼の文を書く、桜は密偵として使えそうなものを選定しておいてくれ」
「はっ!」
「父上、これもっと食べたい!」
カステラを食べ終わったお梅が俺の後ろの菓子置きを漁り出す。
「こ、これ、お梅! はしたない」
「うーん、カステラはもうないなぁ。あ、母上のところにまだあるかも」
確か、これを買った時に母上にもおすそ分けしたのだ。
「ほんと!? 父上、貰いに行こう?」
そう言いながら、ぐいぐいと袖を引っ張ってくる。
はぁ、と桜は溜め息を吐くが、俺としては桜とお梅との時間を大切にしたい。
久々に親子3人で母上のところに行くのも悪くない。
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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