関白の息子!

アイム

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千姫ルート 上海要塞防衛戦

倭軍征討軍の進撃(エロ度★★☆☆☆)

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「きゃつらは逆賊じゃ。男は殺し、女は犯せ! 徹底的に村の食料を奪えぃ!」

 進安は己の指示で動く野獣の様な兵達と、それに蹂躙される村民達の様子に酔いしれていた。
 一方的な殺戮と蹂躙、凌辱と略奪。
 まさに圧倒的な強者だ。
 なにせ弱者たる相手はただの農民。

 明軍とて農民兵ばかりなのではあるが、その数と武装の違いは明らか。
 30万にもなる大軍勢が、せいぜい5千人程度の村々を襲うのだから。

 既に、これで進軍を始めてから5つ目の村。
 最初の一つ二つでこそ良心の呵責に苛まれていた兵達も、次第に殺戮の愉悦と凌辱の快楽に酔い始めている様に見えた。
 そして、今では泣き叫ぶ女を輪姦しながらその夫や子を殺すと言う、人にあるまじき行為ですら平気で行うようにまでなっている。

 それもすべては進安の煽動によるものだ。




 それは五日ほど前のこと。

 進安は兵糧の補給が無いと知りながらも、50万を号して征討軍を組織した。
 しかし、その後に上海の日本軍の一部が南京に向かって出発したことを知ると、30万と6割にしかならない人数で進撃を始めた。

 その理由は、自分達の食い扶持を奪われないうちに奪うこと。
 正当性などどこにもない。

 居勝は何度も止めようとしたが、進安は当然の如く聞く耳などもたない。

 それは忘れもしない、最初の村を襲った後。
 進安の帷幕に居勝が訪れた時、何時の間にやらすっかり進安のお気に入りとなった季夏と、村で攫った2人の美しい娘を一糸纏わぬ姿にして抱きながら、進安はこう言った。

「上海の地を倭冠に奪われたと言うのに、こ奴らはそれに対して何もせずにいるのだ。つまりは国を裏切った逆賊である。じゃから儂が正してやっているだけじゃ」

 平然とありもしない反逆罪を捏造し、自国の民を弑逆する男に居勝は内心腸が煮えたくりながらもそれでも自制を保つ。
 今、一人で進安を告発しても、彼の家族と共に殺されるだけでしかない。
 それでは今まで耐え忍び続けてきた意味がない。

 彼の志はもっと遠く彼方に在るのだから。

「・・・・・・ですが、兵も混乱しております。それに捕らえた村の男達はどうするのです? 女とて犯してよいと言われましても・・・・・・」

 そう、この時点では村の男達はかなりの割合で殺されはしたが、7割がたは捕らえられていたのだ。
 食料は全て没収しているものの、4000人以上の村人は生きていた。

 たしかに、進安は目を付けなかった女達は兵の好きに犯して良いとは言った。
 しかし、兵とて良心が少しでもあれば誰もそんな事はしない。
 当たり前と言えば当たり前だ。
 少しばかり土地が違うとはいえ、彼等は自分とほとんど変わらない身の上の者達。

「おお、そうでじゃったな。生娘を犯すのに忙しくてのう。どれ」

 そう言って先程捕らえたばかりの村娘に一物を挿入する。

「い、いやぁぁぁあ、っ!? がふっ!?」

 娘は泣き叫ぶも、その細い首を進安の太い腕に締め上げられ苦痛に悶える。

「ピィピィ騒ぐな。良いか? このまま儂に抱きついておれ。もしも離れたり、膣から儂の魔羅が抜けた時はこの首へし折るぞ!」

 進安の恫喝に少女は泣きながらもコクコクと無言で首を振って頷く。
 そして裸のままで進安の首に手を回し、足を腰に絡めたのだ。

「ククッ、それでよい。そうやっておれば飽きるまでは生かしておいてやる」

 さも愉快そうに腰を振り、わざと少女を揺さぶって落とそうとする。

「い、いや、お、落ちるぅ」

「落ちれば殺すぞ? ほれ、ほれ!」

 少女はなんとか振り落とされぬように自分の腕を爪が喰い込み血を流すほどに力を入れて掴む。
 生きるために必死なのだろう。
 ふと見れば、ずっと動かないので気絶しているのかと思っていたもう一人の村娘は明らかに首の角度がおかしい。

