関白の息子!

アイム

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側室達の日常

たら姫の憂鬱(エロ度★☆☆☆☆)

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「アラン、ベイカーさんあなた達には本当に呆れました…」

セバスさんがアランとベイカーがご飯を食べているところに急にやってきた…

「一体藪から棒になんだ?まぁ…思い当たる節はなくはない!」

アランが持っていた肉を食べると

「そうだよ、アランさんならまだしも俺何かしましたっけ?」

ベイカーは身に覚えがないと言いながら肉を食った。

「それです!その食欲です!あなた達この前隣町に依頼に行った時に何かしましたよね…」

セバスさんが二人を睨みつける。

「なんか?依頼をこなして…飯食って帰ってきたよな?」

「ああ、いつも通りだ」

二人が頷くと

「その隣町から被害届が届いています!男の二人組が食い逃げを繰り返していると…」

「「食い逃げ!?」」

「ベイカーさん!アランさん!」

話を聞いてたミヅキが大声をあげる!

「いや!まて!知らんぞ食い逃げなんてするかよ」

してないと否定するベイカーに大してアランは思案顔を見せる。

「それって…どの店?」

伺うようにアランが聞くと

「確か…肉をメインに出している。肉肉パラダイスとお酒が飲めるリトリップと言うお店ですね…」

「おい…アランさん…」

ベイカーとアランの顔が曇ると…

「俺達は確かにその店に行った…行ったけどちゃんと金は払ったぞ!」

「ミヅキさんは同行してないのですか?」

「ミヅキがシルバ達と寝てから行ったから…」

気まずそうにベイカーが言うと…

「えー!二人共いつの間に!私もいきたかったー!」

ミヅキが仲間外れにされた事で膨れていると

「悪かったよ、今度は連れていくからさ」

ベイカーが謝ると

「では証言出来るのはお互いだけなのですね」

「まぁそうなるな…知り合いがいた訳でもねぇし」

「お金を払い忘れたとかじゃないんですか?」

ミヅキが聞くと

「それが定員が少し目を離した隙に凄い速さで逃げ出したと…」

「そんな事するかよ!」

「全くだ!」

二人が憤怒すると

「それ本当に俺達か?」

「ええ、赤髪の冒険者と明るい茶髪の男だったと…かなり強そうな冒険者達であの町では見ない顔だと…」

「ベイカーさん達にそっくりだね」

ミヅキが寂しそうに二人を見つめる…

「ベイカーさん達にはお腹いっぱい食べてもらってると思ってたのに…」

「いや!ミヅキの飯美味いよ!満足だけど…あの夜中に空く小腹に酒とツマミを食べるは…」

「そうだな…やめられん」

アランがうんうんと頷く。

「やはりお前達が…」

セバスが眉間を押さえると

「先方には謝罪をしておきます…お金はお前達の依頼分から差し引いて払っておく!いいか?二度とそんな事をするなよ」

セバスさんは二人をギロっと睨むと帰っていった…

「こっわ!なんだあれ!俺たちを犯人って決めつけてたぞ!」

アランが怒りのあまり目の前の肉を食べ尽くす!

「でも、ベイカーさん達がそんな事するとはやっぱり思えないなぁ…」

ミヅキが二人を見ると

「だからやってないんだよ!」

ベイカーはミヅキを見つめると

「本当?」

ミヅキはじっとベイカーの目を見つめる。

「ああ!誓ってもいい、俺はやってない」

「俺はじゃなくて俺達だろ!」

アランが文句を言うと

「酔って忘れてたって事はないの?」

「そこまで飲んでねぇよ、ミヅキを宿に残してたしな」

「ああ、ちゃんと帰ってきてミヅキが寝てるのを確認した」

「えっ…寝顔…見たの?」

ミヅキが睨むと

「いや!暗いしな…そこまでは…ちゃんといるか見ただけだよ。親として当然だろ?」

ベイカーさんがそっと目をそらすと

「ふーん…まぁいいけどね」

ミヅキがしょうがないと渋々頷く。

「なら、やっぱりベイカーさん達はじゃないのかな?」

「まぁ俺達と勘違いしたのかもな…」

「でも二軒も?」

「「うーん…」」

二人は頭を抱えたが思い当たる節はやはりなかった。


数日後…

「ベイカー!」

ドンッ!

怒濤の声と共に外に雷が落ちてきた…

「ま、また何かしたの?」

ミヅキは家の中で震えると…

「し、知らんぞ」

ベイカーはミヅキの後ろに隠れた…

扉が開くと…アランさんを引きずって怒りの表情のセバスさんが部屋に怒鳴り込んできた。

「ミヅキさん、その馬鹿を渡して下さい」

セバスさんは私にいつものようににっこりと笑ってお願いしてくる。

「ま、待ってセバスさん、ベイカーさん何したの?それだけ聞かせてもらってから…」

お願いと手を合わせると、セバスさんの勢いが止まった。

「あれほど気をつけるように言いましたが…また食い逃げをしたんです」

「えっ!?また!」

ミヅキが振り返ってベイカーを見ると

「いや!してないぞ!」

ブルブルと首を振っている。

「今度は違う町だけでなく、村からも来ているんですよ!」

「えっ…ちょっと待てよ。どの村だよ」

「あなた達が依頼に向かったところですよ!」

「おかしいぞ俺達あんな事があったから夜は食べに出てないぞ」

「ああ、そうだな。行ってもミヅキ達と一緒だった」

「えっ」

セバスさんが私を見つめると

「はい!確かに一緒に行きました!夜は…寝ちゃった後は分からないけど…」

【確かに居たぞこいつら】

シルバが口を挟む

【えっ本当に?】

私は驚いてシルバを見つめると

【ああ、俺に黙って飯を食いに行ってたなんて…許さんと思って注意して見てたんだ】

【そ、そうなんだ…】

苦笑しながらその事をセバスさんに伝えると

「ほら見ろ!俺達じゃねぇだろ!」

アランさんがドヤ顔で答えると

「では一体誰が…報告によると自分達の事をアラン、ベイカーと呼び合っていたそうですよ」

「はぁ?なんだそりゃ」

「なんかおかしいよね、食い逃げするのにわざわざ名前を言うなんて…わざととしか思えないなぁ」

「確かに…少し冷静になってみると、アランにそんな芸当ができるとも思えませんね」

「おい!」

アランが突っ込むと

「しかし許さん…俺達の名を語って食い逃げだと…何処のどいつだ!」

「しかし…真犯人か居ない今とりあえず名前が出ているあなた達を野放しにしておく訳にも行かないのですよ」

「やってないのにか?」

「名指してアランとベイカーを捕まえてくれと依頼が来ているのです」

二人に依頼書を見せると…

「とりあえず先方には私から事情を説明しますので、少しギルドに付き合って下さい」

セバスさんの言葉にアランさんとベイカーさんは納得いかない表情でついて行った。

「ミヅキはシルバ達と大人しくしてろよ」

「デボット達にお願いしておきますので…ミヅキさん…静かにここにいて下さいね」

「はーい…」

ミヅキはとりあえず頷いた。
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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