163 / 323
燃える上海
揺れる大和1/2(エロ度★☆☆☆☆)
しおりを挟む
「兄上、済州島まではどのくらいですか?」
大和の楼閣の最上階。
俺達用にあてがわれた部屋で進行方向を見つめながらお千が聞いてくる。
名護屋港を出て早や2刻(4時間)、船酔いしやしないかと心配したが、この部屋の3人(俺、お千、お麟)にはその心配はなさそうだ。
「まだまだかかるよ。今日は風もあまり出てないようだからね」
「そうですか。良かった」
「ん? どうして?」
「フフッ、いっぱいお話しできます」
可愛らしいことを言うお千に思わずギュッと抱きついてしまう。
あ、今のところはエロイ意味でなく。
「あ~、もうお千は可愛いなぁ」
「本当ですか?」
クリッと仰け反るようにして顔をこちらに向けながらお千が質問してくる。
「もちろん本当だよ。日本の半分を上げてもいいくらいにね!」
「もう、そんなのいりません」
えっ? いらないの?
「あ、でも吉野の桜は見てみたいです。あと京の桜もまた一緒に見に行きたいです」
桜、か。
今年はこの大戦のせいでそんな空気じゃないよな。
「来年は絶対に一緒に行きましょうね」
「そうだな。別に大事にしないで家族旅行みたいな小さなものにしようか。それで近くの温泉に泊まって、ぐふふ」
「もう、直ぐに助平になるんですから!」
プリプリと怒るお千をもう一度抱きしめる。
・・・・・・少し、したくなってきた。
「お千、ちょっと座ろうか」
「ふぇ? はい。・・・・・・え? 兄上の上に座るのですか?」
先に座り、ポンポンと胡坐の上を叩いてやれば意図を察してくれた。
もっともどこまで分かっているかは知らないが。
ちょこんと座ろうとするお千の腰に腕を回し、俺の股間に尻を押し付けるようにして座らせる。
「うん、おさまりが良い!」
「あ、兄上、なにか硬いものが・・・・・・」
「ん? なんのこと?」
大人なら分かるはずだ。
もう子供じゃないというなら。
「お千、もっと近くに寄って」
「い、嫌です。兄上の助平!」
む? 助平?
「お、そうだ。天下人を侮辱した罪でケツ扱きの刑に処す」
「な、なんですかそれは!? そこはかとなく卑猥な響きがします」
まぁ、ど真ん中ストライクでエロだけども。
「でもお千はこの船でしばらくは俺と四六時中一緒の生活だろう?」
「べ、別に少しくらい離れても良い――」
「で! お千の目の前で他の女を抱くなんて俺にはとてもできない」
「・・・・・・いえ、桜姫様は仕方な――」
「だから! お千が全て相手をするしかない!」
これが論理的な見解というものだ。
完璧すぎる。
「お麟ちゃん、助けて」
お千が俺の腕の中で身を捩り精一杯お麟に手を伸ばす。
・・・・・・なんだ空気を読んで出て行くとか、いても見えないところに隠れるとかすると思ったのに。
さて、お麟はこういう時どっちの味方かな?
「千姫様、・・・・・・頑張ってください!」
あ、見放した。
「ちょ、酷いよお麟ちゃん!?」
「ですが、それは奥方としてのお仕事です」
「で、でも、私はまだ、その役目を果たせないから・・・・・・」
「千姫様、一つよろしいですか?」
お麟の目がスッと座ったように見えた。
一体何を言い出すのだろうか。
「私はもともと遊女になるために家を出ました。千姫様とは身分が天と地ほどの差がある下々の者ですが、男のために生家を出て慣れない場所で暮らすという意味では一緒かと存じます。そんな我々がどのような時に水揚げを迎えるかご存知ですか?」
「わ、分かりません」
「まぁ、楼主の気の向いた時です。つまり、陛下がなさりたいなら大人しく股をひ・・・・・・コホン、もとい、陛下のなさりたい様にされるのが妻として取るべき道かと」
おま、今股を開けって言おうとした?
ま、まぁ、でもこれでやれそうだ。
「うし! じゃぁ、しようか!」
「そ、その、お口でご奉仕します!」
・・・・・・むぅ、そんなもんじゃ今の昂りは抑えられない。
「お千、あれはなんだ?」
窓からのぞく晴天の大空を指し示す。
「え……と、鳥? ですか?」
「いや、青い空。じゃぁ、あれは?」
スッとそのまま下に方向を変える。
「ん、海、です」
「そう! 青い空、青い海! ここでやることと言ったら一つしかない!」
「絶対にそんなことありません!」
むぅ、随分抵抗するなぁ。
もしかしてまだ真昼間だからか?
そんなものは俺の股間には関係ないのだけど・・・・・・。
「お千!」
「は、はいぃ!?」
がばっと覆いかぶさりながら引き倒す。
きっと戦が近づき、獣性が高ぶっているのだろう。
もう、初潮なんて待っていられるか!