 ギリリッと居勝は奥歯を噛み締める。
 しかし、今の彼ではなにも出来ない。
 無残に殺された少女に手を合わせることすら、きっと進安の癇に障るだろう。

「それでは行くとするか」

「・・・・・・どちらへ?」

「惰弱な兵どもの目を覚ましに、じゃ」

 そう言うと少女に抱きつかせたままで進安は己の野太い刀を手に取り、帷幕の外へ出て行く。
 居勝はチラリと季夏の顔を一度だけ見ると、その後について行った。




 村の中心には拘束された男達が1700人以上。
 女は2500人ほどだが、見た限りそのうちの2割ほどが老人、同じく2割ほどが子供。
 誰もがこれからの自分の運命を測りかねていた。

 軍の大将である進安が近づいてきたと見ると村長らしき老人が声をあげ――

 ようとするも、その太った男に孫娘が必死にしがみ付きながら犯されているのを見て絶句する。
 それでも、使命感からなのか、なんとかしわがれた声を吐き出す。

「しょ、将軍様。私共に一体何の咎が――ごふっ!?」

 ドスリと無造作に刺すように振るわれた進安の刀は村長の腹に納まる。
 血を吐き、崩れ落ちる村長に周囲の人々が信じられぬものを見る様にして目を見張る。

「む、村長様ーー!?」

「黙れ!」

 叫び近寄って来た若者が、蹴り上げられる。
 そして、進安は村長から抜いた刀でその若者の首を斬る。

「がはっ!?」

 村長に続いてまた一人が斬られ、村人たちは息をする事さえ忘れたようにガタガタと震え出す。

「良いか? 全ての兵は必ず一太刀ずつ入れよ。従わぬ者は皆この者達の横に並ばせ、同じ逆賊として扱う。それが終わったものから女は好きにしてよい。どうじゃ、早い者勝ちじゃぞ?」

 30万人もの兵が一人一太刀入れれば、一人で200太刀近くも斬られることになる。
 到底生きていられるわけがない。

「どうした? 儂が見ていてやるぞ! そうじゃ始めの者にはここにいる女の中から一人を占有させてやろう」

 大声で進安が怒鳴るが、それでも兵は誰一人――

「李将軍! 私にお任せを!」

 そう言って出てきたのはまだ若い男。

 居勝はその男に見覚えがあった。
 進安の小間使いの男だ。
 つまりはサクラ。

「おお、よくぞ申した。そちにはこの刀をくれてやる。見事に一太刀入れて見せよ!」

「ははぁっ!」

 前に進み出てきた小間使いの男は片膝をつき恭しく進安から刀を受け取ると、ヒュー、ヒューとか細い息を辛うじて続けていた村長に近づき・・・・・・。

 ドンッ!

 首を一刀両断に切り落とした。

 誰もが声を発せぬままにいる中で、その小間使いの男はそんな事はどこ吹く風と言った様子で女達に近寄り、その中では一際美しく若い女性の服をおもむろに脱がしにかかる。

「李将軍! この娘をいただいても?」

「もちろんじゃ! 好きに犯し、飽きれば奴隷商にでも売るが良い」

「ははっ!」

 小間使いの男は嬉々としてその女性を組み敷き、無理矢理に一物を膣に捩じり込む。
 その姿に兵達が息を飲む。
 先程までの侮蔑の視線ではない。
 明らかに嫉妬の混じった眼差しで。



 そこから兵達が村の男達を斬り殺し、女を凌辱し出すのにはさほどの時間もかからなかった。



 この軍の目的は、当然上海を占拠した日本軍の撃退にある。
 しかし、そのために集めた兵のほとんどは戦など知らない者ばかり。
 その対策として、進安の、いや、都の宦官・李進忠の考えたはかりごと
 それは、民から兵糧を奪い、民を斬ることで兵に人を殺人の感覚を覚えさせること。
 最後に罪は全て日本軍に擦り付けてしまえ。
 恐らくそう言う考えなのだ。

 そこまで居勝が分かった時には、既に後戻りなど出来ない程に兵は獣に変わり果ててしまっていた。

 
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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