関白の息子!

アイム

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燃える上海

揺れる大和1/2(エロ度★☆☆☆☆)

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「兄上、済州島まではどのくらいですか?」

 大和の楼閣の最上階。
 俺達用にあてがわれた部屋で進行方向を見つめながらお千が聞いてくる。
 名護屋港を出て早や2刻(4時間)、船酔いしやしないかと心配したが、この部屋の3人(俺、お千、お麟)にはその心配はなさそうだ。

「まだまだかかるよ。今日は風もあまり出てないようだからね」
「そうですか。良かった」
「ん? どうして?」
「フフッ、いっぱいお話しできます」

 可愛らしいことを言うお千に思わずギュッと抱きついてしまう。
 あ、今のところはエロイ意味でなく。

「あ~、もうお千は可愛いなぁ」
「本当ですか?」

 クリッと仰け反るようにして顔をこちらに向けながらお千が質問してくる。

「もちろん本当だよ。日本の半分を上げてもいいくらいにね!」
「もう、そんなのいりません」

 えっ? いらないの?

「あ、でも吉野の桜は見てみたいです。あと京の桜もまた一緒に見に行きたいです」

 桜、か。
 今年はこの大戦のせいでそんな空気じゃないよな。

「来年は絶対に一緒に行きましょうね」
「そうだな。別に大事にしないで家族旅行みたいな小さなものにしようか。それで近くの温泉に泊まって、ぐふふ」
「もう、直ぐに助平になるんですから!」

 プリプリと怒るお千をもう一度抱きしめる。
 ・・・・・・少し、したくなってきた。

「お千、ちょっと座ろうか」
「ふぇ? はい。・・・・・・え? 兄上の上に座るのですか?」

 先に座り、ポンポンと胡坐の上を叩いてやれば意図を察してくれた。
 もっともどこまで分かっているかは知らないが。

 ちょこんと座ろうとするお千の腰に腕を回し、俺の股間に尻を押し付けるようにして座らせる。

「うん、おさまりが良い!」
「あ、兄上、なにか硬いものが・・・・・・」
「ん? なんのこと?」

 大人なら分かるはずだ。
 もう子供じゃないというなら。

「お千、もっと近くに寄って」
「い、嫌です。兄上の助平!」

 む? 助平?

「お、そうだ。天下人を侮辱した罪でケツ扱きの刑に処す」
「な、なんですかそれは!? そこはかとなく卑猥な響きがします」

 まぁ、ど真ん中ストライクでエロだけども。

「でもお千はこの船でしばらくは俺と四六時中一緒の生活だろう?」
「べ、別に少しくらい離れても良い――」
「で! お千の目の前で他の女を抱くなんて俺にはとてもできない」
「・・・・・・いえ、桜姫様は仕方な――」
「だから! お千が全て相手をするしかない!」

 これが論理的な見解というものだ。
 完璧すぎる。

「お麟ちゃん、助けて」

 お千が俺の腕の中で身を捩り精一杯お麟に手を伸ばす。

 ・・・・・・なんだ空気を読んで出て行くとか、いても見えないところに隠れるとかすると思ったのに。
 さて、お麟はこういう時どっちの味方かな?

「千姫様、・・・・・・頑張ってください!」

 あ、見放した。

「ちょ、酷いよお麟ちゃん!?」
「ですが、それは奥方としてのお仕事です」
「で、でも、私はまだ、その役目を果たせないから・・・・・・」
「千姫様、一つよろしいですか?」

 お麟の目がスッと座ったように見えた。
 一体何を言い出すのだろうか。

「私はもともと遊女になるために家を出ました。千姫様とは身分が天と地ほどの差がある下々の者ですが、男のために生家を出て慣れない場所で暮らすという意味では一緒かと存じます。そんな我々がどのような時に水揚げを迎えるかご存知ですか?」
「わ、分かりません」
「まぁ、楼主の気の向いた時です。つまり、陛下がなさりたいなら大人しく股をひ・・・・・・コホン、もとい、陛下のなさりたい様にされるのが妻として取るべき道かと」

 おま、今股を開けって言おうとした?
 ま、まぁ、でもこれでやれそうだ。

「うし! じゃぁ、しようか!」
「そ、その、お口でご奉仕します!」

 ・・・・・・むぅ、そんなもんじゃ今の昂りは抑えられない。

「お千、あれはなんだ?」

 窓からのぞく晴天の大空を指し示す。

「え……と、鳥? ですか?」
「いや、青い空。じゃぁ、あれは?」

 スッとそのまま下に方向を変える。

「ん、海、です」
「そう! 青い空、青い海! ここでやることと言ったら一つしかない!」
「絶対にそんなことありません!」

 むぅ、随分抵抗するなぁ。
 もしかしてまだ真昼間だからか?
 そんなものは俺の股間には関係ないのだけど・・・・・・。

「お千!」
「は、はいぃ!?」

 がばっと覆いかぶさりながら引き倒す。
 きっと戦が近づき、獣性が高ぶっているのだろう。
 もう、初潮なんて待っていられるか!


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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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