大和の楼閣の最上階。
俺達用にあてがわれた部屋で進行方向を見つめながらお千が聞いてくる。
名護屋港を出て早や2刻(4時間)、船酔いしやしないかと心配したが、この部屋の3人(俺、お千、お麟)にはその心配はなさそうだ。
「まだまだかかるよ。今日は風もあまり出てないようだからね」
「そうですか。良かった」
「ん? どうして?」
「フフッ、いっぱいお話しできます」
可愛らしいことを言うお千に思わずギュッと抱きついてしまう。
あ、今のところはエロイ意味でなく。
「あ~、もうお千は可愛いなぁ」
「本当ですか?」
クリッと仰け反るようにして顔をこちらに向けながらお千が質問してくる。
「もちろん本当だよ。日本の半分を上げてもいいくらいにね!」
「もう、そんなのいりません」
えっ? いらないの?
「あ、でも吉野の桜は見てみたいです。あと京の桜もまた一緒に見に行きたいです」
桜、か。
今年はこの大戦のせいでそんな空気じゃないよな。
「来年は絶対に一緒に行きましょうね」
「そうだな。別に大事にしないで家族旅行みたいな小さなものにしようか。それで近くの温泉に泊まって、ぐふふ」
「もう、直ぐに助平になるんですから!」
プリプリと怒るお千をもう一度抱きしめる。
・・・・・・少し、したくなってきた。
「お千、ちょっと座ろうか」
「ふぇ? はい。・・・・・・え? 兄上の上に座るのですか?」
先に座り、ポンポンと胡坐の上を叩いてやれば意図を察してくれた。
もっともどこまで分かっているかは知らないが。
ちょこんと座ろうとするお千の腰に腕を回し、俺の股間に尻を押し付けるようにして座らせる。
「うん、おさまりが良い!」
「あ、兄上、なにか硬いものが・・・・・・」
「ん? なんのこと?」
大人なら分かるはずだ。
もう子供じゃないというなら。
「お千、もっと近くに寄って」
「い、嫌です。兄上の助平!」
む? 助平?
「お、そうだ。天下人を侮辱した罪でケツ扱きの刑に処す」
「な、なんですかそれは!? そこはかとなく卑猥な響きがします」
まぁ、ど真ん中ストライクでエロだけども。
「でもお千はこの船でしばらくは俺と四六時中一緒の生活だろう?」
「べ、別に少しくらい離れても良い――」
「で! お千の目の前で他の女を抱くなんて俺にはとてもできない」
「・・・・・・いえ、桜姫様は仕方な――」
「だから! お千が全て相手をするしかない!」
これが論理的な見解というものだ。
完璧すぎる。
「お麟ちゃん、助けて」
お千が俺の腕の中で身を捩り精一杯お麟に手を伸ばす。
・・・・・・なんだ空気を読んで出て行くとか、いても見えないところに隠れるとかすると思ったのに。
さて、お麟はこういう時どっちの味方かな?
「千姫様、・・・・・・頑張ってください!」
あ、見放した。
「ちょ、酷いよお麟ちゃん!?」
「ですが、それは奥方としてのお仕事です」
「で、でも、私はまだ、その役目を果たせないから・・・・・・」
「千姫様、一つよろしいですか?」
お麟の目がスッと座ったように見えた。
一体何を言い出すのだろうか。
「私はもともと遊女になるために家を出ました。千姫様とは身分が天と地ほどの差がある下々の者ですが、男のために生家を出て慣れない場所で暮らすという意味では一緒かと存じます。そんな我々がどのような時に水揚げを迎えるかご存知ですか?」
「わ、分かりません」
「まぁ、楼主の気の向いた時です。つまり、陛下がなさりたいなら大人しく股をひ・・・・・・コホン、もとい、陛下のなさりたい様にされるのが妻として取るべき道かと」
おま、今股を開けって言おうとした?
ま、まぁ、でもこれでやれそうだ。
「うし! じゃぁ、しようか!」
「そ、その、お口でご奉仕します!」
・・・・・・むぅ、そんなもんじゃ今の昂りは抑えられない。
「お千、あれはなんだ?」
窓からのぞく晴天の大空を指し示す。
「え……と、鳥? ですか?」
「いや、青い空。じゃぁ、あれは?」
スッとそのまま下に方向を変える。
「ん、海、です」
「そう! 青い空、青い海! ここでやることと言ったら一つしかない!」
「絶対にそんなことありません!」
むぅ、随分抵抗するなぁ。
もしかしてまだ真昼間だからか?
そんなものは俺の股間には関係ないのだけど・・・・・・。
「お千!」
「は、はいぃ!?」
がばっと覆いかぶさりながら引き倒す。
きっと戦が近づき、獣性が高ぶっているのだろう。
もう、初潮なんて待っていられるか!
0
新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
お気に入りに追加
876
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?



【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる